Ａｐｐｌｅ‐Ｐｏｌｉｓｈｉｎｇ　Ａｒｔｉｃｌｅｓ魔物使いのリュカとブラウニーのやる夫　第１４話【グランバニア②　王国裁判】

2024-11

スポンサーサイト

上記の広告は１ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| -------- | スポンサー広告 |

魔物使いのリュカとブラウニーのやる夫　第１４話【グランバニア②　王国裁判】

20 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:00:15 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , r '_´丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , r'´' ´　j ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ '　　, -.//-,　　　　　　　　　　　　_
　　　　　,A-　、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　／　', ', 'j .j　　　　　　　　　　 /./ヽ_ ,、
.　　　　<　 .ヽ　｀丶　、　　　　　　　　　　　　　　　／　／　　 ,.','___j ,'　　　　　　　　 _ ,ゝ‐' ´ ／　ヽ
　　　　　ヽ　 '- 、　　　.｀丶,-- .、_ 　　　　　　　／　 .／　　 , //-‐ﾉﾉﾞ,　　　_, .---、' ._, --、 ,'　　／
　　　　　ヽ__　丶　.'、ヽ、ヽ',　、、.V,''''''.、,----, ,---,.／ __ .／／ r‐.//'ｌj j￣´/. .n　 .,'r './　 / V　. ./
　　　　　　　　＼　 ',　 .',　.',　 .',　｀.'　ﾉ.', ﾍ.',.', .ｎ__', .n　l.l　',l .l ／.i　l／, ' / 丿ﾆ/　< --'　, '/　/　/ヽ, '
.　　　　　　　 ',　 .' ,　 .',　',　 .',　 .n ヽ,' L,.',', .l , .ll .l.l .l.l　／'l　ll ／ ,i　/ /＿ｌゝ'i　 ,'τ' /　./　/
　　　　　　　　　　', .,ﾍ　｀-'　 .ﾉ',　.',', .',l　ri__', ＿ﾉー-.',l／__l !_.／、_/ /　‐‐,'　''　/　/ /ヽ /　/
　　　　　　　　　　 <　 ',　 _, --'/ ./'''/'''/￣./ /　　jl ／n l',　l／r'/ ',/ /￣ ‐' '---'　 .j./, r ' ヽ./
　　　　　　　　　　　',　/´ /　_ﾉ .ヽ- ''-.'--//ﾌ/‐ / ／¨ ｀／／.l　／　──-、'、_　ノ',´　　／
　　　　　　　　　ﾚ -' ｀.´　　　　　　　l ',r───コ .／　 r──‐ｺ　　　　　　　 ´　ヽ.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 >‐ ' ',　　 .', ´／　　フ'　/´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,' ',//_ゝ　　 ',　　／/ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶__, -‐ ',　　 ',／　/ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ l　　　 _',　　 ',　/ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　', 丶-‐ ',- ',　　 '　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー' ´　　　',　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',_/

　　 ───────━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～第14話～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【グランバニア②　王国裁判】

　　 ───────━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───────

.
21 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:00:27 ID:VqVRsK5U0: ～グランバニア　裁判所～

.　　　／￣＼　　／￣ | 　　　　　　　　 | ／￣＼　　　／￣＼　　　／￣＼
＼　 /　　　　ヽ　 /　　　 | 　　　　　　　　 |　　　　ヽ.　 /　　　　ヽ　 /　　　　ヽ
＿l＿l＿＿＿＿l＿l___＿__.| 　　　　　　　　 |＿＿＿＿l＿l＿＿＿＿l＿l＿＿＿＿l＿
＿　　＿　　＿　　＿　　｜　　　　　　　　 !　　　＿　　＿　　＿　　＿　　＿
　 l　 l 　 l　 l 　 l 　| 　 l 　l| 　　　　　　　　 |　　　　l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ
　 l　 l 　 l　 l 　 l　 l |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|. l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ
　 l　 l 　 l　 l 　 l　 l |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ,l 　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ
＿|_　!　 .l　 l 　 l ｢￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　ｌ　 l 　ｌ　 l＿ｌ＿_l＿ｌ　 l　ｌ
　　 |￣￣￣￣￣|　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿______ 　　 |￣￣￣￣　.|＼　＿＿＼{＼
　　 l 　　 ,.　――|　　 |　　　　　　　　　　　　 | 　　 |――　､　　｜　＼＼　＼＼|}
.　　　／ .└―‐j＿__|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＿＿.|ｰ―┘、＼　＼　＼￣￣　＼
　　／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　＼　|￣￣￣￣|
　／／　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_　　　　　　　　　　＼＼　＼|＿＿＿＿|
.´ ／　　　　　　　　　　／／￣￣￣＼＼　　　　　　　　　　　　　＼＼
／　　　　　　　　　　　　　　 ∥.|　　　　　 |　||　　　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ∥.|　　　　　 |　||　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼

　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ;;;;;;;;;;;;_;;;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ､ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ﾂ-―- ~ ､｀ ' ‐' ､;;;;;; ; ; ; ; ; ≧､
　　　　　　　　　　　　　　 ,」"＝ = ､､　｀　､　　｀ヽ ; ; ; ; ; ;ヽ
　　　　　　　　　　　　　　_　／三　三三≧ﾌﾉ＝ o } ヽ､　ヽ; ; ; ; ; ; ｝
　　　　　　　　　, r―''''7' ﾉフ~''っ―i･'''ﾌ~´　　ミ:::;｀≧ ､　ヽ､ヽ､/;;/　　　　　　　　　……………………
　　　　　　 ,'"r´i ｀＜／ノ } r'´ 　..ﾍ/　　　　ﾐ:::::::::r'--､:ヽ､ヽ /´
　　　　 ,,,,;}　 |　 ‐-　, V　./　'r_ ､　　　　　　　 "　´{{{ }　|:::::::V
　　,r';;;;;;;'''",　｀ ‐-, <　ヽ{　　｀,｀'　　　　　　　　　　"　ﾘﾉ::::::r' " ' ,,
　r'''''　'　 ,;;"',　　　＼i　　‐}‐'', } r_‐- ､　　　　　,　 ,,,,_／__''':: ヽ　　'",　　　　　　　　　　　　　間もなく、開廷ですが……
.{;;,　　,,　,,',;;;;;;;;";'',,,,,,,7､‐,,´' " ,ｲ　￣｀　＿.,;"_,, - ´,-,‐ﾉ　ノ },ノ　　{＿
.ﾍ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-''‐ニﾆ　／}　　　{､ヽ''-ﾉ￣ﾉﾉ,,ニ" ' "" ''' "" ~　　　　{ﾉ　|ヽ､
　ﾍ;;;;;;;;;;;,,/　　_, -　 {　",'　　　ﾍ: : : : : : :／　　　　,　〃　〃彡,, ,, '"　　!､
　 ∧;;;;;;;/　r '=　　　}　" ',　　　へ　／"　　　, , ,"''　""　"''　"
22 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:00:42 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　 /　　　　　　　 /／つ) ／｀　 ''　- ．　＼
　　　　　　 /　　　　　　　　 /　　　／（( 　 )）／つ) ｀ヽ〉
　　　　　　　　/　　　　　 _ ／¨ 7‐-　,, ＿　／ )）　　　ﾊ
　　　　　 /　　　　　　　／/ ｨ/|　／/　/　 ''ﾊ‐- 〃ぅ;/　|
　　　　　 '　　　　　　 ∠ィ l/ l'｀Ｋ |/　 |//}/　| ﾊ　トY(　/
　　　　　　ｌ　　　　　　 / ｌ | ｨｱ万ハ｀ｰ　　､__ｌ' ﾑｨ　ﾊ「 |　　　　　　　　　　　　…………
　　　　　　 l　　　　　 /|l ｌ |｀弋ツ　　　　 /万ヽｨﾊ{ 　 |
　　　　　　ｌ　　　　　　/' |l ｌ l　　　　　　〈tﾂ ''/'lﾉ}ﾉ:.　 |
　　　　　　 l　　　　　 /ｌ　|l ｌ |　　　　　　｀　　　/ 〈　|::::　 |
　　　　 /|　　　　 /　l　|l l ト　　　　 - ‐ 　　, ’:l l ヽ|::::　 |
　　　／ .:　　　〃　 l　|　ト｀｀　＿´ -‐ ´ |　ｌｌ　 |::　　ヽ
　　／　 ::::　　　　　 l ハ ‘，＼　ー　)　l　l　|　ヽ＼|　　　　＼
　／　　 ::::　　　　　　 lへ)） ‘，ヽ　ｒ |ヽｰ　ヽヽ　＼＼　　　ﾊヽ
／　　　 ::::　　　　　　ﾑ／　‘，':,　ヽ　 |　} ((ヽヽ＼　ﾄ､＼　　 }　＼

　　　　　/　／´,,-‐'' """""'''' ‐- ､.　＼　　＼
　　　　　l　〆Θ='''' """ ンフ''ﾐ=oｧ｀＼ヽ　　l
　　　　〈　(;;''"　_,, -‐'",,=,,ﾞ"'‐､ヽ::::＼　ヽヽ　|
　　　　　〉'　　_ｪ､'ゝ;"´l　　｀i　'　 l:::::::::::＼｀i|ﾝ'　　　　　　　　　　　　思わぬ方が証言席にいるものですな。
　　　／´-ｲ,"-,l　 `　,ゝ・‐´ 　　 i:::::::::, 'ﾆ､ヽ,
　　　｀´ 　　l l ・'　　　　　　　　　　ﾞ''..:::':::`::}..l..　　　　　　　　　　　　どう話を聞き付けたかは知りませんが、
　　　　　　 i´ ヽ､ﾃ　　　　　　　　,:: -――‐- ､
　　　　　　 l　　｀　　_.. -‐- ､　／;;;;;;;''''',, '':::::::::::｀:ヾヽ､　　　　　　昨日の今日で駆けつけてこられるとは……
　　　　　　　 `､　　, ',´‐ '"´´ ／;;;;;;'''''　　,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,＼＼
　　　　　　　　 `､. '´　　　　.l;;;''''',,,,;;;;;;;;''';;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,'''';;;;;;ヾ.､
　　　　　　　　　ゝ　　　　.::::|,/: : : : ／｀'';;;;＞､"''''''';;;;;;,,,;;;;;/
　　　　　　　,r'´;;;;;;;ヽ-‐ '':::" |: : : : :l;;;;;;'''''''',,,,,,,,,,,,;;;;;;＞　＼;;ヽ
　　　　　　 ':::::. ;;;;;;;;;;;l i;;;; :::::l|: : : :ﾉ'',,,,;;;;;;;;;;;;'''''''"　　　,,,,,,,,,,
　　　　..:::　. .:: ;;;;;;;;;;lﾘ;;;;;;;;;;/: : : i;;;;;;;;;;''''''　　,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ;

　　　　　　　　　　／／. : : : : :.｀ヽ､　　　　　　/
　　　　　　　　　 /:〃. : ／ :/ｨ´{:.:ﾊ:｀ヽ　　 /
　　　　　　　 .イ: :':/∠:_: ｨ =ミ､ﾒ /ｨ: : .ヽ、/
　　 .　-ｧ:.´{ 　 |: :/′ 　 {{　/:７ヽ｀7 :/. :! {
'´ 　／.: :ノ`　 |: ′ 　　ヽ{ﾂ′ /:イ : 人{　　　　　　　　あの子は無実だよ。
.　／＞< 　　 | l　　　　　　 {　/／　｀
'´|￣ヽ　∧　　 } |　　　　　　ヽ'　　　　　　　　　　　　私の見てきたあの子は、そんな子じゃなかった。
　} 　 ∧　∧　,' ,'　　　　　__　　 r ´
./∨　 ∧　∧|: ﾄ､　　　 __｀ '
′ V　　 }　　l! :lヽ＞.. _／
　　 }　　 ! 　 , : |　}⌒|: ヽ
　　 }　　 !　 ,'. : !　　 !: : l
　　 } 　 ,′/ . : |　　 |: : |
　　 }　 ,　/}: : : :|　　ｲ: : |
23 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:00:57 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　/::::::::_..‐´::::::::::::::::::::::::..-‐ ′　　　　　　　　　　　`' ､::::::ヽ
　　　 /_..‐´::::::::::::::::::::::::::::::_..-'" 　　　　　_,,l「ｌ１‐－――‐‐-...｀l、
　　／_..‐´::::::::::::::::::::::::_..‐´　　　　,,..-‐''´　ゝ-'′_ ,,...............,,, ヽ/..
　　＼::::::::::::::::::::::_..‐´　　_.._..-‐'' 　　__....-‐'''::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　＼::::::::::::::_..‐´′ ,- ′　_..-‐''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_.,,,,,,._.._,,,, ﾉ、
　　　　＼::::::ｨ''´　　／　　...‐" :::::::::::::::::::::::::::::::::::　 ,, .ﾆ／--、ﾉﾞｉ　　　　　　あてがはずれていたら
　　　　　　＼　　／　ｨ''´::::::::::::::::::::::::_..-‐'' / /ハノ　　ﾟ,‐´ ,　ﾞｉ′
　　　　　　　＼　j丿　'ぃ―f ......--''¨___　'く　　　〈' ⌒ﾞﾞﾞﾞﾞ ''´ 　ｉ丶　　　　　　貴女は魔物を擁護したことになる。
　　　　　　　 l''、,,-':;:;:;:; !'''′ エ￣ﾟ　,/　/　　　　ﾞｉ　　　　　　ｉ〉　 .
　　　　　　　 ./　､:;:;:;:;:;〔　　　　ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ＿＿ィ　　　ﾞｉ　　　　　　　ｌｿ　　　　　　　　その賢商の名に泥を塗ることも覚悟の上か。
　　　　　　ﾉ(　｀ゝ:;:;:;:;卜　‐ 　　　　　　　　　 / ﾞｉヽ　　　　　　ｌ　＼、
　　　　　　/ (　ヽ　`　巛　　　、　　..‐-､　　　ゞ‐ﾞ'ﾉ ..,,　　　　ｌi!i!i!i!i!ｌ｀＼
　　　　,ノ"　　ﾍ　　　　ゝ、　｀　／　〕ゝ - ' ..-‐'' ｀　　 "'‐-､　ｌi!i!i!i!i!ｌ　'、＼
　　　 / ､´ r广´` ､　　‐ ､、　／　 / │‐..'′　　 ,,.. _''__.....-..〉ﾉi!i!i!i!i!ｌ　　'、
　　/..''j ''´､厂　　''ｰ､ .._ 　'、! ..　´′　　　　 ,,< ｒ'-―ﾞ´""ﾞﾞﾞﾞ〕|i!i!i!i!i!ｌ　　　'、
..／　ノ'(　r'　　　　　　i!/:;TTTヽ　 ’ ;''゛　　、 ..-"´　　　　 _,,....ｒi!i!i!i!i!i!i!ｌ　´
''　　丿ﾍ　　　"ヽ.. ''i!i!i!i!i!| | | | '、 ' ／　　 '"　　ゝ '/....:-－´ﾞﾞ｀ﾉi!i!r-－i!""
　i　|, 　 ''　　　ゝ　　ﾞ!i!i!i!i!i!i!i!i!i!l　 '´　　　./　　　..-'ﾞ^‐ゝ､　/´i!i!!'′、　　´
.. ⊥ 　　　ミ　　　　　　. ''ﾞくi!i!i!i!i!l　　ｉ　　./　　　、　　　　 (-!′ '´　''－´　..ｨｯ

　　　　　　　　　　　　　 ,.. -――― -- ､
　　　　　　　　　　　　 ,　 ´　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　 ,　´ {,.. -,ィ￣{ ／*￣｀丶､　ヽ
　　　　　　　 / 　 /_／_）　／_ﾉ　　／- ､｀ヽ､ヽ
　　　　　　　　　/ 　 /　　＿／＿＿__／_　） *　 ,.ｨヽヽ
　　　　　　　　 /　　Ⅳイ: :.//: : 从:/ﾘ　l: 7- ､_／ﾉ*|　|　　　　　　　　たった二文字の安い名なんかどうでもいいよ。
　　　　　　 /　_,ィ:/: /／Ⅹ／　j/　　 }/ l: :/: :.ト､ }　{
　　　　　　　/　イ/:l:ｲ不笊㍉､_,　　　　　_,j/l: :/: ;: ＼ ',　　　　　　潔白と思しき知人の危機も見過ごし、のうのうと過ごすような
　　　　　／　　 /:|´|　弋z(ｿ　　　 ,ｨ升ミ､/j:/:ﾄ､:､}∧
　　　　 /　　　 /:/|: l　　　　　　　弋z(ｿ　/:ｲ: :｀`　∧　　　　　インデックスの名なら、それこそ掃いて捨てた方がマシだね。
.　　　 /　　　／:,ハ!: !　　　　　　｀　　　　 ;: |:{: :l＼　 ∧
　　　/　　,／: :/: : :!: !､　　　　　_ 　　　　 /: :!: ､: : : ＼　＼
_／ /　　/: : :./: : : j: }:_＼　　　 ´　'　　　　,ｲ: : |: : ＼: : :',＼　＼
.　 /　　 {: : :/: : : :/:/{｀ヾヽ､　　　　　イ:.|: : :!: : : : : ､: ∨:＼　＼
　　　　 |: :/: : :_,/:/ ｀ヽ､｀ｰ≧= ≦､: : :.:|:.:|: : {: : : : : : :､: :＼　＼　＼
　　　　　}:/イ　/:./ ＼　＼　　｀ヽ､}: :.:.:|:.:|: : |: : : : : : : :＼: :＼　｀ヽ､＼
　　　　　| 　　/: /　　＼　　＼　　　,ｲ_: : : : |: : |: : : : : : : : : :＼: :＼　　＼＼
24 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:01:22 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　　　　'　　　　　　　　　 /　 /￣'　7= ｧ
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　 / ｡ /　/　/　/!
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　 -=彡=…─--...__j
.　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　|.イハﾄi､∧ 　/ ＼
　　　　　　　　　　i 　 .:/　　　　　　　　 |　!　'ィ=z`'’V! :ト .ゝ
　　　　　　　　　　|　.:/　　　　　　　　ﾉ　!　ヽﾄ!　 i/ﾚﾘ　　　　　　　まあ見てなよ。
　　　　　　　　　　|　'　　　　　　　ｲ　 !　　｀′　、
　　　　　　　　　 j/ 　　　　　／　|　　|　　　　　/　　　　　　　　　私の信じた人間の潔白は、やがて証明されるさ。
　　　　　　　／　　　　　 ,ハ　|　　|　　　__/
.　　　　　　／　　　　　ｨ'⌒!: :L_.|　｜　　 /
　　　　　／　　　　　／ト　j : :!　|　　|〉‐-r‐'
　　 /`イ.　　　　　／　　￣!ｰ'’ ｜　 |:::::.｜
　,.「i: : :| 　　　　 /　　　　 !　　 |　　|:::::::.|
ｲ:| !: : :.|　　　　 .'　　　　｜　　 |　　|::::::::|

　　　　　 ,　＜三三三三三三三三三三三三 }　　}≧ミ　　｀　　.
　　　 <三三三三三三三三三三三三三三/　　/三三　i ､　　　｀
　　　　　｀　‐-＜三三三三三三三三三ミ　　　 /三　　,　i!三＞､　　　　｀
　　　　　　　　　　 i∧・＜三三三三三ﾐ　　　　//　　　/三三三三＞　　　　　　ー--
　　　　　　　　　　 } ﾐヽ　　}｀ {　＜三三/　 /三三/　 /三三三三><ﾆ○７
　　　　　　　　 |　　￣/　ヾ､ヾ'''ｱ´T ・‐=ﾆ二_ー--------＜;:;:＞‐-'　 _　　　　　　　　　　　　　　……ふむ。
　　　　　　　　 |　　_／｀　　　 ∠_　ヽ_　　　　　ﾌ''ヾｼ　 ''´　ミ;:;:;:;:;:;:;:;;r‐‐‐-ミ;:;:;
　　　　　　　　　 |　「　　　　　　　　ヾ　　　￣¨ ≦　　　　　　　ﾐ;:;:;:;:;／ /　ヽ　V/
　　　　　　　　　 ',　|_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐ;:;:/　/‐-､　　　}/
　　　　　　　　　 i　ヽ｀　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨'　　ヾ　　　 //
　　　　　　　　､ヾﾞﾞ ',　　＼} ヘ>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「　 / 　 /'''"｀
　　　　　　≦　ヾ　'.　　　 ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レ　　,ｲ〃´
　　　　　「　ﾆ二　　∧ ，‐- 　 _　　　　　　　　　　　　　　　 ,､〃ヾ､,　　　／　彡
　　　,ィ≧　三ﾆ　　.∧　　　　　￣　 ─--　､　､　　　 , ｲ'´　〃　'''　｀¨　´ ´　⌒''
　／　ミ　　　／　 ',　　　　　　　　　　　　ヾ　　／　　　／''"

　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |　　　　　　　　　　　――被告人よ、証言台へ。
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 |　| l|　／,. r '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　|／／／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l

　　　　　　　　　　　　【裁判長】夜神月
25 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:01:38 ID:VqVRsK5U0: : : ＞'::::/::::::::/::::::::::!:::::::::::::}:::::::::i::::｀ヽ: : (
.´:::::::::: ::::::::::::::::-‐┼-::::::::ﾊ:::::: |::::::::::}＼{
:::::::::::: |:::::::::{:::::::::/ |:::::::::://::::::ナ::､:::.'::::ﾊ
:::::::::::: |:::::::::L,ｘ_ノ=ミ<:_//::::::://::::::/::::::: }
::::::: , -!:::::::: 《　∧::(｀　　￣ｨ斥ﾐ:::/:::::::::/
:::::::/ /!::::::::::l　 {:::::ﾘ　　　　爪,ﾘく:::::::::/　　　　　　　　　　　…………
:::::::!　 l:::::::::::! 　ゞﾞ'　　　　　{;;/.:::::::i⌒
::::::::ヽ l::::::::: |　u　　　　　′　ﾊ:::::::!
::::::::::::::{::::::::::{ 　　　－　　ﾉ::::::: {
∨⌒ヽ:::::::::::.＞｡.　　　 .　≦二ミ: .､
: : : : : :∨::::∧　　{｀７´::::/::::/:::｀>'´:`ｰ､_
: : : : : : :∨::::∧＿!二二二二:ｒ〈: ／: : : :.{
: : : : ＼: :∨::::∧: :｀ー‐―彡':} :〈:／: : : : }
: : : : : : :`¨∨::::∧: : : : : : : : : :し{:｀ｰ=ァ :ﾉ
: : : : : : : : : ∨::::∧二ニ≠: : : : :ヽ : : : : :〉

　　　　　　　　　|　 ,/　 ※　　 ※　　　｀ヽ､}　　＼
　　　　　　　　　|　 {　＿＿＿__　　　※　　 }　　　ヽ
　　　　　　　　　|　/´: : : /: ;ｲ : : : ￣｀ヽ､　 !　　　　 }
　　　　　　　 / /. : : : /≠､| : : : /|:|! : : .ヽ|　　　　/
.　　　　　 /　{: : : :{_ノミ､ |: {: /　!ﾙﾍ: : : {　　　 l
.　　　　　　 {　ﾊ: : / ん沁　VN　,ｨｧ=ミ: : .＼　　 |　　　　　　　　（……頑張って。
.　　　　　　 /　//ヽ:{ 弋)ツ　　　　ん沁| }: :ﾊゝ　　ヽ
　　　　　 /　//. :/ﾊ　　　 '　　弋):ソj/ィ:/ ヽ　　ノ　　　　　　　　みんな、貴女を信じてるんだから……）
.　　　　 /　/ {: : {:.:∧ 　　_　　　u　./. :/|　　　　 :,
　　　 /　/ . :!: :.l: :{:个:..　　｀　　...イ: : l :|　　　　　:,
..　　　/　 {: : :.|: : |: :ﾄ.>{　≧‐-‐ チ,ヽ|: : :| ﾊ　　　　　ヽ
.　　 /　　 ; : : |: : |: :|{　{｀　｀ｰ-‐　´ 〈|: : :|: : }　　　　＼
　　 ′　　}:.:./|: : |: :|{　ヽ,.へ　／　/l: : :|: . ヽ　　　　　 :,
　ｲ　　　/. :{ ﾊ: :ﾊ: ﾊ／／´）´ 　 /　V ∧: : . ＼　　　　 :,
.∧{　　 /. :r'― ∨ﾄ､:.{　　'´,.）　　/　　 V: ∧: : : . ＼　　　　 }
{ ∧　 /;ｲ: :}　　 }/⌒! 　 ´ ﾉ＼'´　　Y　V : }: : : : : . ヽ　　／{ヽ、

.

26 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:01:53 ID:VqVRsK5U0: ～グランバニア城　城門前～

l＿＿l＿＿ｌ_|:::::|_|:::::|__ﾄｌ|＿|ﾚ|'‐┬‐'―,. -ｒｰｒ- 、‐'ｰ┬ｰﾄｌ|＿|ﾚ|__|:::::|_|:::::|_ｌ＿＿l＿＿l
＿l＿＿l_____|:::::|_|:::::|__ﾄｌ|＿|ﾚ|―'―／＞┴┴＜＼＿'＿ﾄｌ|＿|ﾚ|__|:::::|_|:::::|_____l＿＿l＿
l＿＿l＿＿ｌ_|:::::|_|:::::|__ﾄｌ|＿|ﾚ|>､ｰ/У　　 | 　　∨ﾞ,ｰｧ<ﾄｌ|＿|ﾚ|__|:::::|_|:::::|_ｌ＿＿l＿＿l
＿l＿＿l_____|:::::|_|:::::|__ﾄｌ|＿|ﾚ|〕｣__l｣ |c＿c_|_c＿c| l｣__｢〔ﾄｌ|＿|ﾚ|__|:::::|_|:::::|_____l＿＿l＿
l＿＿l＿＿ｌ_|:::::|_|:::::|__ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣ | 　　 | 　　 | l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|__|:::::|_|:::::|_ｌ＿＿l＿＿l
＿l＿＿l_____l＿|_l＿|__ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣ |[二二|二二]| l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|__l＿|_l＿|_____l＿＿l＿
l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣ |c＿c_|_c＿c| l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l
＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣ | 　　 | 　　 | l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿
l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣_|_＿＿|_＿＿|_l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l
＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣￣￣￣￣￣￣l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿
l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_|　　|　　　　　　 |　　|_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l
＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_|　　|　　　　　　 |　　|_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿
　　　　　　　　　　ﾄｌ|＿|ﾚ|_|─ｒ|丁￣￣厂￣厂|ｒ―|_ﾄｌ|＿|ﾚ|
　　　　　　　　　　ﾄｌ|＿|ﾚ|_|ｒ─|￣厂丁￣厂￣|─ｒ|_ﾄｌ|＿|ﾚ|
　　　　　　　　　　　 ',ｌ|___jﾚﾍ|─ｒ|￣厂￣丁丁￣|ｒ―|,ﾊl|＿|ﾚ'
　　　　　　　　　　　　　 |ｒ─|￣￣厂￣厂￣|─ｒ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　└―'￣￣￣￣￣￣''ー┘
27 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:02:03 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　／　_ノ　ヽ､.＼
　　　　　 | 　（●）（●）　.|　　　　　　　　――ねこ夫はどうだった？
　　　　　　　!　　（__人__）　 |
　　　　　 , っ　｀⌒´　　 |
　　　　　　 /　ミ）　　　　　/
　　　　　./　ノゝ　　　　　/
　　　　　i　ﾚ'´　　　　　ヽ
　　　　　|　|／|　　　　 |　|

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／ _ノ　 ─＼
　　　　　　／　（●）　（●）＼　　　　　　　　何もしなかったお。
　　　　　／　　　（__人__）　　＼
　　　　　|　　　　　｀ ⌒´　　　　　|　　　　　　　ずーっと寝もしないで、城の方眺めてるだけだお。
　　　　　＼　　　　　　　　　／
　　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　　　／´　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　|　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　　ヽ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

　　　　　　　i^＼＿,,＿／＾ｌ
　　　　　　　ｌ　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　ｼ　　　　　　　　　ﾐ　　　　　　　　　…………
　　　　　ﾒ　　　　　　　ヽ
　　　　　彡　　　　　　　　　　;ミ
　　　　　　　ヾ　　　　　　　ﾝ
　　　　　　　／　　　　￣￣＼
28 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:02:15 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ _,,
　　　　　　　　　　　　　 (#ﾟ;;-ﾟ)　　　　ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　 U;; ;;つ
　　　　　　　　　　　　　　　～|ﾒ ;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　　ＵＵ

　　　　　　　i^＼＿,,＿／＾ｌ
　　　　　　　ｌ　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　ｼ　　　　　　　　　ﾐ　　　　　　　　　……………………
　　　　　ﾒ　　　　　　　ヽ
　　　　　彡　　　　　　　　　　;ミ
　　　　　　　ヾ　　　　　　　ﾝ　　　　　　　　　　　　　　　迷惑かけて、すまんかったにゃ。
　　　　　　　／　　　　￣￣＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ _,,
　　　　　　　　　　　　　　　　 (ﾟｰ;;ﾟ#)　　　　……ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/;; ;;;;| 　　　ｷﾆ　ｼﾃﾅｲ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　～（ﾒ;UU

.
29 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:02:27 ID:VqVRsK5U0: 　　　r 、.　　　　　　 ,、
　　　l　ヽ,,, -ーー-', l
　　 /　　　＠　 o　@ ヽ
　 Y　, ﾍ^ ⌒　^^^⌒ヽヽ
　 l γ::..:::::..:::...、　: : : ﾊ j
　 `ﾉ :ﾉ...:ﾉ::::::ノ　ﾍ:::::::::）　　　　　　　　お姉ちゃん、大丈夫かな……
　　ﾘ::::::(::ﾉ　_ノ　　ヽ :::（
.　　ﾊ::::ﾊ（ ○）　(○）:） )
　　　Ｙ　ヽ u　 -　イ' y
　　　　　 ,（　ﾏ〆｀）
　　　　 ./　ゝノゝ_ノヽ
　　　　 i　　　ﾉＹ i　　）
　　　　｀ー ´　 i!　｀ー'

　　, ⌒ﾊ　　　　　　　ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .:::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ :(⌒ヽﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ー）　(ー:::ゝ　'､　　　　　　　　　…………
.　　　　ﾊ::::ﾊ　u　　　　ﾘ） )ヽ丶
　　　　　） ) ）、　 ⌒ノくﾊ（ /　〉
　　　　（,（.(　' ﾍ　　いﾉ:::））　 /
　　　　ノ/）` 　ヾ　ｿ￣（( 、　/
　　　　 ,' 　ﾉ　　Ｙ　　　　Y
　　　　 l:　（　......　　　..... 　i
　　　　ヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ

　　　　　　　　 ,＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　／　　 _ノ　　ー＼　　　　　　　　あとは待つだけです。
　　　　／　　（⌒）　（⌒）ヽ
　　　　|　　u　　　　､__',_,　　　|　　　　　あの人達を信じて、僕達はここにいましょう。
　　　　＼　　　　　　　　,／

.
30 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:03:08 ID:VqVRsK5U0: ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

　　　　　　　　　　　　【ＢＧＭ（笑）：http://www.youtuberepeat.com/watch?v=SYFNWrYuY9U】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

.　　　／￣＼　　／￣ | 　　　　　　　　 | ／￣＼　　　／￣＼　　　／￣＼
＼　 /　　　　ヽ　 /　　　 | 　　　　　　　　 |　　　　ヽ.　 /　　　　ヽ　 /　　　　ヽ
＿l＿l＿＿＿＿l＿l___＿__.| 　　　　　　　　 |＿＿＿＿l＿l＿＿＿＿l＿l＿＿＿＿l＿
＿　　＿　　＿　　＿　　｜　　　　　　　　 !　　　＿　　＿　　＿　　＿　　＿
　 l　 l 　 l　 l 　 l 　| 　 l 　l| 　　　　　　　　 |　　　　l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ
　 l　 l 　 l　 l 　 l　 l |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|. l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ
　 l　 l 　 l　 l 　 l　 l |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ,l 　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ　 l　ｌ
＿|_　!　 .l　 l 　 l ｢￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　ｌ　 l 　ｌ　 l＿ｌ＿_l＿ｌ　 l　ｌ
　　 |￣￣￣￣￣|　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿______ 　　 |￣￣￣￣　.|＼　＿＿＼{＼
　　 l 　　 ,.　――|　　 |　　　　　　　　　　　　 | 　　 |――　､　　｜　＼＼　＼＼|}
.　　　／ .└―‐j＿__|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＿＿.|ｰ―┘、＼　＼　＼￣￣　＼
　　／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　＼　|￣￣￣￣|
　／／　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_　　　　　　　　　　＼＼　＼|＿＿＿＿|
.´ ／　　　　　　　　　　／／￣￣￣＼＼　　　　　　　　　　　　　＼＼
／　　　　　　　　　　　　　　 ∥.|　　　　　 |　||　　　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ∥.|　　　　　 |　||　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼
31 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:03:47 ID:VqVRsK5U0: :::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/　　　　　　　　　――弁護士はまだ来ないのか？
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／　　　　　　　　　入国は済んでいると聞いてはいるが……
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　　　　　　　 .,ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'､
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､　　　　　　　　　　　　　　　　　まあ、このまま始めても結構だがな。
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.:.
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : : :　　　　　そうなれば、話は非常に早くまとまりそうだ。
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . : . :
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l| 　　　　　. . . : : : : : :.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . .
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/^!ヽ＼二三｛￢　,ーｲ!;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;

　　　　　　　　ム≠: :':": : : : : : :_;≧七二｀':ーｘ; ; :ヾ
　　　　　　　　　／: :／: : : ;≧r‐'"::::::::ﾄ:::ﾊ::::::`ーｘ_: : : {
　　　　　　八:,: :' : : :.;／:::_{::_;;ﾄ::::::::| }:!弋::‐:ﾊﾊ::｀ヽ: )
　　　　　　　　 {: : : r":::::{´::∧:八Ⅵ::! ﾘ--Ⅵ::::}::}:::::::＼
　　　　　　　　　ゞ､/:::{::::::i!/_ノ=ミ :::::::: ｲ示ミ､:｣::|ヽ:::::::::ヽ
　　　　　／　　　　／:,:∨:ﾒ《う::::} ::::::::::: ら:::ﾘ》::::|::∧:::::::: :.　　　　　　　　　　うぅ……
　　　〃　　　　./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''　　 ,　｀~´　!:::::i/:::ﾊ::::::::::!
　　　// 　　　八;;_{ ::::!::::::}ﾍ.　　　　　　　 u 人::::}::/:::!::::::::八
　　/{::{　　　　 ( :_:￣{::::::{~:.｀:－､ _´ ｀__..イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(
　　Ⅵ::.　　　　 r': : :'":.∨:ﾊミ:､: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ﾍ::i!: : :-彡'..:ノ
　　＼:ゝ.　　 r'":7''>､; : i::::::}: : : `:-:､:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
　　　　｀ー==≠彡'{　｀>{:::::i!_: : : :＼:＼:_:≠:－:'Ⅵ、:／:_:_:.ヽ.._,
　　　　　／::〃:::ﾊ／ ::;V::ﾊ::>‐､_:.ミ:､: : :｀≧:＜Ⅵ、: : : :_: ／
　　　　／:::://::::／::::／::{:::::ﾊr‐--ミﾆﾆ≧:､: : : : :Ⅵ:､ー:.‐:{
　　　／ ::::://:／::::／::::::人::::∧ 　　ー‐"　｀ー､Ⅵﾊーイ
32 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:03:59 ID:VqVRsK5U0: 　　　　/: .: .: .: .: . : ./　　　 _,,.-‐''" 　　 /　/　　　　　　　/￣||　　　　　　　　 |: .: .: .: .
　　　　/: .: .: .: .: .: . _,,.-‐'':　:　:　:　:　三二ﾆ ―　　　　 /　 ||　　 |￣|| | || | ||　|: .: .: .: .
　　　 /: .: .: .: .: .: .//::　:　:　:　:　:　:　: /　/　　　　三二/　 || ―　|　 || |_|| |_||　|: .: .: .: .
　　　/: .: .: .: .: .: .//:　:　:　:　:　:　:　: /　/　　　　　　　 /　 ||　　　|　 ||　　.|　　 |: .: .: .: .: .
　　 /: .: .: .: .: .: .//:　:　:　:　ヽヾ｀;;:} 三二ﾆ ―　　　/＿_||　　　.|　 ||　　.|　　 |: .: .: .: .: .
　　/: .: .: .: .: .: .//:　:　:　:　Ｚ::::Ｚ,,, /　/　　　　　　　　=￣　　　　　.|＿||　三二ﾆ ―: .: .: .
　 /: .: .: .: .: .: .// :　:　:　:　<:::::::ヽ:::＞'　　　　　　　　　　　　　　　＿ l　　 ||￣|| .: .: .:
　/: .: .: 三二ﾆ ―　:　:　＜:::::/￣,　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿|| 　　/　// .: .: .
_/: .: .: .: .: .: .//:　:　:　:　:　Ｚ:::::{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　/　// .: .: .
/ : .: .: . : .: .:,'/:　:　　_,,.-‐＞::::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿/　//.: .: .: .: .
: .: .: .: . : .: //_,,.-‐''":　Ｚ:::::}ヽ､::::{､　　　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿＿// .: .: .: .: .
: .: .: .: . : .://:　:　:　:　　ﾉ／　/ｰ/ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |: .: .: .: .: .
: .: .: .: . : //　:　:　:　:　:　:　 /　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |: .: .: .: .: .
: .: .: .: .: ,'/ :　:　:　:　:　:　: ./　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 |: .: .: .: .: .
: .: .: . : .:l |　:　:　―二:　: ./　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |: .: .: .: .: .: .
: .: .: . : .{ l:　:　:　:　:　:　:　{　 {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |: .: .: .: .: .: .: .
: .: .: . : .| |:　:　:　:　:　:　:　|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |: .: .: .: .: .: .
: .: .: . :..| |:　三三二ﾆ ―　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |: .: .: .: .: .: .
: .: . : . :| |:　:　:　:　:　:　:　|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |: .: .: .: .: .: .
: .: .: .: .| |:　:　:　:　:　:　:　:|　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |: .: .: .: .: .:

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r､;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'　ヽ;;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;γ二ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;''　／ヽ;;;;;;;;;;;｝
;;;;;;;i /⌒}｝;;;;;;''"´　／　　 ∨ｿソ
;;;;;;;i　　ﾉ/〃　　　/ヘ、　　ﾄヾ、
;;;;;;;;!､ｰゝ　 :　　 / 弋ｧﾄ、　ハ:i ヽ、　　　　　　　　　　　――ん？
;;;;;;;;;;;〉7　　 :　 /　　∨ｿノ　i| 　 ';
;;;;;;;;;/ !　　 ::　/　　　　i′　il　　 i!
;;/!/　i　　 :　/　　　　 !　　i|　　 |!
//　ﾍ.　　 i:　　　　　　!　　i!　　 i!
.　　　ﾍ.　　i　─ ､,,,ｒｰ-ゝ　/　　 /
ヽ　　　ﾍ　 !　　　r'"ヘ　　/　　 /
;;;;＼／⌒;、　　 /　　　＼
;;;;;;;;;;＼;＼＼_ _ﾉ　　　　　＼
ヽ;;;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;＼;;;;;;;;;/;;/
;;;;;;;;;;;;＼;/;;く
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;＼
33 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:04:09 ID:VqVRsK5U0: 　　 .':.:.:.:.!:.:l:.:.:.:!:.:.:/:.://:.:.:.:////:.://:.:.:. ///!:|:.:.:l:.:.ヽ:.:.'.
　　 |:.:|:.:.l:.:.|:.:.:.|:.:/:.://:.:,∠///:.://:.:.:./// l:.l:.:.:.l:.:.:.:l:.:.:丶
　　 |:.:l:.:.|:.:.|:.:.:.|/／/:／ｰｧ-/:.://:.:／//___l:.l:.:./:.:.:/:.:.:.:ﾄヽ
　　/:/!:.:.l:.:.l:.:.:.l弁≠ミftｯ､/:／/／.,//-‐､ヽ∨:.:./:.{ヽ:.:.'.
.　/イ:.l:.:.:i:.:.!:.:.:.ﾄ込佖zｸｲ≠､/'´ ,'/ｨz=≡ミ,/:.:./:.:.l　＼',
./´:/:/l:.:.:{:.:.'.:.:.:.! 　　　　　　 { ´ゝ仗劜〉':.:/:./:.:!　　　ヽ　　　　　　　　　　　　待たせたな、リュカ。
　ノ´　ﾄ.:.｀r､ヽ:.:ヽ　　　　　　 .　〉　　￣/:.ノ:.:/:.:.:.!
.　　　 |:!:.:.|l ヽ丶:.:＼　　　　＿´　　　／/､:.:./:.:ﾊ:.{
　　　 i:|:.:ﾉ＼'＼｀‐-ヽ　　-´‐─｀　　　 / /:/|:/　ヽ!　,-ﾍ￣ヽ─────
　　　　ﾘ:/|:.:./:.了ヽ　　　　￣　　　／ノ!／￣￣￣￣|　',　 ',: : : : : : : : : :
　　　　j/ j:./:.ﾊ:.｀、丶、　　　　 ∠:.:.:イ　　　/ 　　.l　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　ﾉｲ:./ j:.:..トヽ　＞､_　イ:.r '´　＿＿__ ノ-‐　　|　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　 j/ ノ从|_＿r───‐／ﾉ　/￣　／　／￣ ∨ (_| 　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　／, ─| |￣￣／ _/　/　　／　 /　　　￣l│　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　(／∧ :| |: : r/　//　/＿__　　　/ 　＿＿／| |　 |: : : : : : ／: : :
　　　　　　　　 |/､Ｙ/:| |:.／／/　/|└┤　.／-‐´/:.: : : : :.| |　 |: : ﾑ≠´: : :
　　　　　　　　 |｝}〈〉{:|r┴ ´ ∠.ノ| |: ／／: : : ／ : : : : : :.ヽ!＿!／:. : : :／: :
　　　　　　　／:ヽ∨/|｀￢'´: : : : :| !/_／: : : ／: : : : : : ／: : : : : : /: :／／: :

　　　　 /:l: : ＞'::/:::::::/::::::::／:／:::::＞: : : : ＼: : :.(
.　　　　 l: :l.´:::::::/:::::::/:::::∠::::/::::／::::::::::＼:＼:＼ﾉ
　　　　　 l: : : : !::/::::::/:::::/::::::/::メ:::::::::::;::/::::::＼:＼:{
　　　　 l: : , -､ヽ.:;ｲ:::;xf芹ミ< /:::::::::://}|:|::::::}::ヽ: :〉　 _人 ,
.　　　　 l: : {l´｀` ｌ.:::!::::{;し∨　/::::::::::/ﾒ/:|:|:::::,:::::}∨　　　　て
　　　　　l: : : ヽﾐ-:!::::L/ゞ-' 　 L::::::x=ﾐ､::刈::/::::/::}　　　　　 (´
　　　　 !: : : : : ヽｌ:::::{　　　　　 ∧;) 〉::::::/::::/::/　　　｀Ｙ⌒
　　　　_,l: : : : : : : |:::::| u　　　 '　ゝ'".:::::／::::/::/　　　　　　　　　　　　る、ルルーシュ……！？
.　 , ＜ :l: : : : : : : |､:::|､　　｀､　　∠:／::::／／
　幺.: : :l : : : : :ヽ ,|' ::l: `:----　...イ::{::::T´／
く:へ:＼ｌ: : ヽ: .／::∨ﾊ: : `: :｀ヽ:|:|:|:::|::::i|
, -‐= ､:ｌ: : : :y': : : :∨∧:＼ : : :}|:|:|:::|::::l{
´ ヽ　　＼: :.＼.: : :.∨∧.: : : :.ﾉ｀ヽ:::!::::!＼
｀ヽ. ＼　 r ＼: :＼:ヽ}::::::}i :＜:_: : : }::|:::ﾊ　ヽ
　　＼.)′ ､　ヽ:_:＞!:::: |i＼:_:／／｀ヽ:∧　 }
　　 /,　　　 .　　　　|::::::||ミﾆ彡′　　＼ .ﾉ
34 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:04:23 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:｀ヽ
　　　　　　　ノヾヽV;;/;;/;;／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;｀､
　　　　　　　ゝ爪ﾘﾊｿソﾍl;ﾄｿ/／ﾄ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;ヽ
　　　　　　／ク/　　　　　|l　　　 'i|ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾐ
　　　　　 /　 //　　　　　　|l　　　　!i. ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾘ　　　　　　　ほう、ラインハットの副官どのか。
.　　　　 /　 //i!ヽ　　　 /　|l_,､=＝ｰ|!　ﾐ;;;;γ｀ヽ;;;;;;:;|
　　　 /　　i l　!≧rｭ、ゝﾑ!|ヱｱ'"´ |!　ミ7⌒} ∨;;:;!　　　　　　　インデックス氏が自信満々で
.　　　,'　　　!i:　ijl｀￣}　　　|l　　　　 |!　〃ゝﾉﾉ;;;;;;;!
　　　i　　　 i:!　｀l　 / 　　 |l　　　　 :;l| 　ルﾉ /;;;;ヾj　　　　　　弁護士を呼んだと聞いていたが……
　　　l　　　 i:!　　!, ′　　　|l　　　:　i!　r､ _ノ;;;;;;;;;;|
　　￤　　|: 　く､、_,　　 |!　　　 :　￤ ;' ﾍ;;;;;;;;;;;;;;ﾉ
　　　　　 |　　　',　､_ _...!＿　　:　　! ;'　　!;;;;;;;;;ﾘ′
　　　　　　!　　　 ', 丶ｰ-|　　`　: 　 , '　　 |;!;;;;;/
　　　　　　　　　　　', 　　　　　／　　　 !ﾘ八
　　　　　　　　　　　　', 　　　　／　　　　 _,,,.､ゝr=ニﾕ
　　　　　　　　　　　　 '､_＿_ ／ｒ=＝＝'''"´::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　ｒ====＝＝＝i　　｀i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__:i＿
　　　　　　　｀i:::::::::::::::::::::::::ヽ　 |::::::::::::::::::::＞-''''"´:::::::

　　　　　　 /　　　　　／　　　　　　　　　　　　　｝　〉
.　　　　　 ,′　　　　 /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾞl　〈
　　　　　　│　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　 |　 |
　　　　　　 |　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 |　│
　　　　　　 |　　　　／｀'ｰ=ｧー─:─‐‐┬:-,､:┬―＜　 !
　　　　　　 ,'!　　∠ ィ: :.::/:,/＞､/_;∠/ |: 厶:斗:│: !:＼ |　　　　　　　（……頼んだよ、ルルーシュ。
　　　　　 /　　　　　 |: :,/|〃卞i:::j｢　/　j/ ｲi::卞小∧|￣|
.　　　　 /　　　　　 /|∨:|　　ちソ　　　ちｿ　ハ|　'　 | 　　　　　あなたが、私達の――リュカの希望の綱だ）
　　　　 /　　　　　　ト|: : :|　　ー　　　　 ,　　　.!: :|　　 |
. 　　 / 　　　　 /: |: : :|　 u　　　　　　　八:|ヽ.　∧
　　 /　　　　　 /: /|: : :|ｌ＼　　　　 ― 　 _ ｲ: : :|　＼│
. 　 /　　　　　 /;∠ |: : :| ` ､＞、..＿_..　イ　│: :/⌒>‐､}
　　{　　　　　／　　　>‐＜｀ヽ＼｀ー┴'´/ | 　 |: :（_ノ⌒丶＼
　 /　　　　／　　　／　／⌒'く　＼　 ,/l　| 　 |: :/ﾚ ⌒＼　/
. /　　　／/　　　｛　　　／⌒ヽ.　＼　/　| 　 |: :V⌒丶　 /
35 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:04:36 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
　　　　　　　　　　 i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
　　　　　　　　　　ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
　　　　　　　　　　ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀　lﾊｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
　　　　　　　　　　　!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀　　　　　 !　 j川/　　　　　　　あなたはラインハットの要人では……
　　　　　　　　　　ヾﾄ辷N!　u　　　 ‐ノ　　!:l/
　　　　　　　　　　　 Yｌ:ﾄ､　　ヾ＝＝r　　ﾉ/　　　　　　お忙しくはないのですか？
　　　　　　　　　　　　　iN　＼.　　｀ニ′／}'
　　　　　　　　　　　　丨　　丶、　　／
　　　　　　　　　　ノ￣´"''‐ 、　｀¨´｜
　　　　　　　＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　 /「￣´　ヽヽ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　　 ∧=､､
　 |八＼　　　　＿_/　　　　　＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
　∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥

.　　　　　 / . : . : : / /: . ／: :／/:/_ｊ: l: . : :l: : : : : : ヽ
　　　　　/ . : . : : / /: : /: ／, 彡'´ 丶ﾄ､: /: : : : : : : :ﾊ
　　　　ノィ :/. : :/:,/ : ,/ｨ, ｒ〃.ィ≦￣｀７ｿ: : : : : : : : : ﾊ
　　　　 /: , : : :l /l:≦ﾒ!l{／ ´ {‐彳）　 /:/ : : : : : : : : :｜　　　　　　有給だ！
　　　　 , :/l: . :,:l':ｨl'ｆｒ!iﾉ/　　￣￣　 /:/ : : : : /: : : : : l
　　　　 l/ 'ｌ: ./: : ｌ￣〈　　　　、　ノィ: . : : : ム: : : : /　　　　　何の問題もない！
　　　 ′ !:/: : : !　　､,.=＝ニ二}　　/: :／:／⌒｝ : : l
.　　　　　 l': :|: : ﾊ　　ヽ:/ 　　ﾉ　 /／:／ __彡': : :! l
　　　　　　ｊ: :ﾊ: :l: :ヽ　 { 　　／　 /´￣ __//: : : : : トl
　　　　　 /'´ ハ:l／ l＼｀ﾆ´　　　　　　　 /:/ : : : ﾄl　　 _,,.. -‐
　　　　　　　 l:ハ!.　 l:,l ﾍ＿_　　ﾆ´＿__/´l: : : :トl-‐ '´:　:　:　:
　　　　　　　ﾉ′`　.ﾉ''l: ｆニニニl「￣:ﾊ￣￣!: ／:　:　:　:　:　／

　　　　　　　　 _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- ､ヽ
　　　　　 ,,　( )￣;; ..　-‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,　 ''';;;ヽ.
　　 ,,, -'''　_,,, '"ヾヽ､ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''　　'';;;;ヽ
　''''　_,,　-''':::::::::::::::,ヽ､ヽ､ _ ;;;;;; ＿ ..... ---―‐--―‐‐ヽ
　, ´ _ ｀:::::::::::::,,::''''　 ''ﾞ｀ヽ､＿＿＿　, .,,,､ｧｰ,--,-‐―_-_ゝ
/　/ 　｀;;:::::,,'' 　　　　　　'´ ----―･ﾅ´,ﾞ〃ｼ　 l　　　　　　　　　　　　（ラインハットの政治体制はわけがわからんな）
i　i. <　 ;;::::;　　　　　　　　　　｀￣￣-‐´-___ｭz.　 `､
!　ﾄ〈　''::;　　　　　　　　　　　　　´　　　　　　 /
､ヽ`ｰ､.l !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__/
:ヽ､ｰﾞ'´ ,､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ, ´, ´ ,,
"'',, ￣､､ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,У､　",,
､　,,""ｯ, ヾ.､　　　　 /／￣,￣二ニニﾆﾆﾁ./ ,:.:.:.,i　 '',,
"'' ,, 　 '',,:.:｀〒＝=ﾐ､　ヾｰ´￣　.＿　　　　l'　/:.:.:.l|　 ,,''
　　 "'' ,,　 '',,:.:.:.:`:.､ `〒＝=＝〒￣ヾ　　 / /:.:.::.:.i|　,,''
36 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:04:55 ID:VqVRsK5U0: . 　 l:::!/〃/:;l::|:/::〃l:!':;イ::::::/:/:/::':l::::!:::!:l::l::l:::::l::!:ll
　　|:::!:'l::!:':/:|:l/:/,イ!!〃':::::::／!/:/:::!::::!:':::!:l::!::::l!::::l!
　　|:::::::l:!':l::ﾊ:l才:;ィ:!//:::::;ｲｉ::::/;ｲ::小:::ﾊ::l::lﾘ::ｉ:!l:::ll
　　|:ｉ::ｉ::!l::!://!/ｨ:! !〃::／::ハ//// ｉ:::/:::!:l::!:::;':,:l:l:!!
　　|:l:::!:!l::!':/弋ト､./'／',::::!.ィ弋:フ７;ｲ::::!//!//.}:ｉ::!　　　　　　　　　　さて、開廷しようか。
　　!ﾊ:::!:!:!;'　｀￣／　ヾ!　－－´/ ;:::ｲ::!//.､j:l::!'
　　　ｉﾄ::!:::l　　　　　!　　　　　　　　 /'´:/:/´〉.ﾉ:l:!
　　　|| l:ﾄﾊ　　　　　　　　　　　　　　 // ´才ｉ::!'
.　　　! ヾ!ハ　　　｀　´　　　　　 /'｀T´l:l::!ﾘ
　　　　　ヽ　､　 ‐-　　_＿ _　　　　 '　　l:.:!!.l
　　　　　　　　ヽ　　､＿　　　　／　　　Ⅵ:!ｰｧ－､　　　　　　　　　　　　　　　――検事の斎藤、そちらの主張は？
　　　　　　　ヽ　　　　　／　　　　　才´　　　＼
　　　　　　　　ｉヽ. 　　ィ　　　　．‘　　　　　　　＼
　　　　　　　 !: : ￣　　　　　 . イ　　　　　　　 /ー‐､_
　　　　　　．-‐､_',: : :　　　　　: ｉ '⌒ヽ.　　　　　　 /　　　　｀ー､_
　　　　／　　　ヾ.: : :　　　 .:　l l:.:.:.:.:.入　　　　　 /　　　才´　　｀ｰ､
　　　／　　　　　ｉ､: : : . . : :　 ! !:.:.／ｉ　｀ｰ､　　 /　_.才´　　 .. -‐－-ﾐ､

　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､　　　　　　　　　　　　　　かつてこの国に、ラプラス国王と真紅王妃の
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : :　　　　　　間に生まれたリュカという第一息女がいた。
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : .
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l| 　　　　　. . . : : : : : :.:.:.　　　　それはこの国にいる者なら、ご存じの通りだ。
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;

　　　　　　　　　　〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
　　　　　　　　　　 i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
　　　　　　　　　　ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
　　　　　　　　　　ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀　lﾊｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
　　　　　　　　　　　!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀　　　　　 !　 j川/　　　　　　　　　　おいコラ検事。
　　　　　　　　　　ヾﾄ辷N!　u　　　 ‐ノ　　!:l/
　　　　　　　　　　　 Yｌ:ﾄ､　　ヾ＝＝r　　ﾉ/　　　　　　　　　法廷でタバコ吸うな。
　　　　　　　　　　　　　iN　＼.　　｀ニ′／}'
　　　　　　　　　　　　丨　　丶、　　／
　　　　　　　　　　ノ￣´"''‐ 、　｀¨´｜
　　　　　　　＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　 /「￣´　ヽヽ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　　 ∧=､､
　 |八＼　　　　＿_/　　　　　＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
　∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥
37 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:05:11 ID:VqVRsK5U0: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r､;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'　ヽ;;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;γ二ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;''　／ヽ;;;;;;;;;;;｝
;;;;;;;i /⌒}｝;;;;;;''"´　／　　 ∨ｿソ
;;;;;;;i　　ﾉ/〃　　　/ヘ、　　ﾄヾ、
;;;;;;;;!､ｰゝ　 :　　 / 弋ｧﾄ、　ハ:i ヽ、　　　　　　　しかし数年前、魔物により真紅王妃は攫われた。
;;;;;;;;;;;〉7　　 :　 /　　∨ｿノ　i| 　 ';
;;;;;;;;;/ !　　 ::　/　　　　i′　il　　 i!　　　　　　ラプラス国王は王妃を助けるため、
;;/!/　i　　 :　/　　　　 !　　i|　　 |!
//　ﾍ.　　 i:　　　　　　!　　i!　　 i!　　　　　幼いリュカ姫を連れ旅立たれた。
.　　　ﾍ.　　i　─ ､,,,ｒｰ-ゝ　/　　 /
ヽ　　　ﾍ　 !　　　r'"ヘ　　/　　 /
;;;;＼／⌒;、　　 /　　　＼
;;;;;;;;;;＼;＼＼_ _ﾉ　　　　　＼
ヽ;;;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;＼;;;;;;;;;/;;/
;;;;;;;;;;;;＼;/;;く
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;＼

　　　　　　　ノヾヽV;;/;;/;;／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;｀､
　　　　　　　ゝ爪ﾘﾊｿソﾍl;ﾄｿ/／ﾄ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;ヽ
　　　　　　／ク/　　　　　|l　　　 'i|ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾐ
　　　　　 /　 //　　　　　　|l　　　　!i. ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾘ
.　　　　 /　 //i!ヽ　　　 /　|l_,､=＝ｰ|!　ﾐ;;;;γ｀ヽ;;;;;;:;|　　　　　　　この少女の主張は、自身がラプラスの娘であるとのこと。
　　　 /　　i l　!≧rｭ、ゝﾑ!|ヱｱ'"´ |!　ミ7⌒} ∨;;:;!
.　　　,'　　　!i:　ijl｀￣}　　　|l　　　　 |!　〃ゝﾉﾉ;;;;;;;!　　　　　　　また、母親の名は真紅であると。それはつまり、
　　　i　　　 i:!　｀l　 / 　　 |l　　　　 :;l| 　ルﾉ /;;;;ヾj
　　　l　　　 i:!　　!, ′　　　|l　　　:　i!　r､ _ノ;;;;;;;;;;|　　　　　　この国の姫であると主張するに等しきことだ。
　　￤　　|: 　く､、_,　　 |!　　　 :　￤ ;' ﾍ;;;;;;;;;;;;;;ﾉ
　　　　　 |　　　',　､_ _...!＿　　:　　! ;'　　!;;;;;;;;;ﾘ′
　　　　　　!　　　 ', 丶ｰ-|　　`　: 　 , '　　 |;!;;;;;/
　　　　　　　　　　　', 　　　　　／　　　 !ﾘ八
　　　　　　　　　　　　', 　　　　／　　　　 _,,,.､ゝr=ニﾕ
　　　　　　　　　　　　 '､_＿_ ／ｒ=＝＝'''"´::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　ｒ====＝＝＝i　　｀i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__:i＿
　　　　　　　｀i:::::::::::::::::::::::::ヽ　 |::::::::::::::::::::＞-''''"´:::::::
.　　　　　　　 |::::::::::::::::::::／.:} 　 |.;＞-''''"´`ｰ-､_＿:::::::
38 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:05:23 ID:VqVRsK5U0: 　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.　　　　　　　そうなのか？
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `　　　　　　被告人よ。
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',

　　　　　　　　ﾉ:x:‐――――＜＿ : : : : : : : : : : : : : : ∧
　　　　　　　〈/ :::::::::/:::/! |::|:::::::::::::ﾊ::::`＜: : : : : :＼: : : :}
　　　　　　　 /:::::::::::/:::/十ト|:::::::::::::|」＿::::|::|｀ヽ: : : : ヽ: /
　　　　　　　 |:::::::l:::{:::/_ノミx∨:::::::::| }:::::::`l::|:::::/＼: : : :.〉
　　　　　　　 l:ｌ:::::l::::〃んﾊ｀ ∨:::: ィ7云刈:|::/::::/:ヽ: :/
　　　　　　 |:|:::::|::::i|　ぅ::::!　　￣んハ　》.':::::/::::::∨
　　　　　　 L! :::L::」　｀¨´　　　　弋_ツ　/:::::/ }::::::|　　　　　　　　え、ええと……
.　　　　　　　 //:::}::八　　　 '　　　 u 　/:::::/.ノ:::::::!
　　　　　　　　//:::::,'::::::l＼　　-　、　　　ｲ::::/::::::::i:|:::|　　　　　　　　別に……そんなつもりじゃ……
　　　　　 //:::::::}:::::: !: : ＞｡.. _　...｡＜:/::::/:::::::::::i:|:::|
　　　　　　 //{::::::/::::::: |:＼: :.＞ﾍ＜: : :/::::/: : 〉 ::::i:ﾄ::{
　　　　　／ x:〈://::::::: !: ／ -－７: : /::::/: ／{:::::::i:| ヾ:.、
　　　　　i{ /: : ://::::::::://　　 -－┐:./::::/: : : : :ヽ:::i:|　　＼
　　　　　 /: : ://::::::::/:/ 　　－-ミ:.,':::::,': : : : :／:＼| 　　　ヽ
　　　　 |: : 〃,:::::::/: { 　　　　r　ﾉ {::::::{＞=彡: : : : ヽ　　 }i
　　　　　 }: : i{ {:::::::{: ri　　　 /¨´: :.|::::::|: : : : : : : : : : }＿　.ノ
　　　　人: :.`:∨:::}∧`ﾆニｱ: : : ;ノ|::::::|: : : : : : : : : :.'￣
39 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:05:36 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　/:.ｲ:.:.l　:.:.,':.:./:.:./:.:. /:.:.: / ﾊ .:..|: |:. 　:.: : .:.|
　　　　 //:.|.:.:.| .:.:.,.:./:.:./:.:. /.:.:. //　 ', :.l:..|:.|.:.:.:!:.:.i:.l
　　　ノ　|:.|l:.:.l :l.:.|/:.:./ i}. ｲ:.:. //　　ヽ.|!:.l:.l:.::..}:.l|:.{
.　　 ´　　|.| |:.:i :|.:.{:.:/≧|/_li:. //∠-─７小}.:.:./:.,'|lﾄ､
.　　　　{l ヽ:|:.|:.:.',ゝ辷z､'.}.//〃,ｨz戈孑ﾌ:.:./:.:/ ヽ　　　　　　堂々としろ、リュカ。
　　　　　　ヽ　｀|i',:.|:ﾄ￣￣/´i　　￣￣７.:/ｲ.:,'
　　　　　　　　　ヽ}.仆､　　　}　　　　 /ノ.:./|{　　　　　　　　　　お前のそういう姿勢は立場を危うくするだけだ。
　　　　　　　　 _ -）ﾉl.:.｀:.､　　‐ー-　 , イ:./:./¨｀‐‐ ､
　　　　　　_, '´: : ´: : }ノﾘ}l｀ヽ､￣ ,∠　 |ｿi|l￣￣￣７
　　　　　　＼　 : : : :´　 r´rﾍ-ニ/ヽ､r‐´}_} 　　　 /
　　　　　　　ヽ　 : : : : (/　　/／　　 |　ハl 　　　/
　　　　　　　　＞　 : : /　　/　　　　 |__／l　　　/`－-- ､_＿__
　　　　_　-‐ ´　∨ : :/　　　　　　　　l : : /　　 /　i　　　　　　　｀､
　 /￣　　　　　　∨: :l　　　_　　　　　|: :/　　　i　 |l　　i 　　　　　 ',

: : ＞'::::/::::::::/::::::::::!:::::::::::::}:::::::::i::::｀ヽ: : (
.´:::::::::: ::::::::::::::::-‐┼-::::::::ﾊ:::::: |::::::::::}＼{
:::::::::::: |:::::::::{:::::::::/ |:::::::::://::::::ナ::､:::.'::::ﾊ
:::::::::::: |:::::::::L,ｘ_ノ=ミ<:_//::::::://::::::/::::::: }
::::::: , -!:::::::: 《　∧::(｀　　￣ｨ斥ﾐ:::/:::::::::/
:::::::/ /!::::::::::l　 {:::::ﾘ　　　　爪,ﾘく:::::::::/　　　　　　　　あ……る、ルルーシュ……
:::::::!　 l:::::::::::! 　ゞﾞ'　　　　　{;;/.:::::::i⌒
::::::::ヽ l::::::::: |　u　　　　　′　ﾊ:::::::!
::::::::::::::{::::::::::{ 　　　 σ　　ﾉ::::::: {
∨⌒ヽ:::::::::::.＞｡.　　　 .　≦二ミ: .､
: : : : : :∨::::∧　　{｀７´::::/::::/:::｀>'´:`ｰ､_
: : : : : : :∨::::∧＿!二二二二:ｒ〈: ／: : : :.{
: : : : ＼: :∨::::∧: :｀ー‐―彡':} :〈:／: : : : }
: : : : : : :`¨∨::::∧: : : : : : : : : :し{:｀ｰ=ァ :ﾉ
: : : : : : : : : ∨::::∧二ニ≠: : : : :ヽ : : : : :〉

　　　　　/:.:.:.l　.:.:.:.:.:.:.:.ヽ :.:.: .:l|:.: .:. :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　　　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
　　　　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|
　　　　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
　　　　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|　　　　　　聞かれたことだけに素直に、簡潔に答えろ。
　　　　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
　　　　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|　　　　　後は俺がフォローしてやる。
　　　　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ
　　　　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l
　　　　　　　　　　|ヽrｰ-- ' 　　　 _,　　 |:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
　　　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
　　　＿--‐-､＿　　　　　　<∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　 /　＿__､＿ノ､　　　　　　∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
　／　 /　／））─ｰ'　　　　　　 ∨乢-‐' : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
｛　　ﾍ／　/￣｀l　　_-ｰ一ニ￣￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
..l　　 l/　　/　ヽ　|￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
40 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:05:50 ID:VqVRsK5U0: :::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/　　　　　　　　　　静粛に。
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／　　　　　　　　　　主張は後ほど、耳を傾ける。
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　　　　／/ :/:.:./ :.:.:/ .:./　 :.:..l|ヽヽ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　／ / :.//:/　:.:./ :.:/ .:.:../:|　＼＼:.:.|:.:.:.:..:l:.:.:.:.:.l:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　,／　 / :.//:/　:.:./l :./ .:.:../|:.| __-‐弋ヽ!:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.!:.:.l‐､.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l
'´　　 ./ :.//./ .:.:./:.i .,' :.:..∠//´ 　　　.l:.:.:.:.!:.:.:.:.:/:./^､l.:.:.:.:.:.:.:|:.:|
　　　,' :./ ,'/ .:.:./.:.:.| .l:.:.:./l //　__,　／ //.:./:.:.:.:./:./〉//:.:!.:.:.:.:.:l:.:l
　　　|:,'　/ l :.:./_＿,|:.l／,イ/ 　=＝'　 //:./:.:.:.:./:./_ イ:.:./.:.:.:.:.:|:.:!
　　　|{　 l　|:./l 　r-|{ ／ノ　　　　　　//:./:.:.:.／./ /　/.ｲ:.:.:.:.:.:.||.:|　　　　　　　　　　　　　失礼した。
　　　ヽ､　　ヽ |　|　r:.:./＼　　　　　//:./:.:.／:.:ｲ ,.　 /:/||:.:.:.:.:.:lﾄ､{
　　　　　　／ﾞ }　|　|∠＿_＼_＿　//イ:／/／／　 //　||:.:|:.:,'||　`ｰ
　　　　　　　 /　/　{-------ヽ　　／´　´‐ ´　　/´　　|l:.:|l:' l|
　　　　　　 /　　　く￣￣￣／￣))_.. イ　　　　　　　　　 |ヽ||　｀
　　　　　 /　　　　　`イ￣　／＾¨,─┴┬─────‐‐｀lヽ
　　　　／　　　　　　　　／　　　{￣￣| |￣￣￣￣￣￣￣|
　　　/　　　　　　　　／　　　　　l : : : | |,-､〈〉 ,- ､: : : : : : :l
　　/　　　　　　 _ ' ´　　　　　　　|: : : :| |⌒)）||（(⌒: : : : : : : :|
　　|　　　　 |￣　　　＿＿＿＿／|: : : | |: : :》||《: : : -─＝￣ヽ
　　|　　　　 |､　　r´/: : : : : : : : ｛｛: : : ｛｛-‐≫-‐￣: : : : : : : : : ﾍ
41 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:06:03 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　 ∠: :∠: : :/: : : : : :∧
　　　　　 /:二二二二二二二二: 〉
　　　　　 ): : : : : : : : ＿:二二二:_{
　　　　　 }:二二＞'´:ﾊヾ:::|::::::::|:::i　　　　　　　　――私の父の名はラプラスです。
　　　　　　{:::::|l::::: |::::| |! }::|::::::::|:::|
　　　　　人::」L:メ:: 」ﾉ_,以<:::::|:::|　　　　　　　　お母さんの名前は、真紅です。
　　　　　　!::ハ〈弋)｀　弋ﾘ〉:l|:::|
　　　　 |:::l:込.　　 '_　u／⌒|ヽ
　　　　 |:::|:::/.:.≧=-＜ : : :.:i|: : 〉､
　　　　 |:::|:::).:＼: : : : : : : :.:.l|／〉:ﾊ
　　　　 |:::|:{: : : : ＞: :.:--＜l| :/: : :}
　　　　 |:::l〈: :￣: : : : : : : : :.l|.ﾉ: : :.{

　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |　　　　　　　　それは、父から直接聞いたことか？
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',

　　　　　　　　　　　　)二二ニ≠: : : : : : : : : : :.｀ヽ : : : :＼ハ
　　　　　　　　／:フー―ミニニ二:＿: : : : : : :＼: : : :＼
　　　　　　　　　 /:://:::::::::/::|:::::::}::::}::::::::::::: ＼ : : : : :＼ : : :/
　　　　　　　　 ./:://::::/::/:::┼:::ナ/::::::::::::::}::::::＼ : :ヽ: :＼:{
　　　　　　　　　 {://{:::/::/,_ノ､:::://}:::::::::::::/:::::::::::::＼: : ＼: :〉
　　　　　　　　 .i{ i八L/　f:}　＼' /::/::::::/::::::::::::::::::::::ヽ :.／　　　　　いいえ、お父さんの残してくれた
　　　　　　　　　 _.ﾉ　 {(　　//::/::::::/::::/:::::::::::::::::::::}_/
　　　　　　　　　　 {　　ｰ　 /::/::::::/ヽ/:::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　手紙にそうありました。
　　　　　　　　　　　 . 　　 u　/::/::::::/ノﾉ::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　人｀　／イ:::::::/-イ::::::＿:::::::::: {
　　　　　　　＿／:::: ｀ー'／::::::／」:::::{￣: : : :｀ヽ:::ﾊ
　　　　　　／　フ:::::::r': : :〃::::::::/￣: ＼::＼: : : : :ノ::::::}!
　　　　　// ／:::::::::: {: : :./:::::::::/ : : : : : :＼::＼: : :}::::::ﾉi!
　　　　 {:{/:::::／￣　ヽ:/:::::://-―――; .:.＼::＼':／　|
42 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:06:16 ID:VqVRsK5U0: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'　ヽ;;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;γ二ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;''　／ヽ;;;;;;;;;;;｝
;;;;;;;i /⌒}｝;;;;;;''"´　／　　 ∨ｿソ
;;;;;;;i　　ﾉ/〃　　　/ヘ、　　ﾄヾ、
;;;;;;;;!､ｰゝ　 :　　 / 弋ｧﾄ、　ハ:i ヽ、　　　　　　　その主張をわざわざグランバニアに持ち込んで
;;;;;;;;;;;〉7　　 :　 /　　∨ｿノ　i| 　 ';
;;;;;;;;;/ !　　 ::　/　　　　i′　il　　 i!　　　　　　主張することは、自身が姫であると主張するのと
;;/!/　i　　 :　/　　　　 !　　i|　　 |!
//　ﾍ.　　 i:　　　　　　!　　i!　　 i!　　　　　同じことだ。偶然にしては出来過ぎている。
.　　　ﾍ.　　i　─ ､,,,ｒｰ-ゝ　/　　 /
ヽ　　　ﾍ　 !　　　r'"ヘ　　/　　 /
;;;;＼／⌒;、　　 /　　　＼
;;;;;;;;;;＼;＼＼_ _ﾉ　　　　　＼
ヽ;;;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;＼;;;;;;;;;/;;/

　　　ｘ':＿:_;孑'" ー―彡' : : : : : : : : ;_:}
　　　ゞ: : : : : : :_:_:x-'": : : : : ／: ;_:／:::::ヽ
　　　{ : : : : ／: : : : : : : : : :_:x-:":::x弋:::::::ﾊ
　　　ヾー― ": : : : ; _x-'"::::::::ﾊ::::ﾊ::ﾄ､:::::::i
　　　　{ : : : : : ;x-'"::／:∧:::ﾊ::::::}ﾉ伝ﾐﾊ::::::ｌ
　　　　 `ー‐'":::{:::::::Ⅵ::_ノ=ミL::ﾉ　!ｄ {:ﾊ::ﾉ　　　　　　　　……そう思われるかもしれません。
　　　　　 |:::i::::::∧:::::∧《!::::ｃ}　　　ゞ'' Ｙ::|
　　　　　 |:::|:::::::::;∨:::∧乂_ｿ　　　 ′ ﾉ:::!
　　　　　 |:::{:::::::::ゝ∨:::∧ u　　　 _　∠:::::!
.　　　　ﾊ八::::/ : : ∨::: ＞-　...　イ八::::::!
　　　　ノ　＼:::〉、: : ∨:::∧`ー－": : ヾ:::ﾊ
　　　　　メ"　: ｲ: ヽ: : ∨:::∧ :｀¨¨´:ﾉ: :,ヾ:∧
　　　／ :_:_:／:/＼: :`ーヾ;:::::＼ : イ: : /}: ヾ::＼
　　｀ヽ: : : : :./!: : : `ー-､:.ヾ:::::∧ーイ/:!:`ー＼}

　　/:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l､:::::::l:::::::::::::::l::::|､:l:::::::::l:::l::l
　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.　　　　　　　　それを主張した動機を説明できるかい？
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
43 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:06:29 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　 {'´: : ／:二二二二二二:￣: :｀ヽ、(
　　　　　　　　　　　　 }: : : :,＞'´::::::::!::::::ﾊ:::ヽ:::::＜: : : : :{
　　　　　　　　　　　　ム-'::::::|::::|::::::::ﾄ:::-┼::::}:::ヽ:::::＼_: :〉
　　　　　　　　　　ｌ:|:::|::::::|:::｣::::::::| l::::::|:::::ﾊ::::::::::::::::八
　　　　　　　　　　 |:|:::l::::∧::ﾊ::::::{ 了圷ﾐ:::}::::: !::::::ﾊ:∧　　　　　私はお母さんに会いたい。
　　　　　　　　　　 |:|:::l:::::::r斥￣　乂ｿ |i::L::::｣::::::::ﾊ::∧
　　　　　　　　　　 .乂:ﾊ:::::｣乂)　,　　　　|l:::::::|ﾉ:::::::::::}::::::.　　　　　　だから、真紅という王妃様がいたという
　　　　　　　　　　　　　 }:::}:ﾊ　　　 _　 u .|l:::::::|::::::::::::ﾘ}::::::}
　　　　　　　　　　 /::::l:::个:｡-－―＜!l::::: |廴_::://:::::/　　　　この地に手がかりを求めて来ました。
　　　　　　　　　　　 /:::::::!::／: : : : : : :＿|l:::::::|: : :ﾉ'/:::::/
　　　　　　　　　／::::::::/〈: : : : : : :／: : |l::::从／ヽ::／
　　　　　　　／:::／:::,'::::/＼.:_:／.:.￣.:.|l:::{￣´: :/｀ヽ
　　　　　　／:::／::::::::{::::{＼: : : : : :.:.:／|l:::ﾄ､＿/: : : :.ﾊ
　　　　　　 //::/:::::::::::::/!::::!: : ＼:＿／: : :!i::{: ／: : : : : : :}

　　　　　　　ノヾヽV;;/;;/;;／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;｀､
　　　　　　　ゝ爪ﾘﾊｿソﾍl;ﾄｿ/／ﾄ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;ヽ
　　　　　　／ク/　　　　　|l　　　 'i|ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾐ
　　　　　 /　 //　　　　　　|l　　　　!i. ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾘ
.　　　　 /　 //i!ヽ　　　 /　|l_,､=＝ｰ|!　ﾐ;;;;γ｀ヽ;;;;;;:;|
　　　 /　　i l　!≧rｭ、ゝﾑ!|ヱｱ'"´ |!　ミ7⌒} ∨;;:;!　　　　　　だが、真紅王妃が攫われている事実は知っていたはずだ。
.　　　,'　　　!i:　ijl｀￣}　　　|l　　　　 |!　〃ゝﾉﾉ;;;;;;;!
　　　i　　　 i:!　｀l　 / 　　 |l　　　　 :;l| 　ルﾉ /;;;;ヾj　　　　　手紙にもそう書いてあったのではないか？
　　　l　　　 i:!　　!, ′　　　|l　　　:　i!　r､ _ノ;;;;;;;;;;|
　　￤　　|: 　く､、_,　　 |!　　　 :　￤ ;' ﾍ;;;;;;;;;;;;;;ﾉ
　　　　　 |　　　',　､_ _...!＿　　:　　! ;'　　!;;;;;;;;;ﾘ′
　　　　　　!　　　 ', 丶ｰ-|　　`　: 　 , '　　 |;!;;;;;/
　　　　　　　　　　　', 　　　　　／　　　 !ﾘ八
　　　　　　　　　　　　', 　　　　／　　　　 _,,,.､ゝr=ニﾕ
　　　　　　　　　　　　 '､_＿_ ／ｒ=＝＝'''"´::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　ｒ====＝＝＝i　　｀i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__:i＿
　　　　　　　｀i:::::::::::::::::::::::::ヽ　 |::::::::::::::::::::＞-''''"´:::::::
.　　　　　　　 |::::::::::::::::::::／.:} 　 |.;＞-''''"´`ｰ-､_＿:::::::

　　　　　　　　　／: :／: : : ;≧r‐'"::::::::ﾄ:::ﾊ::::::`ーｘ_: : : {
　　　　　　八:,: :' : : :.;／:::_{::_;;ﾄ::::::::| }:!弋::‐:ﾊﾊ::｀ヽ: )
　　　　　　　　 {: : : r":::::{´::∧:八Ⅵ::! ﾘ--Ⅵ::::}::}:::::::＼
　　　　　　　　　ゞ､/:::{::::::i!/_ノ=ミゝヾゝｲ示ミ､:｣::|ヽ:::::::::ヽ
　　　　　／　　　　／:,:∨:ﾒ《う::::}　　　　ら:::ﾘ》::::|::∧:::::::: :.　　　　　　　　……それでも来たかったんです。
　　　〃　　　　./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''　　 ,　｀~´　!:::::i/:::ﾊ::::::::::!
　　　// 　　　八;;_{ ::::!::::::}ﾍ.　　　　　　　 u 人::::}::/:::!::::::::八　　　　　　　それしか、手掛かりがなかったので……
　　/{::{　　　　 ( :_:￣{::::::{~:.｀:－､ _´ ｀__..イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(
　　Ⅵ::.　　　　 r': : :'":.∨:ﾊミ:､: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ﾍ::i!: : :-彡'..:ノ
　　＼:ゝ.　　 r'":7''>､; : i::::::}: : : `:-:､:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
　　　　｀ー==≠彡'{　｀>{:::::i!_: : : :＼:＼:_:≠:－:'Ⅵ、:／:_:_:.ヽ.._,
　　　　　／::〃:::ﾊ／ ::;V::ﾊ::>‐､_:.ミ:､: : :｀≧:＜Ⅵ、: : : :_: ／
　　　　／:::://::::／::::／::{:::::ﾊr‐--ミﾆﾆ≧:､: : : : :Ⅵ:､ー:.‐:{
44 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:06:42 ID:VqVRsK5U0: :::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/　　　　　　　　母を探すため、か……
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／　　　　　　　　被告人の主張は聞き受けた。
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､　　　　　　　　　　　　　俺はそうだとは思わない。先日、ラインハットで
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : : : :　　　太后に化けて国家の支配を謀った魔物がいたように、
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . : . : .
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l|　　　　　 . . . : : : : : :.:.:.:.:.:.:.　　　　彼女もリュカ姫の立場と成り変わる意図があったのでは？
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . .
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;

　　　　　ﾊ:::ｌ:::::、::::ヽ::::＼:::::＼:::::::＼:::｀ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::ｌ
　　　　 /:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::､:::::ヽ:::､:＼::::: ＼::::::＼::::!::::ヽ:!:::i:::l:l
　　　　!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li|
　　　　j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､::::::::::::::::i::!::l:l !
　　　 l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ　　　　　　　（注意しても煙草吸うのやめねえなコイツ。
　　　　　!ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{　＞､{ 'ｲﾋ_ﾗ　》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!
　　　　ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼　　　｀"￣"´　 |::!:l::! j:ll:! 　　　　　うん、もうほっとこう。ぶっちゃけ怖い人だし）
　　　　　　　 !::､::::i　　　　ｌ　　　　　　 u |:::/lj/l:!ﾘ
　　　　　　ヾﾄ､:!u 　　　　　　　　　　　　ｊ!/ j|:::ﾘ
　　　　　　　　　　ヾ! 　　　ヽ　 ‐　　　　ｕ　/ｲ´ｌﾊ/
　　　　　　　　　　 }ﾄ.、　 -､ｰ-- ､__　　　 /'　!:://
　　　　　　　　　ﾘl::l゛､　　｀二¨´　　　／　　|/:/
　　　　　　　　ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼　　　　　／　　/　!:/
　　　　　　　　/ ^ヽ　　ヾ!　ヽ＿,,、'´　　 /　ｊ/
45 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:07:11 ID:VqVRsK5U0: 　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.l:.:.:.',:.:.:.:.:.:.＼
　 /:.:.:.:.／:.／7.l:.lヽ､ヽ.:.:.|:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:､.ヽ､__
　 l.:.:.:./:.:./:./:l:.|l:.|　∠ヽ:.}.l:.:.|:.:.:.:.:.:.:.|:.|￣
　 l:.:./:.:./:././|:.l ||l/ｒｆ伐ﾐ|:.|:.:.l7ヽ.:.:.:.l:.{
　 |./:.:./:./:∠|:.|/| /.,ゝ‐'7:.l:.j j /:.:.:.:.l|',｀　　　　　　　　　　　　弁護士として尋ねたい。
　 |l:.:.:.|.:.|:.仆.|:.l i!　　　 /ｲ:/ r´:.l:.:.:.||ヽ
　 l|',:.:.l:.:.i.:.l㌣l,'}　　　 //:/　ﾉﾘ⊥＝〒＝==､　　　　　　　　　彼女がそんな事を企んでいたと推察する理由は？
　/　ヽ{.:.|:.:.ヽ　'、 _.. --..　／￣　　　 ||　　　　|
　　　ﾉヽ{ヽﾄ｀ヽ､　　　／　　　　　　||　　　　|
　　　　　ヽヽヾ|:.ﾉヽ／||　　　　　　　 ||　　　　|
　　　　　　　　 /´　ヽ　||_　-‐彡＝キ¨　　　　ト､
　　　　　　　　　　　／　＿//＿＿＿＼_　　　　　＼
　　　　　　　　　／_　-‐──────二ヽ　　　　＼
　　　　　　　　 /／: : : : : : : : : : : : : : : : :（__） }　　　　　＼
　　　　　　　　 }: : : : : : : _: :＝＝＝＝＝==彡　　　　　 //ヽ

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'　ヽ;;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;γ二ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;''　／ヽ;;;;;;;;;;;｝
;;;;;;;i /⌒}｝;;;;;;''"´　／　　 ∨ｿソ
;;;;;;;i　　ﾉ/〃　　　/ヘ、　　ﾄヾ、
;;;;;;;;!､ｰゝ　 :　　 / 弋ｧﾄ、　ハ:i ヽ、　　　　　　グランバニアの王位は世襲制だ。ラプラス国王亡き今、
;;;;;;;;;;;〉7　　 :　 /　　∨ｿノ　i| 　 ';
;;;;;;;;;/ !　　 ::　/　　　　i′　il　　 i!　　　　　そのご子息が一人しかいない以上、
;;/!/　i　　 :　/　　　　 !　　i|　　 |!
//　ﾍ.　　 i:　　　　　　!　　i!　　 i!　　　　王女という立場に就けばやがて冠位も視野に入る。
.　　　ﾍ.　　i　─ ､,,,ｒｰ-ゝ　/　　 /
ヽ　　　ﾍ　 !　　　r'"ヘ　　/　　 /
;;;;＼／⌒;、　　 /　　　＼
;;;;;;;;;;＼;＼＼_ _ﾉ　　　　　＼
ヽ;;;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;＼;;;;;;;;;/;;/

　 / ..:{::. . .|::::::/|:::::::::::::ｲ..:.:::::::::::/ / |ﾊ:::::::::|::::::::::}::::::::|
　/ .:::|　..:::i:::/　|::::::／ |..::.::::::::/ /__,|l-ﾍ::::::l::::::::::|:::::::::|
./::::::::l::::::::::V{,イ|:::/￣.|::::::::::/ 7´　_|iﾆ-ヽ､}::::::::|:::::l::::|
:::::／ |:::::i:::::{:i yri|ﾆｨﾄ､i::::::/ /　,彳r':::刈｀}|:::::::::|-､|::::ﾄ､
／　　}:::::{:::::､{ _」|!-‐i.{ |:/ ノ　　　´￣｀¨ /:::::::/7 }i:::::|. ＼　　　　　　　しかし現在は既に王位継承者がいる。
.　　 /:::::ﾊ:::::ヽ　!　　　/ ..:: i　　　　　　 /::::::::/ﾚノ::|ﾍ::､
　　/::／}::::､::::::＼.　　　　　 '　　　　　 ./:::／/匕::::::ﾄ､＼　　　　　　　彼がご子息を産めば、継承はそちらでは？
　／　/::::::/ヽ.::::::＼　　　_,.......＿　　ノ／/:/::::::ハ::{　ヽ `
.　　　/:::／　|::::ヽ､ー`- ´　二´ 　　／/ｲ:/::::/i|｀　＼､　　　　　　　彼女が姫となっても、その野望はまるで絵に描いた餅。
　　 /／　　/::/|:::/::...､　　　　　　　／|:::/i::::{　|‐-､.　ヽ
　ノ　　／/:/´ }::ﾊ:::::| ヽ　　　／　 .|_:{ |:::i　ヽ-､＼
　　　　r'´ノ　　 |j　r‐}　　＞ .イ　　_.|>｀}l/　＿,ノ　〉
　　　　｀7l｀i ‐-､　 |::`ｰ-､　　　_,. -'''"＿」ｲ´＿, イ´
　　　　 {.| |　 | }　 }:::::::::::￣￣:.:.:.:.:.:r'　,-┬i´　　　.|
46 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:07:35 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　　　 _........................＿_
.　　　　　　　 ___...ｘ//////////////ﾊ.､、
　　　　　　　 Ⅵ///////////////////＼
　　　　　　　　___..ゝV＞ﾍV⌒7////////////＼
.　　　　／／／7,　　 V,〈//////////////ハ
　　　　／／／　// 　 _＿ＶⅥ/////////////ハ
　　　 /　 / /　　〈ｲ＜¨fｿ才∨ミ/才ﾍ/////////ﾘ　　　　　　　　ご子息が生まれなければどうなる？
.　　 /　 / / 　／ｉ| ミ、　　　ｉ:|彡'⌒ヽ∨//////ｲ
　　/　 / /　／　 i!　　　 / :i:|彡｝ソ ////////　　　　　　　　最悪、子が生まれる前に王を暗殺すれば
.　　　 /　 ` ７_　ヽ.　　/　ｉ:|ﾍ-　,／///////
　　　　　　　 L ｀ヽ　＼′　;j'~ｰﾍ////////ハ　　　　　　　　彼女は王位に就ける年だ。充分だろう。
　　　　　　　　　〉　　　　　　ノ / 　:ﾘ小////∧
　　　　　　 /　　　 .．く　/ 　 /iハルﾍ//∧
　　　　　　　　ヽ __　＜ﾍ _,,,ｘ≦三三三三三三≧ｘ
　　　　　　　　　　　　 _,,ｘ≦三三三三三三三三三三〉
　　　　　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三!
　　　　　　　　　　 ,x≦三／三三二二二＝＝＝二三|__
　　　　　　　.．＜三三／三三三三三三三三三三三三≧x､、
　　　　　 /三二ニ＝ニ二三三三三三三三三三三三三三ﾆﾍ

　　　　　　　　　　〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
　　　　　　　　　　 i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
　　　　　　　　　　ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
　　　　　　　　　　ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀　lﾊｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
　　　　　　　　　　　!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀　　　　　 !　 j川/　　　　　　　　（国家司法の場で王暗殺とか言うな。
　　　　　　　　　　ヾﾄ辷N!　u　　　 ‐ノ　　!:l/
　　　　　　　　　　　 Yｌ:ﾄ､　　ヾ＝＝r　　ﾉ/　　　　　　　　　　誰か止めろ。僕には無理だ）
　　　　　　　　　　　　　iN　＼.　　｀ニ′／}'
　　　　　　　　　　　　丨　　丶、　　／
　　　　　　　　　　ノ￣´"''‐ 、　｀¨´｜
　　　　　　　＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　 /「￣´　ヽヽ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　　 ∧=､､
　 |八＼　　　　＿_/　　　　　＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
　∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r､;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'　ヽ;;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;γ二ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;''　／ヽ;;;;;;;;;;;｝
;;;;;;;i /⌒}｝;;;;;;''"´　／　　 ∨ｿソ
;;;;;;;i　　ﾉ/〃　　　/ヘ、　　ﾄヾ、　　　　　　同じ事象がラインハットで起こったばかりではないか？
;;;;;;;;!､ｰゝ　 :　　 / 弋ｧﾄ、　ハ:i ヽ、
;;;;;;;;;;;〉7　　 :　 /　　∨ｿノ　i| 　 ';　　　　　　　先代国王の実子ながら、自身の不在を理由に
;;;;;;;;;/ !　　 ::　/　　　　i′　il　　 i!
;;/!/　i　　 :　/　　　　 !　　i|　　 |!　　　　　　　義弟が王位に就いた。そちらの経験則としては？
//　ﾍ.　　 i:　　　　　　!　　i!　　 i!
.　　　ﾍ.　　i　─ ､,,,ｒｰ-ゝ　/　　 /
ヽ　　　ﾍ　 !　　　r'"ヘ　　/　　 /
;;;;＼／⌒;、　　 /　　　＼
;;;;;;;;;;＼;＼＼_ _ﾉ　　　　　＼
ヽ;;;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;＼;;;;;;;;;/;;/
;;;;;;;;;;;;＼;/;;く
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;＼
47 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:07:50 ID:VqVRsK5U0: 　　 .':.:.:.:.!:.:l:.:.:.:!:.:.:/:.://:.:.:.:////:.://:.:.:. ///!:|:.:.:l:.:.ヽ:.:.'.
　　 |:.:|:.:.l:.:.|:.:.:.|:.:/:.://:.:,∠///:.://:.:.:./// l:.l:.:.:.l:.:.:.:l:.:.:丶
　　 |:.:l:.:.|:.:.|:.:.:.|/／/:／ｰｧ-/:.://:.:／//___l:.l:.:./:.:.:/:.:.:.:ﾄヽ
　　/:/!:.:.l:.:.l:.:.:.l弁≠ミftｯ､/:／/／.,//-‐､ヽ∨:.:./:.{ヽ:.:.'.　　　　　　　　　　　その出来事の有無に関しては事実だな。
.　/イ:.l:.:.:i:.:.!:.:.:.ﾄ込佖zｸｲ≠､/'´ ,'/ｨz=≡ミ,/:.:./:.:.l　＼',
./´:/:/l:.:.:{:.:.'.:.:.:.! 　　　　　　 { ´ゝ仗劜〉':.:/:./:.:!　　　ヽ　　　　　　　　　　ゆえにこそ、後就の者が王位を引き継ぐなど
　ノ´　ﾄ.:.｀r､ヽ:.:ヽ　　　　　　 .　〉　　￣/:.ノ:.:/:.:.:.!
.　　　 |:!:.:.|l ヽ丶:.:＼　　　　＿´　　　／/､:.:./:.:ﾊ:.{　　　　　　　　　　　　　　　ありえぬことだと私は充分に知っている。
　　　 i:|:.:ﾉ＼'＼｀‐-ヽ　　-´‐─｀　　　 / /:/|:/　ヽ!　,-ﾍ￣ヽ─────
　　　　ﾘ:/|:.:./:.了ヽ　　　　￣　　　／ノ!／￣￣￣￣|　',　 ',: : : : : : : : : :
　　　　j/ j:./:.ﾊ:.｀、丶、　　　　 ∠:.:.:イ　　　/ 　　.l　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　ﾉｲ:./ j:.:..トヽ　＞､_　イ:.r '´　＿＿__ ノ-‐　　|　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　 j/ ノ从|_＿r───‐／ﾉ　/￣　／　／￣ ∨ (_| 　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　／, ─| |￣￣／ _/　/　　／　 /　　　￣l│　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　(／∧ :| |: : r/　//　/＿__　　　/ 　＿＿／| |　 |: : : : : : ／: : :
　　　　　　　　 |/､Ｙ/:| |:.／／/　/|└┤　.／-‐´/:.: : : : :.| |　 |: : ﾑ≠´: : :
　　　　　　　　 |｝}〈〉{:|r┴ ´ ∠.ノ| |: ／／: : : ／ : : : : : :.ヽ!＿!／:. : : :／: :
　　　　　　　／:ヽ∨/|｀￢'´: : : : :| !/_／: : : ／: : : : : : ／: : : : : : /: :／／: :

　　　　　　　　/: /: :/: : : ://:/: ／/: :／: :／: ／: : : : : : |: : : : : : : : :|
.　　　　　　　/'i/: :./: : : .///l: / /:／: :／: :／:/ﾘ: : l: : : l: : : i : : : : :.|
　　　　　　/　|: : :|: : |: :l l/｀l/ﾄ,|/: :／／／ /　|'|: :.|: : /: : : |: : : : : :!
　　　　　　　　 !: : !: : |: :|'伐ドﾐﾄ!:/::／／　,/ 　 | |: :|: /: : : :ﾘ: : : : :/　　　　　　　　しばらく国を去っていた者が今さら血族だと
　　　　　　　　　ヽ|: : l: :.|弋i伐'}i/:/∠ -／-‐‐十|: :|/: : : : /: : : :./
￣￣￣｀ー‐- 、_l: :lヽ,;!　￣　i/ '　／,‐=庁干〒V: : : /´V: : :V'　　　　　　　名乗り出ても、やすやすと王位は継げん。
.　　　　　　　　　　ﾚ' 　 !　　　　/　　　　￣十壬'/: :／i:.:.:.!: : :ﾘ'
　　　　　　　　　　　　　　、　　l　　　　　　　/:.:.:/／｀ ‐.‐┴ 、＿＿＿＿＿　　　　　　それは彼女も私のそばで見てきたことだ。
ヽ　　　　　　　　　　　　　、、_ 　　　　　　/:.:.:/' ＞'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
: :＼　　　　　　　　　　　　　ヽヽ二ﾆ=-'´　,i:.:.:/7:.:. /:.:.:.:.__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　ゆえに彼女は、そんなことは企まない。
ヽ: : ＼　　　　　　　　　　　 i´ ', _￣_,,.　‐ ' |:.:.:i/:.:./:.:./´:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:, - ´:.:.:.:.:.}
　 V: : :＼　　　　　　　/≡三＞-, -ー７‐‐|:.:.:|:.:.:.i:.:.:.l:.:.:ﾄ ── ‐ -＜´V:.:.:.:./￣
　　V: : : :.＼　　, -‐'　7／　／　　　　/　, ｀‐'l:.:.:.l:.:.:.l:.:.:i: : : : : : ／　　　V:.:/
　　V: : : : : ＼/　　／　　 /　　　　　/／／　ヽ:.:|:.:.:l:.:.:|: : : : ／　　　　　V
＼　 V: : : : : : :.＼/　　　/´/　　　　/ ／　_-'´　ヽ!:.:.|:.:.:l: : ／　　　　　　/
: : ｀''ｰ-､,: : : : : : : :＼　 L/　　　　 /, -‐'´: : : : : : : ヽ!,ノ、''　　　　　　　/
: : : : : : : :｀''ｰ-､,_ ＿＞- ,_ _, -‐'´: : : : : : : : : : : : : : ヽ:.:|　　　　　　　./
48 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:08:04 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､　　　　　　　　　　　　　　物分かりの良い貴公と彼女は違う。
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : : : :　　　　見たところ表向きの顔振りは良いように、
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . : . : .
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l|　　　　　 . . . : : : : : :.:.:.:.:.:.:.　　　　　貴公以上にしたたかな画策をしている可能性はある。
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . .
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;

　　　　　/:.:.:.l　.:.:.:.:.:.:.:.ヽ :.:.: .:l|:.: .:. :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　　　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
　　　　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|
　　　　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
　　　　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l　　　　　それだけ計算高い者ならば今このような状況に
　　　　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|
　　　　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|　　　　自身を追い込むことを事前に避けているはずだ。
　　　　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|
　　　　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ　　　　私が彼女でそんな企みがあるなら、もっと上手くやっている。
　　　　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l
　　　　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
　　　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
　　　＿--‐-､＿　　　　　　<∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　 /　＿__､＿ノ､　　　　　　∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
　／　 /　／））─ｰ'　　　　　　 ∨乢-‐' : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
｛　　ﾍ／　/￣｀l　　_-ｰ一ニ￣￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
..l　　 l/　　/　ヽ　|￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
49 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:08:15 ID:VqVRsK5U0: 　　　　{ 《≧＝‐=≦　　　 _,.-=≦∧　　　　　　`、
　　　　 V《 '⌒）　　　_-=≦　　ノ_,イﾍ　　　　　　 :
　　　　 |∧_,.　-=≦＿＞‐=≦二＼_ ＼
　　　　 |　/,.千干ﾄ､ ∧ ,卞､ﾄ､ﾄ､N厂「`　　　　 i
　　　　_,.イ i /| /N__/　ヽN,.ィ示{_卞ﾐ　ﾄ、　　　　ﾄ、
　　　　　| Ｎ{ ﾊ《^f心　　　　　弋rツ　|　|ﾍ　　　　 ! `、　　　　　　　　（ルルーシュも粘ってくれてるけど、
　　　　　| .八! ハゞ″　　　　　　　　 |　|.∧
　　　　　|/　　 !.八　　　′ 　　 u　人 | |:∧　　　　　　　　　　　　　　風向きは決して良くないかも……）
　　　　　|　 rf《》_　＞ .　｀　　　　ｲ.／ ! !　 }
　　　　　|　 i!_i!| |＿__,. ｀＞, .. ＜／　| :!人 /
　　　　　|　 l‐┐r‐┘　 | {（_j _.／　　 ! !　 {
　　　　　|　_j!i!.! |　　　_j 「ヽ／　　　／| |　　＼
　　　　八に{／_￣_〉(ａ{￣￣_}ヽ／　 !.!　　_」 `ー､
　　　 |　 V -`ー､＼／￣ー '　　　 (|「Ｘ＿|　　 |
.　　　 /　 / -―‐‐r'ヽ.＼ヽ／　　　　　 |ト､〉ヽ＼　|
　　　// _/ -―＜´ヽ　 /- 〉　　 i　／i!　`ー' ヽV!
　　// / |　 ´〈「ヽ_〉　 /／　　　ﾚ'/　 |!　　　　ハﾍ

　　 ./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::',
　　/:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l､:::::::l:::::::::::::::l::::|､:l:::::::::l:::l::l
　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|　　　　　彼女にその意図があったにせよ無かったにせよ、
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.　　　　　　　かような状況になっていることに変わりはない。
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `　　　　　　斎藤、彼女を司法の場に導いたきっかけは？
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 |　| l|　／,. r '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
50 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:08:26 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　　　 _........................＿_
.　　　　　　　 ___...ｘ//////////////ﾊ.､、
　　　　　　　 Ⅵ///////////////////＼
　　　　　　　　___..ゝV＞ﾍV⌒7////////////＼
.　　　　／／／7,　　 V,〈//////////////ハ
　　　　／／／　// 　 _＿ＶⅥ/////////////ハ
　　　 /　 / /　　〈ｲ＜¨fｿ才∨ミ/才ﾍ/////////ﾘ
.　　 /　 / / 　／ｉ| ミ、　　　ｉ:|彡'⌒ヽ∨//////ｲ
　　/　 / /　／　 i!　　　 / :i:|彡｝ソ ////////　　　　　　　　　　　　　ラーの鏡だ。
.　　　 /　 ` ７_　ヽ.　　/　ｉ:|ﾍ-　,／///////
　　　　　　　 L ｀ヽ　＼′　;j'~ｰﾍ////////ハ
　　　　　　　　　〉　　　　　　ノ / 　:ﾘ小////∧
　　　　　　 /　　　 .．く　/ 　 /iハルﾍ//∧
　　　　　　　　ヽ __　＜ﾍ _,,,ｘ≦三三三三三三≧ｘ
　　　　　　　　　　　　 _,,ｘ≦三三三三三三三三三三〉
　　　　　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三!
　　　　　　　　　　 ,x≦三／三三二二二＝＝＝二三|__
　　　　　　　.．＜三三／三三三三三三三三三三三三≧x､、
　　　　　 /三二ニ＝ニ二三三三三三三三三三三三三三ﾆﾍ
.　　　　 /三三三三三三三ヽ三三三三三三三三三三三三三＼

　　　　　　　　　　　　)二二ニ≠: : : : : : : : : : :.｀ヽ : : : :＼ハ
　　　　　　　　／:フー―ミニニ二:＿: : : : : : :＼: : : :＼
　　　　　　　　　 /:://:::::::::/::|:::::::}::::}::::::::::::: ＼ : : : : :＼ : : :/
　　　　　　　　 ./:://::::/::/:::┼:::ナ/::::::::::::::}::::::＼ : :ヽ: :＼:{
　　　　　　　　　 {://{:::/::/ ゝ､ :::://}:::::::::::::/:::::::::::::＼: : ＼: :〉
　　　　　　　　 .i{ i八L/:: f:}　＼' /::/::::::/::::::::::::::::::::::ヽ :.／
　　　　　　　　　 _.ﾉ:::: {(　　//::/::::::/::::/:::::::::::::::::::::}_/　　　　　　　　　　っ……！
　　　　　　　　　　 {　　ｰ　 /::/::::::/ヽ/:::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 . 　　 u　/::/::::::/ノﾉ::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　人-っ／イ:::::::/-イ::::::＿:::::::::: {
　　　　　　　＿／:::: ｀ー'／::::::／」:::::{￣: : : :｀ヽ:::ﾊ
　　　　　　／　フ:::::::r': : :〃::::::::/￣: ＼::＼: : : : :ノ::::::}!
　　　　　// ／:::::::::: {: : :./:::::::::/ : : : : : :＼::＼: : :}::::::ﾉi!
　　　　 {:{/:::::／￣　ヽ:/:::::://-―――; .:.＼::＼':／　|
　　　　　.}{::::/ 　　〈: : : {:::::// : : ／￣; : : : : :.):::::}、　 :!
　　　ノ Ⅵ　　／ヽ: :|::::{:{ :￣／￣: : : : :.:/:::::/ }__.ノ
51 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:09:53 ID:VqVRsK5U0: / ､:: ,! 　　　　 ,i／　　 ', 　l;;;;;;;....;;;;;;;l
::::::ヽi,　　　　／l　　　　 ',　l;;;;;;;_,.．､
: : ::::l　　　　／　 l　 .__._,　 .i　ヽ;;ﾉ/:::　',
"'!=iit.:．　　,' _,._= iﾆ__,,二￣l　 l/. l:::::　,'
ヽ,ﾆl=''　　　 '‐‐､,''i｀-' ,,-'"　l　 l i/／ /　　　　　　少女の持ち込んだ私物の中に、
:;::ヽ;l/::'　　　　ヽ　|￣´ 　　 l　l l l　 /
:::::;;/l;;;;;;|　　　ヽ|　　　 / |　| / ./　　　　　　　　　ラーの鏡と思しきものがあった。
::::/;;;l::;;;;|　　　　　ｌヽ　　 /　:| //;:;:l
'': ::　ｌ;;;;;|　　　　ｌ　　　/:　 .l/ ;;i;;;;;l　　　　　　　　それに彼女を映したところ、魔物の姿が映った。
　　ｌ ;;;|　　　　 l　　/;:;　 .l;;;;;;;l:､ !
　　　 , !　_,..　　 l 　 ,':::: 　.,'l;;;;;,' :|,l
: :: 　　｀´　　　　 ,,':::　　/ l;;;;;ll::l l
;;;;　　"￣￣￣'　　　　／　l::i}:l.l;'
. :;:;;;:　　─'　　　　　／/ 　 l 'l'l l
ヽ;;;;;;:;::　　　　　 ,r'　/::::　 lﾐ-､
;;;;ヽ.;;;;;;;;　　　　　／　 /;;;;:;:　.l "'ヾ',

　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.l:.:.:.',:.:.:.:.:.:.＼
　 /:.:.:.:.／:.／7.l:.lヽ､ヽ.:.:.|:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:､.ヽ､__
　 l.:.:.:./:.:./:./:l:.|l:.|　∠ヽ:.}.l:.:.|:.:.:.:.:.:.:.|:.|￣
　 l:.:./:.:./:././|:.l ||l/ｒｆ伐ﾐ|:.|:.:.l7ヽ.:.:.:.l:.{
　 |./:.:./:./:∠|:.|/| /.,ゝ‐'7:.l:.j j /:.:.:.:.l|',｀
　 |l:.:.:.|.:.|:.仆.|:.l i!　　　 /ｲ:/ r´:.l:.:.:.||ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　…………
　 l|',:.:.l:.:.i.:.l㌣l,'}　　　 //:/　ﾉﾘ⊥＝〒＝==､
　/　ヽ{.:.|:.:.ヽ　'、 _.. --..　／￣　　　 ||　　　　|
　　　ﾉヽ{ヽﾄ｀ヽ､　　　／　　　　　　||　　　　|
　　　　　ヽヽヾ|:.ﾉヽ／||　　　　　　　 ||　　　　|
　　　　　　　　 /´　ヽ　||_　-‐彡＝キ¨　　　　ト､
　　　　　　　　　　　／　＿//＿＿＿＼_　　　　　＼
　　　　　　　　　／_　-‐──────二ヽ　　　　＼
　　　　　　　　 /／: : : : : : : : : : : : : : : : :（__） }　　　　　＼
　　　　　　　　 }: : : : : : : _: :＝＝＝＝＝==彡　　　　　 //ヽ

　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､　　　　　　　　　　　　　　　鏡が偽物なら、人としての姿が映るだけ。
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : : : :　　　　　鏡が本物なら、彼女の真実の姿が映るわけだ。
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . : . : .
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l|　　　　　 . . . : : : : : :.:.:.:.:.:.:.　　　　　　結果から導き出される結論は一つだけだな。
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . .
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;
52 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:10:16 ID:VqVRsK5U0: :::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !　　　　　　　　　　事実かい？
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'　　　　　　　　　　　被告人。
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　u　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　　　　　　　　　　 /: : : :／: :＿,:--'": : : : : : : : : : :＼: :〉
　　　　　　　　ム≠: :':": : : : : : :_;≧七二｀':ーｘ; ; :ヾ
　　　　　　　　　／: :／: : : ;≧r‐'"::::::::ﾄ:::ﾊ::::::`ーｘ_: : : {
　　　　　　八:,: :' : : :.;／:::_{::_;;ﾄ::::::::| }:!弋::‐:ﾊﾊ::｀ヽ: )
　　　　　　　　 {: : : r":::::{´::∧:八Ⅵ::! ﾘ--Ⅵ::::}::}:::::::＼
　　　　　　　　ゞ､/:::{::::::i!/_ノ=ミ ::::::::: ｲ示ミ､:｣::|ヽ:::::::::ヽ　　　　　　 ――はい、事実です。
　　　　　／　　　　／:,:∨:ﾒ《う::::} ::::::::::: ら:::ﾘ》::::|::∧:::::::: :.
　　　〃　　　　./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''　　 ,　｀~´　!:::::i/:::ﾊ::::::::::!　　　　　　　でも、私……
　　　// 　　　八;;_{ ::::!::::::}ﾍ.　　　　　　　 u 人::::}::/:::!::::::::八
　　/{::{　　　　 ( :_:￣{::::::{~:.｀:－､ _´ ｀__..イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(
　　Ⅵ::.　　　　 r': : :'":.∨:ﾊミ:､: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ﾍ::i!: : :-彡'..:ノ
　　＼:ゝ.　　 r'":7''>､; : i::::::}: : : `:-:､:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
　　　　｀ー==≠彡'{　｀>{:::::i!_: : : :＼:＼:_:≠:－:'Ⅵ、:／:_:_:.ヽ.._,
　　　　　／::〃:::ﾊ／ ::;V::ﾊ::>‐､_:.ミ:､: : :｀≧:＜Ⅵ、: : : :_: ／
　　　　／:::://::::／::::／::{:::::ﾊr‐--ミﾆﾆ≧:､: : : : :Ⅵ:､ー:.‐:{
　　　／ ::::://:／::::／::::::人::::∧ 　　ー‐"　｀ー､Ⅵﾊーイ
　　 / :::::::::/／::::／::::::／　 !::::::::!　　　￣ ´　　　　 :Ⅵﾊ::八

　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.　　　　　　いや、それさえ聞ければ充分だ。
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `　　　　　後はこちらで判断するよ。
　　　　　　ヽ、 - 　　　　 u　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 |　| l|　／,. r '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
53 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:10:30 ID:VqVRsK5U0: 　　　ｘ':＿:_;孑'" ー―彡' : : : : : : : : ;_:}
　　　ゞ: : : : : : :_:_:x-'": : : : : ／: ;_:／:::::ヽ
　　　{ : : : : ／: : : : : : : : : :_:x-:":::x弋:::::::ﾊ
　　　ヾー― ": : : : ; _x-'"::::::::ﾊ::::ﾊ::ﾄ､:::::::i
　　　　{ : : : : : ;x-'"::／:∧:::ﾊ::::::}ﾉ伝ﾐﾊ::::::ｌ
　　　　 `ー‐'":::{:::::::Ⅵ::_ノ=ミLノ::: !ｄ {:ﾊ::ﾉ　　　　　　　　　…………
　　　　　 |:::i::::::∧:::::∧《!::::ｃ} ::::::::: ゞ'' Ｙ::|
　　　　　 |:::|:::::::::;∨:::∧乂_ｿ　　　 ′ ﾉ:::!
　　　　　 |:::{:::::::::ゝ∨:::∧ u 　　 _　∠:::::!
.　　　　ﾊ八::::/ : : ∨::: ＞-　...　イ八::::::!
　　　　ノ　＼:::〉、: : ∨:::∧`ー－": : ヾ:::ﾊ
　　　　　メ"　: ｲ: ヽ: : ∨:::∧ :｀¨¨´:ﾉ: :,ヾ:∧
　　　／ :_:_:／:/＼: :`ーヾ;:::::＼ : イ: : /}: ヾ::＼
　　｀ヽ: : : : :./!: : : `ー-､:.ヾ:::::∧ーイ/:!:`ー＼}

:::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !　　　　　　　　　争点はこの鏡が本物であるかだ。
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'　　　　　　　　　　真実を映すラーの鏡なのか、あるいは
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´　　　　　　　　　　　　彼女の罪なき罪を表す悪魔の鏡なのか――
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　　 /:/:/;ｲ:/!::!:::／::!:l::／／〃:/:/ｉl::::l:::ｉ:l:::l::l::::l::l::ll
. 　 l:::!/〃/:;l::|:/::〃l:!':;イ::::::/:/:/::':l::::!:::!:l::l::l:::::l::!:ll
　　|:::!:'l::!:':/:|:l/:/,イ!!〃':::::::／!/:/:::!::::!:':::!:l::!::::l!::::l!
　　|:::::::l:!':l::ﾊ:l才:;ィ:!//:::::;ｲｉ::::/;ｲ::小:::ﾊ::l::lﾘ::ｉ:!l:::ll
　　|:ｉ::ｉ::!l::!://!/ｨ:! !〃::／::ハ//// ｉ:::/:::!:l::!:::;':,:l:l:!!　　　　　　　ラーの鏡によって国を救われた
　　|:l:::!:!l::!':/弋ト､./'／',::::!.ィ弋:フ７;ｲ::::!//!//.}:ｉ::!
　　!ﾊ:::!:!:!;'　｀￣／　ヾ!　－－´/ ;:::ｲ::!//.､j:l::!'　　　　　　　ルルーシュ殿がいるなら尋ねてみよう。
　　　ｉﾄ::!:::l　　　　　!　　　　　　　　 /'´:/:/´〉.ﾉ:l:!
　　　|| l:ﾄﾊ　　　　　　　　　　　　　　 // ´才ｉ::!'　　　　　　　　彼女の持っていたその鏡は、本物か？
.　　　! ヾ!ハ　　　｀　´　　　　　 /'｀T´l:l::!ﾘ
　　　　　ヽ　､　 ‐-　　_＿ _　　　　 '　　l:.:!!.l
　　　　　　　　ヽ　　､＿　　　　／　　　Ⅵ:!ｰｧ－､
　　　　　　　ヽ　　　　　／　　　　　才´　　　＼
　　　　　　　　ｉヽ. 　　ィ　　　　．‘　　　　　　　＼
　　　　　　　 !: : ￣　　　　　 . イ　　　　　　　 /ー‐､_
　　　　　　．-‐､_',: : :　　　　　: ｉ '⌒ヽ.　　　　　　 /　　　　｀ー､_
　　　　／　　　ヾ.: : :　　　 .:　l l:.:.:.:.:.入　　　　　 /　　　才´　　｀ｰ､
　　　／　　　　　ｉ､: : : . . : :　 ! !:.:.／ｉ　｀ｰ､　　 /　_.才´　　 .. -‐－-ﾐ､
54 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:10:44 ID:VqVRsK5U0: 　　 |:.:|:.:.l:.:.|:.:.:.|:.:/:.://:.:,∠///:.://:.:.:./// l:.l:.:.:.l:.:.:.:l:.:.:丶
　　 |:.:l:.:.|:.:.|:.:.:.|/／/:／ｰｧ-/:.://:.:／//___l:.l:.:./:.:.:/:.:.:.:ﾄヽ
　　/:/!:.:.l:.:.l:.:.:.l弁≠ミftｯ､/:／/／.,//-‐､ヽ∨:.:./:.{ヽ:.:.'.
.　/イ:.l:.:.:i:.:.!:.:.:.ﾄ込佖zｸｲ≠､/'´ ,'/ｨz=≡ミ,/:.:./:.:.l　＼',　　　　　　　　取りに行ったのは私ではない。
./´:/:/l:.:.:{:.:.'.:.:.:.! 　　　　　　 { ´ゝ仗劜〉':.:/:./:.:!　　　ヽ
　ノ´　ﾄ.:.｀r､ヽ:.:ヽ　　　　　　 .　〉　　￣/:.ノ:.:/:.:.:.!　　　　　　　　　　　真実のほどは彼女に聞くのがよいでしょう。
.　　　 |:!:.:.|l ヽ丶:.:＼　　　　＿´　　　／/､:.:./:.:ﾊ:.{
　　　 i:|:.:ﾉ＼'＼｀‐-ヽ　　-´‐─｀　　　 / /:/|:/　ヽ!　,-ﾍ￣ヽ─────
　　　　ﾘ:/|:.:./:.了ヽ　　　　￣　　　／ノ!／￣￣￣￣|　',　 ',: : : : : : : : : :
　　　　j/ j:./:.ﾊ:.｀、丶、　　　　 ∠:.:.:イ　　　/ 　　.l　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　ﾉｲ:./ j:.:..トヽ　＞､_　イ:.r '´　＿＿__ ノ-‐　　|　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　 j/ ノ从|_＿r───‐／ﾉ　/￣　／　／￣ ∨ (_| 　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　／, ─| |￣￣／ _/　/　　／　 /　　　￣l│　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　(／∧ :| |: : r/　//　/＿__　　　/ 　＿＿／| |　 |: : : : : : ／: : :
　　　　　　　　 |/､Ｙ/:| |:.／／/　/|└┤　.／-‐´/:.: : : : :.| |　 |: : ﾑ≠´: : :
　　　　　　　　 |｝}〈〉{:|r┴ ´ ∠.ノ| |: ／／: : : ／ : : : : : :.ヽ!＿!／:. : : :／: :
　　　　　　　／:ヽ∨/|｀￢'´: : : : :| !/_／: : : ／: : : : : : ／: : : : : : /: :／／: :

　　　　 /:l: : ＞'::/:::::::/::::::::／:／:::::＞: : : : ＼: : :.(
.　　　　 l: :l.´:::::::/:::::::/:::::∠::::/::::／::::::::::＼:＼:＼ﾉ
　　　　　 l: : : : !::/::::::/:::::/::::::/::メ:::::::::::;::/::::::＼:＼:{
　　　　 l: : , -､ヽ.:;ｲ:::;xf芹ミ< /:::::::::://}|:|::::::}::ヽ: :〉
.　　　　 l: : {l´｀` ｌ.:::!::::{;し∨　/::::::::::/ﾒ/:|:|:::::,:::::}∨　,
　　　　　l: : : ヽﾐ-:!::::L/ゞ-' 　 L::::::x=ﾐ､::刈::/::::/::}　　 -
　　　　 !: : : : : ヽｌ:::::{　　　　　 ∧;) 〉::::::/::::/::/　　｀　　　　　　　　え……
　　　　_,l: : : : : : : |:::::| u　　　 '　ゝ'".:::::／::::/::/
.　 , ＜ :l: : : : : : : |､:::|､　　｀､　　∠:／::::／／
　幺.: : :l : : : : :ヽ ,|' ::l: `:----　...イ::{::::T´／
く:へ:＼ｌ: : ヽ: .／::∨ﾊ: : `: :｀ヽ:|:|:|:::|::::i|
, -‐= ､:ｌ: : : :y': : : :∨∧:＼ : : :}|:|:|:::|::::l{
´ ヽ　　＼: :.＼.: : :.∨∧.: : : :.ﾉ｀ヽ:::!::::!＼
｀ヽ. ＼　 r ＼: :＼:ヽ}::::::}i :＜:_: : : }::|:::ﾊ　ヽ
　　＼.)′ ､　ヽ:_:＞!:::: |i＼:_:／／｀ヽ:∧　 }
　　 /,　　　 .　　　　|::::::||ミﾆ彡′　　＼ .ﾉ

　　　　　/.::/.:::::::.::::::::/. .:::ｉ:::::::::::. : :. :::.:::::ﾍ
　　　 i′:′.: .:.::::::/.::::.:::l、:､:::::::.　::. l::::::::ﾊ
　　　 |:::::i ::: :: :!:::/.:: .:/.:jヘ､＼:: .::::::ﾄ､:::::::ﾄ､
　　　 |:::::l: :. ::::l:/|::!::/}:/ ,rｧ≠fﾄ､::::::|/.::::ﾄ|
　　　 |:::::|::::::::::|ｋl::|:{ /　ｨ代fiﾂ:::::::::{::::::::ﾄ|　　　　　　　　　リュカ、真実のままに答えろ。
　　　 l:i{::ﾄ､::ゝ㌘f沁′ 　　￣ |:::/:/ l::::i:|
　　　爪:l::::ヽ::::＼¨´ } 　　　 |/l/　 }:::ﾄ!　　　　　　　　何も考えなくてもいい。
　　　ノ　ヘ.::.::ﾄxヘ、　｀ t一ｧ　 /　 .ｲ|从
　　　　　　　メ、 ─‐`┐. _ 　／,r',仆､l、ﾞー‐-　　 .._
　　　　／　　　｀二丁{､｢￣ヽﾞﾏヽｆ　　　　　＞‐‐､
.　　　／　　　　 .ｲ｣ /} }／〉､　　ヽﾏk｣`　　　　　／　　　i
　　ｒ'´ 　　　　∠　 -‐〈/　 {/iﾊ　　ﾒ}　　 i 　　 .′　　　l
　　 {　　　`rｲ　　　　　　　 } }　　| |　　　i　　 /　　　　 l
55 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:10:56 ID:VqVRsK5U0: :::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/　　　　　　　　　被告人、どうだ？
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　　　　　　　　　　 {'´: : ／:二二二二二二:￣: :｀ヽ、(
　　　　　　　　　　　　 }: : : :,＞'´::::::::!::::::ﾊ:::ヽ:::::＜: : : : :{
　　　　　　　　　　　　ム-'::::::|::::|::::::::ﾄ:::-┼::::}:::ヽ:::::＼_: :〉
　　　　　　　　　　ｌ:|:::|::::::|:::｣::::::::| l::::::|:::::ﾊ::::::::::::::::八
　　　　　　　　　　 |:|:::l::::∧::ﾊ::::::{ 了圷ﾐ:::}::::: !::::::ﾊ:∧　　　　　 ……ラーの鏡はオラクルベリーの南、
　　　　　　　　　　 |:|:::l:::::::r斥￣　乂ｿ |i::L::::｣::::::::ﾊ::∧
　　　　　　　　　　 .乂:ﾊ:::::｣乂)　,　　　　|l:::::::|ﾉ:::::::::::}::::::.　　　　　　神の塔にあると聞きました。
　　　　　　　　　　　　　 }:::}:ﾊ　　　 _　 u .|l:::::::|::::::::::::ﾘ}::::::}
　　　　　　　　　　 /::::l:::个:｡-－―＜!l::::: |廴_::://:::::/　　　　私はそれを取りに行きました。
　　　　　　　　　　　 /:::::::!::／: : : : : : :＿|l:::::::|: : :ﾉ'/:::::/
　　　　　　　　　／::::::::/〈: : : : : : :／: : |l::::从／ヽ::／
　　　　　　　／:::／:::,'::::/＼.:_:／.:.￣.:.|l:::{￣´: :/｀ヽ
　　　　　　／:::／::::::::{::::{＼: : : : : :.:.:／|l:::ﾄ､＿/: : : :.ﾊ
　　　　　　 //::/:::::::::::::/!::::!: : ＼:＿／: : :!i::{: ／: : : : : : :}
56 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:11:11 ID:VqVRsK5U0: 　　/:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l､:::::::l:::::::::::::::l::::|､:l:::::::::l:::l::l
　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.　　　　　　　　　本物であると主張するわけだな？
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `
　　　　　　ヽ、 - 　　　　 u　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 |　| l|　／,. r '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l

　　　　　　　　ﾉ:x:‐――――＜＿ : : : : : : : : : : : : : : ∧
　　　　　　　〈/ :::::::::/:::/! |::|:::::::::::::ﾊ::::`＜: : : : : :＼: : : :}
　　　　　　　 /:::::::::::/:::/十ト|:::::::::::::|」＿::::|::|｀ヽ: : : : ヽ: /
　　　　　　　 |:::::::l:::{:::/_ノミx∨:::::::::| }:::::::`l::|:::::/＼: : : :.〉
　　　　　　　 l:ｌ:::::l::::〃んﾊ｀ ∨:::: ィ7云刈:|::/::::/:ヽ: :/
　　　　　　 |:|:::::|::::i|　ぅ::::!　　￣んハ　》.':::::/::::::∨
　　　　　　 L! :::L::」　｀¨´　　　　弋_ツ　/:::::/ }::::::|　　　　　　　　　　　……はい。
.　　　　　　　 //:::}::八　　　 '　　　 u 　/:::::/.ノ:::::::!
　　　　　　　　//:::::,'::::::ｌ＼　 -　、　　　ｲ::::/::::::::i:|:::|
　　　　　 //:::::::}:::::: !: : ＞｡.. _　...｡＜:/::::/:::::::::::i:|:::|
　　　　　　 //{::::::/::::::: |:＼: :.＞ﾍ＜: : :/::::/: : 〉 ::::i:ﾄ::{
　　　　　／ x:〈://::::::: !: ／ -－７: : /::::/: ／{:::::::i:| ヾ:.、
　　　　　i{ /: : ://::::::::://　　 -－┐:./::::/: : : : :ヽ:::i:|　　＼
　　　　　 /: : ://::::::::/:/ 　　－-ミ:.,':::::,': : : : :／:＼| 　　　ヽ
　　　　 |: : 〃,:::::::/: { 　　　　r　ﾉ {::::::{＞=彡: : : : ヽ　　 }i
　　　　　 }: : i{ {:::::::{: ri　　　 /¨´: :.|::::::|: : : : : : : : : : }＿　.ノ
　　　　人: :.`:∨:::}∧`ﾆニｱ: : : ;ノ|::::::|: : : : : : : : : :.'￣
57 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:11:23 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:｀ヽ
　　　　　　　ノヾヽV;;/;;/;;／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;｀､
　　　　　　　ゝ爪ﾘﾊｿソﾍl;ﾄｿ/／ﾄ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;ヽ
　　　　　　／ク/　　　　　|l　　　 'i|ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾐ
　　　　　 /　 //　　　　　　|l　　　　!i. ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾘ
.　　　　 /　 //i!ヽ　　　 /　|l_,､=＝ｰ|!　ﾐ;;;;γ｀ヽ;;;;;;:;|
　　　 /　　i l　!≧rｭ、ゝﾑ!|ヱｱ'"´ |!　ミ7⌒} ∨;;:;!　　　　　　　　　　　ならば事実は一つだ。
.　　　,'　　　!i:　ijl｀￣}　　　|l　　　　 |!　〃ゝﾉﾉ;;;;;;;!
　　　i　　　 i:!　｀l　 / 　　 |l　　　　 :;l| 　ルﾉ /;;;;ヾj　　　　　　　　　　彼女は人間では……
　　　l　　　 i:!　　!, ′　　　|l　　　:　i!　r､ _ノ;;;;;;;;;;|
　　￤　　|: 　く､、_,　　 |!　　　 :　￤ ;' ﾍ;;;;;;;;;;;;;;ﾉ
　　　　　 |　　　',　､_ _...!＿　　:　　! ;'　　!;;;;;;;;;ﾘ′
　　　　　　!　　　 ', 丶ｰ-|　　`　: 　 , '　　 |;!;;;;;/
　　　　　　　　　　　', 　　　　　／　　　 !ﾘ八
　　　　　　　　　　　　', 　　　　／　　　　 _,,,.､ゝr=ニﾕ
　　　　　　　　　　　　 '､_＿_ ／ｒ=＝＝'''"´::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　ｒ====＝＝＝i　　｀i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__:i＿
　　　　　　　｀i:::::::::::::::::::::::::ヽ　 |::::::::::::::::::::＞-''''"´:::::::
.　　　　　　　 |::::::::::::::::::::／.:} 　 |.;＞-''''"´`ｰ-､_＿:::::::

:::::| : : : : /::::::,'　　　 ,':::::,':./l:.:.|:.:.l:.:/:.:./／:.:.:／:.:／:.:.:.:.:./:./:.:. /l:.:l.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
:::::l : : : : l:::::::|＼　　/::::://´ |:.:.l:.:.|/:.:.//:.:.／:.:／,:.:.:.:.:.:./:.:/:.:/　 l:.|:.:.:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:l:.:l
:::::| : : : : |:::::::l　ヽ./::::://　　|:.l:|:.:l:.:./ﾑ／ﾉ／ /:.:.:.:.:.:.ｲ:.:/:.:/　　l:l:.:.:.l/:.:.:.:./:.:.:|:.:l
:::::| : : : : }:::::::l　　/:::::/＼_＿.l:.|:l:.:|:/升必t､ヽ/:.:.:.:.／7:./／-‐'´ l:|:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.l }|
:::::|: : : : :.l:::::::l　./:::::/　　　 l:.ﾄ.l:.:.l｀仆乏ﾆzﾒ:.:.／　/:./厶,-≠￢7/:.:.:.:/:.:.:.:/l| ﾘ
::::::｀ー‐´::::::::{_/::::.:/　　　　　}.'|l:.:ﾄ:.',　　　 /:／ l　/／´ヽ≧=≦.'/:.:.:.:/）/:./ .i|　　　　　　　　　　　　異議あり。
/::::::::::::::｛::::::::/::::::/l 　　　　'　ヽ:.ﾄヽ　　 /´　　}/　　　　　　／:.:.／//:./＿＿＿
ヽ:::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::.ヽ　　　　　　　）:.:.ヽ　　　　i!　　　　　　／-‐'´-':./／
::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::'、　　　　　'7:／ﾘ＼　ヽ-- ､　＿　　イl:.:./:.:/{l
ヽ::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　ノ´　　}／＼　￣｀￣　,　 ' ´ﾄﾘ:./l:./　｀
＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉　　　　／l￣| ヽ::､ヽ_　,　イ:::::／／ヽ{ }/　　　　　　.／／: :
　｀丶、::::::::::::::::::::::::::::::::::}--‐‐ ':::://l　 !／ヽー-r‐､:::／／　　/､　　　　　／／: : :
／￣　|＼ﾄ:::‐＝=＝‐::::/＼:::::::::.// !　/　/ 　／　| ／　　　/　! 　　　　／／: : : :
',: : : : :.∨:＼::::::::::::::::::::::{ ＼＼::（（　　/　/　 ./　　　l彡　　／//::::＼___ , イ,　': : : : :
58 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:11:38 ID:VqVRsK5U0: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r､;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'　ヽ;;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;γ二ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;''　／ヽ;;;;;;;;;;;｝
;;;;;;;i /⌒}｝;;;;;;''"´　／　　 ∨ｿソ
;;;;;;;i　　ﾉ/〃　　　/ヘ、　　ﾄヾ、
;;;;;;;;!､ｰゝ　 :　　 / 弋ｧﾄ、　ハ:i ヽ、
;;;;;;;;;;;〉7　　 :　 /　　∨ｿノ　i| 　 ';　　　　　　　　　　ん……？
;;;;;;;;;/ !　　 ::　/　　　　i′　il　　 i!
;;/!/　i　　 :　/　　　　 !　　i|　　 |!
//　ﾍ.　　 i:　　　　　　!　　i!　　 i!
.　　　ﾍ.　　i　─ ､,,,ｒｰ-ゝ　/　　 /
ヽ　　　ﾍ　 !　　　r'"ヘ　　/　　 /
;;;;＼／⌒;、　　 /　　　＼
;;;;;;;;;;＼;＼＼_ _ﾉ　　　　　＼
ヽ;;;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;＼;;;;;;;;;/;;/
;;;;;;;;;;;;＼;/;;く
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;＼

　　　　　　 }:.| :.:.:l:. | :.|: .:.:.: .:./:.:./.||　　',　ヽ: .ヽ.!. :.:. |: .:|:.:. ＼　＼: : : : : : : : : : : :
　　　　　　//| .:.:.|:. | .| .. :. :./.:./.:.:.||　／ヽ　＼:.|:.　:.l.:. :! :. :.:.:.＼　＼: : : : : : : : : :
＼＿＿__// |l .:.:.|:. l :.l:..:. :./:.:/:.:./||／／／¨７', l.: .:.:l.:.: | :. :.:.:.:.:,:.＼　＼: : : : : : : :
　　　　 //　 |l .:.:.l:. | :.|:.:. :.l:.:.:l:.:/／イ／i|　 /　 |.:. :.:l.:.: | : .:.:.:.:/:.:./ ＼　＼: : : : :
　　　 //　　 |l .:.∥:.|　i:.:.: .|:.:.|/´　ノ　| }　/　　|.:.:.:.:l.:.: | : .:.:.://:/〈　｝＼　ヽ: : :
　　　/´　　　|l.:.:.∥:.l:. |.:.:. |:.:.l.:.',　´　　|i!ノ　　　|:.:.:.ｲ:.:.:l :.:.:.://:/　　ノ /:.:｝　｝: : :　　　　　神の塔にあった鏡の神話性は確かに
ヽ　　　　　　 |l.:.:.∥:.|:.:.|:.:.:.l:.:.|:.:.｝　　　´　　　　 |:./ |:.:.:.:':.:.:.///　　l´　/:.:.:.l　 |: : :
ヽヽ　　　　　＼:.∥:.',.:.ﾄ.:.:.|:.:.|:.ﾉ　　　　　　　　 /´ .|:.:.:/:／//　　　l／|:.:.|:.|　 |: : :　　　　信憑性がある。だが、この司法の場で
　 ∨　　　　　　ヽ:{＼ヽヽ.:.|:.:l/　　　　　　　　　　　 |:.:/ｲ //　　　/　　|:.:l:.:|　 l: : :
　　 ∨ 　　　　　＼　＼ヽ:.:く　､.　　　　　　　　　　|/　 /´　　 /　　　|:.:|/　/: : :　　　　　　そんな神話に基づいて彼女の罪の
　　　 ∨ 　　　　　　　　）ノ|.:.｀ヽ､　　__, -─ ´　　/　　　　 ,　　　　ｲ:./ 　/: : : :
　　　　 ∨＼　　　　　　´　 |.:./|:.l ｀‐<__,　‐　　　　　　　／　　　　／/　 ./: : : : :　　　　有無を決めてしまうのは如何なものか。
　　　　　 ∨ ＼　　　　　　.|/　|ﾉ　　　ﾍ　　　　　　　／　　　　　　 /　　/: : : : : :
　　　　　　 ∨　＼　　　　 ´　/　　　　　｀、　　　イ　　　　_....---/　　/: : : : : : :
　　　　　　　 ∨　＼　　　　　　　　　　　　ヽ-　´／ヾ/⌒/　　　/　　 /: : : : : : : :
　　　　　　　　 ∨　　＼　　　　　　　　　　　／（／　/　/-‐￣/　　　/: : : : : : : : :
59 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:11:53 ID:VqVRsK5U0: :::::"'-────　-'" 　ヽ　 /;;;;;;;;;;;;;;;;',
::/ :::. /　　　　　ﾞl　　　　',.　.';;;;;;;;;;;;;;;;;;:l
/ ､:: ,! 　　　　 ,i／　　 ', 　l;;;;;;;....;;;;;;;l
::::::ヽi,　　　　／l　　　　 ',　l;;;;;;;_,.．､
: : ::::l　　　　／　 l　 .__._,　 .i　ヽ;;ﾉ/:::　',
"'!=iit.:．　　,' _,._= iﾆ__,,二￣l　 l/. l:::::　,'　　　　　　　　　　貴公は、鏡が彼女の正体を魔物だと語ることを、
ヽ,ﾆl=''　　　 '‐‐､,''i｀-' ,,-'"　l　 l i/／ /
:;::ヽ;l/::'　　　　ヽ　|￣´ 　　 l　l l l　 /　　　　　　　　　　　　彼女が有罪だとする理には不充分だというのか？
:::::;;/l;;;;;;|　　　ヽ|　　　 / |　| / ./
::::/;;;l::;;;;|　　　　　ｌヽ　　 /　:| //;:;:l
'': ::　ｌ;;;;;|　　　　ｌ　　　/:　 .l/ ;;i;;;;;l
　　ｌ ;;;|　　　　 l　　/;:;　 .l;;;;;;;l:､ !
　　　 , !　_,..　　 l 　 ,':::: 　.,'l;;;;;,' :|,l
: :: 　　｀´　　　　 ,,':::　　/ l;;;;;ll::l l
;;;;　　"￣￣￣'　　　　／　l::i}:l.l;'
. :;:;;;:　　─'　　　　　／/ 　 l 'l'l l
ヽ;;;;;;:;::　　　　　 ,r'　/::::　 lﾐ-､
;;;;ヽ.;;;;;;;;　　　　　／　 /;;;;:;:　.l "'ヾ',
;;;;;;;;ヽ ::　　　／　 ,/ ::::::　_ l -'";;|
　　 :　''‐-‐''"　　　　 : :: / ;.......,,.　|

　　 .':.:.:.:.!:.:l:.:.:.:!:.:.:/:.://:.:.:.:////:.://:.:.:. ///!:|:.:.:l:.:.ヽ:.:.'.
　　 |:.:|:.:.l:.:.|:.:.:.|:.:/:.://:.:,∠///:.://:.:.:./// l:.l:.:.:.l:.:.:.:l:.:.:丶
　　 |:.:l:.:.|:.:.|:.:.:.|/／/:／ｰｧ-/:.://:.:／//___l:.l:.:./:.:.:/:.:.:.:ﾄヽ
　　/:/!:.:.l:.:.l:.:.:.l弁≠ミftｯ､/:／/／.,//-‐､ヽ∨:.:./:.{ヽ:.:.'.
.　/イ:.l:.:.:i:.:.!:.:.:.ﾄ込佖zｸｲ≠､/'´ ,'/ｨz=≡ミ,/:.:./:.:.l　＼',　　　　　　　　　　　　　その通りだ。神話に基づき人の罪科が
./´:/:/l:.:.:{:.:.'.:.:.:.! 　　　　　　 { ´ゝ仗劜〉':.:/:./:.:!　　　ヽ
　ノ´　ﾄ.:.｀r､ヽ:.:ヽ　　　　　　 .　〉　　￣/:.ノ:.:/:.:.:.!　　　　　　　　　　　　　　　　定められるなら、それは宗教裁判に他ならない。
.　　　 |:!:.:.|l ヽ丶:.:＼　　　　＿´　　　／/､:.:./:.:ﾊ:.{
　　　 i:|:.:ﾉ＼'＼｀‐-ヽ　　-´‐─｀　　　 / /:/|:/　ヽ!　,-ﾍ￣ヽ─────　　　　グランバニアの王国裁判において、
　　　　ﾘ:/|:.:./:.了ヽ　　　　￣　　　／ノ!／￣￣￣￣|　',　 ',: : : : : : : : : :
　　　　j/ j:./:.ﾊ:.｀、丶、　　　　 ∠:.:.:イ　　　/ 　　.l　 |　 |: : : : : : : : : :　　　　果たしてそれは相応しきものなのか？
　　　　　ﾉｲ:./ j:.:..トヽ　＞､_　イ:.r '´　＿＿__ ノ-‐　　|　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　 j/ ノ从|_＿r───‐／ﾉ　/￣　／　／￣ ∨ (_| 　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　／, ─| |￣￣／ _/　/　　／　 /　　　￣l│　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　(／∧ :| |: : r/　//　/＿__　　　/ 　＿＿／| |　 |: : : : : : ／: : :
　　　　　　　　 |/､Ｙ/:| |:.／／/　/|└┤　.／-‐´/:.: : : : :.| |　 |: : ﾑ≠´: : :
　　　　　　　　 |｝}〈〉{:|r┴ ´ ∠.ノ| |: ／／: : : ／ : : : : : :.ヽ!＿!／:. : : :／: :
　　　　　　　／:ヽ∨/|｀￢'´: : : : :| !/_／: : : ／: : : : : : ／: : : : : : /: :／／: :
60 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:12:05 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　 .,ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'､
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　屁理屈も理屈のうち、か？
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.:.
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : : :　　　　　　　この鏡が貴公のラインハットを魔物の手から
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . : . :
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l| 　　　　　. . . : : : : : :.:.:.:.:.:.:.　　　　　救ったことを鑑みるに、これを信頼できない
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . .
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :　　　　　　　　　　　　単なる神話と定めるのもあまりに鈍感だ。
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/^!ヽ＼二三｛￢　,ーｲ!;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/!;;;l　`ｰニ二〈圭≧≦圭l;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;!;|;;;ヽ;〃　 / /圭圭圭圭i;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼

　　　　　　　　　　　　 _........................＿_
.　　　　　　　 ___...ｘ//////////////ﾊ.､、
　　　　　　　 Ⅵ///////////////////＼
　　　　　　　　___..ゝV＞ﾍV⌒7////////////＼
.　　　　／／／7,　　 V,〈//////////////ハ
　　　　／／／　// 　 _＿ＶⅥ/////////////ハ
　　　 /　 / /　　〈ｲ＜¨fｿ才∨ミ/才ﾍ/////////ﾘ　　　　　　　　　ラーの鏡が彼女を有罪と語る証言は、
.　　 /　 / / 　／ｉ| ミ、　　　ｉ:|彡'⌒ヽ∨//////ｲ
　　/　 / /　／　 i!　　　 / :i:|彡｝ソ ////////　　　　　　　　　貴公の国がその信頼性を証明している。
.　　　 /　 ` ７_　ヽ.　　/　ｉ:|ﾍ-　,／///////
　　　　　　　 L ｀ヽ　＼′　;j'~ｰﾍ////////ハ　　　　　　　　　それを潔しとされぬならば、貴公は彼女が
　　　　　　　　　〉　　　　　　ノ / 　:ﾘ小////∧
　　　　　　 /　　　 .．く　/ 　 /iハルﾍ//∧　　　　　　　　　　　魔物ではないと主張される理由を述べねばならん。
　　　　　　　　ヽ __　＜ﾍ _,,,ｘ≦三三三三三三≧ｘ
　　　　　　　　　　　　 _,,ｘ≦三三三三三三三三三三〉
　　　　　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三!
　　　　　　　　　　 ,x≦三／三三二二二＝＝＝二三|__
　　　　　　　.．＜三三／三三三三三三三三三三三三≧x､、
　　　　　 /三二ニ＝ニ二三三三三三三三三三三三三三ﾆﾍ
.　　　　 /三三三三三三三ヽ三三三三三三三三三三三三三＼
　　　　/三三三三三三三三=V三三三三三三三三三三三三ﾆﾆ＼
61 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:12:23 ID:VqVRsK5U0: .　　　　　　　/'i/: :./: : : .///l: / /:／: :／: :／:/ﾘ: : l: : : l: : : i : : : : :.|
　　　　　　/　|: : :|: : |: :l l/｀l/ﾄ,|/: :／／／ /　|'|: :.|: : /: : : |: : : : : :!
　　　　　　　　 !: : !: : |: :|'伐ドﾐﾄ!:/::／／　,/ 　 | |: :|: /: : : :ﾘ: : : : :/
　　　　　　　　　ヽ|: : l: :.|弋i伐'}i/:/∠ -／-‐‐十|: :|/: : : : /: : : :./　　　　　　　　　私は彼女を７年以上に渡り見続けてきた。
￣￣￣｀ー‐- 、_l: :lヽ,;!　￣　i/ '　／,‐=庁干〒V: : : /´V: : :V'
.　　　　　　　　　　ﾚ' 　 !　　　　/　　　　￣十壬'/: :／i:.:.:.!: : :ﾘ'　　　　　　　　彼女が魔物などであるはずがない。
　　　　　　　　　　　　　　、　　l　　　　　　　/:.:.:/／｀ ‐.‐┴ 、＿＿＿＿＿
ヽ　　　　　　　　　　　　　、、_ 　　　　　　/:.:.:/' ＞'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
: :＼　　　　　　　　　　　　　ヽヽ二ﾆ=-'´　,i:.:.:/7:.:. /:.:.:.:.__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
ヽ: : ＼　　　　　　　　　　　 i´ ', _￣_,,.　‐ ' |:.:.:i/:.:./:.:./´:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:, - ´:.:.:.:.:.}
　 V: : :＼　　　　　　　/≡三＞-, -ー７‐‐|:.:.:|:.:.:.i:.:.:.l:.:.:ﾄ ── ‐ -＜´V:.:.:.:./￣
　　V: : : :.＼　　, -‐'　7／　／　　　　/　, ｀‐'l:.:.:.l:.:.:.l:.:.:i: : : : : : ／　　　V:.:/
　　V: : : : : ＼/　　／　　 /　　　　　/／／　ヽ:.:|:.:.:l:.:.:|: : : : ／　　　　　V
＼　 V: : : : : : :.＼/　　　/´/　　　　/ ／　_-'´　ヽ!:.:.|:.:.:l: : ／　　　　　　/

:::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'　　　　　　　　　　　　　　その根拠は？
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|
　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|　　　　　ご存じかは知らぬが、私はラインハットから攫われた後、
　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|　　　　見知らぬ地で奴隷として働かされていた。
　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ
　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l　　　　　　彼女も共に攫われ、厳しい労働を強いられていたのだ。
　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
　　　　　　　　　　　　 <∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　 ∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
62 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:12:47 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　.':.:.:.:.:.:.|:　.:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ヽ:.:.:.:.:.
　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　ﾁﾗｯ　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l　　　　　　　　　　苦境の日々を共に生きてきたその中で、
　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ
　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',　　　　　　彼女は一度も姿を変えていない。
　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l
　　　 //　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',　　　　　　　　　　　人として、人らしい成長を、続けてきただけだった。
　　 /´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　　　　　 /´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉_＿＿
　　　　　　 /: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿／《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　　|＿＿＿＿＿
.: : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :

　　　　〈´二二二二: : : : : :＼ : :∧
　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : ＼:.}
　　　　　}二二二二二二≧ﾐ: : ＼: :.ヽ
　　　　 .〉'::::::|::|:::::::|l::::::|:::::|::::｀ヽ: :＼/
　　　　　{:::::::┼|:::::::|l::::┼:::|::::::}:::::＼:ﾉ
　　　　 L::::::_|::|::::::｣L::::|::::｣::::::|:::::::::ﾊ　　　　　　　　（弁護してくれるのは嬉しいんですが
　　　　　　}:ﾊ￣｢ii|　　￣｢ii|l::::|:::::::::::ﾊ
　　　　　 |:::::　じ　　　じ ;::::! )::::::::::}　　　　　　　　　それ言うタイミングで人の胸を見てくるのはやめて下さい）
　　　　　 |::::{ ､､　　　､､u/::/'::::::::::::::
　　　　　 l:::个:｡ __ -(　 _/::/斗匕ヽ:ﾉ
　　　　人::::::{: : : :￣: /::/: : : : : ノ
　　　　　　　｀¨ゝ: : : : : {:::{／ｰ=彡:、
　　　　　　　　＼: _／.:.Ⅶ : : : : : : ﾊ
　　　　　　　/: : {: : : : : : ﾘ: : : : : : : : }
　　　　　　./: : :人.: : : : : : : : : : : : :.ｲ＼
　　　　　　.: : : : : :ヽ : : : : : : : : : : : :|::::∧
63 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:13:28 ID:VqVRsK5U0: 　　 .':.:.:.:.!:.:l:.:.:.:!:.:.:/:.://:.:.:.:////:.://:.:.:. ///!:|:.:.:l:.:.ヽ:.:.'.
　　 |:.:|:.:.l:.:.|:.:.:.|:.:/:.://:.:,∠///:.://:.:.:./// l:.l:.:.:.l:.:.:.:l:.:.:丶
　　 |:.:l:.:.|:.:.|:.:.:.|/／/:／ｰｧ-/:.://:.:／//___l:.l:.:./:.:.:/:.:.:.:ﾄヽ
　　/:/!:.:.l:.:.l:.:.:.l弁≠ミftｯ､/:／/／.,//-‐､ヽ∨:.:./:.{ヽ:.:.'.　　　　　　　　　　　　　　私はラプラスどのに連れられラインハットに
.　/イ:.l:.:.:i:.:.!:.:.:.ﾄ込佖zｸｲ≠､/'´ ,'/ｨz=≡ミ,/:.:./:.:.l　＼',
./´:/:/l:.:.:{:.:.'.:.:.:.! 　　　　　　 { ´ゝ仗劜〉':.:/:./:.:!　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　訪れた彼女を、奴隷生活から解放された
　ノ´　ﾄ.:.｀r､ヽ:.:ヽ　　　　　　 .　〉　　￣/:.ノ:.:/:.:.:.!
.　　　 |:!:.:.|l ヽ丶:.:＼　　　　＿´　　　／/､:.:./:.:ﾊ:.{　　　　　　　　　　　　　　　　　その日までずっと見続けてきた。
　　　 i:|:.:ﾉ＼'＼｀‐-ヽ　　-´‐─｀　　　 / /:/|:/　ヽ!　,-ﾍ￣ヽ─────
　　　　ﾘ:/|:.:./:.了ヽ　　　　￣　　　／ノ!／￣￣￣￣|　',　 ',: : : : : : : : : :　　　　共に奴隷として過ごし、ほぼ毎日だ。
　　　　j/ j:./:.ﾊ:.｀、丶、　　　　 ∠:.:.:イ　　　/ 　　.l　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　ﾉｲ:./ j:.:..トヽ　＞､_　イ:.r '´　＿＿__ ノ-‐　　|　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　 j/ ノ从|_＿r───‐／ﾉ　/￣　／　／￣ ∨ (_| 　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　／, ─| |￣￣／ _/　/　　／　 /　　　￣l│　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　(／∧ :| |: : r/　//　/＿__　　　/ 　＿＿／| |　 |: : : : : : ／: : :
　　　　　　　　 |/､Ｙ/:| |:.／／/　/|└┤　.／-‐´/:.: : : : :.| |　 |: : ﾑ≠´: : :
　　　　　　　　 |｝}〈〉{:|r┴ ´ ∠.ノ| |: ／／: : : ／ : : : : : :.ヽ!＿!／:. : : :／: :
　　　　　　　／:ヽ∨/|｀￢'´: : : : :| !/_／: : : ／: : : : : : ／: : : : : : /: :／／: :

.　　　　　　　/'i/: :./: : : .///l: / /:／: :／: :／:/ﾘ: : l: : : l: : : i : : : : :.|
　　　　　　/　|: : :|: : |: :l l/｀l/ﾄ,|/: :／／／ /　|'|: :.|: : /: : : |: : : : : :!
　　　　　　　　 !: : !: : |: :|'伐ドﾐﾄ!:/::／／　,/ 　 | |: :|: /: : : :ﾘ: : : : :/
　　　　　　　　　ヽ|: : l: :.|弋i伐'}i/:/∠ -／-‐‐十|: :|/: : : : /: : : :./　　　　　　　　　　　もしも彼女が魔物であるというのなら、
￣￣￣｀ー‐- 、_l: :lヽ,;!　￣　i/ '　／,‐=庁干〒V: : : /´V: : :V'
.　　　　　　　　　　ﾚ' 　 !　　　　/　　　　￣十壬'/: :／i:.:.:.!: : :ﾘ'　　　　　　　　　　ラプラス氏のもとにいられたその日から
　　　　　　　　　　　　　　、　　l　　　　　　　/:.:.:/／｀ ‐.‐┴ 、＿＿＿＿＿
ヽ　　　　　　　　　　　　　、、_ 　　　　　　/:.:.:/' ＞'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　　　ずっと彼女は魔物だったということだ。
: :＼　　　　　　　　　　　　　ヽヽ二ﾆ=-'´　,i:.:.:/7:.:. /:.:.:.:.__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
ヽ: : ＼　　　　　　　　　　　 i´ ', _￣_,,.　‐ ' |:.:.:i/:.:./:.:./´:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:, - ´:.:.:.:.:.}　　　彼は、それに欺かれるような人間だったか？
　 V: : :＼　　　　　　　/≡三＞-, -ー７‐‐|:.:.:|:.:.:.i:.:.:.l:.:.:ﾄ ── ‐ -＜´V:.:.:.:./￣
　　V: : : :.＼　　, -‐'　7／　／　　　　/　, ｀‐'l:.:.:.l:.:.:.l:.:.:i: : : : : : ／　　　V:.:/
　　V: : : : : ＼/　　／　　 /　　　　　/／／　ヽ:.:|:.:.:l:.:.:|: : : : ／　　　　　V
＼　 V: : : : : : :.＼/　　　/´/　　　　/ ／　_-'´　ヽ!:.:.|:.:.:l: : ／　　　　　　/
: : ｀''ｰ-､,: : : : : : : :＼　 L/　　　　 /, -‐'´: : : : : : : ヽ!,ノ、''　　　　　　　/
: : : : : : : :｀''ｰ-､,_ ＿＞- ,_ _, -‐'´: : : : : : : : : : : : : : ヽ:.:|　　　　　　　./
64 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:13:53 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　 .,ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'､
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!　　　　　　　　　　　　　　　　　　弁護士が証人としての立場も兼ねるという
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.　　　　　この状況を果たして見過ごしていいものか。
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : :
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . : 　　　　それは貴公だけが知り得る情報だろう？
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l| 　　　　　. . . : : : : : :.:.:.
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/^!ヽ＼二三｛￢　,ーｲ!;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/!;;;l　`ｰニ二〈圭≧≦圭l;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;!;|;;;ヽ;〃　 / /圭圭圭圭i;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼

　　　　　　　　　|　 ,/　 ※　　 ※　　　｀ヽ､}　　＼
　　　　　　　　　|　 {　＿＿＿__　　　※　　 }　　　ヽ
　　　　　　　　　|　/´: : : /: ;ｲ : : : ￣｀ヽ､　 !　　　　 }
　　　　　　　 / /. : : : /≠､| : : : /|:|! : : .ヽ|　　　　/
.　　　　　 /　{: : : :{_ノミ､ |: {: /　!ﾙﾍ: : : {　　　 l
.　　　　　　 {　ﾊ: : / ん沁　VN　,ｨｧ=ミ: : .＼　　 |　　　　　　　　　（ルルーシュ、大丈夫……？
.　　　　　　 /　//ヽ:{ 弋)ツ　　　　ん沁| }: :ﾊゝ　　ヽ
　　　　　 /　//. :/ﾊ　　　 '　　弋):ソj/ィ:/ ヽ　　ノ　　　　　　　　　流石にこの辺りの主張に関しては、
.　　　　 /　/ {: : {:.:∧　　　_　　　　u　/. :/|　　　　 :,
　　　 /　/ . :!: :.l: :{:个:..　　｀　　...イ: : l :|　　　　　:,　　　　　　　　　　明らかに相手の言い分に理があるよ……？）
..　　　/　 {: : :.|: : |: :ﾄ.>{　≧‐-‐ チ,ヽ|: : :| ﾊ　　　　　ヽ
.　　 /　　 ; : : |: : |: :|{　{｀　｀ｰ-‐　´ 〈|: : :|: : }　　　　＼
　　 ′　　}:.:./|: : |: :|{　ヽ,.へ　／　/l: : :|: . ヽ　　　　　 :,
　ｲ　　　/. :{ ﾊ: :ﾊ: ﾊ／／´）´ 　 /　V ∧: : . ＼　　　　 :,
.∧{　　 /. :r'― ∨ﾄ､:.{　　'´,.）　　/　　 V: ∧: : : . ＼　　　　 }
{ ∧　 /;ｲ: :}　　 }/⌒! 　 ´ ﾉ＼'´　　Y　V : }: : : : : . ヽ　　／{ヽ、
∨∧// ; :/　　 /{.　〈　　,／､／　　　 }　 } } }: : | : : : }:.}‐ ´　 / .}
. ∨/|'　 y　／{. { ヽ＼_{ヽ　厶ヽ　,/　/ｲ:ﾊ:.: :|: : :,ｲ: }　　 /　/
65 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:14:09 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　/:::::::::::::::::::　::::: ::::::　:::: : :::::　::::::: :: :::',
　　　　　　　|:::::l:::::::|:: :　:/:: /::/: :: :: ./::ﾊ:. :::::: :: :::ヽ
　　　　　　　}:|:::l :::::|::: ::/::::/::/ｲ : :::/::/　∨: ::: ::::::ﾄヽ ___
　　　　/| 　 |:|:::| :::::l: ::/ ::/::/|::|: :::/∠..--ヽ.::::::|＜￣＿_｀_ヽ.
　　／ /　　|:l:::l: ::::|::/ _ノ /十| ::/ 7 ,ｨ≦ﾐ､V:::|::::|＼＼::::::＼＼　　　　　　　　　奴隷として７年も虐げられてきた立場ゆえ
　_/ /|│ 　 |:|:::ﾄ.::::ﾚ斤弌fz､ﾘ|::/ /〃ﾄzﾁﾀ }:: ,: ::l　ヽ丶::::::::＼＼
<_／:::| |　　ﾘ}/|::r､ヽ弋ﾕﾒ┘ ﾚ　{　　￣　/:./::|::|　　|　|:::::::::::::::＼＼　　　　証人がいないのは当たり前だ。司法の場で
　|::::::::l l　　　 j/{ ヽ:ヽ.　　　　　 ',　　　　/::.ﾊ :|::|＿_.」　|::::::::::::::::::::ヽ/
　|::::::::| |＼＿＿___|｀‐ヽ＼　　　　_'＿_ ∠::ｲ::∧ﾄ:{　　 |　l:::::::::::::::::::::/　　　　　　同情を求めるようなことは言いたくないが、
　 ',::::::l l　　　　 |/l:|､::トヽ　 ¨ ﾆﾆ ´　ｲ::::|:/　ﾘ｀　 │ l::::::::::::::: ::/
　　V:::| |　　　　　 '　ﾘ jﾉ::/:}＞､　　／,┴┤　　　　　/ /:::::::::::::: :/　　　　　　私を除いて彼女の潔白を語れる者がいない。
　　 V::{ l　　　　　　　　 V}:'::｀ー:≧'-:´:::::::::|　　　　/ /::::::::::: ::::/
　　ヽ:ヽヽ　　　　　　　/＾r‐/￣｀l‐￢<￣￣ヽ　　/ /::::::::::: ::::/
　　　　､:＼＼　　　　 rl　 |/　l:　 | ,　ヽ.　　　 >_./ /::::::::::::::／
　　　　　r､:::＼＼　／l ∨l 　 |　 /　　 |___ ／／／:::::::┌_'__
　　　　　|　＼::ヽ ∨　 | /: |.　 |Dﾉ　/ 　 l 　／／:::::::::::::￣:::::└､＿＿
　　　l￣:|　ﾄ､＼＼＼.l/　 |　　　　/　　ﾚ´／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ

　　/:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l､:::::::l:::::::::::::::l::::|､:l:::::::::l:::l::l
　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.　　　　　　　被告人にも一応問おうか。
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `　　　　　　　彼の主張は真実か？
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 |　| l|　／,. r '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
66 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:14:20 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　　　)二二ニ≠: : : : : : : : : : :.｀ヽ : : : :＼ハ
　　　　　　　　／:フー―ミニニ二:＿: : : : : : :＼: : : :＼
　　　　　　　　　 /:://:::::::::/::|:::::::}::::}::::::::::::: ＼ : : : : :＼ : : :/
　　　　　　　　 ./:://::::/::/:::┼:::ナ/::::::::::::::}::::::＼ : :ヽ: :＼:{
　　　　　　　　　 {://{:::/::/,_ノ､:::://}:::::::::::::/:::::::::::::＼: : ＼: :〉
　　　　　　　　 .i{ i八L/　f:}　＼' /::/::::::/::::::::::::::::::::::ヽ :.／
　　　　　　　　　 _.ﾉ　 {(　　//::/::::::/::::/:::::::::::::::::::::}_/　　　　　　　　　……はい、事実です。
　　　　　　　　　　 {　　ｰ　 /::/::::::/ヽ/:::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 . 　　 u　/::/::::::/ノﾉ::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　人｀　／イ:::::::/-イ::::::＿:::::::::: {
　　　　　　　＿／:::: ｀ー'／::::::／」:::::{￣: : : :｀ヽ:::ﾊ
　　　　　　／　フ:::::::r': : :〃::::::::/￣: ＼::＼: : : : :ノ::::::}!
　　　　　// ／:::::::::: {: : :./:::::::::/ : : : : : :＼::＼: : :}::::::ﾉi!
　　　　 {:{/:::::／￣　ヽ:/:::::://-―――; .:.＼::＼':／　|
　　　　　.}{::::/ 　　〈: : : {:::::// : : ／￣; : : : : :.):::::}、　 :!
　　　ノ Ⅵ　　／ヽ: :|::::{:{ :￣／￣: : : : :.:/:::::/ }__.ノ

　　　　/　　　　　　　　 _,.　-=≦∧　　　　　　`、
　　　　{ 《≧＝‐=≦　　　 _,.-=≦∧　　　　　　`、
　　　　 V《 '⌒）　　　_-=≦　　ノ_,イﾍ　　　　　　 :
　　　　 |∧_,.　-=≦＿＞‐=≦二＼_ ＼
　　　　 |　/,.千干ﾄ､ ∧ ,卞､ﾄ､ﾄ､N厂「`　　　　 i
　　　　_,.イ i /| /N__/　ヽN,.ィ示{_卞ﾐ　ﾄ、　　　　ﾄ、　　　　　　　　（ルルーシュが饒舌なおかげでリュカも
　　　　　| Ｎ{ ﾊ《^f心　　　　　弋rツ　|　|ﾍ　　　　 ! `、
　　　　　| .八! ハゞ″　　　　　　　　 |　|.∧　　　　　　　　　　　　落ち着いて来たのはいいけど……
　　　　　|/　　 !.八　　　′　　　 u　.人 | |:∧
　　　　　|　 rf《》_　＞ .　｀　　　　ｲ.／ ! !　 }　　　　　　　　　　　　ここから巻き返せる……？）
　　　　　|　 i!_i!| |＿__,. ｀＞, .. ＜／　| :!人 /
　　　　　|　 l‐┐r‐┘　 | {（_j _.／　　 ! !　 {
　　　　　|　_j!i!.! |　　　_j 「ヽ／　　　／| |　　＼
　　　　八に{／_￣_〉(ａ{￣￣_}ヽ／　 !.!　　_」 `ー､
　　　 |　 V -`ー､＼／￣ー '　　　 (|「Ｘ＿|　　 |
.　　　 /　 / -―‐‐r'ヽ.＼ヽ／　　　　　 |ト､〉ヽ＼　|
　　　// _/ -―＜´ヽ　 /- 〉　　 i　／i!　`ー' ヽV!
　　// / |　 ´〈「ヽ_〉　 /／　　　ﾚ'/　 |!　　　　ハﾍ
67 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:14:31 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:｀ヽ
　　　　　　　ノヾヽV;;/;;/;;／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;｀､
　　　　　　　ゝ爪ﾘﾊｿソﾍl;ﾄｿ/／ﾄ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;ヽ
　　　　　　／ク/　　　　　|l　　　 'i|ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾐ
　　　　　 /　 //　　　　　　|l　　　　!i. ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾘ　　　　　　　　いずれにせよ、弁護士が弁護するために
.　　　　 /　 //i!ヽ　　　 /　|l_,､=＝ｰ|!　ﾐ;;;;γ｀ヽ;;;;;;:;|
　　　 /　　i l　!≧rｭ、ゝﾑ!|ヱｱ'"´ |!　ミ7⌒} ∨;;:;!　　　　　　　　被告人の証言を作りだしたいとすればそれも当然。
.　　　,'　　　!i:　ijl｀￣}　　　|l　　　　 |!　〃ゝﾉﾉ;;;;;;;!
　　　i　　　 i:!　｀l　 / 　　 |l　　　　 :;l| 　ルﾉ /;;;;ヾj　　　　　　　その証言を認めては、裁判は成り立たん。
　　　l　　　 i:!　　!, ′　　　|l　　　:　i!　r､ _ノ;;;;;;;;;;|
　　￤　　|: 　く､、_,　　 |!　　　 :　￤ ;' ﾍ;;;;;;;;;;;;;;ﾉ
　　　　　 |　　　',　､_ _...!＿　　:　　! ;'　　!;;;;;;;;;ﾘ′
　　　　　　!　　　 ', 丶ｰ-|　　`　: 　 , '　　 |;!;;;;;/
　　　　　　　　　　　', 　　　　　／　　　 !ﾘ八
　　　　　　　　　　　　', 　　　　／　　　　 _,,,.､ゝr=ニﾕ
　　　　　　　　　　　　 '､_＿_ ／ｒ=＝＝'''"´::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　ｒ====＝＝＝i　　｀i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__:i＿
　　　　　　　｀i:::::::::::::::::::::::::ヽ　 |::::::::::::::::::::＞-''''"´:::::::
.　　　　　　　 |::::::::::::::::::::／.:} 　 |.;＞-''''"´`ｰ-､_＿:::::::

　　　　 //:.|.:.:.| .:.:.,.:./:.:./:.:. /.:.:. //　 ', :.l:..|:.|.:.:.:!:.:.i:.l
　　　ノ　|:.|l:.:.l :l.:.|/:.:./ i}. ｲ:.:. //　　ヽ.|!:.l:.l:.::..}:.l|:.{
.　　 ´　　|.| |:.:i :|.:.{:.:/≧|/_li:. //∠-─７小}.:.:./:.,'|lﾄ､
.　　　　{l ヽ:|:.|:.:.',ゝ辷z､'.}.//〃,ｨz戈孑ﾌ:.:./:.:/ ヽ　　　　　　　ならばもう一つ。
　　　　　　ヽ　｀|i',:.|:ﾄ￣￣/´i　　￣￣７.:/ｲ.:,'
　　　　　　　　　ヽ}.仆､　　　}　　　　 /ノ.:./|{　　　　　　　　　　　貴方はそのラーの鏡が贋作でないと主張し、
　　　　　　　　 _ -）ﾉl.:.｀:.､　　‐ー-　 , イ:./:./¨｀‐‐ ､
　　　　　　_, '´: : ´: : }ノﾘ}l｀ヽ､￣ ,∠　 |ｿi|l￣￣￣７　　　　　　　それによって彼女を有罪と導き出した。そうだな？
　　　　　　＼　 : : : :´　 r´rﾍ-ニ/ヽ､r‐´}_} 　　　 /
　　　　　　　ヽ　 : : : : (/　　/／　　 |　ハl 　　　/
　　　　　　　　＞　 : : /　　/　　　　 |__／l　　　/`－-- ､_＿__
　　　　_　-‐ ´　∨ : :/　　　　　　　　l : : /　　 /　i　　　　　　　｀､

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'　ヽ;;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;γ二ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;''　／ヽ;;;;;;;;;;;｝
;;;;;;;i /⌒}｝;;;;;;''"´　／　　 ∨ｿソ
;;;;;;;i　　ﾉ/〃　　　/ヘ、　　ﾄヾ、
;;;;;;;;!､ｰゝ　 :　　 / 弋ｧﾄ、　ハ:i ヽ、
;;;;;;;;;;;〉7　　 :　 /　　∨ｿノ　i| 　 ';　　　　　　　　　　　　　　　いかにも。
;;;;;;;;;/ !　　 ::　/　　　　i′　il　　 i!
;;/!/　i　　 :　/　　　　 !　　i|　　 |!
//　ﾍ.　　 i:　　　　　　!　　i!　　 i!
.　　　ﾍ.　　i　─ ､,,,ｒｰ-ゝ　/　　 /
ヽ　　　ﾍ　 !　　　r'"ヘ　　/　　 /
;;;;＼／⌒;、　　 /　　　＼
;;;;;;;;;;＼;＼＼_ _ﾉ　　　　　＼
ヽ;;;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;＼;;;;;;;;;/;;/
;;;;;;;;;;;;＼;/;;く
68 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:14:44 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　/:.:.:.l　.:.:.:.:.:.:.:.ヽ :.:.: .:l|:.: .:. :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　　　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
　　　　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|
　　　　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
　　　　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|　　　　　思い返して頂きたい。
　　　　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
　　　　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|　　　　彼女はかの神の塔に立ち入りその鏡を手に入れた。
　　　　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ
　　　　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l　　　　　　だが、神の塔の門はいかなる神話を持っている？
　　　　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
　　　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
　　　＿--‐-､＿　　　　　　<∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　 /　＿__､＿ノ､　　　　　　∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
　／　 /　／））─ｰ'　　　　　　 ∨乢-‐' : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
｛　　ﾍ／　/￣｀l　　_-ｰ一ニ￣￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
..l　　 l/　　/　ヽ　|￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼

　　 .':.:.:.:.!:.:l:.:.:.:!:.:.:/:.://:.:.:.:////:.://:.:.:. ///!:|:.:.:l:.:.ヽ:.:.'.
　　 |:.:|:.:.l:.:.|:.:.:.|:.:/:.://:.:,∠///:.://:.:.:./// l:.l:.:.:.l:.:.:.:l:.:.:丶
　　 |:.:l:.:.|:.:.|:.:.:.|/／/:／ｰｧ-/:.://:.:／//___l:.l:.:./:.:.:/:.:.:.:ﾄヽ
　　/:/!:.:.l:.:.l:.:.:.l弁≠ミftｯ､/:／/／.,//-‐､ヽ∨:.:./:.{ヽ:.:.'.　　　　　　　　　　　神に仕える穢れなき乙女にしか開けぬ神の門。
.　/イ:.l:.:.:i:.:.!:.:.:.ﾄ込佖zｸｲ≠､/'´ ,'/ｨz=≡ミ,/:.:./:.:.l　＼',
./´:/:/l:.:.:{:.:.'.:.:.:.! 　　　　　　 { ´ゝ仗劜〉':.:/:./:.:!　　　ヽ　　　　　　　　　　彼女はそれを開き、ラーの鏡を手に入れた。
　ノ´　ﾄ.:.｀r､ヽ:.:ヽ　　　　　　 .　〉　　￣/:.ノ:.:/:.:.:.!
.　　　 |:!:.:.|l ヽ丶:.:＼　　　　＿´　　　／/､:.:./:.:ﾊ:.{　　　　　　　　　　　　　　　それは果たして、魔物に出来る所業であろうか？
　　　 i:|:.:ﾉ＼'＼｀‐-ヽ　　-´‐─｀　　　 / /:/|:/　ヽ!　,-ﾍ￣ヽ─────
　　　　ﾘ:/|:.:./:.了ヽ　　　　￣　　　／ノ!／￣￣￣￣|　',　 ',: : : : : : : : : :
　　　　j/ j:./:.ﾊ:.｀、丶、　　　　 ∠:.:.:イ　　　/ 　　.l　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　ﾉｲ:./ j:.:..トヽ　＞､_　イ:.r '´　＿＿__ ノ-‐　　|　 |　 |: : : : : : : : : :
　　　　　 j/ ノ从|_＿r───‐／ﾉ　/￣　／　／￣ ∨ (_| 　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　／, ─| |￣￣／ _/　/　　／　 /　　　￣l│　|: : : : : : : : : :
　　　　　　　　(／∧ :| |: : r/　//　/＿__　　　/ 　＿＿／| |　 |: : : : : : ／: : :
　　　　　　　　 |/､Ｙ/:| |:.／／/　/|└┤　.／-‐´/:.: : : : :.| |　 |: : ﾑ≠´: : :
　　　　　　　　 |｝}〈〉{:|r┴ ´ ∠.ノ| |: ／／: : : ／ : : : : : :.ヽ!＿!／:. : : :／: :
　　　　　　　／:ヽ∨/|｀￢'´: : : : :| !/_／: : : ／: : : : : : ／: : : : : : /: :／／: :
69 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:14:57 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.　　　　　　彼女は修道僧ではない。
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : :
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . :　　　　　それが門を開いたとなればかえって怪しい話だ。
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l| 　　　　　. . . : : : : : :.:.:.
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;

　 / ..:{::. . .|::::::/|:::::::::::::ｲ..:.:::::::::::/ / |ﾊ:::::::::|::::::::::}::::::::|
　/ .:::|　..:::i:::/　|::::::／ |..::.::::::::/ /__,|l-ﾍ::::::l::::::::::|:::::::::|
./::::::::l::::::::::V{,イ|:::/￣.|::::::::::/ 7´　_|iﾆ-ヽ､}::::::::|:::::l::::|
:::::／ |:::::i:::::{:i yri|ﾆｨﾄ､i::::::/ /　,彳r':::刈｀}|:::::::::|-､|::::ﾄ､
／　　}:::::{:::::､{ _」|!-‐i.{ |:/ ノ　　　´￣｀¨ /:::::::/7 }i:::::|. ＼
.　　 /:::::ﾊ:::::ヽ　!　　　/ ..:: i　　　　　　 /::::::::/ﾚノ::|ﾍ::､　　　　　　　　　異議ありだ。彼女が母親と主張する、
　　/::／}::::､::::::＼.　　　　　 '　　　　　 ./:::／/匕::::::ﾄ､＼
　／　/::::::/ヽ.::::::＼　　　_,.......＿　　ノ／/:/::::::ハ::{　ヽ `　　　　　　　　真紅王妃はどこの出身であった？
.　　　/:::／　|::::ヽ､ー`- ´　二´ 　　／/ｲ:/::::/i|｀　＼､
　　 /／　　/::/|:::/::...､　　　　　　　／|:::/i::::{　|‐-､.　ヽ
　ノ　　／/:/´ }::ﾊ:::::| ヽ　　　／　 .|_:{ |:::i　ヽ-､＼
　　　　r'´ノ　　 |j　r‐}　　＞ .イ　　_.|>｀}l/　＿,ノ　〉
　　　　｀7l｀i ‐-､　 |::`ｰ-､　　　_,. -'''"＿」ｲ´＿, イ´
　　　　 {.| |　 | }　 }:::::::::::￣￣:.:.:.:.:.:r'　,-┬i´　　　.|
70 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:15:23 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　 }:.| :.:.:l:. | :.|: .:.:.: .:./:.:./.||　　',　ヽ: .ヽ.!. :.:. |: .:|:.:. ＼　＼: : : : : : : : : : : :
　　　　　　//| .:.:.|:. | .| .. :. :./.:./.:.:.||　／ヽ　＼:.|:.　:.l.:. :! :. :.:.:.＼　＼: : : : : : : : : :
＼＿＿__// |l .:.:.|:. l :.l:..:. :./:.:/:.:./||／／／¨７', l.: .:.:l.:.: | :. :.:.:.:.:,:.＼　＼: : : : : : : :
　　　　 //　 |l .:.:.l:. | :.|:.:. :.l:.:.:l:.:/／イ／i|　 /　 |.:. :.:l.:.: | : .:.:.:.:/:.:./ ＼　＼: : : : :
　　　 //　　 |l .:.∥:.|　i:.:.: .|:.:.|/´　ノ　| }　/　　|.:.:.:.:l.:.: | : .:.:.://:/〈　｝＼　ヽ: : :　　　　　ご存知の通り、真紅王妃の生まれ育った
　　　/´　　　|l.:.:.∥:.l:. |.:.:. |:.:.l.:.',　´　　|i!ノ　　　|:.:.:.ｲ:.:.:l :.:.:.://:/　　ノ /:.:｝　｝: : :
ヽ　　　　　　 |l.:.:.∥:.|:.:.|:.:.:.l:.:.|:.:.｝　　　´　　　　 |:./ |:.:.:.:':.:.:.///　　l´　/:.:.:.l　 |: : :　　　　エルヘブンは神に仕える民族の地。
ヽヽ　　　　　＼:.∥:.',.:.ﾄ.:.:.|:.:.|:.ﾉ　　　　　　　　 /´ .|:.:.:/:／//　　　l／|:.:.|:.|　 |: : :
　 ∨　　　　　　ヽ:{＼ヽヽ.:.|:.:l/　　　　　　　　　　　 |:.:/ｲ //　　　/　　|:.:l:.:|　 l: : :　　　　　　彼女が真紅王妃の血をその身に引くなら、
　　 ∨ 　　　　　＼　＼ヽ:.:く　､.　　　　　　　　　　|/　 /´　　 /　　　|:.:|/　/: : :
　　　 ∨ 　　　　　　　　）ノ|.:.｀ヽ､　　__, -─ ´　　/　　　　 ,　　　　ｲ:./ 　/: : : :　　　　　塔の門を開いたのも辻褄が合う。
　　　　 ∨＼　　　　　　´　 |.:./|:.l ｀‐<__,　‐　　　　　　　／　　　　／/　 ./: : : : :
　　　　　 ∨ ＼　　　　　　.|/　|ﾉ　　　ﾍ　　　　　　　／　　　　　　 /　　/: : : : : :
　　　　　　 ∨　＼　　　　 ´　/　　　　　｀、　　　イ　　　　_....---/　　/: : : : : : :
　　　　　　　 ∨　＼　　　　　　　　　　　　ヽ-　´／ヾ/⌒/　　　/　　 /: : : : : : : :
　　　　　　　　 ∨　　＼　　　　　　　　　　　／（／　/　/-‐￣/　　　/: : : : : : : : :

　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l　　　　　　　同時に彼女が『穢れなき乙女』であることも
　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ
　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',　　　　　　　証明されるわけだ。塔に踏み入った過去が
　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l
　　　 //　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',　　　　　　　　　　　　　　　それを物語っているのではないか？
　　 /´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　　　　　 /´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉_＿＿
　　　　　　 /: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿／《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　　|＿＿＿＿＿
.: : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :
71 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:15:35 ID:VqVRsK5U0: :::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'　　　　　　　　被告人、それは事実――
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　　　　　　　　　　〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
　　　　　　　　　　 i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
　　　　　　　　　　ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
　　　　　　　　　　ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀　lﾊｿｒ‐ﾃﾊ!:l/　　　　　　 ……いや、何でもない。
　　　　　　　　　　　!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀　　　　　 !　 j川/
　　　　　　　　　　ヾﾄ辷N!　u　　　 ‐ノ　　!:l/　　　　　　　　今の質問は取り消すよ。
　　　　　　　　　　　 Yｌ:ﾄ､　　ヾ＝＝r　　ﾉ/
　　　　　　　　　　　　　iN　＼.　　｀ニ′／}'
　　　　　　　　　　　　丨　　丶、　　／
　　　　　　　　　　ノ￣´"''‐ 、　｀¨´￤　　　　　　　　　　　　　　　　　（これって捉え方によっちゃセクハラだわな……）
　　　　　　　＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　 /「￣´　ヽヽ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　　 ∧=､､
　 |八＼　　　　＿_/　　　　　＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
　∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥

　　 .ﾉ.: ＿:／: :二二二二二二:ヽ.: : : : : :.〉
　　 .〉 :_:_;斗'｢:::::i::::::::::::ヽ::}:::::ﾊ::｀ーミ､.:_:.{
　　{_/ ::|::::|::|::::::|::i:::::::::::|::|::::::::|::::::|:::::::::ﾊｿ
　　 l :::::|::::|:｣:::斗:|'::::::: ﾊ:lｰ:::十::::|:::::::::: !
　　 l :::::|:::ﾊ:|i:::::ﾊ|:::::::: | }ﾄ､::::ﾊ::: |:::|:::::::|
　　 { ::八::: ﾘl_ノ　ヾ::::: ! ミ≠彡::ﾉ:::|:::::::|　　　　　　　"穢れて"ないですよ……
　　 Ⅳ::;ﾊ::｣`＝彡　￣　 ///|:::::::::|:::::::|
　　　l'¨7:::::∧ ///　　'　　　 u |:::::::::|:::::::|　　　　　　　どうせまだ……
　　　./::ｌ::::r'¨二つ　 ´ ｀　　イ|:::::::::|:::::::|
　　　/::: |:;'　/'７､｀≧=-=＜⌒:|:::::::::|ヽ:::|
　　 .' {:_::〈　　 ' /¨〉:／￣: : : :.:|:::::::i:|: :.〉}
. 　 { / : l:lヽ　　　}'.: : :.:≦三彡|:::::::|:!_/:ヽ
　　 /: : :|:|::〉　_.ノ.: : : : : : :.:／.:|:::::::|:| : : : :＼
　　｛: : : |:/　　　 {｀ー-=彡'¨:.7|:::::::|:| : : : : : :}
　　 :. : : ||　　　 !: : : : : : :.／:}|:::::::|:| : : : : :八
　　 }: : : !!　　　　｣彡': :.:／:.／:|:::::::|:| : : : :/: : ヽ
72 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:15:47 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　ノヾヽV;;/;;/;;／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;｀､
　　　　　　　ゝ爪ﾘﾊｿソﾍl;ﾄｿ/／ﾄ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;ヽ
　　　　　　／ク/　　　　　|l　　　 'i|ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾐ
　　　　　 /　 //　　　　　　|l　　　　!i. ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾘ
.　　　　 /　 //i!ヽ　　　 /　|l_,､=＝ｰ|!　ﾐ;;;;γ｀ヽ;;;;;;:;|
　　　 /　　i l　!≧rｭ、ゝﾑ!|ヱｱ'"´ |!　ミ7⌒} ∨;;:;!　　　　　　　その門の言い伝えがどのようなものかはさておき、
.　　　,'　　　!i:　ijl｀￣}　　　|l　　　　 |!　〃ゝﾉﾉ;;;;;;;!
　　　i　　　 i:!　｀l　 / 　　 |l　　　　 :;l| 　ルﾉ /;;;;ヾj　　　　　　塔に踏み入ったことを、彼女が魔物でないと証明する
　　　l　　　 i:!　　!, ′　　　|l　　　:　i!　r､ _ノ;;;;;;;;;;|
　　￤　　|: 　く､、_,　　 |!　　　 :　￤ ;' ﾍ;;;;;;;;;;;;;;ﾉ　　　　　　証拠とするには不充分に思えるが。
　　　　　 |　　　',　､_ _...!＿　　:　　! ;'　　!;;;;;;;;;ﾘ′
　　　　　　!　　　 ', 丶ｰ-|　　`　: 　 , '　　 |;!;;;;;/
　　　　　　　　　　　', 　　　　　／　　　 !ﾘ八
　　　　　　　　　　　　', 　　　　／　　　　 _,,,.､ゝr=ニﾕ
　　　　　　　　　　　　 '､_＿_ ／ｒ=＝＝'''"´::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　ｒ====＝＝＝i　　｀i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__:i＿
　　　　　　　｀i:::::::::::::::::::::::::ヽ　 |::::::::::::::::::::＞-''''"´:::::::
.　　　　　　　 |::::::::::::::::::::／.:} 　 |.;＞-''''"´`ｰ-､_＿:::::::

:::::| : : : : /::::::,'　　　 ,':::::,':./l:.:.|:.:.l:.:/:.:./／:.:.:／:.:／:.:.:.:.:./:./:.:. /l:.:l.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
:::::l : : : : l:::::::|＼　　/::::://´ |:.:.l:.:.|/:.:.//:.:.／:.:／,:.:.:.:.:.:./:.:/:.:/　 l:.|:.:.:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:l:.:l
:::::| : : : : |:::::::l　ヽ./::::://　　|:.l:|:.:l:.:./ﾑ／ﾉ／ /:.:.:.:.:.:.ｲ:.:/:.:/　　l:l:.:.:.l/:.:.:.:./:.:.:|:.:l
:::::| : : : : }:::::::l　　/:::::/＼_＿.l:.|:l:.:|:/升必t､ヽ/:.:.:.:.／7:./／-‐'´ l:|:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.l }|
:::::|: : : : :.l:::::::l　./:::::/　　　 l:.ﾄ.l:.:.l｀仆乏ﾆzﾒ:.:.／　/:./厶,-≠￢7/:.:.:.:/:.:.:.:/l| ﾘ　　　　　　　鏡の神話を信じ彼女の罪を謳う貴方が、
::::::｀ー‐´::::::::{_/::::.:/　　　　　}.'|l:.:ﾄ:.',　　　 /:／ l　/／´ヽ≧=≦.'/:.:.:.:/）/:./ .i|
/::::::::::::::｛::::::::/::::::/l 　　　　'　ヽ:.ﾄヽ　　 /´　　}/　　　　　　／:.:.／//:./＿＿＿　　　　　　神の塔の門、その神話のみ無関心とは
ヽ:::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::.ヽ　　　　　　　）:.:.ヽ　　　　i!　　　　　　／-‐'´-':./／
::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::'、　　　　　'7:／ﾘ＼　ヽ-- ､　＿　　イl:.:./:.:/{l　　　　　　　　　　　　如何なものか。貴方は神話に基づき、
ヽ::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　ノ´　　}／＼　￣｀￣　,　 ' ´ﾄﾘ:./l:./　｀
＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉　　　　／l￣| ヽ::､ヽ_　,　イ:::::／／ヽ{ }/　　　　　　.／／: :　　彼女の罪科を問うているはずだ。
　｀丶、::::::::::::::::::::::::::::::::::}--‐‐ ':::://l　 !／ヽー-r‐､:::／／　　/､　　　　　／／: : :
／￣　|＼ﾄ:::‐＝=＝‐::::/＼:::::::::.// !　/　/ 　／　| ／　　　/　! 　　　　／／: : : :
',: : : : :.∨:＼::::::::::::::::::::::{ ＼＼::（（　　/　/　 ./　　　l彡　　／//::::＼___ , イ,　': : : : :
73 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:15:58 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　　　 _........................＿_
.　　　　　　　 ___...ｘ//////////////ﾊ.､、
　　　　　　　 Ⅵ///////////////////＼
　　　　　　　　___..ゝV＞ﾍV⌒7////////////＼
.　　　　／／／7,　　 V,〈//////////////ハ
　　　　／／／　// 　 _＿ＶⅥ/////////////ハ
　　　 /　 / /　　〈ｲ＜¨fｿ才∨ミ/才ﾍ/////////ﾘ　　　　　　　鏡の神話を否定し彼女が魔物ではないと説く貴公が、
.　　 /　 / / 　／ｉ| ミ、　　　ｉ:|彡'⌒ヽ∨//////ｲ
　　/　 / /　／　 i!　　　 / :i:|彡｝ソ ////////　　　　　　　神の塔の門を肯定しそれを説くのも矛盾していないか？
.　　　 /　 ` ７_　ヽ.　　/　ｉ:|ﾍ-　,／///////
　　　　　　　 L ｀ヽ　＼′　;j'~ｰﾍ////////ハ
　　　　　　　　　〉　　　　　　ノ / 　:ﾘ小////∧
　　　　　　 /　　　 .．く　/ 　 /iハルﾍ//∧
　　　　　　　　ヽ __　＜ﾍ _,,,ｘ≦三三三三三三≧ｘ
　　　　　　　　　　　　 _,,ｘ≦三三三三三三三三三三〉
　　　　　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三!
　　　　　　　　　　 ,x≦三／三三二二二＝＝＝二三|__
　　　　　　　.．＜三三／三三三三三三三三三三三三≧x､、
　　　　　 /三二ニ＝ニ二三三三三三三三三三三三三三ﾆﾍ
.　　　　 /三三三三三三三ヽ三三三三三三三三三三三三三＼
　　　　/三三三三三三三三=V三三三三三三三三三三三三ﾆﾆ＼

　　　　　　 }:.| :.:.:l:. | :.|: .:.:.: .:./:.:./.||　　',　ヽ: .ヽ.!. :.:. |: .:|:.:. ＼　＼: : : : : : : : : : : :
　　　　　　//| .:.:.|:. | .| .. :. :./.:./.:.:.||　／ヽ　＼:.|:.　:.l.:. :! :. :.:.:.＼　＼: : : : : : : : : :
＼＿＿__// |l .:.:.|:. l :.l:..:. :./:.:/:.:./||／／／¨７', l.: .:.:l.:.: | :. :.:.:.:.:,:.＼　＼: : : : : : : :
　　　　 //　 |l .:.:.l:. | :.|:.:. :.l:.:.:l:.:/／イ／i|　 /　 |.:. :.:l.:.: | : .:.:.:.:/:.:./ ＼　＼: : : : :
　　　 //　　 |l .:.∥:.|　i:.:.: .|:.:.|/´　ノ　| }　/　　|.:.:.:.:l.:.: | : .:.:.://:/〈　｝＼　ヽ: : :　　　　　貴方が神話に基づいた検事をされたゆえ
　　　/´　　　|l.:.:.∥:.l:. |.:.:. |:.:.l.:.',　´　　|i!ノ　　　|:.:.:.ｲ:.:.:l :.:.:.://:/　　ノ /:.:｝　｝: : :
ヽ　　　　　　 |l.:.:.∥:.|:.:.|:.:.:.l:.:.|:.:.｝　　　´　　　　 |:./ |:.:.:.:':.:.:.///　　l´　/:.:.:.l　 |: : :　　　　こちらもそれに合わせただけのこと。私はもとより、
ヽヽ　　　　　＼:.∥:.',.:.ﾄ.:.:.|:.:.|:.ﾉ　　　　　　　　 /´ .|:.:.:/:／//　　　l／|:.:.|:.|　 |: : :
　 ∨　　　　　　ヽ:{＼ヽヽ.:.|:.:l/　　　　　　　　　　　 |:.:/ｲ //　　　/　　|:.:l:.:|　 l: : :　　　　　　顔も知らぬ神よりこの目で見た彼女を信じている。
　　 ∨ 　　　　　＼　＼ヽ:.:く　､.　　　　　　　　　　|/　 /´　　 /　　　|:.:|/　/: : :
　　　 ∨ 　　　　　　　　）ノ|.:.｀ヽ､　　__, -─ ´　　/　　　　 ,　　　　ｲ:./ 　/: : : :　　　　　その潔白を示すためなら信じぬ神にも魂を売ろう。
　　　　 ∨＼　　　　　　´　 |.:./|:.l ｀‐<__,　‐　　　　　　　／　　　　／/　 ./: : : : :
　　　　　 ∨ ＼　　　　　　.|/　|ﾉ　　　ﾍ　　　　　　　／　　　　　　 /　　/: : : : : :
　　　　　　 ∨　＼　　　　 ´　/　　　　　｀、　　　イ　　　　_....---/　　/: : : : : : :
　　　　　　　 ∨　＼　　　　　　　　　　　　ヽ-　´／ヾ/⌒/　　　/　　 /: : : : : : : :
　　　　　　　　 ∨　　＼　　　　　　　　　　　／（／　/　/-‐￣/　　　/: : : : : : : : :
74 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:16:11 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､　　　　　　　　　　　　　　くどいようだが貴公や被告人の二人からしか出ぬ
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : :　　　　　証言をもとに弁護を認めるわけにはいかぬ。
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . :
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l| 　　　　　. . . : : : : : :.:.:.　　　　どれが真実かわかったものじゃない。
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;

　　　　　　　ノヾヽV;;/;;/;;／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;｀､
　　　　　　　ゝ爪ﾘﾊｿソﾍl;ﾄｿ/／ﾄ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;ヽ
　　　　　　／ク/　　　　　|l　　　 'i|ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾐ
　　　　　 /　 //　　　　　　|l　　　　!i. ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾘ
.　　　　 /　 //i!ヽ　　　 /　|l_,､=＝ｰ|!　ﾐ;;;;γ｀ヽ;;;;;;:;|
　　　 /　　i l　!≧rｭ、ゝﾑ!|ヱｱ'"´ |!　ミ7⌒} ∨;;:;!　　　　　　　　はっきり言って、その鏡が本当に神の塔から
.　　　,'　　　!i:　ijl｀￣}　　　|l　　　　 |!　〃ゝﾉﾉ;;;;;;;!
　　　i　　　 i:!　｀l　 / 　　 |l　　　　 :;l| 　ルﾉ /;;;;ヾj　　　　　　　取ってきたものかどうかも怪しい。聖職者から
　　　l　　　 i:!　　!, ′　　　|l　　　:　i!　r､ _ノ;;;;;;;;;;|
　　￤　　|: 　く､、_,　　 |!　　　 :　￤ ;' ﾍ;;;;;;;;;;;;;;ﾉ　　　　　　　強奪してきた遺品である可能性もあるのだからな。
　　　　　 |　　　',　､_ _...!＿　　:　　! ;'　　!;;;;;;;;;ﾘ′
　　　　　　!　　　 ', 丶ｰ-|　　`　: 　 , '　　 |;!;;;;;/
　　　　　　　　　　　', 　　　　　／　　　 !ﾘ八
　　　　　　　　　　　　', 　　　　／　　　　 _,,,.､ゝr=ニﾕ
　　　　　　　　　　　　 '､_＿_ ／ｒ=＝＝'''"´::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　ｒ====＝＝＝i　　｀i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__:i＿
　　　　　　　｀i:::::::::::::::::::::::::ヽ　 |::::::::::::::::::::＞-''''"´:::::::
.　　　　　　　 |::::::::::::::::::::／.:} 　 |.;＞-''''"´`ｰ-､_＿:::::::
75 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:16:25 ID:VqVRsK5U0: .　　　 |.:.:.:.|:.: .:./: :.:／／:.:／:.／/:.:.:.　: :　.:.:./ :./|:. |:.: |.: .:.:.:..|:.:.|
　　　　　|:.:.:r|.: .:.l／／:.:.／:／/:./:.:.:.::. .:.: .:／ :./:.:.|:. |:. |:. :.:.:.:.|:.:.|
　　　　　l:.:.:{ |:.:.:.|／:.:／‐ ´　/:./:.:.:.:.: .:.:.イ: .:./:.／|:. |:. |: .:.:..|:.|:.:{
　　　　　}:.:.:| |:.:.:.|:／ム＼＼/:./:.:.:.: .:.／,/ :./イ彡|:./ ./:.:.|:.:.|ﾘ`‐｀-
　　　　 /:.:/ヽ|:.:.:|＼ゝz.イヽ,'､/:.:.:.:.／彡/∠イ孑ﾌ/:.:/:.:./:.:/|　　　　　　　　　司法の場ゆえ、やむを得ない話ではあるが
　　　 /:.,イ:.:.,:|ヽ:.ヽ　｀￣´///:.:.／（＼/ゝ匕ンイ:.::./:／ﾍ./|:l
　　　/´/:.／ }:.:.lヽ､＼　 /' /／　 { ｀./＼￣／-/＾i:/_〉　〉_|l　　　　　　　　貴方はそこまで我々の証言が信じられぬか？
　　　　/´　 /／|/＼｀丶／　　　　!　＼　＼／:{　|: /　/｀ :l￣￣/ ヽ
　　　　　／／{ ｀: { {＼　　　　__ 冫　　｀ヽ　ヽ : l　/　 /: : : : : : :/: : : : ＼
.　　　　／: : : | : : ヽヽ＼　´¨　_￣｀　 ∠: ヽ　｀∨　　{ : : : : : :/: : : : : : : l
　　　／: : : : : :,-､ヶ :＼rヽ｀r‐ｰ─‐＜´-----ﾔ　　　　〉 : : : : ,' : : : : : : ∨
　／ : : : : : : : :r‐､）,-､ | |: :r｀──-── ､__ 　　　〉 / : : : : : |: : : : : : ∨
／ : : : : : : : : : く卅>⌒: | |: : ｀＞─┬ 、　　　　　 / / : : : : : : |: : : : : ∨
: : : : : : : : : : : : :孖ゝ: : : | | : : : : : : : |l: :i　　　　　 / /: : : : : : : :l: : : : ∨

::/ :::. /　　　　　ﾞl　　　　',.　.';;;;;;;;;;;;;;;;;;:l
/ ､:: ,! 　　　　 ,i／　　 ', 　l;;;;;;;....;;;;;;;l
::::::ヽi,　　　　／l　　　　 ',　l;;;;;;;_,.．､
: : ::::l　　　　／　 l　 .__._,　 .i　ヽ;;ﾉ/:::　',
"'!=iit.:．　　,' _,._= iﾆ__,,二￣l　 l/. l:::::　,'
ヽ,ﾆl=''　　　 '‐‐､,''i｀-' ,,-'"　l　 l i/／ /　　　　　　鏡がラインハットを救ったということは
:;::ヽ;l/::'　　　　ヽ　|￣´ 　　 l　l l l　 /
:::::;;/l;;;;;;|　　　ヽ|　　　 / |　| / ./　　　　　　　　　疑いようのなき事実だろう？俺が主張しているのは
::::/;;;l::;;;;|　　　　　ｌヽ　　 /　:| //;:;:l
'': ::　ｌ;;;;;|　　　　ｌ　　　/:　 .l/ ;;i;;;;;l　　　　　　　　その事実に基づいた、彼女が魔物であるという事実。
　　ｌ ;;;|　　　　 l　　/;:;　 .l;;;;;;;l:､ !
　　　 , !　_,..　　 l 　 ,':::: 　.,'l;;;;;,' :|,l
: :: 　　｀´　　　　 ,,':::　　/ l;;;;;ll::l l
;;;;　　"￣￣￣'　　　　／　l::i}:l.l;'
. :;:;;;:　　─'　　　　　／/ 　 l 'l'l l
ヽ;;;;;;:;::　　　　　 ,r'　/::::　 lﾐ-､
;;;;ヽ.;;;;;;;;　　　　　／　 /;;;;:;:　.l "'ヾ',
;;;;;;;;ヽ ::　　　／　 ,/ ::::::　_ l -'";;|
　　 :　''‐-‐''"　　　　 : :: / ;.......,,.　|
76 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:16:35 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　ｲ/: : : : :./: : : /: : /::::/: : : :::l: : : :i: : : :.i 　 /::::/　　　　 }::::::i　i::_::/:'::ﾌ
　　　　／/ｲ: : i: l:/: :/::/: : /: :/: : : : :/il: : : l: : : ::l .ノ:::::/　　　　ﾉ:::::::| 　 7:::::/
　　　　／〃ｲ: l: V: /::/: : /: :/: : : //从; : : |: : : 小::::::::{　　　.／:::::::::ﾉ　 /:::::/ｰ...._
　　　　　 {i ﾊ: :ヾ: /::/: : / //: : : //ﾘヾ∨/: : : :/　i:::::::',　／:::::::::／　／::::::::i'Y::::::|
　　　　　八i: :V/:/::/-: /:/:/i: ／:/./　,ｨ≦/: /:/i..　l::::::ｰｲ::::::::::Kｰ::':´::::::::／　|::::::|　　　　　ならば第三者の証言を聞けばよい。
　　　　　　升ﾊ/::/ｲ忘≧=､/: ::/ ｨ彡ｲ:ｱｲ:/:/i/ 　|:::::::::::::::::::/:: /::::､:_:／...ｨ:::´ヽ ::|_
　　　　＿　　ﾏﾉハKi弋ｔン/:/ﾉ　/ 辻ソ//:ｲ:/.　　|:::::::::::::::::::::::i:::::::/::､'´:::::_::- ＜:::::>
　 , ィ:´:.:.:.:｀:YV /ﾊﾐゞ､　　　　 |　　　　彳: 八廴_　ヾ::::::::::::::::::::l:::::/:::::::=/ﾆ...-‐'´:::/
../:.:.:.:.￣ヾヽ:.:.＼:.:.:.:.:ﾐ >､　､_.｀＿ ,　ｲ/:/ハ:.:.//フﾊ:::::::::::::::::::!::/:::::/:::::::::::::::::｀:::/
ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾐ､:.:||:.||:.:.:.:.ヽ＼　￣　／ ./i//:.:.:..//／/ .}:::::::::::::::::::i:::::/:::／￣￣￣　　　　　　　　　　　　　インデックス氏、証言台へ。
　ﾄﾐ､:.:._:.:.:.::.:.:.:Ⅶ:.||:.:.:.:.:.:.:V/｀ー´　.V /:.:.ﾉﾉ/／:.:/　 }:::::::::::::::::::::::::／
　＼:.:.::.ヾ､:.ヽ:.:.V/:.:.:.:.:.:.:.:.＼　i　i　 .i/:.:.:./￣:.:.:.:/ ／il::::::::::::::::::/イ
　　　ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.]〃:.:.:.:.:.:.:.:_:_:_:.>|　l　./:.:.:: /:.:.:.:.:.:./iｲ:::::::::::::::::::::::/:.:/

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r､;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'　ヽ;;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;γ二ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;''　／ヽ;;;;;;;;;;;｝
;;;;;;;i /⌒}｝;;;;;;''"´　／　　 ∨ｿソ
;;;;;;;i　　ﾉ/〃　　　/ヘ、　　ﾄヾ、
;;;;;;;;!､ｰゝ　 :　　 / 弋ｧﾄ、　ハ:i ヽ、　　　　　　　　　む……
;;;;;;;;;;;〉7　　 :　 /　　∨ｿノ　i| 　 ';
;;;;;;;;;/ !　　 ::　/　　　　i′　il　　 i!
;;/!/　i　　 :　/　　　　 !　　i|　　 |!
//　ﾍ.　　 i:　　　　　　!　　i!　　 i!
.　　　ﾍ.　　i　─ ､,,,ｒｰ-ゝ　/　　 /
ヽ　　　ﾍ　 !　　　r'"ヘ　　/　　 /
;;;;＼／⌒;、　　 /　　　＼
;;;;;;;;;;＼;＼＼_ _ﾉ　　　　　＼
ヽ;;;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;＼;;;;;;;;;/;;/
;;;;;;;;;;;;＼;/;;く
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;＼
77 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:16:52 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　r' /　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　 |　|　　　　　　　　＿＿＿＿_│　　　　　　　　 l
　　　　　 |　|　　＞　 :7 ｢: : :.j、__ヽ: : : :＼　　　　　　　 |
　　　　　 |　{_／ : : : /　{: : }八＼: :}＼}∧j　　　　　　 |
　　　　　　l　/: : : |-八　＼{　ヽィ==ミ＼:|　　　　　　 |
　　　　　　|厶/: Ｎ斗=ミ.　　　　 {{//ﾊ Y|､　　　　　　　ﾍ　　　　　　　　斎藤さん、お久しぶり。
.　　　　　　| 八从Y{{//ﾊ　　　　う:ソ　 |: '.　　　　　　　丶
　　　　　 │　｀∧ヾうり　　　　　　　　　 |: :|`:、　　　　＼〉　　　　　　　あなた達には何度も、サラボナ地方の魔物の
　　　　　　│　/ ∧　´　　'　　　　　　　　 |: :|: { ＼　　　　 /
　　　　　 | ./　ｌ:小　　　　_　ノ　　　　 j : !: }　　ヽ　　〈　　　　　　　　　討伐に協力してもらったね。今でも感謝してる。
　　　　　　 |/ 　 |ｌ: : ゝ._　　　　　　　　ィ/: 厶ｲ　　　　　＼
　　　　　　 /　　　|: : :|: :{ ＞　 .__.., イﾆ/: :/　│ 　　丶　　ヽ
　　　　 /　　i　 |: : :|: :'. : : : ／　／/: :/,／/　　　　　ｉ　　　　l
. 　　　 /　　 :l　 |: : :|: : :＼/　／　/: :/´　│　　　　 │　　　│
　　　 / 　　 | 　|: : :|i: : : : ∨/_,　/: :/　　 |　　　　　　　 |
.　　　 /　　　　ｌ: 　!: :.八r┬≠￢)）': :/　　　│　　　　　　　　 |
　　　〈　　　 │ /: :/　弋匕≠彳: :/　　　 |　　　　　　　　　 |

　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.　　　　　　　　……ふん。
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : :
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . :
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l| 　　　　　. . . : : : : : :.:.:.
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;
78 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:17:11 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　 /　　　　　　　,′／⌒) 　／　　　／⌒)　〉 ,}
　　　　　　 /　　　　　　　 ,'／　　て／＿　／⌒)　　　　|ｲ!
　　　　　　 ′　　　　　　　j-‐ﾆ :￣; : j: : : : ;￣ 7 t- _イ）|　!
　　　　　 ′　　　　　ィ´: : : : : :/〉_ﾑ:_:_:/}: ;ｨ:{　 !: : :｀:ミ. ﾑ_
　　　　　 ,′　　　　　´７; : : : ; : 77:ノ　L/_ 「/ l!'　├- 、: :ヽ T´
　　　　　 {　　　　　　 //i: : /ｨ!:/ ｨ-rfvミメﾉ　　!　　!__l:.,!: ; :ト､!
　　　　　 !　　　　　　ﾚ j: /: ! " {{　んrﾁ:} ｀　　　　ィﾑﾉl: ,! ,!　ﾄ　　　　　　私は成人前には、神の塔近くの修道院に
　　　　　 |　　　　　　　ハんｌ　　　　つZｿ　　　　　ん:ﾊ'り}/　 |
　　　　　 |　　　　　　/ 　 !: |　　　｀冖^　　　　 _,)ｿ i: !　　 i　　　　　　身を預けさせて貰っていた身だ。私の娘、
　　　　 /|　　　　 /　　 {: :|　　　　　　　　　　　ﾉ｀¨　!:.!　　 |
　　　　/　}　　　ノ　　　∧:|　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:!　　 |　　　　　　美琴もつい最近までは同じ道を歩んでいた。
　　　 /　 i 　／　　　 ∧ :＼　　　　　　　　　　　八:ｌ　　 l
.　　 ,′ｰ- イ　　　　 /: l: :!: : ゝ　　　　 (⌒, 　　イ:l: :.l　　 i 　　　　だから私は、かの修道院のしきたりは熟知している。
　　 { 　　　　　　 /: : l: :!: 二}　ゝ、　　　＜: : : !: :l　　　l!
　　 !　　　　　　　　 /: : : j: :!´、 !　　　　 i　へ: : : : : : !: :l　　　l|
.　　!　　　　　　　　/:.＞くl: :ﾄ、｀　ー　＿ ! ィ'　/: : : : : l: :ﾊ　　　',
　　l　　　　　　　 /イ　ﾚ!: l ﾍ　　　　　　　　ｲ　＼: : : !: :ﾊ　　　 !
　 ,l　　　　　　　∧　　　 '!: :l　ﾍ　　　　　　 '　!　 |　＼:.!: :∧　　　',

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　￣￣￣￣￣　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒　　　　＿＿_　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　戊￣ Xﾉへ⌒ﾊ L
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　|二ﾟ＝ -― -= ミ　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 -=彡 : : 厶/: : : : : : : :У＿
　　　　　　　　　　　　　　　_人　ｲ/: 仄|ｲ|ｨ:/: :/＼ : : 厂⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　∨ｲｲイ示ト|ｲノｨ示ヽｿ|ﾊ　　　　　　　　　　　　神の塔に保管されていたラーの鏡は
　　　　　　／￣￣＞　´￣У　　_;人l|:.:|弋ツ　　弋ﾂﾊイﾉ|
　　　　／　　　／/　　／　厂＜　　|:.:|　　　　　　　ﾉ:.ル:八　　　　　　　　　　かの修道僧にとっても重要な文化財。
　　／　　　／　/　　 /┌‐┴ 　 }　ﾊ:.トへ　_´’ イ:./ﾉ＼_ ＼
　／　　 ./　　/　　{レ　　　　 o‐tｧ｝ﾊ　 V 厂ノ:/　　　 | 　〉　　　　　　だからその塔に入ったものがいないか、
／/ 　　 ./　　 {　　 /　―┴　　厂　/: :|　　　 ,ﾉ:/　　　　 | 　|
　｛　　 /　　　从　トー　　　ヽ/ 　 /: :/;|ー－イ/　　　　ﾍ　｛　　　　　　あの修道院はしっかりとチェックしているよ。
　ヽ　　＼　　　 ∨ 　　　　＼ /: :/|∮　／イ八　／　　 |〃
　　　　　　厂　ゝ　　-　―…　＞ﾆﾆ７／＿|∠￣￣ヽ　 |⌒ヽ
＿＿＿＿_ /　　　　　　　　　／　　　＼　　　　　　　　　ト- └―
￣￣￣￣' /　　ｰ――――　　　　　＿＼　＿ノ　　　　ノ　　＼＿＿＼
　　　　 /　　　　　　　　　　　　／／― ﾏ＿　　　　　　　　　　ト＝彡
　　　　ヽ　　　　　　　　　　／／ﾊ　　ｒ┐|　　ヽ＿＿＿彡　》
　　　　　　　＿＿＿＿＿＿∠彡⌒￣７ﾊ｜〉ヽ'＼　＿＿＿＿　彡''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八ト| ーへ＿＿＿＿彡''
79 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:17:26 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　 /　　　　　!:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : | .|
　　　　　　　,'　　　　　 |　 _,　 --ｒ― ｒ――‐ﾍﾊ
　　　　　　　ｉ　　　　　 |／: :!: : : ハ:.!.| ヽ｣｣:_: : :.ト、
　　　　　　　|　　　　　 |: : 斗ヤＴ　ヽヽ´___VV!从　　　　　　　　　　私が修道院に連絡した調べによると、
　　　　　　　|　　　　　 |:ＮV 　___　　　　⌒`ｉ: |　 !
　　　＿＿,ノ　　　　　ﾊ:ﾊ　 '￣｀　　　,　　ｉ:.:{　 |　　　　　　　　　　　ラーの鏡はリュカが確保するまで
　／/　　　　 /　　　人 |: |　　　　　　　　人:.',　＼
　|:::ﾚ　　　　/　　　 /:/Y|:.:ﾄ､　　　ｰ ' ,.イハ: ﾊ　　　＼　　　　　ずっと保管されてたはず。あれは本物だよ。
r::::/　　　　　　　　/イ:. ﾘ: :!`　ミ　- rく:|　｀ヽV:.',　　　　!＼
|::::|　　／　　　／　ヽ/:./＼　　￣　ｲ:.!　　　 Vﾊ　　　 |:::::|
|::::|／　　　　／　　　 /:/ヽ::::::＼－　 |:.:|　　　/＼＼　　|::::|
.Y::| 　　／: :.|＼　 /V　　＼::::::＼_/::::|　　　　　!＼＼ﾑ:/
/:::|　　 /: : : : |　　　{: |　　　　＼::::/::＼!　 ',　　　!　＼＼
|:.:::＼_/: : : : : |　　　ヾ　　　　　　＼::Vハ　 ',　　　',　　ヽ::ヽ

　　　　　　　 Ⅵ///////////////////＼
　　　　　　　　___..ゝV＞ﾍV⌒7////////////＼
.　　　　／／／7,　　 V,〈//////////////ハ
　　　　／／／　// 　 _＿ＶⅥ/////////////ハ
　　　 /　 / /　　〈ｲ＜¨fｿ才∨ミ/才ﾍ/////////ﾘ
.　　 /　 / / 　／ｉ| ミ、　　　ｉ:|彡'⌒ヽ∨//////ｲ　　　　　　　　　それはそれで窃盗ではないかね。
　　/　 / /　／　 i!　　　 / :i:|彡｝ソ ////////
.　　　 /　 ` ７_　ヽ.　　/　ｉ:|ﾍ-　,／///////　　　　　　　　　　　今ここでは追及はしないが。
　　　　　　　 L ｀ヽ　＼′　;j'~ｰﾍ////////ハ
　　　　　　　　　〉　　　　　　ノ / 　:ﾘ小////∧
　　　　　　 /　　　 .．く　/ 　 /iハルﾍ//∧
　　　　　　　　ヽ __　＜ﾍ _,,,ｘ≦三三三三三三≧ｘ
　　　　　　　　　　　　 _,,ｘ≦三三三三三三三三三三〉
　　　　　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三!
　　　　　　　　　　 ,x≦三／三三二二二＝＝＝二三|__
　　　　　　　.．＜三三／三三三三三三三三三三三三≧x､、
　　　　　 /三二ニ＝ニ二三三三三三三三三三三三三三ﾆﾍ
.　　　　 /三三三三三三三ヽ三三三三三三三三三三三三三＼

　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　＼
　　　　　　|　　／　　　　　　　　　　_」　　 |
　　　　　　|　　｝ｰ----------…… '´/.:l　　　|
　　　　！　 l:r┐　　　//　　//　//　/l　　　|
　　　　！　 l:l　!　　 //　　//　//　/／＼　 |
　　　　　　l/ ,.ｲ /-- ── ─┬┬ ＜　ﾄﾄ､ﾄ､ 1　　　　　まあそれは別の話ということで。
　　　　　　l 「7　⌒ヽム_/ノl/　ヽ┼仆ﾊVV〉　 |
　　　　　 ///　　 ‐｛　l/ﾆ　　　　_..＿,　 1i! 　 |　　　　　　　リュカ、これが終わったら返しに行った方がいいよ。
　　　　　〃　　　　ソｰ＝='　　　　￣ ''　j.:.l　　|
　　　　,′　　　ハ'ﾞ　　　　　,　　　u　,ｲ.:.l　　|　　　　　　　事情は説明しておいたから向こうも怒ってないけど。
　　　　 i　　　イ:: : ヽ　　 t -- -ｧ　／.:.l.:.:l　　|
　　　　 |　　　 |:: :: ::_」＞　_ゝ-_'. イ｀ヽl.:l.:.:l 　 |
　　　 ./|　　 ∧l l:: i.:＼｀ｰ----‐'　人 l.:.:l　　|
　　　 /. |　／ ∧ l:: l.:.:.:.＼　　　　ｲ /l.:l.:. l 　 |
　　 /.: . |／　//　l:: lヽ.:.:.:.:.＼　__,　 /.l.:l ＼ l　|
　　〈__／　　 // 　.l:: l　＼.:.:.:.:＼.　/.:.:l.:l　　＼1
80 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:17:40 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　_／: : : : : _:_:＼:＿＼: : :＼
　　　　　　/二二ニ : : : : : : : : : : :ニ二{
　　　　　.}: : : :_:≦ニ二二二二ニミ:_:.}
　　　　　　|__／::::::/::::::/::::::||:::::::::: ﾊ:::::::ヽ
　　　　　　|::::::::::::{::::::ﾊ:::‐ナ':::::u::|`!-:::::::}
　　　　　　|::::::::::::l::::::{ Ｌ_｣ |L＿_.｣ L:::::: ｣
　　　　　 :::::::::::_:|:::: | :::u:::::::::::::::::::::: ﾊ:::!　　　　　　明らかに借りパク状態でしたもんね……
　　　　　 } ::::::{ (|:::: lu ::::::::::::::::::::::::: {:::::|
　　　　　 .':::::::::ヽ.!:::::|　 u　　＿　 .人:::|　　　　　　　今にして思えば何やっちゃってんだ私は……
　　　　 /:::::::::::::ﾊ:::::{＞　..　 __ . イ:::::::::|
　　　　 ./::/:::::::,r..:.Ⅵﾊ＼＿,⊥:::ノ}::::::::::|
　　　　/::/:::::::/.: : .:.Ⅵﾊ: : :／.: :.⌒ヽ::::::|
　　　./::/::::;r:':.ヽ: : : :Ⅵﾊ: : : : : : : :.:/ヽ::|
　　 /::/::::/ : : : : ＼:_:.}:::::}: : : : :_彡': : ∧
　 ./::/{:::;' .: : : : : :.＿:.|::::i|｀¨7´: : : : : : :∧
　 .!:::{ |::{.: : : : : : : :.＿|::::i|／: : : : : : : : : :∧

　　　　　 ∧　 |/)x /'~'　 , く__ﾉ　.／'⌒)).x ／+ ！　　ﾍ
.　　　　　　 ,' 　　 |/／　(_／　　／　　　　／⌒) ､_|　　ﾊ
　　　　　　/　　　 |／￣ｉ￣!｀Τ｀| {￣〕~ 「｀｝ﾟ「~~＼!　　　│
　　　　 │ 　_.／｛ｧ'爪¨ﾟ}二V ］ V 　!´丁Τ〕ヾ､.い　　 |
　　　　　 |　 '⌒7　| / ! ∨ 　ヽ{　＼{ ´｀　∨│ ｉﾄ､＼_　 |　　　　　神の塔の兵士も、リュカが入っていった時は、
　　　　　 |　　！　ﾄl ,r=＝=ﾐ　｀　　｀彡＝ミ､ Y.ﾘ| ￣　　|
　　　　小　　人_∧　　　　　　 ,　　　　　　 ,ィ l|　　　 |　　　　　普通に門が開いたから新しい修道僧だと思ったそうだよ。
　　　　 /.１　｛ゞ|　7,　　　　　　　　　　　　u　 ,'i　 !.　　　 !
. 　　 /　ｌ　　 |:.:.l /八　　　　r──‐v　　　　∧　 |i 　　　ﾄ､　　　　　だから、やんごとなく上手くいっちゃったんだけど……
　　 ∧.　　　　}: :f │ｌrヽ､　　∨ 　　ﾉ　　／i.:.|　 !ﾟ,　　　 l ﾊ
　　 ,'　　　　　///　,ﾚ:::::::{´＞　.`ｰ‐ ゜　＜:::::ヾ.|　 !:ﾊ　　　 ∧
.　 / 　　　 /ｨ.;'　；::::::::::ｌ　＼_ ｀二´／　:::::::::〕|　 !:.∧ 　　　',
　∧　　　　,ﾑィﾟ!　｛:::::::::∧__　　　　　　 ,/::::::::::|f　ト､:.:,　　　　∧
. 〔　　　／　　│　 !:::::::::::∧_｀ｰ─　／,::::::::::::::}}　 |　ﾞヾ　　　｝

　　　　　ﾉ/::::::::::::::::::::￣::::::::::::::::ー-:...._〉　　＼
　　　　　　|│:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 　　　　ヽ
　　　　　　|│:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 　　　　　'.
　　　　　　{└- 　_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j　　　　　 }
　　　 -='/: : : : /{:丁 :{: :T: ┬:-　　_＿/　　　　　 ′
　　　　　/ｲ: {: ∧⌒l: ハ: :＼{⌒ﾄ:ﾊ: : : :＼　　　　 |
　　　 / 人ﾊ/ ｲ卞iﾄ　＼{　ｨｧ=ミj/∨ : ﾄ:＞　　 j　　　　　ともかく、彼女が神の門を開いたのは事実だよ。
　　　｛/ 　Ｙ } 弋)ｿ　　　　ん刃ﾊﾚﾍ:∨　　　 /
.　　　 {　　 | j　　　　,　　　　ゞ.ン〃:{V　　　　∧　　　　　　　共に、神の塔の神話の信憑性も、その修道院に
　　　　､　 |人　　　　　　　　　 /:.:厶　　　　　│
. 　　　＼ |ｉ : ＼　 `　ー　　　／: :/_人　　　 |　　　　　調べを取ってきた上ではっきりと事実と主張させて貰う。
.　　　　　　｀|i: : : : ＞　,__..　-=彡':／:::/　〉　　　 |
　　　　　　　ヾ;. :_:r-､:〈／: : : : :／::::::/　　　　　　｝
.　　　　　　／｢ /j__ﾉｧﾚ-=ﾆ二￣／　　　　　 ,′
.　　　　　　 {　ﾄ┘　∧　　　　　 /　　　　　　　　∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私の証言は以上だよ。
　　　　　　ﾄｲ＿_,/　　　　　　　{　　　　　　　　/ ハ
　　　　　　　7´￣入　　､　　　　 i　　　　　　　　　 |
　　　　　　 /::::／　八　　ヽ.　　　|　　　　　　 {　　 |
81 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:17:54 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:｀ヽ
　　　　　　　ノヾヽV;;/;;/;;／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;｀､
　　　　　　　ゝ爪ﾘﾊｿソﾍl;ﾄｿ/／ﾄ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;ヽ
　　　　　　／ク/　　　　　|l　　　 'i|ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾐ
　　　　　 /　 //　　　　　　|l　　　　!i. ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾘ
.　　　　 /　 //i!ヽ　　　 /　|l_,､=＝ｰ|!　ﾐ;;;;γ｀ヽ;;;;;;:;|
　　　 /　　i l　!≧rｭ、ゝﾑ!|ヱｱ'"´ |!　ミ7⌒} ∨;;:;!　　　　　　　ラーの鏡が語る彼女の正体を強調する結果になったな。
.　　　,'　　　!i:　ijl｀￣}　　　|l　　　　 |!　〃ゝﾉﾉ;;;;;;;!
　　　i　　　 i:!　｀l　 / 　　 |l　　　　 :;l| 　ルﾉ /;;;;ヾj
　　　l　　　 i:!　　!, ′　　　|l　　　:　i!　r､ _ノ;;;;;;;;;;|
　　￤　　|: 　く､、_,　　 |!　　　 :　￤ ;' ﾍ;;;;;;;;;;;;;;ﾉ
　　　　　 |　　　',　､_ _...!＿　　:　　! ;'　　!;;;;;;;;;ﾘ′
　　　　　　!　　　 ', 丶ｰ-|　　`　: 　 , '　　 |;!;;;;;/
　　　　　　　　　　　', 　　　　　／　　　 !ﾘ八
　　　　　　　　　　　　', 　　　　／　　　　 _,,,.､ゝr=ニﾕ
　　　　　　　　　　　　 '､_＿_ ／ｒ=＝＝'''"´::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　ｒ====＝＝＝i　　｀i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__:i＿
　　　　　　　｀i:::::::::::::::::::::::::ヽ　 |::::::::::::::::::::＞-''''"´:::::::
.　　　　　　　 |::::::::::::::::::::／.:} 　 |.;＞-''''"´`ｰ-､_＿:::::::

　　　　　　 }:.| :.:.:l:. | :.|: .:.:.: .:./:.:./.||　　',　ヽ: .ヽ.!. :.:. |: .:|:.:. ＼　＼: : : : : : : : : : : :
　　　　　　//| .:.:.|:. | .| .. :. :./.:./.:.:.||　／ヽ　＼:.|:.　:.l.:. :! :. :.:.:.＼　＼: : : : : : : : : :
＼＿＿__// |l .:.:.|:. l :.l:..:. :./:.:/:.:./||／／／¨７', l.: .:.:l.:.: | :. :.:.:.:.:,:.＼　＼: : : : : : : :
　　　　 //　 |l .:.:.l:. | :.|:.:. :.l:.:.:l:.:/／イ／i|　 /　 |.:. :.:l.:.: | : .:.:.:.:/:.:./ ＼　＼: : : : :
　　　 //　　 |l .:.∥:.|　i:.:.: .|:.:.|/´　ノ　| }　/　　|.:.:.:.:l.:.: | : .:.:.://:/〈　｝＼　ヽ: : :
　　　/´　　　|l.:.:.∥:.l:. |.:.:. |:.:.l.:.',　´　　|i!ノ　　　|:.:.:.ｲ:.:.:l :.:.:.://:/　　ノ /:.:｝　｝: : :　　　　　　　同時に、彼女が神の塔に足を
ヽ　　　　　　 |l.:.:.∥:.|:.:.|:.:.:.l:.:.|:.:.｝　　　´　　　　 |:./ |:.:.:.:':.:.:.///　　l´　/:.:.:.l　 |: : :
ヽヽ　　　　　＼:.∥:.',.:.ﾄ.:.:.|:.:.|:.ﾉ　　　　　　　　 /´ .|:.:.:/:／//　　　l／|:.:.|:.|　 |: : :　　　　　踏み入れられる存在であるとも
　 ∨　　　　　　ヽ:{＼ヽヽ.:.|:.:l/　　　　　　　　　　　 |:.:/ｲ //　　　/　　|:.:l:.:|　 l: : :
　　 ∨ 　　　　　＼　＼ヽ:.:く　､.　　　　　　　　　　|/　 /´　　 /　　　|:.:|/　/: : :　　　　　　　証明されたわけだ。
　　　 ∨ 　　　　　　　　）ノ|.:.｀ヽ､　　__, -─ ´　　/　　　　 ,　　　　ｲ:./ 　/: : : :
　　　　 ∨＼　　　　　　´　 |.:./|:.l ｀‐<__,　‐　　　　　　　／　　　　／/　 ./: : : : : 　　　　　彼女が魔物ならそうはいくまい。
　　　　　 ∨ ＼　　　　　　.|/　|ﾉ　　　ﾍ　　　　　　　／　　　　　　 /　　/: : : : : :
　　　　　　 ∨　＼　　　　 ´　/　　　　　｀、　　　イ　　　　_....---/　　/: : : : : : :
　　　　　　　 ∨　＼　　　　　　　　　　　　ヽ-　´／ヾ/⌒/　　　/　　 /: : : : : : : :
　　　　　　　　 ∨　　＼　　　　　　　　　　　／（／　/　/-‐￣/　　　/: : : : : : : : :
82 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:18:15 ID:VqVRsK5U0: 　　/:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l､:::::::l:::::::::::::::l::::|､:l:::::::::l:::l::l
　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|　　　　　　　　　両者の主張は以上か？
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',

　 /:.:.:.:.／:.／7.l:.lヽ､ヽ.:.:.|:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:､.ヽ､__
　 l.:.:.:./:.:./:./:l:.|l:.|　∠ヽ:.}.l:.:.|:.:.:.:.:.:.:.|:.|￣
　 l:.:./:.:./:././|:.l ||l/ｒｆ伐ﾐ|:.|:.:.l7ヽ.:.:.:.l:.{
　 |./:.:./:./:∠|:.|/| /.,ゝ‐'7:.l:.j j /:.:.:.:.l|',｀　　　　　　　　　　　　もう一つ、主張させて頂きたい。
　 |l:.:.:.|.:.|:.仆.|:.l i!　　　 /ｲ:/ r´:.l:.:.:.||ヽ
　 l|',:.:.l:.:.i.:.l㌣l,'}　　　 //:/　ﾉﾘ⊥＝〒＝==､
　/　ヽ{.:.|:.:.ヽ　'、 _.. --..　／￣　　　 ||　　　　|
　　　ﾉヽ{ヽﾄ｀ヽ､　　　／　　　　　　||　　　　|
　　　　　ヽヽヾ|:.ﾉヽ／||　　　　　　　 ||　　　　|
　　　　　　　　 /´　ヽ　||_　-‐彡＝キ¨　　　　ト､
　　　　　　　　　　　／　＿//＿＿＿＼_　　　　　＼
　　　　　　　　　／_　-‐──────二ヽ　　　　＼

:::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'　　　　　　　　　　　――続けたまえ。
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ
83 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:18:31 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　j : :::: : .::::::::::: .:: .:::::::::::::::::::::::: ::i!
　　　　　　　　! ..i:: :: .: .:: : .::: ..: :::: .:! ::::::::::}: :::!
　　　　　　　 .'.::::!.::.{: ..::.::::ｲ;ｨ::.: .}.:!}!::::. :: ::!::. {
.　　　　　　 /ｲ::::!::::!::メ､´〃}!.::/:/ハ{!:::} ::!i!:i:ヽ
　　　　　　/./ｲ:::{!:{K辷_ﾒ//／斗≠ミ/::..:i::!:ﾄ､ヽ､　　　　　彼女が魔物でないと証明する方法が一つある。
　　　　　　ノ´ﾊ{:ﾊ:ﾄ､｀¨´／イ　ヒｪz/}ﾉ::ﾉ:ハ、｀
　　　　　　　/　i!:!ﾍヽ、　　　 !　　ノｲ:::/{:{:{　　　　　　　それは、彼女が真紅王妃の娘だと証明することだ。
　　　　　　　　　ﾘハ}ヽ、　-_ ､　　／/:/{ﾊ|.ヽ
　　　　　　　　　 {!｀＝.＼　　 .イﾚ'/ ﾘ　! ヽ
　　　 , 　-　､　 j!: :._∧_:.}!´¨¨〒}
　／´￣｀ヽ: : ｀丶: ﾍ}{∩!!: : : {{:{
　!: : : : : : : : '. : : : : :.｀Y´: {!: : : {!ﾊ、
　!:/: : : : : : : :.ヽ、: ! ｀{j´: : {!: : : iハ}｀丶.､
　i{: : : : : : : :.:.:.:.:.}: :}:. ＿＿_,{!: : :ヽ｀ヽ: : : :.｀丶、

　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |　　　　　　　　　　　　　それは可能なのか？
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 |　| l|　／,. r '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l

　　　　　　　　 /: :./: : : : : : : : : : : : :/: :./: : : : : : : : : : :.:＼
　　　　　　　　　/／/: : : : : : : : : : : __/: :./:. :. :. : : : : : : : : : : |
　　　　　　　　／　/: : : : : : : : : : :f´‐|: :/!: : : : :／|:.:.|: : : : : : |
　　　　　　　 /: : : /: : :./ : ／| |. |:.:| |:.:. : :/、 |:.:.|: : : : : : !
　　　　　　　　　/／: /: : :./: :./　ヽ｀l:. ! !: : :/ |心＼!: : : : ／　　　　　　普通の娘ならそれは難しいだろう。
　　　　　　　　／/: :/: :／|: :./　　 /.|:.:| |: :/　.ﾚ' .|　|: : ／
　　　　　　_ノ_／／　.|:./ 　　 |　ヽ| |:.:|　　ヽ　 /／　　　　　　　　　　だが、真紅王妃がエルヘブンの民であるなら、
　　　　　　　￣　 /　　　 .ﾚ　　　　 '. 　　|:.:|　　　／{
　　　　　　　　(二二二二／＼　　　'.　　ヽ| __　　 _ゝ　　　　　　　　　　彼女にもその地の民の血が流れているはずだ。
　　　　　　　 /三三三ﾆ// ｀ヽ＼／ヽ　　　 >‐´
.　　　　　　 /三三三ﾆ//三三=〉〉　　＼　／
　　　　　／三三三=//三三=// 　　　｀
　　　／三三三三//三三ﾆ//＼＿＿＿＿
.　　／三三三三ﾆ//三三ﾆ//三三三三三三｀ﾆ‐- ._
. ／三三三三三.//三三三| |三三三三三三三三三|
84 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:18:46 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　|:.:.:r|.: .:.l／／:.:.／:／/:./:.:.:.::. .:.: .:／ :./:.:.|:. |:. |:. :.:.:.:.|:.:.|
　　　　　l:.:.:{ |:.:.:.|／:.:／‐ ´　/:./:.:.:.:.: .:.:.イ: .:./:.／|:. |:. |: .:.:..|:.|:.:{
　　　　　}:.:.:| |:.:.:.|:／ム＼＼/:./:.:.:.: .:.／,/ :./イ彡|:./ ./:.:.|:.:.|ﾘ`‐｀-　　　　　神話には疎いが、神の民の町を謳うその地ならば、
　　　　 /:.:/ヽ|:.:.:|＼ゝz.イヽ,'､/:.:.:.:.／彡/∠イ孑ﾌ/:.:/:.:./:.:/|
　　　 /:.,イ:.:.,:|ヽ:.ヽ　｀￣´///:.:.／（＼/ゝ匕ンイ:.::./:／ﾍ./|:l　　　　　　　　彼女が神に仕える民の血を引いているかどうか、
　　　/´/:.／ }:.:.lヽ､＼　 /' /／　 { ｀./＼￣／-/＾i:/_〉　〉_|l
　　　　/´　 /／|/＼｀丶／　　　　!　＼　＼／:{　|: /　/｀ :l￣￣/ ヽ　　　　確かめることは出来るのではないか？
　　　　　／／{ ｀: { {＼　　　　__ 冫　　｀ヽ　ヽ : l　/　 /: : : : : : :/: : : : ＼
.　　　　／: : : | : : ヽヽ＼　´¨　_￣｀　 ∠: ヽ　｀∨　　{ : : : : : :/: : : : : : : l
　　　／: : : : : :,-､ヶ :＼rヽ｀r‐ｰ─‐＜´-----ﾔ　　　　〉 : : : : ,' : : : : : : ∨
　／ : : : : : : : :r‐､）,-､ | |: :r｀──-── ､__ 　　　〉 / : : : : : |: : : : : : ∨
／ : : : : : : : : : く卅>⌒: | |: : ｀＞─┬ 、　　　　　 / / : : : : : : |: : : : : ∨

:::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'　　　　　　　　　　　検事よ、それは事実か？
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　　　　　　　 .,ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'､
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､　　　　　　　　　　　　　　　　　　聞いた事はあるな。
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.:.
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : : :　　　　　　エルヘブンに住まう４人の賢者ならば、
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . : . :
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l| 　　　　　. . . : : : : : :.:.:.:.:.:.　　　　　神の名のもとに神秘的な儀式を行えると。
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . .
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/^!ヽ＼二三｛￢　,ーｲ!;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;
85 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:18:56 ID:VqVRsK5U0: ::/ :::. /　　　　　ﾞl　　　　',.　.';;;;;;;;;;;;;;;;;;:l
/ ､:: ,! 　　　　 ,i／　　 ', 　l;;;;;;;....;;;;;;;l
::::::ヽi,　　　　／l　　　　 ',　l;;;;;;;_,.．､
: : ::::l　　　　／　 l　 .__._,　 .i　ヽ;;ﾉ/:::　',
"'!=iit.:．　　,' _,._= iﾆ__,,二￣l　 l/. l:::::　,'
ヽ,ﾆl=''　　　 '‐‐､,''i｀-' ,,-'"　l　 l i/／ /　　　　　　　　　それが果たして、彼女が真紅王妃の血を引くことの
:;::ヽ;l/::'　　　　ヽ　|￣´ 　　 l　l l l　 /
:::::;;/l;;;;;;|　　　ヽ|　　　 / |　| / ./　　　　　　　　　　　　証明につながるかどうかは知る由もないがな。
::::/;;;l::;;;;|　　　　　ｌヽ　　 /　:| //;:;:l
'': ::　ｌ;;;;;|　　　　ｌ　　　/:　 .l/ ;;i;;;;;l
　　ｌ ;;;|　　　　 l　　/;:;　 .l;;;;;;;l:､ !
　　　 , !　_,..　　 l 　 ,':::: 　.,'l;;;;;,' :|,l
: :: 　　｀´　　　　 ,,':::　　/ l;;;;;ll::l l
;;;;　　"￣￣￣'　　　　／　l::i}:l.l;'
. :;:;;;:　　─'　　　　　／/ 　 l 'l'l l
ヽ;;;;;;:;::　　　　　 ,r'　/::::　 lﾐ-､
;;;;ヽ.;;;;;;;;　　　　　／　 /;;;;:;:　.l "'ヾ',

　　　　 //:.|.:.:.| .:.:.,.:./:.:./:.:. /.:.:. //　 ', :.l:..|:.|.:.:.:!:.:.i:.l
　　　ノ　|:.|l:.:.l :l.:.|/:.:./ i}. ｲ:.:. //　　ヽ.|!:.l:.l:.::..}:.l|:.{
.　　 ´　　|.| |:.:i :|.:.{:.:/≧|/_li:. //∠-─７小}.:.:./:.,'|lﾄ､
.　　　　{l ヽ:|:.|:.:.',ゝ辷z､'.}.//〃,ｨz戈孑ﾌ:.:./:.:/ ヽ　　　　　　だが、それさえ証明できれば彼女は魔物ではない。
　　　　　　ヽ　｀|i',:.|:ﾄ￣￣/´i　　￣￣７.:/ｲ.:,'
　　　　　　　　　ヽ}.仆､　　　}　　　　 /ノ.:./|{　　　　　　　　　　神話に基づき彼女の有罪を推す貴方なら、
　　　　　　　　 _ -）ﾉl.:.｀:.､　　‐ー-　 , イ:./:./¨｀‐‐ ､
　　　　　　_, '´: : ´: : }ノﾘ}l｀ヽ､￣ ,∠　 |ｿi|l￣￣￣７　　　　　　かような方法での究明も吝かではあるまい。
　　　　　　＼　 : : : :´　 r´rﾍ-ニ/ヽ､r‐´}_} 　　　 /
　　　　　　　ヽ　 : : : : (/　　/／　　 |　ハl 　　　/
　　　　　　　　＞　 : : /　　/　　　　 |__／l　　　/`－-- ､_＿__
　　　　_　-‐ ´　∨ : :/　　　　　　　　l : : /　　 /　i　　　　　　　｀､

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'　ヽ;;;;;;;;;;;;;;ﾍ
;;;;;;γ二ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;''　／ヽ;;;;;;;;;;;｝
;;;;;;;i /⌒}｝;;;;;;''"´　／　　 ∨ｿソ
;;;;;;;i　　ﾉ/〃　　　/ヘ、　　ﾄヾ、
;;;;;;;;!､ｰゝ　 :　　 / 弋ｧﾄ、　ハ:i ヽ、
;;;;;;;;;;;〉7　　 :　 /　　∨ｿノ　i| 　 ';　　　　　　　　　　　　　　　…………
;;;;;;;;;/ !　　 ::　/　　　　i′　il　　 i!
;;/!/　i　　 :　/　　　　 !　　i|　　 |!
//　ﾍ.　　 i:　　　　　　!　　i!　　 i!
.　　　ﾍ.　　i　─ ､,,,ｒｰ-ゝ　/　　 /
ヽ　　　ﾍ　 !　　　r'"ヘ　　/　　 /
;;;;＼／⌒;、　　 /　　　＼
;;;;;;;;;;＼;＼＼_ _ﾉ　　　　　＼
ヽ;;;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;＼;;;;;;;;;/;;/
;;;;;;;;;;;;＼;/;;く
86 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:19:33 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　j : :::: : .::::::::::: .:: .:::::::::::::::::::::::: ::i!
　　　　　　　　! ..i:: :: .: .:: : .::: ..: :::: .:! ::::::::::}: :::!
　　　　　　　 .'.::::!.::.{: ..::.::::ｲ;ｨ::.: .}.:!}!::::. :: ::!::. {
.　　　　　　 /ｲ::::!::::!::メ､´〃}!.::/:/ハ{!:::} ::!i!:i:ヽ
　　　　　　/./ｲ:::{!:{K辷_ﾒ//／斗≠ミ/::..:i::!:ﾄ､ヽ､　　　　　裁判長に問う。一度、彼女に機会を設けて頂けないか。
　　　　　　ノ´ﾊ{:ﾊ:ﾄ､｀¨´／イ　ヒｪz/}ﾉ::ﾉ:ハ、｀
　　　　　　　/　i!:!ﾍヽ、　　　 !　　ノｲ:::/{:{:{　　　　　　　かつてのエルヘブンの民、真紅王妃の血を
　　　　　　　　　ﾘハ}ヽ、　-_ ､　　／/:/{ﾊ|.ヽ
　　　　　　　　　 {!｀＝.＼　　 .イﾚ'/ ﾘ　! ヽ　　　　　　彼女が引き継いでいるのか確かめる機会をだ。
　　　 , 　-　､　 j!: :._∧_:.}!´¨¨〒}
　／´￣｀ヽ: : ｀丶: ﾍ}{∩!!: : : {{:{
　!: : : : : : : : '. : : : : :.｀Y´: {!: : : {!ﾊ、
　!:/: : : : : : : :.ヽ、: ! ｀{j´: : {!: : : iハ}｀丶.､
　i{: : : : : : : :.:.:.:.:.}: :}:. ＿＿_,{!: : :ヽ｀ヽ: : : :.｀丶、

　　/:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l､:::::::l:::::::::::::::l::::|､:l:::::::::l:::l::l
　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.　　　　　　　　　――そちらに異論はあるか？
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',

　　　　　　　 .,ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'､
　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;ヽ;;;ﾍ;;/;;;/／;;;;;;;;;;',
　　　　　　　{;;;;;;;;;ﾐ７/ヾ;;/;;;;;;;;;;;;;;;シﾍ彡;;;;;!
　　　　　　　';;;;;;;;;ﾐ;/　　:!|｀`''"´i|　　 '|彡;;i
　　　　　　　 ';;;;;/ |　　　!! 　　　;! 　　il;;;;;;!
　　　　　　 r‐ﾍ;! ├-､,,_|!　　　;|_,､-ｰ|l;;;;'r､　　　　　　　　　　　　　　　　　　無い。彼女が真紅王妃の実子だと示し
　　　　　　 {こﾍｊ　|弋ｬｫ|k 　 ,.rf|ｬｵｱ´!|ﾚﾍ｝　　　. . . . : : : :.:.:.:.:.
　　　　　　 ∨ゝl ;.|　　　| 　 !:　 |　　　ｲ|.ﾉ/ 　　　　　. . . . . : : : : :　　　　　　そのご存命を目の当たりに出来るのなら、
　　　　　　ヾトｊ　|　　　| 　 !: 　|　　/ ;!|;/ 　　　　　　　. . . . : . : . :
　　　　　　　　|;;;;､,!:　　 !　_|;;　 !　/　/l| 　　　　　. . . : : : : : :.:.:.:.:.:.　　　　　それはそれで俺にとっても望ましいことだ。
　　　　　　　　ﾘ!|;;;|　　　 !,r‐ー十‐ｭ_,'l|ﾘ　　　. . . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . .
　　　　　　　　ﾘ|;;|!ﾍ/ソ´ _,rオ≡＝＝＝＝:.:.:.:.:.: : : : :
　　　　　　　.,､rｭ;;|!//　／／.,／ .,／ｊ;;|ｭ、
　　　　　　　｝;;;;;;;;| /　ﾉソ .／ .,／ﾉ＞;|;;;;|
　　　　__,,,,,,ﾉ;;;;;;;;;!　/　/　　 .,/　/! :|;;;;!;;;;レ＝x､_,,,､_＿
／;;｀;;´;;;;;;;;;;;＼;;;;! /　/　/　　　/ i　|;;;;／;∨;;;/;;;;;／;;;;;;;;｀
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l./　/　/　　／　／;;;;;;;;;;i/／＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｿヽ　　 ′／　　　|;;;;;;;;;;;;;;!';;;;;;;;;;;;｀＼;;;;;;;;;;;;;
87 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:19:47 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　　 _＿__
　　　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;｀`ｰ＝＝＝=‐､、
　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:｀ヽ
　　　　　　　ノヾヽV;;/;;/;;／;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;｀､
　　　　　　　ゝ爪ﾘﾊｿソﾍl;ﾄｿ/／ﾄ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;ヽ
　　　　　　／ク/　　　　　|l　　　 'i|ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾐ
　　　　　 /　 //　　　　　　|l　　　　!i. ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾘ
.　　　　 /　 //i!ヽ　　　 /　|l_,､=＝ｰ|!　ﾐ;;;;γ｀ヽ;;;;;;:;|　　　　　　　だが、それでも彼女の無実が証明されぬ時、
　　　 /　　i l　!≧rｭ、ゝﾑ!|ヱｱ'"´ |!　ミ7⌒} ∨;;:;!
.　　　,'　　　!i:　ijl｀￣}　　　|l　　　　 |!　〃ゝﾉﾉ;;;;;;;!　　　　　　　それがどういう結果を招くかは知れているな？
　　　i　　　 i:!　｀l　 / 　　 |l　　　　 :;l| 　ルﾉ /;;;;ヾj
　　　l　　　 i:!　　!, ′　　　|l　　　:　i!　r､ _ノ;;;;;;;;;;|
　　￤　　|: 　く､、_,　　 |!　　　 :　￤ ;' ﾍ;;;;;;;;;;;;;;ﾉ
　　　　　 |　　　',　､_ _...!＿　　:　　! ;'　　!;;;;;;;;;ﾘ′
　　　　　　!　　　 ', 丶ｰ-|　　`　: 　 , '　　 |;!;;;;;/
　　　　　　　　　　　', 　　　　　／　　　 !ﾘ八
　　　　　　　　　　　　', 　　　　／　　　　 _,,,.､ゝr=ニﾕ
　　　　　　　　　　　　 '､_＿_ ／ｒ=＝＝'''"´::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　ｒ====＝＝＝i　　｀i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__:i＿
　　　　　　　｀i:::::::::::::::::::::::::ヽ　 |::::::::::::::::::::＞-''''"´:::::::
.　　　　　　　 |::::::::::::::::::::／.:} 　 |.;＞-''''"´`ｰ-､_＿:::::::

　　　　　　 }:.| :.:.:l:. | :.|: .:.:.: .:./:.:./.||　　',　ヽ: .ヽ.!. :.:. |: .:|:.:. ＼　＼: : : : : : : : : : : :
　　　　　　//| .:.:.|:. | .| .. :. :./.:./.:.:.||　／ヽ　＼:.|:.　:.l.:. :! :. :.:.:.＼　＼: : : : : : : : : :
＼＿＿__// |l .:.:.|:. l :.l:..:. :./:.:/:.:./||／／／¨７', l.: .:.:l.:.: | :. :.:.:.:.:,:.＼　＼: : : : : : : :
　　　　 //　 |l .:.:.l:. | :.|:.:. :.l:.:.:l:.:/／イ／i|　 /　 |.:. :.:l.:.: | : .:.:.:.:/:.:./ ＼　＼: : : : :
　　　 //　　 |l .:.∥:.|　i:.:.: .|:.:.|/´　ノ　| }　/　　|.:.:.:.:l.:.: | : .:.:.://:/〈　｝＼　ヽ: : :
　　　/´　　　|l.:.:.∥:.l:. |.:.:. |:.:.l.:.',　´　　|i!ノ　　　|:.:.:.ｲ:.:.:l :.:.:.://:/　　ノ /:.:｝　｝: : :　　　　　　結構だ。
ヽ　　　　　　 |l.:.:.∥:.|:.:.|:.:.:.l:.:.|:.:.｝　　　´　　　　 |:./ |:.:.:.:':.:.:.///　　l´　/:.:.:.l　 |: : :
ヽヽ　　　　　＼:.∥:.',.:.ﾄ.:.:.|:.:.|:.ﾉ　　　　　　　　 /´ .|:.:.:/:／//　　　l／|:.:.|:.|　 |: : : 　　　　また有給を取って話し合いに来よう。
　 ∨　　　　　　ヽ:{＼ヽヽ.:.|:.:l/　　　　　　　　　　　 |:.:/ｲ //　　　/　　|:.:l:.:|　 l: : :
　　 ∨ 　　　　　＼　＼ヽ:.:く　､.　　　　　　　　　　|/　 /´　　 /　　　|:.:|/　/: : :
　　　 ∨ 　　　　　　　　）ノ|.:.｀ヽ､　　__, -─ ´　　/　　　　 ,　　　　ｲ:./ 　/: : : :
　　　　 ∨＼　　　　　　´　 |.:./|:.l ｀‐<__,　‐　　　　　　　／　　　　／/　 ./: : : : :
　　　　　 ∨ ＼　　　　　　.|/　|ﾉ　　　ﾍ　　　　　　　／　　　　　　 /　　/: : : : : :
　　　　　　 ∨　＼　　　　 ´　/　　　　　｀、　　　イ　　　　_....---/　　/: : : : : : :
　　　　　　　 ∨　＼　　　　　　　　　　　　ヽ-　´／ヾ/⌒/　　　/　　 /: : : : : : : :
　　　　　　　　 ∨　　＼　　　　　　　　　　　／（／　/　/-‐￣/　　　/: : : : : : : : :
88 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:19:58 ID:VqVRsK5U0: :::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'　　　　　　　　　　　両者、主張は以上か？
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

　　　　　　　}:|:::l :::::|::: ::/::::/::/ｲ : :::/::/　∨: ::: ::::::ﾄヽ ___
　　　　/| 　 |:|:::| :::::l: ::/ ::/::/|::|: :::/∠..--ヽ.::::::|＜￣＿_｀_ヽ.
　　／ /　　|:l:::l: ::::|::/7:/7/十| ::/ 7 ,ｨ≦ﾐ､V:::|::::|＼＼::::::＼＼
　_/ /|│ 　 |:|:::ﾄ.::::ﾚ斤弌fz､ﾘ|::/ /〃ﾄzﾁﾀ }:: ,: ::l　ヽ丶::::::::＼＼
<_／:::| |　　ﾘ}/|::r､ヽ弋ﾕﾒ┘ ﾚ　{　　￣　/:./::|::|　　|　|:::::::::::::::＼＼　　　　　　　　今日のところはこんなところだろうな。
　|::::::::l l　　　 j/{ ヽ:ヽ.　　　　　 ',　　　　/::.ﾊ :|::|＿_.」　|::::::::::::::::::::ヽ/
　|::::::::| |＼＿＿___|｀‐ヽ＼　　　　_'＿_ ∠::ｲ::∧ﾄ:{　　 |　l:::::::::::::::::::::/
　 ',::::::l l　　　　 |/l:|､::トヽ　 ¨ ﾆﾆ ´　ｲ::::|:/　ﾘ｀　 │ l::::::::::::::: ::/
　　V:::| |　　　　　 '　ﾘ jﾉ::/:}＞､　　／,┴┤　　　　　/ /:::::::::::::: :/
　　 V::{ l　　　　　　　　 V}:'::｀ー:≧'-:´:::::::::|　　　　/ /::::::::::: ::::/
　　ヽ:ヽヽ　　　　　　　/＾r‐/￣｀l‐￢<￣￣ヽ　　/ /::::::::::: ::::/
　　　　､:＼＼　　　　 rl　 |/　l:　 | ,　ヽ.　　　 >_./ /::::::::::::::／
　　　　　r､:::＼＼　／l ∨l 　 |　 /　　 |___ ／／／:::::::┌_'__

　　　　　　　　　　　　 _........................＿_
.　　　　　　　 ___...ｘ//////////////ﾊ.､、
　　　　　　　 Ⅵ///////////////////＼
　　　　　　　　___..ゝV＞ﾍV⌒7////////////＼
.　　　　／／／7,　　 V,〈//////////////ハ
　　　　／／／　// 　 _＿ＶⅥ/////////////ハ
　　　 /　 / /　　〈ｲ＜¨fｿ才∨ミ/才ﾍ/////////ﾘ
.　　 /　 / / 　／ｉ| ミ、　　　ｉ:|彡'⌒ヽ∨//////ｲ　　　　　　　　　　　特に申し上げることもありますまい。
　　/　 / /　／　 i!　　　 / :i:|彡｝ソ ////////
.　　　 /　 ` ７_　ヽ.　　/　ｉ:|ﾍ-　,／///////
　　　　　　　 L ｀ヽ　＼′　;j'~ｰﾍ////////ハ
　　　　　　　　　〉　　　　　　ノ / 　:ﾘ小////∧
　　　　　　 /　　　 .．く　/ 　 /iハルﾍ//∧
　　　　　　　　ヽ __　＜ﾍ _,,,ｘ≦三三三三三三≧ｘ
　　　　　　　　　　　　 _,,ｘ≦三三三三三三三三三三〉
　　　　　　　　　　　　 |三三三三三三三三三三三三!
　　　　　　　　　　 ,x≦三／三三二二二＝＝＝二三|__
　　　　　　　.．＜三三／三三三三三三三三三三三三≧x､、
　　　　　 /三二ニ＝ニ二三三三三三三三三三三三三三ﾆﾍ
.　　　　 /三三三三三三三ヽ三三三三三三三三三三三三三＼
89 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:20:09 ID:VqVRsK5U0: . 　 l:::!/〃/:;l::|:/::〃l:!':;イ::::::/:/:/::':l::::!:::!:l::l::l:::::l::!:ll
　　|:::!:'l::!:':/:|:l/:/,イ!!〃':::::::／!/:/:::!::::!:':::!:l::!::::l!::::l!
　　|:::::::l:!':l::ﾊ:l才:;ィ:!//:::::;ｲｉ::::/;ｲ::小:::ﾊ::l::lﾘ::ｉ:!l:::ll
　　|:ｉ::ｉ::!l::!://!/ｨ:! !〃::／::ハ//// ｉ:::/:::!:l::!:::;':,:l:l:!!
　　|:l:::!:!l::!':/弋ト､./'／',::::!.ィ弋:フ７;ｲ::::!//!//.}:ｉ::!　　　　　　　　　では、これにて閉廷とする。
　　!ﾊ:::!:!:!;'　｀￣／　ヾ!　－－´/ ;:::ｲ::!//.､j:l::!'
　　　ｉﾄ::!:::l　　　　　!　　　　　　　　 /'´:/:/´〉.ﾉ:l:!　　　　　　　　　判決は後に公表するゆえ、
　　　|| l:ﾄﾊ　　　　　　　　　　　　　　 // ´才ｉ::!'
.　　　! ヾ!ハ　　　｀　´　　　　　 /'｀T´l:l::!ﾘ　　　　　　　　　各自行くべき場所へ戻られるがいい。
　　　　　ヽ　､　 ‐-　　_＿ _　　　　 '　　l:.:!!.l
　　　　　　　　ヽ　　､＿　　　　／　　　Ⅵ:!ｰｧ－､
　　　　　　　ヽ　　　　　／　　　　　才´　　　＼
　　　　　　　　ｉヽ. 　　ィ　　　　．‘　　　　　　　＼
　　　　　　　 !: : ￣　　　　　 . イ　　　　　　　 /ー‐､_
　　　　　　．-‐､_',: : :　　　　　: ｉ '⌒ヽ.　　　　　　 /　　　　｀ー､_
　　　　／　　　ヾ.: : :　　　 .:　l l:.:.:.:.:.入　　　　　 /　　　才´　　｀ｰ､
　　　／　　　　　ｉ､: : : . . : :　 ! !:.:.／ｉ　｀ｰ､　　 /　_.才´　　 .. -‐－-ﾐ､

　　　　　　　　　　 {'´: : ／:二二二二二二:￣: :｀ヽ、(
　　　　　　　　　　　　 }: : : :,＞'´::::::::!::::::ﾊ:::ヽ:::::＜: : : : :{
　　　　　　　　　　　　ム-'::::::|::::|::::::::ﾄ:::-┼::::}:::ヽ:::::＼_: :〉
　　　　　　　　　　ｌ:|:::|::::::|:::｣::::::::| l::::::|:::::ﾊ::::::::::::::::八
　　　　　　　　　　 |:|:::l::::∧::ﾊ::::::{ 了圷ﾐ:::}::::: !::::::ﾊ:∧
　　　　　　　　　　 |:|:::l:::::::r斥￣　乂ｿ |i::L::::｣::::::::ﾊ::∧　　　　　　　　　…………
　　　　　　　　　　 .乂:ﾊ:::::｣乂)　,　　　　|l:::::::|ﾉ:::::::::::}::::::.
　　　　　　　　　　　　　 }:::}:ﾊ　　　 _　 u .|l:::::::|::::::::::::ﾘ}::::::}
　　　　　　　　　　 /::::l:::个:｡-－―＜!l::::: |廴_::://:::::/
　　　　　　　　　　　 /:::::::!::／: : : : : : :＿|l:::::::|: : :ﾉ'/:::::/
　　　　　　　　　／::::::::/〈: : : : : : :／: : |l::::从／ヽ::／
　　　　　　　／:::／:::,'::::/＼.:_:／.:.￣.:.|l:::{￣´: :/｀ヽ
　　　　　　／:::／::::::::{::::{＼: : : : : :.:.:／|l:::ﾄ､＿/: : : :.ﾊ
　　　　　　 //::/:::::::::::::/!::::!: : ＼:＿／: : :!i::{: ／: : : : : : :}

.
90 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:20:22 ID:VqVRsK5U0: ～グランバニア城　城門前～

l＿＿l＿＿ｌ_|:::::|_|:::::|__ﾄｌ|＿|ﾚ|'‐┬‐'―,. -ｒｰｒ- 、‐'ｰ┬ｰﾄｌ|＿|ﾚ|__|:::::|_|:::::|_ｌ＿＿l＿＿l
＿l＿＿l_____|:::::|_|:::::|__ﾄｌ|＿|ﾚ|―'―／＞┴┴＜＼＿'＿ﾄｌ|＿|ﾚ|__|:::::|_|:::::|_____l＿＿l＿
l＿＿l＿＿ｌ_|:::::|_|:::::|__ﾄｌ|＿|ﾚ|>､ｰ/У　　 | 　　∨ﾞ,ｰｧ<ﾄｌ|＿|ﾚ|__|:::::|_|:::::|_ｌ＿＿l＿＿l
＿l＿＿l_____|:::::|_|:::::|__ﾄｌ|＿|ﾚ|〕｣__l｣ |c＿c_|_c＿c| l｣__｢〔ﾄｌ|＿|ﾚ|__|:::::|_|:::::|_____l＿＿l＿
l＿＿l＿＿ｌ_|:::::|_|:::::|__ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣ | 　　 | 　　 | l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|__|:::::|_|:::::|_ｌ＿＿l＿＿l
＿l＿＿l_____l＿|_l＿|__ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣ |[二二|二二]| l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|__l＿|_l＿|_____l＿＿l＿
l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣ |c＿c_|_c＿c| l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l
＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣ | 　　 | 　　 | l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿
l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣_|_＿＿|_＿＿|_l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l
＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_l｣__l｣￣￣￣￣￣￣l｣__l｣_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿
l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_|　　|　　　　　　 |　　|_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l
＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿ﾄｌ|＿|ﾚ|_|　　|　　　　　　 |　　|_ﾄｌ|＿|ﾚ|＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿
　　　　　　　　　　ﾄｌ|＿|ﾚ|_|─ｒ|丁￣￣厂￣厂|ｒ―|_ﾄｌ|＿|ﾚ|
　　　　　　　　　　ﾄｌ|＿|ﾚ|_|ｒ─|￣厂丁￣厂￣|─ｒ|_ﾄｌ|＿|ﾚ|
　　　　　　　　　　　 ',ｌ|___jﾚﾍ|─ｒ|￣厂￣丁丁￣|ｒ―|,ﾊl|＿|ﾚ'
　　　　　　　　　　　　　 |ｒ─|￣￣厂￣厂￣|─ｒ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　└―'￣￣￣￣￣￣''ー┘

　　　　　　　i^＼＿,,＿／＾ｌ
　　　　　　　ｌ　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　ｼ　　　　　　　　　ﾐ　　　　　　　　　…………
　　　　　ﾒ　　　　　　　ヽ
　　　　　彡　　　　　　　　　　;ミ
　　　　　　　ヾ　　　　　　　ﾝ
　　　　　　　／　　　　￣￣＼
91 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:20:34 ID:VqVRsK5U0: .　　 r､　 {ﾞl
　　rﾄ､＼} ヽ∩
　　＼｀　　　 | _
　 ⊂ﾆ　　/　 j/　）⌒＼　　　　　　　　　　　　　´　￣￣￣｀丶、
　　　　＼　　く／　＼｝:＼　　　　　　　／　　　　　　　　　　､＼
　　　　　　>＜´　　／ :::::∧　　　　　　｛ Y´ ￣￣￣￣￣￣＼}　ヽ
　　　　　/　　　　／ :::::::::/　＼　　　　　 /│　　　　　　　　　　　|　　'.
.　　　　〈　　　／ ::::::::::／　　　　　　　厶└ ｧ:T:7丁: :7-: :┬-､|　　 !
　　　　　＼／:::::::::::／　　　　　 ',　　 ∠: ﾚ{: /=ﾐ/　ﾚ∨x=ﾐ∧: : ＼.　|
.　　　　　〈:::::::::: ／　　　　　　　｝　〈　ﾑ|:Ⅳ7心.　　　ﾄﾟ心ﾞﾊ: ､: :＞　　　　おーい！
　　　　　　＼／　　　　　　　　　{ヽ　/　j:.|:│弋ｿ　, 　弋)り }: ⅣＶ　|
.　　　　　　　＼　　　　　　　　　 ∨　/: |:│　　　　　　 │:|　　　|　　　　　　みんなー！
　　　　　　　　＼　　　　　　＼{ : |:人　　｢　￣}　　　|.:ﾑ　　､|
　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　 Ⅵ |_j:＞ _　ー'′イ: :| |: |　　 |
　　　　　　　　　　　　｀丶､　　　　　(匸{_| |匸)ｱ(｀lﾆﾆ´j {ｽ:.:| |:│ 　 |
　　　　　　　　　　　　　｀丶､　　　　 | |　|::｀ﾄ､＿_／::::::}| l、|　　 |
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 | |　に匸＞く ::: ／ | |_人　〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/｀丶､_| |　 |:::::∨＼_Ｘ.　　| |　 ∧　`、
　　　　　　　　　　　　　　　 /: : / : : | |　 |:／＼／ｰ′　| |／　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : / : : : | |.　〈　　/| 　　　 | l　　 |　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′: : : : : : | |　 |:ヽ/:::|　　　＼| {.　　|　　　＼

　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　 _人 ,
　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　て
　　　　　／　　⌒　　⌒　＼　　　　　(´
　　　　／　　（●）　（●）＼　｀Ｙ⌒　　　　　　　　　　あ、インデックスさ……
　　　 |　 u　　　 __´___　　　 |
　　　＼　　　 `ー'´　　,／
　　　　 /⌒ヽ　　　　　　　ｨヽ
　　　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ご主人様……！
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

　　　　　　　　ﾉ:x:‐――――＜＿ : : : : : : : : : : : : : : ∧
　　　　　　　〈/ :::::::::/:::/! |::|:::::::::::::ﾊ::::`＜: : : : : :＼: : : :}
　　　　　　　 /:::::::::::/:::/十ト|:::::::::::::|」＿::::|::|｀ヽ: : : : ヽ: /
　　　　　　　 |:::::::l:::{:::/_ノミx∨:::::::::| }:::::::`l::|:::::/＼: : : :.〉
　　　　　　　 l:ｌ:::::l::::〃んﾊ｀ ∨:::: ィ7云刈:|::/::::/:ヽ: :/
　　　　　　 |:|:::::|::::i|　ぅ::::!　　￣んハ　》.':::::/::::::∨
　　　　　　 L! :::L::」　｀¨´　　　　弋_ツ　/:::::/ }::::::|　　　　　　　　みんな、ごめんなさい……
.　　　　　　　 //:::}::八　　　 '　　　 u　/:::::/.ノ:::::::!
　　　　　　　　//:::::,'::::::ｌ＼　　ー　　　　. ｲ::::/::::::::i:|:::|　　　　　　　　丸一日、ご飯も作ってあげられなくて……
　　　　　 //:::::::}:::::: !: : ＞｡.. _　...｡＜:/::::/:::::::::::i:|:::|
　　　　　　 //{::::::/::::::: |:＼: :.＞ﾍ＜: : :/::::/: : 〉 ::::i:ﾄ::{
　　　　　／ x:〈://::::::: !: ／ -－７: : /::::/: ／{:::::::i:| ヾ:.、
　　　　　i{ /: : ://::::::::://　　 -－┐:./::::/: : : : :ヽ:::i:|　　＼
　　　　　 /: : ://::::::::/:/ 　　－-ミ:.,':::::,': : : : :／:＼| 　　　ヽ
　　　　 |: : 〃,:::::::/: { 　　　　r　ﾉ {::::::{＞=彡: : : : ヽ　　 }i
　　　　　 }: : i{ {:::::::{: ri　　　 /¨´: :.|::::::|: : : : : : : : : : }＿　.ノ
　　　　人: :.`:∨:::}∧`ﾆニｱ: : : ;ノ|::::::|: : : : : : : : : :.'￣
92 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:20:47 ID:VqVRsK5U0: 　　　 ,､　　　　　　 ,､
　　　 l ,`- ー- ,,,,r'　l
　　 ,r' ＠　 o　＠　　ﾞヽ
　　i' ,r'⌒^^　⌒ ^ﾍ ,　 Y
　（:.ﾊ : : : ,ﾍ...:::..:::::..:ヽ　 l　　　　　　　　　いいよそんなの……それよりお姉ちゃん、大丈夫？
　（:::::: ,ｨ'　　ヽ､　(,:...(,::`}
　　）:: ●)　（● ）　)::::::ﾘ　　　　　　　　怪我とかしてない？
　　　(（i　＿　 u　ﾊ::::ﾊ
　　　 Y'''f ^'il＾''r' 'ﾉ .:y
　　　　.,' l　 l　 { ､
.　　　　ﾚ!　,ﾊ　 '､〉
.　　　　｀l｀"　｀"１
.　　　,r'´　　　　ヽ、

　　　　　　　_／: : : : : _:_:＼:＿＼: : :＼
　　　　　　/二二ニ : : : : : : : : : : :ニ二{
　　　　　.}: : : :_:≦ニ二二二二ニミ:_:.}
　　　　　　|__／::::::/::::::/::::::||:::::::::: ﾊ:::::::ヽ
　　　　　　|::::::::::::{::::::ﾊ:::‐ナ':::::::: |`!-:::::::}
　　　　　　|::::::::::::l::::::{ l_ノ｣|L::::::::｣ L:::::: ｣
　　　　　 :::::::::::_:|:::: | x==ﾐ､　　 r=ﾐ.ﾊ:::!　　　　　　　　　　　ええ、大丈夫ですよ。
　　　　　 } ::::::{ (|:::: |　　　　　　　 {:::::|
　　　　　 .':::::::::ヽ.!:::::|. 　　､ _ . 　人:::|
　　　　 /:::::::::::::ﾊ:::::{＞　..　 __ . イ:::::::::|
　　　　 ./::/:::::::,r..:.Ⅵﾊ＼＿,⊥:::ノ}::::::::::|
　　　　/::/:::::::/.: : .:.Ⅵﾊ: : :／.: :.⌒ヽ::::::|
　　　./::/::::;r:':.ヽ: : : :Ⅵﾊ: : : : : : : :.:/ヽ::|
　　 /::/::::/ : : : : ＼:_:.}:::::}: : : : :_彡': : ∧
　 ./::/{:::;' .: : : : : :.＿:.|::::i|｀¨7´: : : : : : :∧
　 .!:::{ |::{.: : : : : : : :.＿|::::i|／: : : : : : : : : :∧

　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　/｀i､_ , ' ~ ￣＼ __/ .:::＼
　　／::::: ／..::::..:.゛_7:::: ::.. ヾ)'::::::｀i
　　ﾙ:::::: /: ::..:::::／｀vﾍ、: : ::∧::::::ﾘ
　（Yy∧ﾉ :ﾉ_.:ﾉ_ ノ　　__｀､:::）ゝ:/　　　　　　　よかった……
　　）ﾉ　ﾘ:::〃（⌒）　（⌒）i:!:〉Yy
　（/　　ソ::ﾊ　,,　　　　　/i/　ﾘ　　　　　　　本当に、心配したんだからね。
　　!　　　ノ ::/iゝ.　～ . イく
　　　　.（::ｲ/ﾙ|_.ｲ|_.￣i'Y;ﾉ::ﾙ
　　　　　）ﾉ　　　　.|‐:‐i　　ヽ
93 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:21:02 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／ ─　 ─＼
　　　　　　／ -=・=- -=・=-＼　　　　　　　　　――リュカが無事だったのはよかったんだけどさ。
　　　　　／　　　（__人__）　　＼
　　　　　|　 u　　　｀ ⌒´　　　　　|
　　　　　＼　　　　　　　　　／
　　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　　　／´　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　|　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　　ヽ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

　　　　　 ,　＜三三三三三三三三三三三三 }　　}≧ミ　　｀　　.
　　　 <三三三三三三三三三三三三三三/　　/三三　i ､　　　｀
　　　　　｀　‐-＜三三三三三三三三三ミ　　　 /三　　,　i!三＞､　　　　｀
　　　　　　　　　　 i∧・＜三三三三三ﾐ　　　　//　　　/三三三三＞　　　　　　ー--
　　　　　　　　　　 } ﾐヽ　　}｀ {　＜三三/　 /三三/　 /三三三三><ﾆ○７　　　　　　　　　　　　　　　　　…………
　　　　　　　　 |　　￣/　ヾ､ヾ'''ｱ´T ・‐=ﾆ二_ー--------＜;:;:＞‐-'　 _
　　　　　　　　 |　　_／｀　　　 ∠_　ヽ_　　　　　ﾌ''ヾｼ　 ''´　ミ;:;:;:;:;:;:;:;;r‐‐‐-ミ;:;:;
　　　　　　　　　 |　「　　　　　　　　ヾ　　　￣¨ ≦　　　　　　　ﾐ;:;:;:;:;／ /　ヽ　V/
　　　　　　　　　 ',　|_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐ;:;:/　/‐-､　　　}/
　　　　　　　　　 i　ヽ｀　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨'　　ヾ　　　 //
　　　　　　　　､ヾﾞﾞ ',　　＼} ヘ>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「　 / 　 /'''"｀
　　　　　　≦　ヾ　'.　　　 ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レ　　,ｲ〃´
　　　　　「　ﾆ二　　∧ ，‐- 　 _　　　　　　　　　　　　　　　 ,､〃ヾ､,　　　／　彡
　　　,ィ≧　三ﾆ　　.∧　　　　　￣　 ─--　､　､　　　 , ｲ'´　〃　'''　｀¨　´ ´　⌒''
　／　ミ　　　／　 ',　　　　　　　　　　　　ヾ　　／　　　／''"

　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　　＼
　　　／　　_,ﾉ　　ー＼　　　　　　　そちらの方は……？
　　／　　（●）　（●）　ヽ
　　|　　u.　　　　'　　　　　 |　　　　　　　とても好意的な眼差しには見えないのですが……
　　＼　　　 - ―　　／
　　／　　　　　　　　＼
94 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:21:18 ID:VqVRsK5U0: 　 /　　　 {-―　' ´-､x (/　x' /-､x}zゝ}_ﾍ
　,　　　　 l／*／ヽ　　/y' 　/　 ' / ,.イ: :＞=‐'
　! 　　　 l-／ x　f_／｀　／,＞r'; l／:l: :l:{ :,
　!　　　　 l´＿__,.＞r:ｨi:´/l: / };ィ升rx:ﾄ､{:l ﾍ
　l　　　　 ,ｨ: : : :.l l｀/≧ﾚ'¨l/ 　 ´じ::} ヾ!:lﾍ　 ,　　　　　　　あー、うん。裁判での決定なんだけど……
.　:　　 ,.ｲ:,.ｨ: :.l: :! ,ｨﾁoﾊ` / 　　ゞ_',､　:.l　:,　}
　 };　￣　 !:.ｌ:ﾄ､}{f弋::リ　　　　、　　　 !:l　 :. ﾍ　　　　　　　新城さん、説明してもいい？
　,' :.　　　 !∧!:.l 　 ‐‐'　　　　　　人! 　:.　ヽ
　ｌ　:.　　　l':.ｌ: : l、 u 　　　　 , 　／: :..l　　:. 　ヽ
　!　 :.　　　l: :､ : :,＞　　　　　　　イ }::ﾍ : l　　 :､　　ヽ
　ヽ　 :､　 l／'; : :i:ﾍ　｀ヽ≧ ‐ ´イ/l::::::}:.:l　　　:､　　＼
　　}　　　　l　　V: :,::::ヽ、　　　　 / /::::::ｉ: l　　　ヽ　　　＼
.　/　　　 /　　ヽ:.ヽ::::::＼　　　　/::::::::}l:.l

　　　{　　ィ≦三三三三)　/三三三三三三三三≧i､
　　　| {ﾆ三＞､三三ﾆ/　/三三三三三三三三二ﾆ三彡
　　/'＞´ 　　/三三ミ　厶三三三三三三三二ﾆ斗''::::::
　／　　　ィ/:､r'｀" ・ ‐ v､‐---‐ィ‐:r-‐ ･ ‐''ヽ~　　',::::::,
　　　　ィ:::::::l/人_　　　ノ　)ヾ　　 {!　',　　　　ノ　　　 :::/　　　　　　　　構わない。
　　／:::::::::::ヽ　￣~　／　|　　　ヽゝ｀"'''''"
_／::::::::::::::::::/　　　　　ヽ　ﾉ　　　　ヾ::....　　　　　　　　　　　　　　　　魔物とはいえ、彼女と無関係ではないだろうからな。
　::::::::::::::::::/| 　　　　　 | _　　　　　　　　　　　　　{
　:::::::::::::／:ﾊ　　　　　　 , ＾|ﾐヽ,　　　　　　　　　 !
　:::/''" ﾐ{〃∧　　　　　　　 ` '" ´　　　　　　 /
　／ﾐ､　ヽ::|::∧　　　　 _,　　--　　､　,__ 　　　 /
　　ゞ,　　|､　i:　ヽ.　-´- -‐‐‐‐‐‐‐‐‐--｀ヾ　／
　|　　ﾐ､,　iゝ　i　 :＼　　　　　　　　　　／/／　､,,
　:::::::::χ､　∨　　|　i｀"|~￣｀ヽ,　　　　イ　(　　､,r｀､､
　::::::::::::::::j　　＼ヽ､　ヾ　＼　i ヽ,‐≦ |　､ﾐ"~

.
95 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:21:36 ID:VqVRsK5U0: 　　　　＿_
　　　／　～＼
　　／ノ　　(●)＼　　　　　　　　　　　 ――エルヘブン？
.　｜　(.／) 　 ⌒）＼
.　｜　　（__ノ￣　　＼　　　　　　　　　話の流れから察するに、そういう名前の町ってことかね。
　　＼　 u　　　　　　 |
　　　　＼　　　　　　　/
.　　　　　＼　　⊂ヽ∩
　　　　　　/´　　 (,＿＼.
　　　　 /　　　　　　＼. ＼
　　　 ./ 　 / 　　　 |. ＼ソ
　　　　（　y'　　　　　 .|

　　　　／´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : }}: : : : :｀:ヽ､
　　ﾍ||: : : : : : : , :r ,=_'_‐_´_ ｀ '‐= JL: : : : : : : : ヽ
　 |: ||:||, - , = r´': /　,-, フ　｀ '_r‐>‐､= -､: : : : : : }
　ﾍ: >/竺ヽ}: : : r　//:|´　r‐'´／　　　ヽ: : ヽ: : : /
　　ヽ{ !焦ﾝﾉ二 }　ﾉﾆﾉ .ﾉ　人　／_ノ　＼: :ﾍ:/　　　　　　　　　　　　　　ああ、僕が彼女と二人で赴くことになった。
　　　{｀'‐'-´ ‐::´:｀´ﾉ人､ヽ　ﾍ　´ﾉ　　､　　ヽ-‐,ヘ､
　　　{／::´::::::::::::／{　・ヽ, ノ､‐｀/　｀i　　　　　/　　｀＼　　　　　　　　　　　そこで、彼女が真紅王妃の血を引く者かどうか
　　 /:::::::::::, r ' ´ 　ﾍ　ノ　　　ヽ＿,,､ !､　　　/　　　　　　｀　､
　　/,::: r'i´ﾟﾉ　　　　｀　　　　　　　|　＼_　ノ　　　　　　　　　ﾍ: :＼　　　　確かめてくる算段だ。
　　'´　 | ｀r　_ - ､　　　　　　 |　　／　　　　　　　　　　／: : : :
　　　　 .|　'ヽ　ﾜ '　　　　　　　　　 | ／　　　　　　　　　／ｸ: : : :
　　　　　|　　｀　　 _ , -― ' ‐ ､　　ヽ､　　　　　_ , - ‐ ': : : : : : : :
　　　　　ﾍ　　r '´　　　　　　　　　　 r｀ヽ､＜: : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　ノ　　ヽ＼: : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　ﾍ　　　　　　　,　‐　´´ ￣￣ >==≧: : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　 ' - -, ､r = ´ _, - ‐_, '''''／: : : : : : : ＼: : : : : : : : :
　　　　　　　　　 /‐=｀|　 r'´r―ﾂ ´ ~: : : : : : : :
　　　　　　　　　{-‐i　.|, -'―': : : : : ○: : : : : : :
96 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:21:47 ID:VqVRsK5U0: 　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　　そんなことが可能なのか？
　|　　　（ ●）（●）
.　|　u.　　（__人__）　　　　　　　　その真紅って人はエルヘブンの出身かもしれないが、
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　 }　　　　　　　　リュカは一度もその町に行ってないんだろ？
.　ヽ　　　　　　 }
　　ヽ　　　　　ノ
　　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　　 l ＼　巛ー─;＼
　　　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　/　／´,,-‐'' """""'''' ‐- ､.　＼　　＼
　　　　　l　〆Θ='''' """ ンフ''ﾐ=oｧ｀＼ヽ　　l
　　　　〈　(;;''"　_,, -‐'",,=,,ﾞ"'‐､ヽ::::＼　ヽヽ　|
　　　　　〉'　　_ｪ､'ゝ;"´l　　｀i　'　 l:::::::::::＼｀i|ﾝ'　　　　　　　　神に仕える者の住まう町、その奇跡に頼るしかないな。
　　　／´-ｲ,"-,l　 `　,ゝ・‐´ 　　 i:::::::::, 'ﾆ､ヽ,
　　　｀´ 　　l l ・'　　　　　　　　　　ﾞ''..:::':::`::}..l..　　　　　　　　それで証明されぬ場合、その時はその時だ。
　　　　　　 i´ ヽ､ﾃ　　　　　　　　,:: -――‐- ､
　　　　　　 l　　｀　　_.. -‐- ､　／;;;;;;;''''',, '':::::::::::｀:ヾヽ､
　　　　　　　 `､　　, ',´‐ '"´´ ／;;;;;;'''''　　,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,＼＼
　　　　　　　　 `､. '´　　　　.l;;;''''',,,,;;;;;;;;''';;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,'''';;;;;;ヾ.､
　　　　　　　　　ゝ　　　　.::::|,/: : : : ／｀'';;;;＞､"''''''';;;;;;,,,;;;;;/
　　　　　　　,r'´;;;;;;;ヽ-‐ '':::" |: : : : :l;;;;;;'''''''',,,,,,,,,,,,;;;;;;＞　＼;;ヽ
　　　　　　 ':::::. ;;;;;;;;;;;l i;;;; :::::l|: : : :ﾉ'',,,,;;;;;;;;;;;;'''''''"　　　,,,,,,,,,,
　　　　..:::　. .:: ;;;;;;;;;;lﾘ;;;;;;;;;;/: : : i;;;;;;;;;;''''''　　,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ;
　　　 ::　::. .:::: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|: : :/;;;;''' c　　,,;;;;;;;;'';;;;;;;; ; ; ; ; ; ;

　　　r 、.　　　　　,、
　　　l　ヽ,,, -ー -', l
　　 /　　＠　o 　@ ヽ
　 Y　, ﾍ^ ⌒　^^⌒ヽヽ
　 l γ::..:::::..:::...ﾍ、: : : ﾊ j
　 `ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::）　　　　　　奇跡に、って……
　　ﾘ::::::(　（ ○） (○)::（
.　　ﾊ::::ﾊ　u　＿　 i )　　　　　　　　そ、それじゃもし、上手くいかなかったら……？
　　　Ｙ　ヽ　　 . イ' y
　　　ｌ　　　／⌒)^ヽヽ
　　　|　 Y /　 ∠ 　 }. ｌ
.　　 |.　 V　 r＜　〈　|
　　　 ',　　 /　　ヽ　ヽ
　　　　ゝｰ'　　　　　＼ノ
97 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:22:34 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　 ∧　 |/)x /'~'　 , く__ﾉ　.／'⌒)).x ／+ ！　　ﾍ
.　　　　　　 ,' 　　 |/／　(_／　　／　　　　／⌒) ､_|　　ﾊ
　　　　　　/　　　 |／￣ｉ￣!｀Τ｀| {￣〕~ 「｀｝ﾟ「~~＼!　　　│
　　　　 │ 　_.／｛ｧ'爪¨ﾟ}二V ］ V 　!´丁Τ〕ヾ､.い　　 |
　　　　　 |　 '⌒7　| / ! ∨ 　ヽ{　＼{ ´｀　∨│ ｉﾄ､＼_　 |　　　　　　　も、もう一度裁判開くだけだから心配しないで。
　　　　　 |　　！　ﾄl ,r=＝=ﾐ　｀　　｀彡＝ミ､ Y.ﾘ| ￣　　|
　　　　小　　人_∧　　　　　　 ,　　　　　　 ,ィ l|　　　 |　　　　　　　何もすぐに刑罰ってわけじゃ……
　　　　 /.１　｛ゞ|　7,　　　　　　　　　　　　u　 ,'i　 !.　　　 !
. 　　 /　ｌ　　 |:.:.l /八　　　　r──‐v　　　　∧　 |i 　　　ﾄ､
　　 ∧.　　　　}: :f │ｌrヽ､　　∨ 　　ﾉ　　／i.:.|　 !ﾟ,　　　 l ﾊ
　　 ,'　　　　　///　,ﾚ:::::::{´＞　.`ｰ‐ ゜　＜:::::ヾ.|　 !:ﾊ　　　 ∧
.　 / 　　　 /ｨ.;'　；::::::::::ｌ　＼_ ｀二´／　:::::::::〕|　 !:.∧ 　　　',
　∧　　　　,ﾑィﾟ!　｛:::::::::∧__　　　　　　 ,/::::::::::|f　ト､:.:,　　　　∧

　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ;;;;;;;;;;;;_;;;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ､ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ﾂ-―- ~ ､｀ ' ‐' ､;;;;;; ; ; ; ; ; ≧､
　　　　　　　　　　　　　　 ,」"＝ = ､､　｀　､　　｀ヽ ; ; ; ; ; ;ヽ
　　　　　　　　　　　　　　_　／三　三三≧ﾌﾉ＝ o } ヽ､　ヽ; ; ; ; ; ; ｝
　　　　　　　　　, r―''''7' ﾉフ~''っ―i･'''ﾌ~´　　ミ:::;｀≧ ､　ヽ､ヽ､/;;/　　　　　　　　悪いが、次は無いと思って欲しい。
　　　　　　 ,'"r´i ｀＜／ノ } r'´ 　..ﾍ/　　　　ﾐ:::::::::r'--､:ヽ､ヽ /´
　　　　 ,,,,;}　 |　 ‐-　, V　./　'r_ ､　　　　　　　 "　´{{{ }　|:::::::V　　　　　　　　　司法の場を設けはするだろうが、
　　,r';;;;;;;'''",　｀ ‐-, <　ヽ{　　｀,｀'　　　　　　　　　　"　ﾘﾉ::::::r' " ' ,,
　r'''''　'　 ,;;"',　　　＼i　　‐}‐'', } r_‐- ､　　　　　,　 ,,,,_／__''':: ヽ　　'",　　　　　　　あまりに結果が見え過ぎているからな。
.{;;,　　,,　,,',;;;;;;;;";'',,,,,,,7､‐,,´' " ,ｲ　￣｀　＿.,;"_,, - ´,-,‐ﾉ　ノ },ノ　　{＿
.ﾍ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-''‐ニﾆ　／}　　　{､ヽ''-ﾉ￣ﾉﾉ,,ニ" ' "" ''' "" ~　　　　{ﾉ　|ヽ､
　ﾍ;;;;;;;;;;;,,/　　_, -　 {　",'　　　ﾍ: : : : : : :／　　　　,　〃　〃彡,, ,, '"　　!､
　 ∧;;;;;;;/　r '=　　　}　" ',　　　へ　／"　　　, , ,"''　""　"''　"

　　, ⌒ﾊ　　　　　　　ﾊ⌒ 、
　 j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒　Ｙ ⌒ヽ/ .:::::::::i
　ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
　ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
　 Yyﾉﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::）ﾙﾘﾉ
　　　　ﾘ::::::(　（ー）　(●::（　　　　　　　　　　　　　　　…………
.　　　　ﾊ::::ﾊ　u　　＿　ﾘ）)〉
　　　　　） ) ）、　　ｎｌ^l^l （
　　　　（,（.(　' ﾍ　「　　ﾉ:::））
　　　　ノ/）` 　ヾ　ヽ　く､
　　　　 ,' 　ﾉ　　Ｙヽ　＼
　　　　 l:　（　......　　　.ヽ､＿）
　　　　 .ヾ. .. ::::::::　　　::::: .ノ
98 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:22:50 ID:VqVRsK5U0: 　　　 <三三三三三三三三三三三三三三/　　/三三　i ､　　　｀
　　　　　｀　‐-＜三三三三三三三三三ミ　　　 /三　　,　i!三＞､　　　　｀
　　　　　　　　　　 i∧・＜三三三三三ﾐ　　　　//　　　/三三三三＞　　　　　　ー--
　　　　　　　　　　 } ﾐヽ　　}｀ {　＜三三/　 /三三/　 /三三三三><ﾆ○７
　　　　　　　　 |　　￣/　ヾ､ヾ'''ｱ´T ・‐=ﾆ二_ー--------＜;:;:＞‐-'　 _　　　　　　　　　　　酷な宣言だと思うかね？
　　　　　　　　 |　　_／｀　　　 ∠_　ヽ_　　　　　ﾌ''ヾｼ　 ''´　ミ;:;:;:;:;:;:;:;;r‐‐‐-ミ;:;:;
　　　　　　　　　 |　「　　　　　　　　ヾ　　　￣¨ ≦　　　　　　　ﾐ;:;:;:;:;／ /　ヽ　V/
　　　　　　　　　 ',　|_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐ;:;:/　/‐-､　　　}/
　　　　　　　　　 i　ヽ｀　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨'　　ヾ　　　 //
　　　　　　　　､ヾﾞﾞ ',　　＼} ヘ>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「　 / 　 /'''"｀
　　　　　　≦　ヾ　'.　　　 ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　レ　　,ｲ〃´
　　　　　「　ﾆ二　　∧ ，‐- 　 _　　　　　　　　　　　　　　　 ,､〃ヾ､,　　　／　彡
　　　,ィ≧　三ﾆ　　.∧　　　　　￣　 ─--　､　､　　　 , ｲ'´　〃　'''　｀¨　´ ´　⌒''
　／　ミ　　　／　 ',　　　　　　　　　　　　ヾ　　／　　　／''"

　　　　　　|　　｝ｰ----------…… '´/.:l　　　|
　　　　！　 l:r┐　　　//　　//　//　/l　　　|
　　　　！　 l:l　!　　 //　　//　//　/／＼　 |
　　　　　　l/ ,.ｲ /-- ── ─┬┬ ＜　ﾄﾄ､ﾄ､ 1
　　　　　　l 「7　⌒ヽム_/ノl/　ヽ┼仆ゝ._V〉　 |
　　　　　 ///　　 ‐｛　_ノ　　　　 _..＿,　 1i! 　 |　　　　　　　　……いや、言っておくべきかもしれないね。
　　　　　〃　　　　ソｰ＝='　　　　￣ ''　j.:.l　　|
　　　　,′　　　ハ'ﾞ　　　　　,　　　u　.ｲ.:.l　　|　　　　　　　　この子達にとっても、覚悟のいることだ……
　　　　 i　　　イ:: : ヽ　　　　　　／.:.l.:.:l　　|
　　　　 |　　　 |:: :: ::_」＞　_ ´ ｀　イ｀ヽl.:l.:.:l 　 |
　　　 ./|　　 ∧l l:: i.:＼｀ｰ----‐'　人 l.:.:l　　|
　　　 /. |　／ ∧ l:: l.:.:.:.＼　　　　ｲ /l.:l.:. l 　 |
　　 /.: . |／　//　l:: lヽ.:.:.:.:.＼　__,　 /.l.:l ＼ l　|
　　〈__／　　 // 　.l:: l　＼.:.:.:.:＼.　/.:.:l.:l　　＼1
　　/＼　　 //　　 .l:: l　　　＼.:.:.:.:V.:.::/l:.l　　　∧

　　　　　　　i^＼＿,,＿／＾ｌ
　　　　　　　ｌ　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　ｼ　　　　　　　　　ﾐ　　　　　　　　　……………………
　　　　　ﾒ　　　　　　　ヽ
　　　　　彡　　　　　　　　　　;ミ
　　　　　　　ヾ　　　　　　　ﾝ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もし……
　　　　　　　／　　　　￣￣＼
99 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:23:01 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　/　／´,,-‐'' """""'''' ‐- ､.　＼　　＼
　　　　　l　〆Θ='''' """ ンフ''ﾐ=oｧ｀＼ヽ　　l
　　　　〈　(;;''"　_,, -‐'",,=,,ﾞ"'‐､ヽ::::＼　ヽヽ　|
　　　　　〉'　　_ｪ､'ゝ;"´l　　｀i　'　 l:::::::::::＼｀i|ﾝ'
　　　／´-ｲ,"-,l　 `　,ゝ・‐´ 　　 i:::::::::, 'ﾆ､ヽ,　　　　　　　　　　　　　ん？
　　　｀´ 　　l l ・'　　　　　　　　　　ﾞ''..:::':::`::}..l..
　　　　　　 i´ ヽ､ﾃ　　　　　　　　,:: -――‐- ､
　　　　　　 l　　｀　　_.. -‐- ､　／;;;;;;;''''',, '':::::::::::｀:ヾヽ､
　　　　　　　 `､　　, ',´‐ '"´´ ／;;;;;;'''''　　,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,＼＼
　　　　　　　　 `､. '´　　　　.l;;;''''',,,,;;;;;;;;''';;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,'''';;;;;;ヾ.､
　　　　　　　　　ゝ　　　　.::::|,/: : : : ／｀'';;;;＞､"''''''';;;;;;,,,;;;;;/
　　　　　　　,r'´;;;;;;;ヽ-‐ '':::" |: : : : :l;;;;;;'''''''',,,,,,,,,,,,;;;;;;＞　＼;;ヽ
　　　　　　 ':::::. ;;;;;;;;;;;l i;;;; :::::l|: : : :ﾉ'',,,,;;;;;;;;;;;;'''''''"　　　,,,,,,,,,,
　　　　..:::　. .:: ;;;;;;;;;;lﾘ;;;;;;;;;;/: : : i;;;;;;;;;;''''''　　,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ;
　　　 ::　::. .:::: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|: : :/;;;;''' c　　,,;;;;;;;;'';;;;;;;; ; ; ; ; ; ;

　　　i^,＼　＿,,＿／＾ｌ
　　　ｌノ　 _ノ　i|l ヽ_ヾﾉ
　　ｼ "　（ー）　（ー）ﾐ　　　　　　　　……いや、なんでもないにゃ。
　ﾒ　＝　（__人__）　 =ヽ
　彡　　　　　　　　　　　;ミ　　　　　　まだ、決まったわけじゃねーしにゃ。
　　　ヾ　　　　　　　　ﾝ
　　　/　　　　　""　　|

　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　　　　 ― 　　‐　　　　　　　　　　　…………
　　　　　　／　　　　　（ー）　　）
　　　　　　|　 u　　　　　　　（__ﾉ､_）
　　　　　　＼　　　　　　　　｀_⌒
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
100 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:23:12 ID:VqVRsK5U0: 　　　i^,＼　＿,,＿／＾ｌ
　　　ｌノ ⌒ i|l　⌒　ヾﾉ
　　ｼ（ ●）　（● ）ﾐ　　　　　　　　　　――ご主人、抱っこしてくれにゃ。
　ﾒ = 　（__人__）　＝ヽ
　彡　　　　　　　　　　　;ミ
　　　ヾ　　　　　　　　ﾝ
　　　　|　　　``　　　　ヽ

　　　　　　　　ﾉ:x:‐――――＜＿ : : : : : : : : : : : : : : ∧
　　　　　　　〈/ :::::::::/:::/! |::|:::::::::::::ﾊ::::`＜: : : : : :＼: : : :}
　　　　　　　 /:::::::::::/:::/十ト|:::::::::::::|」＿::::|::|｀ヽ: : : : ヽ: /
　　　　　　　 |:::::::|:::{:::x==ミx∨:::::::::| }:::::::`l::|:::::/＼: : : :.〉
　　　　　　　 l:ｌ:::::l::::〃んﾊ｀ ∨:::: ィ7云刈:|::/::::/:ヽ: :/　　 ,
　　　　　　 |:|:::::|::::i|　ぅ::::!　　￣んハ　》.':::::/::::::∨　　　　-
　　　　　　 L! :::L::」　｀¨´　　　　弋_ツ　/:::::/ }::::::|　　　　｀　　　　　　　　　　　え？
.　　　　　　　 //:::}::八　　　 '　　　 u　/:::::/.ノ:::::::!
　　　　　　　　//:::::,'::::::l＼　　-　、　　　ｲ::::/::::::::i:|:::|
　　　　　 //:::::::}:::::: !: : ＞｡.. _　...｡＜:/::::/:::::::::::i:|:::|
　　　　　　 //{::::::/::::::: |:＼: :.＞ﾍ＜: : :/::::/: : 〉 ::::i:ﾄ::{
　　　　　／ x:〈://::::::: !: ／ -－７: : /::::/: ／{:::::::i:| ヾ:.、
　　　　　i{ /: : ://::::::::://　　 -－┐:./::::/: : : : :ヽ:::i:|　　＼
　　　　　 /: : ://::::::::/:/ 　　－-ミ:.,':::::,': : : : :／:＼| 　　　ヽ
　　　　 |: : 〃,:::::::/: { 　　　　r　ﾉ {::::::{＞=彡: : : : ヽ　　 }i
　　　　　 }: : i{ {:::::::{: ri　　　 /¨´: :.|::::::|: : : : : : : : : : }＿　.ノ
　　　　人: :.`:∨:::}∧`ﾆニｱ: : : ;ノ|::::::|: : : : : : : : : :.'￣

　　　i^＼　＿,,＿／ｌ
　　　ｌノ ⌒ i|l ⌒ ヾﾉ
　　ｼ "（＞）　（＜）　ﾐ　　　　　　　　　　いいから。
　ﾒ＝　（__人__）　 = ヽ
　彡　　　`l i j '　　　;ミ
　　　ヽ　γ⌒) 　　""
101 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:23:23 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　ム≠: :':": : : : : : :_;≧七二｀':ーｘ; ; :ヾ
　　　　　　　　　／: :／: : : ;≧r‐'"::::::::ﾄ:::ﾊ::::::`ーｘ_: : : {
　　　　　　八:,: :' : : :.;／:::_{::_;;ﾄ::::::::| }:!弋::‐:ﾊﾊ::｀ヽ: )
　　　　　　　　 {: : : r":::::{´::∧:八Ⅵ::! ﾘ--Ⅵ::::}::}:::::::＼
　　　　　　　　　ゞ､/:::{::::::i!Ⅵ≠ミゝヾゝｰ≦ﾍ､:｣::|ヽ:::::::::ヽ　　　　　　　　　　ひゃ……っ！？
　　　　　／　　　　／:,:∨:ﾒ《う::::}　　　　z=-､》::::|::∧:::::::: :.
　　　〃　　　　./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''　　 , 　 ""　!:::::i/:::ﾊ::::::::::!　　　　　　　　こ、こら……ねこ夫、くすぐった……
　　　// 　　　八;;_{ ::::!::::::}ﾍ. ""　 , ‐-､　u 人::::}::/:::!::::::::八
　　/{::{　　　　 ( :_:￣{::::::{~:.｀:－､_ゝ- '__.イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(
　　Ⅵ::.　　　　 r': : :'":.∨:ﾊミ:､: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ﾍ::i!: : :-彡'..:ノ
　　＼:ゝ.　　 r'":7''>､; : i::::::}: : : `:-:､:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
　　　　｀ー==≠彡'{　｀>{:::::i!_: : : :＼:＼:_:≠:－:'Ⅵ、:／:_:_:.ヽ.._,
　　　　　／::〃:::ﾊ／ ::;V::ﾊ::>‐､_:.ミ:､: : :｀≧:＜Ⅵ、: : : :_: ／
　　　　／:::://::::／::::／::{:::::ﾊr‐--ミﾆﾆ≧:､: : : : :Ⅵ:､ー:.‐:{
　　　／ ::::://:／::::／::::::人::::∧ 　　ー‐"　｀ー､Ⅵﾊーイ

　　　　γ⌒）　)）＿,,_ ／＾ｌ　　γ⌒）
　　　（　Ｏ　)　⌒　　⌒ヾﾉ　　（　Ｏ　)　　　　　　　　にゃにゃ！ご主人あったかいにゃ！
　〃/　/ ｼ "（ ⌒）　（⌒ ）ﾐ〃/　ノ
　　γ⌒）　＝　（__人__）　 =ヽ/γ⌒）　）　　　　　抱っこして貰うの久しぶりにゃ！
　.（　Ｏ　) 彡　　　|r┬-| 　　　;ミ（　Ｏ　)
　（　 <　ヾ　　　｀ー '　　ﾝ　ノ　ノ
　　＼　ヽ　　　　　　　　""

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（ ⌒）（⌒）　　　　　　　　　　　　　　…………
.　|　　　　（__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　 }
.　ヽ　　　　　　 }
　　ヽ　　　　　ノ
　　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　　 l ＼　巛ー─;＼
　　　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l
102 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:23:33 ID:VqVRsK5U0: 　　　i^,＼　＿,,＿／＾ｌ
　　　ｌノ／ i|l　＼　ヾﾉ
　　ｼ（ ●）　（● ）ﾐ　　　　　 ――ご主人、何があっても一度こっちに帰ってきてくれにゃ。
　ﾒ = 　（__人__）　＝ヽ
　彡　　　　　　　　　　　;ミ　　　　　　ねこ夫が絶対守ってやるにゃ。今度こそ約束……約束、するにゃ。
　　　ヾ　　　　　　　　ﾝ
　　　　|　　　``　　　　ヽ

: : ＞'::::/::::::::/::::::::::!:::::::::::::}:::::::::i::::｀ヽ: : (
.´:::::::::: ::::::::::::::::-‐┼-::::::::ﾊ:::::: |::::::::::}＼{
:::::::::::: |:::::::::{:::::::::/ |:::::::::://::::::ナ::､:::.'::::ﾊ
:::::::::::: |:::::::::Ｌ::::/　.|::::::://::::::://::::::/::::::: }
::::::: , -!:::::::: 《:/ 　└‐′ ￣ /:::::::/:::::::::/
:::::::/ /!::::::::::l　　＿　　　　￣く:::::::::/　　　　　　 ……ありがとう、ねこ夫。
:::::::!　 l:::::::::::!　´￣｀　　　 -‐ﾐ .:::::i⌒
::::::::ヽ l::::::::: |　　　　　′　ﾊ:::::::!　　　　　　　　　　あなたの気持ち、すごく嬉しいですよ。
::::::::::::::{::::::::::{　　　　ー　　ﾉ::::::: {
∨⌒ヽ:::::::::::.＞｡.　　　 .　≦二ミ: .､
: : : : : :∨::::∧　　{｀７´::::/::::/:::｀>'´:`ｰ､_
: : : : : : :∨::::∧＿!二二二二:ｒ〈: ／: : : :.{
: : : : ＼: :∨::::∧: :｀ー‐―彡':} :〈:／: : : : }
: : : : : : :`¨∨::::∧: : : : : : : : : :し{:｀ｰ=ァ :ﾉ
: : : : : : : : : ∨::::∧二ニ≠: : : : :ヽ : : : : :〉
103 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:23:44 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ _,,
　　　　　　　　　　　　　　　 (#ﾟ;;-ﾟ)　　　　 ……ｶﾐｻﾏ　ｲﾙ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/;; ;;;;|　　　　　ｾﾞｯﾀｲ　ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞ……
　　　　　　　　　　　　　　　　　～（ﾒ;UU

　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　 ,
　　　　　　　　／　　　　　＼　　　 -
　　　　　　　‐　　 ─ 　　　　＼　｀　　　　　　でぃ？
　　　　　　（　　（ ●）　　　　　＼
　　　　　　（人__）　　　　　　 u 　|　　　　　　お前さんがそんな信仰めいたこと言うなんて……
　　　　　　｀⌒´　　　　　　　　／
　　　　　　　｀ｌ　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　∧ _,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　(#ﾟ;;-ﾟ)　　　　　　……ｶﾐｻﾏ　ｲﾙﾄｵﾓｳ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/)(`i 　　　　ｲﾙｶﾗ　ﾜﾀｼｲﾏ　ｼｱﾜｾ……
　　　　　　　　　　　　　　　　～O- つ

.
104 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:24:00 ID:VqVRsK5U0: 　　　r 、.　　　　　,、
　　　l　ヽ,,, -ー -', l
　　 /　　＠　o 　@ ヽ
　 Y　, ﾍ^ ⌒　^^⌒ヽヽ
　 l γ::..:::::..:::...ﾍ、: : : ﾊ j
　 `ﾉ :ﾉ...:ﾉ　ノ　　ヽ ::::::）　　　　　お姉ちゃん、絶対帰ってきてね……？
　　ﾘ::::::(　（ ●）　(●::（
.　　ﾊ::::ﾊ u ∩　/777） )　　　　　　　私もっと、お姉ちゃんと一緒にいたいから……
　　　／　（丶_//// ヽ
　　　/、　ヽ　　／　ﾍ
　　　 i　ヽ / 　/ 　　　il
　　　ヽ＿＿ノ i!　 .. ｲl

　　　　　　　_／: : : : : _:_:＼:＿＼: : :＼
　　　　　　/二二ニ : : : : : : : : : : :ニ二{
　　　　　.}: : : :_:≦ニ二二二二ニミ:_:.}
　　　　　　|__／::::::/::::::/::::::||:::::::::: ﾊ:::::::ヽ
　　　　　　|::::::::::::{::::::ﾊ:::‐ナ':::::::: |`!-:::::::}
　　　　　　|::::::::::::l::::::{ l_ノ｣|L::::::::｣ L:::::: ｣　　　　　　　　――ありがとうございます、みんな。
　　　　　 :::::::::::_:|:::: | x==ﾐ､　　 r=ﾐ.ﾊ:::!
　　　　　 } ::::::{ (|:::: |　　　　　　　 {:::::|　　　　　　　きっと、大丈夫ですから……
　　　　　 .':::::::::ヽ.!:::::|. 　　､ _ . 　人:::|
　　　　 /:::::::::::::ﾊ:::::{＞　..　 __ . イ:::::::::|　　　　　　　安心して、待っていて下さいね。
　　　　 ./::/:::::::,r..:.Ⅵﾊ＼＿,⊥:::ノ}::::::::::|
　　　　/::/:::::::/.: : .:.Ⅵﾊ: : :／.: :.⌒ヽ::::::|
　　　./::/::::;r:':.ヽ: : : :Ⅵﾊ: : : : : : : :.:/ヽ::|
　　 /::/::::/ : : : : ＼:_:.}:::::}: : : : :_彡': : ∧
　 ./::/{:::;' .: : : : : :.＿:.|::::i|｀¨7´: : : : : : :∧
　 .!:::{ |::{.: : : : : : : :.＿|::::i|／: : : : : : : : : :∧

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　／　　_ノ　　ー＼
　　　　／　　（⌒）　（⌒）＼　　　　　　　　　……はい。
　　　 |　　u　　　､__',_,　　　 |
　　　＼　　　　　　　 ,／
　　　　 /⌒ヽ　　　　　　　ｨヽ
　　　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|
105 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:24:23 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, r,'｀;;=;;‐,,-＿-,,,, ､
　　　　　　　　　　　　　　ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~;;;へ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ;;;;;;;;;;;;_;;;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ､ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ﾂ-―- ~ ､｀ ' ‐' ､;;;;;; ; ; ; ; ; ≧､
　　　　　　　　　　　　　　 ,」"＝ = ､､　｀　､　　｀ヽ ; ; ; ; ; ;ヽ
　　　　　　　　　　　　　　_　／三　三三≧ﾌﾉ＝ o } ヽ､　ヽ; ; ; ; ; ; ｝　　　　　　　　――間もなく出航の時間だ。
　　　　　　　　　, r―''''7' ﾉフ~''っ―i･'''ﾌ~´　　ミ:::;｀≧ ､　ヽ､ヽ､/;;/
　　　　　　 ,'"r´i ｀＜／ノ } r'´ 　..ﾍ/　　　　ﾐ:::::::::r'--､:ヽ､ヽ /´　　　　　　　　そろそろ移動しよう。
　　　　 ,,,,;}　 |　 ‐-　, V　./　'r_ ､　　　　　　　 "　´{{{ }　|:::::::V
　　,r';;;;;;;'''",　｀ ‐-, <　ヽ{　　｀,｀'　　　　　　　　　　"　ﾘﾉ::::::r' " ' ,,
　r'''''　'　 ,;;"',　　　＼i　　‐}‐'', } r_‐- ､　　　　　,　 ,,,,_／__''':: ヽ　　'",
.{;;,　　,,　,,',;;;;;;;;";'',,,,,,,7､‐,,´' " ,ｲ　￣｀　＿.,;"_,, - ´,-,‐ﾉ　ノ },ノ　　{＿
.ﾍ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-''‐ニﾆ　／}　　　{､ヽ''-ﾉ￣ﾉﾉ,,ニ" ' "" ''' "" ~　　　　{ﾉ　|ヽ､
　ﾍ;;;;;;;;;;;,,/　　_, -　 {　",'　　　ﾍ: : : : : : :／　　　　,　〃　〃彡,, ,, '"　　!､
　 ∧;;;;;;;/　r '=　　　}　" ',　　　へ　／"　　　, , ,"''　""　"''　"

　　　　　　　　ﾉ:x:‐――――＜＿ : : : : : : : : : : : : : : ∧
　　　　　　　〈/ :::::::::/:::/! |::|:::::::::::::ﾊ::::`＜: : : : : :＼: : : :}
　　　　　　　 /:::::::::::/:::/十ト|:::::::::::::|」＿::::|::|｀ヽ: : : : ヽ: /
　　　　　　　 |:::::::|:::{:::x==ミx∨:::::::::| }:::::::`l::|:::::/＼: : : :.〉
　　　　　　　 l:ｌ:::::l::::〃んﾊ｀ ∨:::: ィ7云刈:|::/::::/:ヽ: :/
　　　　　　 |:|:::::|::::i|　ぅ::::!　　￣んハ　》.':::::/::::::∨
　　　　　　 L! :::L::」　｀¨´　　　　弋_ツ　/:::::/ }::::::|　　　　　　　　　　　　――わかりました。
.　　　　　　　 //:::}::八　　　 '　　　 u　/:::::/.ノ:::::::!
　　　　　　　　//:::::,'::::::ｌ＼　　ー　　　　. ｲ::::/::::::::i:|:::|
　　　　　 //:::::::}:::::: !: : ＞｡.. _　...｡＜:/::::/:::::::::::i:|:::|
　　　　　　 //{::::::/::::::: |:＼: :.＞ﾍ＜: : :/::::/: : 〉 ::::i:ﾄ::{
　　　　　／ x:〈://::::::: !: ／ -－７: : /::::/: ／{:::::::i:| ヾ:.、
　　　　　i{ /: : ://::::::::://　　 -－┐:./::::/: : : : :ヽ:::i:|　　＼
　　　　　 /: : ://::::::::/:/ 　　－-ミ:.,':::::,': : : : :／:＼| 　　　ヽ
　　　　 |: : 〃,:::::::/: { 　　　　r　ﾉ {::::::{＞=彡: : : : ヽ　　 }i
　　　　　 }: : i{ {:::::::{: ri　　　 /¨´: :.|::::::|: : : : : : : : : : }＿　.ノ
　　　　人: :.`:∨:::}∧`ﾆニｱ: : : ;ノ|::::::|: : : : : : : : : :.'￣

.
106 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:24:39 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　i^＼＿,,＿／＾ｌ
　　　　　　　ｌ　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　ｼ　　　　　　　　　ﾐ　　　　　　　……………………
　　　　　ﾒ　　　　　　　ヽ
　　　　　彡　　　　　　　　　　;ミ
　　　　　　　ヾ　　　　　　　ﾝ　　　　　　　　　　　　　　ご主人……どうして……
　　　　　　　／　　　　￣￣＼
107 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:24:50 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　／　　　　　 _ノ　　‐　　　　　　　　　　　お前……
　　　　　　／　　　　　（ ●）　　）
　　　　　　| 　 u　　　　　（__ﾉ､_）
　　　　　　＼　　　　　　　　｀_⌒
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　i^＼＿,,＿／＾ｌ
　　　　　　　ｌ　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　ｼ　　　　　　　　　ﾐ　　　　　　　　　…………
　　　　　ﾒ　　　　　　　ヽ
　　　　　彡　　　　　　　　　　;ミ
　　　　　　　ヾ　　　　　　　ﾝ
　　　　　　　／　　　　￣￣＼

　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼（ ;;;;(
　／　　＿ノ　ヽ__＼) ;;;;)　　　　　　　　　…………
／　　（─）　（─ /;;／
|　 u 　　（__人__） l;;,´|
./　　　　 ∩ ノ)━・'／
(　＼　／＿ノ´.|　 |
.＼　 " 　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.
108 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:25:00 ID:VqVRsK5U0: 今日はここまでです。
109 ： ◆V/FGdX7aTo ： 2012/09/14(金) 14:29:48 ID:VqVRsK5U0: 　　　　　　　　_,,..,,,,_ . ＿
　　　　　 / ,' 3 ／　ヽ--、　　　　　投下しながら途中で心が折れかけましたが、まあこんな感じで。
　　　　　　　l　　 / 　　　　　　ヽ、
　　　　　／`'ｰ/＿＿＿＿＿／
　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　次回の投下は17日（祝）の13時頃からとします。
111 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 14:55:54 ID:ZoakEcfY0: 乙、やっぱり暗いシーンだと作者も心折れるってよく聞くねー
112 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 14:57:12 ID:zjzcMhok0: 乙
なんか果てしない落とし穴に落ちている気分、マケルナ
114 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 16:12:28 ID:WnfZXWLI0: 投下乙
もー誰か常にリュカの傍で支えられる立場の人間は居ないのかぁああ
115 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 16:35:09 ID:BxTuAfUM0: 乙でした。ルルーシュ何気にむっつりだなｗ胸見んな
117 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 16:40:53 ID:dgJxQX2g0: おつー
あと月も乙
118 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 17:37:40 ID:.k/CQ2Fc0: 乙
逆裁もやり直してこよう
119 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 17:43:30 ID:8IPyM4AM0: 乙
あんだけ面倒な問答考えれば心も折れかけるわなｗ
120 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 17:52:40 ID:DNCCdl6E0: 奴隷時代は普通に労働してただけだったんだね、良かった
おつおつ
121 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 19:09:44 ID:3OhhW.Sg0: 弁護側は被告を心から信じて、検察側は真実の究明のために、立場は違ってもどちらも正しくて良いな…
現実もこうだったらいいのに
乙
122 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 19:33:25 ID:LVF9OBvg0: 乙でした～。

ふと思ったんだが、リュカが魔物か否かが有罪無罪の分かれ目になってるが、たとえ魔物でも
そもそも斉藤が言うような意図があるなら態々ラーの鏡なんて持ってこないよな？
それとも“魔物が人間を騙った”というだけで死罪とかあるんだろうかこの世界。
123 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 19:41:53 ID:GmgZ7WhA0: どちらかと言うと「王族を騙った容疑」の方が主だと思うぞ

昔だと王家詐称は基本的に死罪だったし
124 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 20:50:43 ID:bT8vef4s0: しかし、魔物であることと、王族であることを
両立できないとは言えない。そもそも先王自身が
うさ・・・なんでもない。
125 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 21:21:02 ID:QkxH2Q7Q0: 乙。

ラプラスの最後を知ってるから、エルヘブンでもリュカに不利な判定が
出やしないかと気が気でない。
126 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 22:48:54 ID:ZFAWAJtY0: っていうか当のリュカ自身が話題のラインハットの魔物を退治した（もしくはその一助となった）
という事実には誰もノータッチなのな
131 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/15(土) 04:52:32 ID:rgJD1Khk0: >>126
それすらもこの国に入る為の偽装だった　と言おうと思えば言えるから
127 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/14(金) 23:42:29 ID:jYFlYQJM0: 乙
少年時代から奴隷生活してたのにバリバリ文官と論戦できるルルーシュパネエ
129 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/15(土) 03:16:55 ID:sUejS9zA0: ルドマンがいい人すぎるだろう
求婚したいくらいだ
130 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/15(土) 04:51:18 ID:rgJD1Khk0: 乙……

>>62
……だが、前スレから思ってきたが、>>1のおっぱいへの愛はすばらしい
132 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/15(土) 07:01:23 ID:9hhDjtUE0: あとルルーシュとずっと行動を共にしていたわけではないから
途中で入れ替わった可能性もあるんだけどそこらへんは突っつかないんだな
133 ：名無しのやる夫だお： 2012/09/15(土) 07:31:47 ID:Lydsk7js0: 乙

しかし、これまでの真紅陣営の周到さを見るに、エルヘブンにもなんか手が回ってそうな気もするよなぁ。
どうなることやら。

後、個人的に今回の月さんが、やたら逆裁のｻｲﾊﾞﾝﾁｮっぽくて好きだわｗ