Ａｐｐｌｅ‐Ｐｏｌｉｓｈｉｎｇ　Ａｒｔｉｃｌｅｓありふれた御伽噺　第１２話　「旅の終焉のお話２」

2025-02

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ありふれた御伽噺　第１２話　「旅の終焉のお話２」

457 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:05:59 ID:FNoHxSE60: 　　　┌────────────┐
　　　│それは突然でした……　　......│
　　　└────────────┘

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　【三三三三三三三三三三三三】
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　【三三三三三三三三三三三三】
　　　　 ∨////////////////
　　　　　￣＼///////／￣
458 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:06:11 ID:FNoHxSE60: 　　　┌─────────────────────────────┐
　　　│２人の前に現れた兵士……彼は、ヤルオが城に来たばかりの頃から..│
　　　└─────────────────────────────┘

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　┌────────────────────────────────┐
　│真摯にヤルオの悩みを聞き、剣や戦い方を教えてくれた兵士さんでした　　　 │
　└────────────────────────────────┘

459 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:06:22 ID:FNoHxSE60: ┌─────────────────────────┐
│そして、兵士さんの隣には部下と思わしき兵士が二人　　　　│
└─────────────────────────┘

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　　　　　　　// ; ;　　　|　　　　 |;;;;;;;;|.　　　　　　　　 // ; ;　　　|　　　　 |;;;;;;;;|

　　　┌───────────────────┐
　　　│しかし、攻撃をしてくる様子はありません　　　 │
　　　└───────────────────┘
460 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:06:43 ID:FNoHxSE60: 　　　┌─────────────────────┐
　　　│恐らく、兵士さんが止めているのでしょう……　　......│
　　　└─────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　 .　´ ￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　／　／￣￣ヽ',　　
　　　　　　　　　　　　　　ｌ　 /　.ｨ┐ ｌ　　　.　　　
　　　　　　　　　　　　　　ｌ⌒ヽY :::::|　ｌ　|ヽ |　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　|　　 |::::: ＼／ ::| |　　　……場所を移そう
　　　　　　　　　　　　　　|　　＼ :::::::::::::ノ |　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 |::::::::::::l　 |　　　
　　　　　　　　　　　　｀ヽ　　 }:::::::::::{　/　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　 ,. ィ二＼　＼／　/＞　.
　　　　　　　 .　＜￣　　　　　　 ` ー─ｲ　　　　＞　.　　
　　　　　／　　　ヽ　　　　　　　　 ',　|　|　　　　　　|　＼
　　　　 /　　　　　 |　　　┌─､　 |. |　| 　ィ￣/　|　　 ∧　
　　　 |＿＿　　　 l　　　 ', 　＼ .|. |　l　 /　 /　 .|　　　∧
　　　　/　　　丶　 |　　　＼　　＼.|　l／／　　 .|　　／',　
　　　 |＿＿　　＼|　　　　＿` ー┐　ィ ´ ＿　　 | ￣　＿ｌ
　　　　/　　｀＜　.|　　　＼＼　.ｌ l　| ノ　／　 |＞ ´|　 |　　

┌───────────────────────────┐
│重苦しい空気の中、兵士さんは言いました「場所を移そう」　　　　.│
└───────────────────────────┘
461 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:07:10 ID:FNoHxSE60: ┌────────────────────────────┐
│王女様に殺し合いを見せない様にという配慮だったのでしょう　　　...│
└────────────────────────────┘

　　　　　　　　　 ,,..-――-..,,
　　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 / 　　　ー‐-､　／　 l
　　　　　　　 l 　　　　　 _　　 r　　.l
.　　　　　　　　| 　　　 t''tzj´　　ｨｾﾂ　',　　　……そうですおね
.　　　　　　　 ',　　　｀¨¨´　　ヽ　　 l
.　　　　　　　ヽ.　　　　（＿ノ--'　　ﾉ
.　　　　 _　---‐| ＼､＿＿＿_ ,,..-＜
　　　　/´　　　 l l　　＼　　 |　r-ヽ　｀ヽ
.　　　/　　　　　 | ヽ　　.>､ r'__..>＞　　　|
　　 |　　ヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
　　 |.　　　、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
　　 !.　　　ヽ　ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
. 　｜　　　　/　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
..　　j　　　　/,.　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
　　|　　　 |:　　　　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l
　　|　　　 |:　　　　 /　　 l 　　 /.＼ヽ
　　|　　　|　　　　 /　　　.l　　　〉　　＼l
　　|　　　| 　　／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　　|＝＝=:| 　／―‐┴''"´￣￣l　　　 |

　　┌──────────────────────────┐
　　│ヤルオは荷物の中の剣を腰に下げると、歩き始めました　　......│
　　└──────────────────────────┘
462 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:07:31 ID:FNoHxSE60: ┌───────────────────────────────┐
│遠ざかっていく２つの背中……王女様は彼らを追いかけようとしました　　....│
└───────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　-――-,､
　　　　　　　　　　　　　　　　,　 ´　 /≦￣￣/　ト｀､　､
　　　　　　　　　　　　　／／　./＞　´￣/ 　ヾヽ＼＼
　　　　　　　　　　　　　. '　 /　　/　　 ,ｨ,ﾑ/　　　!　｀ヾ.､　＼
　　　　　　　　　　　　 /　 /　　/__　 / .i!ヾ{　　　|　 !　　}!　　ヽ
　　　　　　　　　　　　′　i　　 |　｀ｱ≧x　! !　　|　 !　　 i!　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　.′　 .!　　!　r,ィチぅミﾄ|!　ﾊ.　|　!　 l　　　　',
　　　　　　　　　　　|　　　|　　 |　Y ら:::::ﾏヾ|{　 !_｣zL_| 　 !　　i　i !
　　　　　　　　　　　|　　　|　　 | .|.!. ゞ之'　 { ∨| 'ｨﾁぅﾄヽﾘ　　.! ﾊ}　　ま、待って！！
　　　　　　　　　　　| ./　 !　　 .ﾄ从　　　　 Ⅵ.らﾏ/ｲ/　　,ｲ | |!
　　　　　　　　　　　i/　__｣　　　ﾊ｀ヾ　　　　__ ' ヾ`" //'　　/ .}ﾘ
　　　　　　　　　　 /／.:.:∧　　　.!　　　　<__/　　　 /　　／　/'
　　　　　　　　　ハ.:.:.:.:.:.∧.　　 !　　　　　　 . イ　./
　　　　　　　　／　∧.:.:.:.:.:.:|　　 |　＞ .　_,...＜!　 !　/
　　　　　　　∠＿_/_∧.:.:._/｣　　 !｀ー､ L__.:.∨|　　 /
　　　　 ,ィ≦三三≧x￣　　 !　　ト .　 i!/　|.:.〉|　　.′
　　　∠三三三三三ﾑ　　　.!　　 |　　｀{― '＼｣　　|
　　,:仁三三三三三三ﾑ　 /　　　!fニニrｭ､__　!　　ﾊ＿
r― ´＿＿＿　｀＜三三V　　　ﾘ　　 //{ヾ:ﾄﾐ.| 　 {ﾏ三≧x
{_,ィ≦三三三≧ｭ､　｀ヽ./　　　 /　　 /:{イヽヾ､∨　ヽ}三三ﾆヽ

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　　　　　　　| ―　| ─　　|　　　　　　　　　　　　　　 | ―　| ─　　|　
.　　　　　　 iヽ___ﾉ、_　,／＼、　　　　　　　　　　 iヽ___ﾉ、_　,／＼、
　　　　　　∩;;;＼|__ノ`'ノゞヾーー⌒.　　　　　　　 ∩;;;＼|__ノ`'ノゞヾーー⌒
　　　　__／;;;;;　　　　　; 　;;＿--┬-ヽ.　　　　 __／;;;;;　　　　　; 　;;＿--┬-ヽ
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　　　ヽ...;;;;,,,,　￣';;;|　　￣　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;|.....　ヽ...;;;;,,,,　￣';;;|　　￣　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;|
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　　　｜｜　...::::::::::...|　　　 /;;;;;;| ,'''"ﾉヽ;;|　　　｜｜　...::::::::::...|　　　 /;;;;;;| ,'''"ﾉヽ;;|
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.　　　　　 | "'';;;;;; 三|| 　　ヽ:;;;;;;;;;;: )ﾉ;;;;|. 　　　　 | "'';;;;;; 三|| 　　ヽ:;;;;;;;;;;: )ﾉ;;;;|
　　　　／ﾉ ,,,,,::::;;;;;;;;;;|　　　　ヾ--|;;;;;;;;;|　　　　／ﾉ ,,,,,::::;;;;;;;;;;|　　　　ヾ--|;;;;;;;;;|
　　／／　　;;;;;//; ;: ;|　　　　　 |;;;;;;;;;|....　　　／／　　;;;;;//; ;: ;|　　　　　 |;;;;;;;;;|
　　　　　　　　//;;;;; ;; ;|　　　　　|;;;;;;;;;;|　　　　　　　　　 //;;;;; ;; ;|　　　　　|;;;;;;;;;;|
　　　　　　　 //;;;;;　　:|　　　　　|;;;;;;;;;|.　　　　　　　　 //;;;;;　　:|　　　　　|;;;;;;;;;|

　　　┌─────────────────────┐
　　　│しかし、２人の兵士は彼女を通してくれません　　　.│
　　　└─────────────────────┘
463 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:07:44 ID:FNoHxSE60: ┌────────────────────────────────┐
│その間も、２人は歩き始めました。そうして王女様が見えなくなった頃、　　　 .│
└────────────────────────────────┘

　　　　　　　7　　　　　　.１　i;;;;;;;;;;;:;;;l　　　　　　ヽ、;;;ｿ;;;;;;;;;;;;;;i!
　　　　　　　ゞ　　　　　　　｝. i!;;;;;;;;;;;;;;i　　　　　　　ヽ;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　｀ヾ‐------‐'i　 |:::::::::::::（　　　　　　　ｿ｛i!‐-＿__〕
.　　　　　　　　ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　ヽ_;;;;;;;;;;ﾉ. 　　　　　　ﾉ::::｛..:::::::::::く
.　　　　　　　　　)::::::::::::::::::i　　　￣~~ 　　　　　　　｀--｀ヽ:::::::::::ヽ
.　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::）　　　　　　　　　　　　　　　　｀‐----'
　　　　　　　　/:::::::::::::::::.//
.　　　　　　　｛―--―-',/
　　　　　　　　`--――'
　　　　　　　i !　　　　　　　　　_　　　i !　　　　　　　　　_　　　i !
　　　　　二　二~i　　　｛｝｛｝//　二　二~i　　　｛｝｛｝//　二　二~i　　｛｝｛｝//
.　　　　　　|_|　|_|.　　　　　// 　　　|_|　|_| 　　　　　// 　　　|_|　|_| 　　　　//
　　　　　　　　　　　　　　　 " 　　　　　　　　　　　　 "　　　　　　　　　　　　"

　　　　　　　　　　　　┌───────────┐
　　　　　　　　　　　　│兵士さんは口を開きました│
　　　　　　　　　　　　└───────────┘
464 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:12:21 ID:FNoHxSE60: 　　　　　　　┌────────────────┐
　　　　　　　│　　　　旅は楽しかったかい？　　　 ......│
　　　　　　　└────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　／　￣　｀　.
　　　　　　　　　　　　　 /／￣￣＼　＼
　　　　　　　　　　　 .　　　ｌ ┌　､ )　　ｌ
　　　　　　　　　　　　　　 | /::|　ｌ　|::::: |/⌒ .ｌ　　
　　　　　　　　　　　　　　　| |:: ＼／ :::::| 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　| !､::::::::::::: ／　　|　　
　　　　　　　　　　　　　　　| 　l::::::::::::| 　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　 ',　}:::::::::::{ 　　,r'´　　　　
　　　　　　　　　　　　　.　＜∨ ＼／　／＞　. __
　　　　　　　　　 .　＜　　　　` ー─ｲヽ　　　／＞　.
　　　　　　　／　 |　　　　　　|　　/　　　　　　 | /　　　＼
　　　　　　 /　　 :|　 l￣',　　:|　　|　／￣/　 :|ｲ　　　　　ヽ
　　　　　 l＼　　:|　　＼＼ :! 　 !／　／　　 |ｌ　　　＞"´ｌ
　　　　　 |　＼ :|　　　＼　　　＿／　　　 :|＞"´
465 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:14:01 ID:FNoHxSE60: ┌────────────────────────────────┐
│優しく語り掛ける口調は昔のまま……ヤルオは「はい」と笑顔で答えました　....│
└────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　　｀"''-、
　　　　　　　　　　　　／-――-　　　 -―＼
　　　　　　　　　　　 /　　＿,　　　　　　　＿　',
　　　　　　　　 ,'　　弋ﾓ无　　　　　イtァ７ ',　　　　
　　　　　　　　　　 l 　　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l
　　　　　　　　　　 l　　　　　（　　　,、　　）　　　 l　　　
　　　　　　　　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /
　　　　　　　　　　　ヽ、　＿＿　　　　　　　／　　　　
　　　　　　　　　 r''"´:::::::/´|　　　 _,,..-''´ヽ
　　　　　　　　　 __|::::::::::::/::::::ヽ、　　　|:::::::〈.、__
　　　　　 _,,..-‐''"´　 |＼.／,::::::::::::|　　　 |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
　　　　　|ヽ　　　　　 |　 __　'.,::::::::::＼.　 .l／::::|　＜_　　　.|
　　　　　|　ヽ　　　￣／　 '.,::::::::::::＼,':::::::::::',　　.|　　 .|
　　　　　|　　ヽ　　　　＼　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',　　|　　　.|
　　　　　|　　　ヽ　　　　　＼　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::',　 | 　　 |
　　　　　|　　　　l　　　　　　＼　 |:::::::::::::::::::::::::::::|　l 　　 .|
　　　　　|　　　　|　　　　　　＼|:::::::::::::::::::::::::::::| ,'　　　 |

　┌──────────────────────────────┐
　│そう、敵同士になってもなお、２人の関係は変わらなかったのです　　　　.│
　└──────────────────────────────┘
466 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:16:46 ID:FNoHxSE60: ┌─────────────────────────────────┐
│投降しようと、処刑は免れないだろう……なら、生きる為には戦うしかない　　　...│
└─────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　, 　´ 　　　　　＼
　　　／　　　　　　　　ヽ
　　 ./ 　 -- ．.,_　　　　　＿‘.
　　,' 　　　　 _　　　　__´＿　‘.
　，　　　t''tzj´　　　￣￣　 ‘.
　 {　　 "'｀¨¨´　　　　　　､､ }
　ヽ　　　　　　ゝ-‐ ｰ- '　　　'
　　＼　　　　　　　　､ <＿
　　　　＞,7/1　　_　,r' ｀'rv////
　　　〈/////」　　V　／　l///＼
　　　__//////ﾝ　〈,r' 　　 _〉Y// ﾄ、
　　{//＼｀¨7 o⌒f ＼,r'´ ､ゝ///|.:.ヽ
　　j,////｀7'__`] !_　 ! Y´ `　＼,r':､<
　　|,//////∨　ヽ_ヽ.{ {ヽﾄ　j′∨　ヽ __
　　|//////У　　ヽヽ} } ヽｨ､　,ﾍ | ｀fヽヽ
　　|,∧_/z＜/〉　_ lT　= ‐'ー　´ 　|　|　l　}
　　j_/_/＞　´ﾞ´　　| l　二　　　　　|　| / ,r'
　　　￣ヽ　　　　　ヽヽ.二　　． ^└ `´
　　　　　　＼　_＿　､ }.} ＞´

　　　　　　　　　　　　　　／　￣　｀　.
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　　　　　　　　　　　 .　　　ｌ ┌　､ )　　ｌ
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　　　　　　 /　　 :|　 l￣',　　:|　　|　／￣/　 :|ｲ　　　　　ヽ
　　　　　 l＼　　:|　　＼＼ :! 　 !／　／　　 |ｌ　　　＞"´ｌ
　　　　　 |　＼ :|　　　＼　　　＿／　　　 :|＞"´　　　

┌─────────────────────────────────────┐
│兵士さんもまた……王国の兵士としての自分が、彼を此処で見逃す事を許してくれない　..│
└─────────────────────────────────────┘
467 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:17:05 ID:FNoHxSE60: ┌──────────────────────────────┐
│だから、彼らは殺し合う……だが、この和やかさはなんなのか……　　　..│
└──────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　, 　 ´　　　　　　　｀　、
　ﾔﾚﾔﾚﾀﾞｵﾈ　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 '　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 ′_　　　 }　　　　　　　　　 ,
　　　　　　 /　　 ≧ｰ-　ヽゞ≠　　＿　　U
　　　　　 |　　ﾍﾟ　ﾉ　　　ー＝三= 　　　 |
　ｲ⌒ヽ　　　　｀　　　　　　　　　 ´　　　　　 '
　ゝ___ﾒー　　　　　（　　　{　　　　　）　　　　 ,′
　　　　　　＼　　｀¨¨ヽ＿ー-　'　　　＿∠
　　　　　　　　 |≧=-　 ___　　＿_..｡s≦三三|
　　　　　 _ -=≦≧三三| | |三三三三三-=≦≧=- ､
　　　／三三三三三三| | |三三三三三三三三三三＼
　　 /.三三三三三三三| | |三三三三三三三三三三ﾆ∧
468 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:17:15 ID:FNoHxSE60: 　　　　　　　　　┌─────────────────┐
　　　　　　　　　│道すがら二人は色々な話をしました…….│
　　　　　　　　　└─────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐￣￣￣￣￣｀ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　　　　　　　　　　ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　/￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 /　　　　 /　　　ヾ　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　 i　　　　 { ―- 　ｉｉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　ゝ　　　ﾂ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ
　　　　　　　　　　 /｀　　　　ゝ　　　　´　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　 i　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　}　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿／__
　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿_ノ　　　　　　_,ィ"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　＼⌒￣´　　　　　　i´　__,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐-　＿＿＿＿ iヽ! <_ 〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i ヽ　　　! .',　 !∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　ヽ　　.!　',　>__〉:::::::::::__,::::-―'"￣￣￣⌒ヽ

　　　┌───────────────────────────────┐
　　　│旅の思い出やあれからのお城の事……森から見上げる夜空は綺麗だとか│
　　　└───────────────────────────────┘
469 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:17:27 ID:FNoHxSE60: 　　　　　　　　　　┌─────────────────────┐
　　　　　　　　　　│取り留めのない話を重ね、友好を深めながら　　.....│
　　　　　　　　　　└─────────────────────┘

;';:',:'.:';';:',:'.:',:'.:'爻彡爻爻彡彡彡彡!;';:',:'l 　　　 {,:'.:'Y,:'.:',:'.:',:'.:',:'.:';';:',:'.:';';:',:'.:';';:',:',:'.:';':.爻彡爻彡彡ｯ
,:'.:',爻彡,:'.';';:';';'爻爻彡彡彡'⌒´;';:';';:'ｌﾘ゛　　　　ヾ弌_j:Y,',:',',:';爻彡'^;',:';',:';',爻彡彡;',:'爻彡彡彡'′
爻彡,:'.:';';:'ｘｯ爻彡彡彡'´;';:':;'ｌ:l;l爻州ﾘ_,　　　　　　（乂_j;',:';',:';Y;',:';',:';'ｯ爻彡'⌒;',:'爻彡彡ｼ′从
彡;';:','ｘ爻彡彡ｼ爪;';;';i:i:i:i;i;i;i;i;ｯ爻彡⌒　　　　　　　　　　{乂三,:'!;',:'ｯ爻彡;';ミー爻彡ｸ⌒´i;i;i;i;ｯ爻
,:厶辷彡ﾞ⌒＾´　⌒ヾﾆ圷爻彡彡ﾞ⌒　　　　　　　　　　　　 (乂三.小ィi　ト-'⌒´辷ﾐ行爻彡ｯ'
　|ｉｌ ,、　　　　　｀Yl|i<＾　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　に、　ｌ{_,　}　｀⌒YlY⌒¨´
li Ｎシ　　　　　　 Niﾚﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i%)}　jｌ:｢ /Ｌ、　　 !iljﾜ
　l |　　　　　　　　　 |i|li　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !l　　rr|<ｼ⌒`' 　 !|!|
l _j{, ､　ｨｯx 　　 ,、_　|j|l|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }l　 _川'¨,、ｨｯx:、｣j|∟、
{ %l.':;}L_':.':'ミx'⌒ヾ,:'.:',ヾｰｘ;_,、　　　　　　　 ,、ｨｯvzx;_　　ｨｯx:､_!　i'@’j,:'.:ミ;';,:'.:'..'.'.'.ヾ⌒ヾ
f《d/ｼ'＾`.:.:,:'.:ﾘ:,:)',:'.:',:'.:','.:',:ﾞ;';:',:ミ:xz、　　　　　〃.:',:':,:'.ﾐｯ彡ｯぐ,:,:'.:':r小ぐ＾l_,|,:'.:',:'.｀ヾ⌒ヾ!,:'jミミ
　l:ﾚ′,:'.:',:'爻彡'⌒,:'.:',:'.:':ｘ',:'.:',:'.:ヾ癶⌒ヾｰｘ;、{,:'.:'ｯ爻彡彡＾:'.:',:'.:',:'.｀丁ｲ　!{;';:',:'.:':⌒:'.:',:'.:',.'.'彡
Ｍ:!,:'.:',:'ｯ爻彡ｼ,:'.:',:'.爻彡:',:,:'.:',:'.:',ﾘ,:'.:',:'.:','ｨｯﾘ　^¨⌒^ﾞ^⌒ﾞ{!,:'.:',:',:'.ｨ爻j　l　l:N;';:',爻彡:'.:',:!.:'爻彡
ｌi !j_爻彡彡',:'.:',ｰ爻彡彡ﾐ.:,:'.,:'.:,:'.:',:'.:'ｯ爻彡ｼ:': ; : ': ; :': ; : :乂:,:'.:爻彡｣|l !j: l !j_爻彡,:'.:',:'.爻彡彡
ﾉ从Z＿⌒^ﾞ￣＾⌒^´￣ﾟ⌒＾ﾞ^¨￣´＾⌒ﾞ＾⌒: : ; : ': ; : ': ; : ':￣＾⌒＿_,ﾌﾘ从ﾉ从Z＿ﾞ＾"⌒¨￣＾⌒
爪jヾ{⌒ヾ: :': ; : : ; : :'; : : ; : :': ; : :'; : :': ; : :'; : : ; :' : :': : : ; : : : ; : :⌒ﾌr爻人爪jヾ{⌒ヾ; :' : ; : :' ; : :
＾7⌒T⌒ヽ/⌒ＹﾆV⌒7⌒YTｱ工V⌒ｺ⌒V二Y⌒Y＾Ｖ⌒Y^ﾐv'⌒Ｚ⌒ﾆ7⌒ﾝ'⌒V⌒7⌒7X⌒Y＾
￣ﾞ^⌒￣￣^⌒^´￣｀＾￣⌒´￣｀￣＾￣⌒´￣｀￣´￣｀￣＾⌒´￣＾⌒´￣’￣⌒￣＾￣⌒＾⌒¨´

　　　　　　　　　┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　│少しずつ人目のつかない場所へ進んでいきました……　　│
　　　　　　　　　└────────────────────────┘
470 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:17:37 ID:FNoHxSE60: 　　　　┌───────────────┐　
　　　　│その会話を聞いていたのは彼らと.....│
　　　　└───────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　r;ｭ
　　　　　　　　　 _.. -‐七jー- ､
　　　　　　　　__,f__:::::::::::::::::::::::::__入_
　　　　　　　　L::,.､:__￣::￣::￣::＿;､r┘
　　　　　r:,===z・:::::::￣￣::￣::::::::ﾞﾓ＝==､､
　　　　　| | ,／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　 | |
　　　　 Y´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽリ
　　　　｀T! ,ｰir- ､:::;;;＿_＿;;;:::-ir‐､‐ '|｢
　　　　　　 ||,'.　|!　　 'fr'~^~ｉl.　　 |!.　',　||
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　　┌────────────────────┐
　　│兵士さんが手に持っていたランタンだけでした ....│
　　└────────────────────┘
471 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:17:47 ID:FNoHxSE60: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│そして……暗い森の中、２人は人知れず対峙し……..│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
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　　　　　＼＞──────────〔（（（)/⌒ヾ＼　　　｀ ⌒´　　　／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 // .! .／!　　 !＼ rｲ　　ｌ＞　.
　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　 //　 .//　.| |:::::|　　 |::::::ｌ　　　 |　　　　＞　.
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─────────.∨∧⌒ヽ/ 〉 ´　ｌ∧ .| |　　ヽヽ:::::::::::::／　　 .／　　　 / /　　　.∧＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨∧ﾉ::::| .{ 　　乂l .| |　　　 |　|::::::::::|　　／　　　 / /　　／　ｌ　＼
──────────∨∧.ゝ＼＞───l |　　　＼＼／　 .／　　　　 | .|　／　　　|｀ヽ／／⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　 ∨∧　　　　　　　ｌ! ｌ￣ヽ　　ー─　　　＿　　　 .| .| :/　　　／ヽ/::::/　　／＞　.
　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　 |　＼　＼|　 |　　／　 /　　　 | .|/＿ ∠/ ／::::::ｌ　　/　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　＼　　　ー ' 　／　　　 .| .|　　　　＼:::::::::| 　 |　　　　　　　＼
472 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:17:57 ID:FNoHxSE60: 　　　　┌─────────────────────────────────┐
　　　　│激戦の末、一方が首をはねられて絶命するという形で戦いは終わりました　　　..│
　　　　└─────────────────────────────────┘

　　　　　　 .ｌ;;i′　　　　　　/　　　　　.!圭/ .ｲ、圭圭圭/　|圭/ 　　　　　　ｨ幺才　　　　 ,イﾞ .,〃　　　　　　ｨ幺才
　　　　　　 .|/　　　　　　　ﾉ　　　　　 .ｌ圭!　 l圭圭圭ゝ　!Ⅳ 　　　　　 ,,ilｒ'"　　　　　,i'./　　　　　　　 ,ｨ幺才 .,.
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473 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:18:08 ID:FNoHxSE60: ┌──────────────────────────────┐
│敗者の名はヤルオ……兵士さんは彼の首を丁寧に布で覆いました ..........│
└──────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　 /　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　 /｀ヽ　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　/　　 ',_/_/_/ノ、
　　　　　　　　　　 /　　　　| 　ｌ|　　 |
.　　　　　　　　 / 　　　 |＿j|　　 |
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　　　　　　　　　　/ 　　　　 L_/　　　　　＼
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　 j　　　　　　　　　　　　　　　 ,
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　　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　､＿　　＿＿＿,,.　　 ''"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,:;;#圭#;;　　　　　　　ポタッ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;#;;
474 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:18:19 ID:FNoHxSE60: ┌──────────────────────────────┐
│そして、地面に倒れたままの体を抱き起こし、その腕に首を抱かせると....│
└──────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　／:.ヽ
　　　　　　　　／　　　 |:.:.:.:.:}
　　　　　　　/:.（　　　 |:.:.:／
　　　　　 /:.:./ｰ┐　 j／　／}
　　　 r―:.':.:.:.:.:.:.:.└ｧ　　　}:.:.:j
　　∠:.:.:.:.:/￣/:.:.:.:./＿__　j／
　　　/:.:.:./　 /:.:.:.:./:.:.:.:./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:〉
　　 /:.:.::/　 /:.:.:../二￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_/:.:/:-‐ー┐
　　/:.:.:/　 /:.:.／:.:.:.:/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／
　 /⌒　　/／　￣　　 _＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣/:.:/ ／:／:.＼
　　　　　　　　　　,..:＜／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:/ （／<:.:.:.:.:.::>
　　　　　　　 ,...＜:.:.／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:/　　　　＼／
　　　　　 /:.:.:.:／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／　　　　　　　　／＼
　　　　　　/:.:.／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　／::.:.:.:.:.:>
　　　　　 /／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rー＜:.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.:.＞ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣

　　　　　　┌──────────────────┐
　　　　　　│ランタンを地面に叩きつけました……　　　 .│
　　　　　　└──────────────────┘
475 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:19:03 ID:FNoHxSE60: ┌─────────────────────────────┐
│乾燥した木材などが多かった所為もあり、火はすぐに大きくなりました │
└─────────────────────────────┘

　火　)ノ (⌒　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,
　　　,;:)/⌒ヽ　　　　　　_　人　　　　　　￣|
ﾍｌヽ(　　　　　　　　　　人)ヾ;　从　　　　￣
`ゞ　　　,,　　　　　　　_ノ　　_人　 (,＿
　　　￣|　　　　　　_从　(⌒　　　　ﾞ /⌒
　　　￣　　　　　_ ゝ　　　　　.　　　　火　　　　　　 ,,
　　　　　　　　　人　　　　　.,;,.,　　　　｀ﾍ/　　　　￣|
　　　　　　　_,ノ　　　　　.,.,; 　　;,,.,　　　（　＿　￣
　　　　　｀ﾍ(　　从;:　 .;　　　　　;,　　　∨(
　　　　　　_）　　　　,;　　　　　　　　;,　　　从
　　　　　⌒ヽ　　　.;:　　　　　　　　　:;,　　ﾉ_イ
　　　　　_人ﾉ,　　 ;:　　　　　　　　　　;;　　/
　　　　　　ヽ　　　;　　　　　　　　.,ﾉｌ火)　　'ﾍ,
　　　,火_)i_从　　 ;:　　　　　　　　　　;;　　火/(_
　　　._ﾉLノｌ　　　 ;　　　　　　 l(　　　　;　　　ヾ.,_从
　_火｀　　　　　､从_　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ_人_
　 ,,'`"ﾞ"''`ー;､从_ノ（_.,;:.)ﾍ　　　　）L从_;:,火,.;:ー'"ﾞ⌒

┌─────────────────────────────┐
│ゴウゴウと燃え盛る炎。それを背にして、兵士さんは去っていきました..│
└─────────────────────────────┘
476 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:19:56 ID:FNoHxSE60: 　┌─────────────────────────────────┐
　│兵士さんが森の奥から戻る頃には、その火はかなり大きくなっていました…….....│
　└─────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　／ ;;||　＼　火事だ！　　　　　　　／ ;;||　＼
　　　　　　　/＿__;||＿＿ |　　　　　　　　　　　　　　　 /＿__;||＿＿ |
　　　　　　　| ―　| ─　　|　　　　　　　　　　　　　　 | ―　| ─　　|　
.　　　　　　 iヽ___ﾉ、_　,／＼、　　　　　　　　　　 iヽ___ﾉ、_　,／＼、
　　　　　　∩;;;＼|__ノ`'ノゞヾーー⌒.　　　　　　　 ∩;;;＼|__ノ`'ノゞヾーー⌒
　　　　__／;;;;;　　　　　; 　;;＿--┬-ヽ.　　　　 __／;;;;;　　　　　; 　;;＿--┬-ヽ
　　　 /-;,,,　"'' ;;;,,,;;;;;;;;;;'' '''｜　　 |;;;;;;|.　　　 /-;,,,　"'' ;;;,,,;;;;;;;;;;'' '''｜　　 |;;;;;;|
　　 /;;;;,,　ヽ,,,　 ''　／ヽ;;;;;;;;|　　　 |;;;;;;|__|ヽ.　/;;;;,,　ヽ,,,　 ''　／ヽ;;;;;;;;|　　　 |;;;;;;|__|ヽ
　　　ヽ...;;;;,,,,　￣';;;|　　￣　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;|.....　ヽ...;;;;,,,,　￣';;;|　　￣　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;|
　　｜＼　;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　　__|;;;;;;;;;;;;;;;| 　｜＼　;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　　__|;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　|　ヽー――￣|　　　　／/　　,ヽ;;;;;;|.　　 |　ヽー――￣|　　　　／/　　,ヽ;;;;;;|
　　　｜｜　...::::::::::...|　　　 /;;;;;;| ,'''"ﾉヽ;;|　　　｜｜　...::::::::::...|　　　 /;;;;;;| ,'''"ﾉヽ;;|
　　／　 |　　"""''　|　　　|;;;;;;;(＿,, )) |;;;|...　　／　 |　　"""''　|　　　|;;;;;;;(＿,, )) |;;;|
　／　　　|::...　　三||　　　|;;;;;;;;;;;t-ﾉ |||;;|......／　　　|::...　　三||　　　|;;;;;;;;;;;t-ﾉ |||;;|
.　　　　　 | "'';;;;;; 三|| 　　ヽ:;;;;;;;;;;: )ﾉ;;;;|. 　　　　 | "'';;;;;; 三|| 　　ヽ:;;;;;;;;;;: )ﾉ;;;;|
　　　　／ﾉ ,,,,,::::;;;;;;;;;;|　　　　ヾ--|;;;;;;;;;|　　　　／ﾉ ,,,,,::::;;;;;;;;;;|　　　　ヾ--|;;;;;;;;;|
　　／／　　;;;;;//; ;: ;|　　　　　 |;;;;;;;;;|....　　　／／　　;;;;;//; ;: ;|　　　　　 |;;;;;;;;;|
　　　　　　　　//;;;;; ;; ;|　　　　　|;;;;;;;;;;|　　　　　　　　　 //;;;;; ;; ;|　　　　　|;;;;;;;;;;|
　　　　　　　 //;;;;;　　:|　　　　　|;;;;;;;;;|.　　　　　　　　 //;;;;;　　:|　　　　　|;;;;;;;;;|
　　　　　　　// ; ;　　　|　　　　 |;;;;;;;;|.　　　　　　　　 // ; ;　　　|　　　　 |;;;;;;;;|

　┌────────────────────────────────┐
　│「火事だ！」兵士の一人が叫びます。　すると、もう一人の兵士は大慌てで　....│
　└────────────────────────────────┘
477 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:20:13 ID:FNoHxSE60: 　　　┌─────────────────────────┐
　　　│どこかへ走り去っていきました……すると、その直ぐ後　　......│
　　　└─────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／ー、_　 ∠|
　　　　　　　　　　　　　　　　　／／::::::::::::::∨ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　| |::::::::::::::::／／
　　　　　　　　　　　 , ー、　　| |　 ∧／／
　　　＿＿＿＿　／ /　/ ヽ　　｀￣／／
　　ヽ＿　　　　X ￣二￣ゝー、.／　　　　　　　　　　　　　／|
　　　　 ≧ーノ　＞ー＜ﾍ　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　／::::/
　　　／〉三/;;;;　 l |￣//　ヽ≦￣　　　　　　　　　＿　　　　 /:::::::/
　　 /　 ≦ｿ;;;;;;;;;　| l　//　　 ∨/ ＼　　　　　　　／ヽ　ヽ　＿ ∨≦
　　〈＿;;;;;;/ ヽ;;;;　 l | // 　／∨ 　　}　　　　　　　l } } Y　 }ハ　 ∠ ヘ
　　( 〉;√;;;ヽ　}彡二二ミ/ミ}/ ｀ー´　　　　　／　/∧二二ヽ≦　ヽﾆ}
　　　ヽ;;;;;;;;人ｲ;;;;/　　 / ヽ/　　　　　　　 ∠＿ /.l 、＼Y } |　/ヽノノ
　　　　≧彡／;;/　　 / ＿ヽ　　　　　　　　　　　{ミ彡　ヽハﾉ/ ∧
　　　 {ミ}／i;;;;;/＿_ /√三ミ}　　　　　　　　　　ﾍ　 Y　/彡三三}_
　　　　　　/三三ミ/ 三三ミﾄ、　　　　　　　　　　 ≧彡∧彡〈　　;;;;ヽ
　　　　 /三三ミ∧三三ミｊ;;;;ヽ　　　　　　　　　　　　{ﾍ}二ﾄヽ　;;;;ﾉ
　　　　人三彡/　{｀￣´　;;;;;;|　　　　　　　　　　　　　 ∨三ﾐ}三 }
　　　./　　　;;;;;;/　ヽ＿＿;:;:/　　　　　　　　　　　　　　 } 三ﾐ}ﾄ三ｊ
　　　 | 　　;;;;;;/ 　　/－、　}　　　　　　　　　　　　　ﾍ￣´ ∨ﾐ/__ , －、
　　　 ∨三ミ}./　　 /　　 };;;;;;}　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　／/　　{≦ l;;;;;}
　　／三ﾐ}/　　　〉二{ー´　　　　　　　　　　　　　　　　 ≧//　　又ﾍ ={
　 ∧三三ﾐ{/　　　/三三 }　　　　　　　　　　　　　　　　　　/|{ニ=ヽ_／ヽ.l弋
. /　　　;;;;;;;;}　　　ﾍ　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　 l∧ミ三} 　　 ||;;;;ｊ
　　　　;;;;;;/　　　　ﾍ__ ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ　ゞ三}　　　 .∨
　　　;;;;;;;／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　;;;;;/
　　　;;;;/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ　;;;;/

　　┌─────────────────────────────┐
　　│彼が走り去った方向から、大勢の兵士がやってくるではありませんか .│
　　└─────────────────────────────┘
478 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:20:31 ID:FNoHxSE60: ┌───────────────────────────────────┐
│バケツや兜に水を入れ、火を消すために森の中へ進んでいく大勢の兵士を見つめ　.│
└───────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　 .　´ ￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　／　／￣￣ヽ',　　
　　　　　　　　　　　　　　ｌ　 /　.ｨ┐ ｌ　　　.　　　
　　　　　　　　　　　　　　ｌ⌒ヽY :::::|　ｌ　|ヽ |　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　|　　 |::::: ＼／ ::| |　　　　……やはり、紛れ込んでいたか
　　　　　　　　　　　　　　|　　＼ :::::::::::::ノ |　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 |::::::::::::l　 |　　　　
　　　　　　　　　　　　｀ヽ　　 }:::::::::::{　/　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　 ,. ィ二＼　＼／　/＞　.　　
　　　　　　　 .　＜￣　　　　　　 ` ー─ｲ　　　　＞　.　　
　　　　　／　　　ヽ　　　　　　　　 ',　|　|　　　　　　|　＼
　　　　 /　　　　　 |　　　┌─､　 |. |　| 　ィ￣/　|　　 ∧　
　　　 |＿＿　　　 l　　　 ', 　＼ .|. |　l　 /　 /　 .|　　　∧
　　　　/　　　丶　 |　　　＼　　＼.|　l／／　　 .|　　／',　
　　　 |＿＿　　＼|　　　　＿` ー┐　ィ ´ ＿　　 | ￣　＿ｌ
　　　　/　　｀＜　.|　　　＼＼　.ｌ l　| ノ　／　 |＞ ´|　 |　　

　　　┌──────────────────────────┐
　　　│兵士さんは「紛れ込んでいたか」と忌々しげに呟きました　　　　│
　　　└──────────────────────────┘
479 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:20:44 ID:FNoHxSE60: ┌────────────────────────────────┐
│目の前の状況を理解できていないのか……いや、理解したくない王女様は ....│
└────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　／　　 ,. ィ: ´/　ヽ.＿: : : ＞. .､　｀　､
　　　　　　　／　　,ィ＞ ´,､ i　　　　　　｀　＜: :｀i　　ヽ
　　　　　　 /　　　/´　　 ./ﾑ!　　　　　　　　　　｀ヽ!　　 .ﾍ
　　　　　 ./　　　/　　　ﾑﾐi! .|　　 |　　　　　　　　|　　ﾊ',
　　　　　/　　　 i　　　,ｲ.|　　! i!　　 l　　|　　 ',　　 .!　　　 i ',
　　　　 .'　　　　.!　　 i .{'　　 | ﾊ　　.ﾊ　.ﾄ,　　.ﾄ,　　|　　　 |　i
　　　　 .　　　　 |　　 l　　　　{'　∨ .| ∨| i　　|. ',　i!　　　 .!　|
　　　　.′/　　　! -‐1¨￣｀¨ヽ　 ∨|　ﾍ｢丁¨T　ﾄ.i!　　　　!　!
　　　　|　,!　|　　',　 .i,ｨテ.笊ﾐ　　　Ⅵ .zィテ.ミﾄ､.',l　　　　 | .l
　　　　| .ﾊ　i!　　∨ K{:::::::爿　　　ヾ　 {::::::爿 }>i!　　　　.' .!
　　　　| { .!.ﾊ　　　Ⅵ　辷zﾝ　　　　　辷zﾝ　　i!　　　 /　!
　　　　| ! .{ハ　　　ヾ　　　　　 i　　　　　　　　 /　　　./　 .!
　　　　{'　　　',　　　ﾍ　　　　　＿　　　　　 /!　　　/　　!
　　　　　　　　ﾊ　　　 !'＼　　 ‘　 ’　　　　. .ｲ: !　　　i､　　!
　　　　　　　/ /!　　　|: : : >i ､　　　　　. イ∨: :.l　　　.|: ヽ. |
　　　　　　./ 〈: |　　　|: :/ _｣　｀　ｰ　 ´　 L. ∨:l　　　 |: : :〉!
　　　　　 /　　ﾍ!　　　!/　|｀ー-　__　_ -‐'´|　Ⅵ　　　 |:r'´ |
　　　　 ./　 /　 |　　　|-‐'ｰ､　　　 V　　__.人__`!　　　 !'　　l
　　　　/　 /＿_｣　　　|　　　｀ー ┼　´　　　　|　　　 .l　　 l
　　　_/ィ ´　　 |　　　|　　　＿＿,.⊥.＿＿_　　|　　　　!ーｧ-､
x≦三ﾆﾊ　　　　!　　　!　 <: : : : :,ィｰ'ﾄ.､: : : : > |　　　 |　ﾑ三:＼

　　　　┌──────────────────────┐
　　　　│その様子をただただ、眺めていきました……そこへ....│
　　　　└──────────────────────┘
480 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:20:58 ID:FNoHxSE60: 　　　　　　　　┌────────────────────────┐
　　　　　　　　│大勢の兵士を掻き分け、一人の男が近づいてきました ......│
　　　　　　　　└────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　 ',::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｌ　　ｌ:::::::::::::::::::.:.:.:ｌ
　　　　　　　　　　　　',:::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ.　　ｌ::::::::::::::::::.:.: !
　　　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ　　　ｌ:::::::::::::::::.:. !　　　　聞き分けなさい、王女様……
　　　　　　　　　　　　ｉ::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.: ｌ　　ｌ:::::::::::::::.:.:ｌ
　　　　　　　　　　　　　ｌ::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ　　　ｌ::::::::::::::.: ｌ　　　　　分かりませんか？　あの男が此処にいて
　　　　　　　　　　　　 !:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ｌ　　　 |::::::::::::.:. ｌ
　　　　　　　　　　――'　､::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ　　ｌ:::::::::::.:. ｌ　　　　　　ヤルオーがいない……
　　　　／　´ ￣｀　　､　ヽ::::::::::::.:.:.:.:.ｌ.　　ｌ:::::::::::.:. ｌ
　　　　　/　.ィ≦≧=- ､　　　､ヽ.:.:.:.:.:.:.:ｌ.　　 /:::::::::::::.:.:ヽ
　　　　ｌ<///////////ヽ､　ヽ｀ヽ.:.:.:.ｌ　　〈::::::::::::::::::::/
.　　　　 !//////////////ヽ　ヽ　＼:ｌ　　ｌ- ´ 　｀Y
　　　　 V///////////////ヽ　＼　ｌ!　　 |　　　　 ',
.　　　　＼///////////////＼　ヽｌ　　ｌ　　　　　ヽ
　　　　　　　｀＜//////////////>､ }!　　 !｀　ー―　1
　　　　　　　　　　￣｀　＜////////V　　　｀　ー―　´
　　　　　　　　　　　　　　｀　ー－ ´

┌──────────────────────────────────────┐
│彼は言いました。「聞き分けなさい、王女様」　そして、続けて耳元で彼はこう呟いたのです.....│
└──────────────────────────────────────┘
481 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:21:13 ID:FNoHxSE60: 　　　　　┌────────┐
　　　　　│彼は死んだのです │
　　　　　└────────┘

　　　　　　　　　 l / l　ヽ .l　　　ヽヽ　　　Y,r1|
ﾒ　　　　　　　　 l/　 l　　.ヽl 　　　　ヽ＼ﾐ l/ .l !
刈　　　　　　　　､.　 !　　　>　　　　ヽヽj　ﾒ/　　　彼は死んだのですよ
.l刈　　　　　　　　 ` - -　'　　　　 ,ィ1　ヽ l //
..l刈:, 弋ー---　────一 ' "´ ﾚ'　 ,;刈//　　　　　神の導きによって
. 川　　ヽ-┼十十十十十─十ﾅメ　　川ノ!
`ヽ川　　 `ー------------‐一’　　川ﾒl/
　l ヽ川　` ー -- ─── -- 一 '´. i川/ l
　l　 .弌川　　　　　　　　　　　川川ﾒ" .l
　l.　 ___守川川川川川川川川川メ--､　 l
, - '´　 `:弌川川川川川川川メ　　　x ` '-､
　　　　　 l　`下川川川川刈メ"　　/　　　　 ` '-､

┌──────────────────────┐
│王女様の頭の中でその言葉が何度も反響します ........│
└──────────────────────┘
482 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:21:26 ID:FNoHxSE60: 　　┌───────────────────────────┐
　　│死という事実が染み込んでくる。涙と共に、思い出が湧き上がり,,,.│
　　└───────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾐ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　゛ｰ-=＝=ｰ―--
　　　　　　　　　　　＿＿____
　　　　　　　　　　　 Zﾆ=＝＝ﾆ三三:=x、
　　　　　　　　　　　 x≠¨¨¨ﾐx　=三:心　　　　　あ、あぁ……
　　　　　　　　　　　 /////////ﾊ，　 .ﾏ_ﾊ
　　　　　　　　　 '//////////}}　　 }.刈
　　　　　ι　　　　 {l//////////ﾘ　　.ﾘ//
　　　　　　　　　O。　 }}/////////'　　 ///
　　／／／　　　　〃つ＝=z　,〃　　 //,ｲ
　　　　／／／　　i{　　　　と⌒~　) ／´
　　　　　　　　　じ　　　　｀ｉ｢"ιﾟ｡
(　　　　　　　　　 υ　 оﾉ (
　ヽ　⌒　　　　　　　　　　　 )ﾉヽ)
　　　　　　　　　　　　　。　ノ,′ (
　　　　　　　　　　　　　　( ｡ﾟ　　oﾟ｡

　　　┌────────────────────────┐
　　　│滴る雫は大地へ王女様の愛を染み込ませていく…… .........│
　　　└────────────────────────┘
483 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:21:45 ID:FNoHxSE60: 　　　┌───────────────────┐
　　　│こうして、２人の旅は終わりを告げたのでした..│
　　　└───────────────────┘

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484 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:25:19 ID:FNoHxSE60: 　　　　　　　　　　　　　　　　 .　´ ￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　／　／￣￣ヽ',　　
　　　　　　　　　　　　　　ｌ　 /　.ｨ┐ ｌ　　　.　　　　　　　あの後、なんとか森の火事は消火され、
　　　　　　　　　　　　　　ｌ⌒ヽY :::::|　ｌ　|ヽ |　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　|　　 |::::: ＼／ ::| |　　　　　　　その奥から黒こげで顔の判別もできない
　　　　　　　　　　　　　　|　　＼ :::::::::::::ノ |　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 |::::::::::::l　 |　　　　　　　無残なヤルオの死体が見つかりました
　　　　　　　　　　　　｀ヽ　　 }:::::::::::{　/　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　 ,. ィ二＼　＼／　/＞　.　　　　　アンデルセンはそれで一応は満足したのか
　　　　　　　 .　＜￣　　　　　　 ` ー─ｲ　　　　＞　.　　
　　　　　／　　　ヽ　　　　　　　　 ',　|　|　　　　　　|　＼彼の死体をその場に埋め、去っていきました
　　　　 /　　　　　 |　　　┌─､　 |. |　| 　ィ￣/　|　　 ∧　
　　　 |＿＿　　　 l　　　 ', 　＼ .|. |　l　 /　 /　 .|　　　∧
　　　　/　　　丶　 |　　　＼　　＼.|　l／／　　 .|　　／',　
　　　 |＿＿　　＼|　　　　＿` ー┐　ィ ´ ＿　　 | ￣　＿ｌ
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485 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:26:04 ID:FNoHxSE60: 　　　　　　　　＿＿＿
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　　　八_/////////////∧_八
　【三三三三三三三三三三三三】　
　　|:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:|
　　|:|: : : |■■□■■■■|: : : |:|　　　　
　　|:|: : : |■／　ⅩⅡ ＼■|: : : |:|　
　　|:|: : : |■　　　　　 ■|: : : |:|　　　　そして、王女様は塔で眠り……
　　|:|: : : |■Ⅸ━.・　 Ⅲ■|: : : |:|　
　　|:|: : : |■ 　　｜　　 ■|: : : |:|　　　　兵士さんは王女様を連れ帰ってきた功績で
　　|:|: : : |■＼　 Ⅵ 　／■|: : : |:|
　　|:|: : : |■■■■■■■|: : : |:|　　　　兵士長への昇格が噂されましたが、
　　|:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:|
　　|:|: : : |￣￣￣冂￣￣￣|: : : |:|　　　　彼はそれを断り、眠り続ける王女を
　　|:|: : : |【　　　　||　　　　】|: : : |:|
　　|:|: : : |l　　　　 ||　　　　 l|: : : |:|　　　　守り続ける守護者となりました
　　|:|: : : |l　　　　 ||　　　　 l|: : : |:|
　　|:|: : : |l　　　　 ||　　　　 l|: : : |:|　　　　また、彼は友を殺した自らの剣を憎み、
　　|:|: : : |l　　　　 ||　　　　 l|: : : |:|
　　|:|: : : |l　　　　 ||　　　　 l|: : : |:|　　　　生涯、一度として剣を振るわなかったそうです
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　【三三三三三三三三三三三三】
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486 ： ◆PxXXpn9rjo ： 2014/09/07(日) 21:26:53 ID:FNoHxSE60: 　　　　　　　　＿＿＿
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　【三三三三三三三三三三三三】　ｶﾁｯ
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　　|:|: : : |■／　ⅩⅡ ＼■|: : : |:|　
　　|:|: : : |■　　　　　 ■|: : : |:|　　　　――おしまい
　　|:|: : : |■Ⅸ━.・　 Ⅲ■|: : : |:|　
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　　|:|: : : |■＼　 Ⅵ 　／■|: : : |:|
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　【三三三三三三三三三三三三】
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ありふれた御伽噺　　「旅の終焉のお話２」　　　　　　終わり
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