Ａｐｐｌｅ‐Ｐｏｌｉｓｈｉｎｇ　Ａｒｔｉｃｌｅｓやる夫は君子を全うするようです（前編）

2024-04

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やる夫は君子を全うするようです（前編）

1 ： 1 ： 2008/08/14(木) 21:26:47.85 ID:4mNAIQgQ0: 作：中島敦　新調文庫「李陵」収録「弟子」
参考文献：呉智英　文春文庫「現代人の論語」

「やる夫は信仰を売るそうです」（前編）（中編）（後編）
を書いた者です。
　今回は孔子についてです。しばらくは予備知識をお送りします。
2 ： 1-2 ： 2008/08/14(木) 21:30:24.56 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　,..　--- ..　　　　前回はキリストとユダの師弟関係を書き、
　　　　　　 ,..-.:.￣.:..:..:.. : : : : ｀丶、　　今回は、孔子と子路の師弟関係を描きます。
　　　　／:..:..:.　..: : : : : : : : : : : : :＼　　やる夫が子路・長門が例のごとく孔子
　　　　/:ﾍ=､､:.＿: : : : ＿＿:ヽ:_:　-^,.ﾄ､　　やらない夫が子貢とするけど
　　　ノ:..:..:./:.. ￣: :７´:―― : :|‐: :´､: ヽヽ　多くの人は「論語」をよく知らないと
　　ｰ-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:ｲ:.ﾊ:.. : j:.. :}:.､ヽ:. ﾄヽ　　　思いますので、本編の前に
　　　 !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ﾉ '　}:.／_}_ｲ:. } |:.｜||　少し説明をいたします。
　　　 Vl:.:.|:. Vl´｢＿　､｀　ﾉ′ ＿ﾉ:ｿ:ｲ: ﾘﾉ
.　　　 }:ハ: : l f7｢::｀ﾊ　　　/:::7}7ｲ:/}/
　　　　ﾉﾍｰl､: :!VZﾂ　　　ﾋ:ﾉ/:.//　　　　　
　　　　　｀ｨﾍ:ﾄ､ _　　　_ 　ノ:ｲ/　　　　　　
　　　　　 rく､＼｀ヽ二コ:千:|K、′　　　　　　
　　　　　 |:..:ヽヽ＼: :Yﾆ|: :!:/j!:.l　　　　　　　　
　　　　　ﾄ:..:..:.＼ヽ＼!r|┴＝ミ!r ァ７　　　　　
　　　　　｜!::.:..:.ヽ＼ヽ|!　　　 /７　/　　　　　　
　　　　　 j::.l::..:..:.⌒ｰｧ⌒} 　 / / /^}
　　　　　 |::.:.＼::..::.::.::>ｰ'―-L∠_¨´
　　　　　 l::.::.:..:.￣￣ト､, --､―弋i
　　　　　ヽ::.:..:..:.::..∧/　　　ヽ　 i _ ..　-―
　　　　　　｀｀ｰニ´／ー-､　　 |　_|
　　　　　　　_.　-―　￣　ト―.:｢:.:l
　　　　　　　　　　　　　ヽ:..__:L_|
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.__)ﾉ
3 ： 1-3 ： 2008/08/14(木) 21:34:10.35 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　／.:.:.　　　　　　　　＼　え？日本人ならみんな知ってるって
　　　　　　　 /:,:.:.:　／　　　ヽ　　　　＼　けどほとんどの人は学校で強制的
　　　　　　　　　 /.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　ヾ`ｰ　に読まされたりとか
　　　　　　 /!:.:.|:.: l/　〃 /　j　}　:|　　ﾊ　岩波文庫で買ってみたものの、
　　　　　　　　/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　斜め読みだとか、それでもまだ、
　　　　　　　　　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j 　ましな方で多くは積読だと思うわ。
　　　　　　　　　　ヽﾑ:.} ii;_j　　　　ii;ﾘﾙ iﾚヽ　　　　
　　　　　　　　 `ﾍ:ゝ　　　_ 　　小/
　　　　　　　　　ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/
　　　　　　　　　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
　　　　　　　　　／| l:|　　　| =＝=|　　 |:lﾞヽ
　　　　　　　 /　 | l:ｌ　　　l 　　 l　　 l::ｌ　l
　　　　　　 l　　ヽﾊ　　 l　　 l　　//　 |
4 ： 1-4 ： 2008/08/14(木) 21:38:13.48 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　,..　--- ..　　　論語のイメージとしては目上の人に随順たれ
　　　　　　 ,..-.:.￣.:..:..:.. : : : : ｀丶、と説いた書物であり、そこから評価は二つに
　　　　／:..:..:.　..: : : : : : : : : : : : :＼　別れ、一つは古臭く見えるがこれこそ真実の
　　　　/:ﾍ=､､:.＿: : : : ＿＿:ヽ:_:　-^,.ﾄ､　道徳の書、もう一つ古臭い抑圧的な道徳の
　　　ノ:..:..:./:.. ￣: :７´:―― : :|‐: :´､: ヽヽ　書、だと思う。
　　ｰ-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:ｲ:.ﾊ:.. : j:.. :}:.､ヽ:. ﾄヽ　　　論語には、目上の人に随順たれと説いた
　　　 !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ﾉ '　}:.／_}_ｲ:. } |:.｜||　箇所があるけれど反対のことを説いた
　　　 Vl:.:.|:. Vl´｢＿　､｀　ﾉ′ ＿ﾉ:ｿ:ｲ: ﾘﾉ　　箇所もある。
.　　　 }:ハ: : l f7｢::｀ﾊ　　　/:::7}7ｲ:/}/
　　　　ﾉﾍｰl､: :!VZﾂ　　　ﾋ:ﾉ/:.//　　　　　
　　　　　｀ｨﾍ:ﾄ､ _　　　_ 　ノ:ｲ/　　　　　　
　　　　　 rく､＼｀ヽ二コ:千:|K、′　　　　　　
　　　　　 |:..:ヽヽ＼: :Yﾆ|: :!:/j!:.l　　　　　　　　
　　　　　ﾄ:..:..:.＼ヽ＼!r|┴＝ミ!r ァ７　　　　　
　　　　　｜!::.:..:.ヽ＼ヽ|!　　　 /７　/　　　　　　
　　　　　 j::.l::..:..:.⌒ｰｧ⌒} 　 / / /^}
　　　　　 |::.:.＼::..::.::.::>ｰ'―-L∠_¨´
　　　　　 l::.::.:..:.￣￣ト､, --､―弋i
　　　　　ヽ::.:..:..:.::..∧/　　　ヽ　 i _ ..　-―
　　　　　　｀｀ｰニ´／ー-､　　 |　_|

5 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/14(木) 21:40:08.02 ID:SQikTeCM0: まったくもって展開が予想できません
6 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/14(木) 21:40:27.54 ID:S2Rek+AG0: 長門の口調おかしくない？

支援
7 ： 1-5 ： 2008/08/14(木) 21:42:12.12 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　/ﾆＹﾆヽ
　　(ヽ　　/（ﾟ )( ﾟ）ヽ　　　/)
　　(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼　( i)))　　　みんな俺を大事にしろでっていうｗｗｗｗ
　／∠_|　,-）＿＿＿（-，|＿ゝ＼
( ＿＿＿､　　|-┬-|　　　　,＿＿）
　　　　|　　　　`ー'´　　 /´
　　　　|　　　　　　　　　/
　　　　　　　源壌
例えば、ろくでなしの源壌について孔子はこういったそうよ。
「長じて述ぶることなく（大人になってからも、述べるほどの業績はなく）
　老いて死せず（年をとってもくたばりもしない）。」
8 ： 1-6 ： 2008/08/14(木) 21:46:13.07 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　..,,,,,─────,,,,,.　　　　　また、孔子は叛乱軍への参加を表明した章もある。
　　　／　　　　　　　　　..　＼　
　　/　　／　　　　　　＼＼..　＼、　「ヘイ、孔子。俺の仲間にならない？
　　|　//　　.＿＿＿＿　丶　　　ヽ　　俺とあんただったら無敵で素敵じゃねえ」
　　|　　　.／　　　　　　＼　＼　ヽ|
　　ヽ/　/::..,,,,,.　　　,,,,,,.::.＼　　ヽ|　
　　　ヽ!!l::."⌒`.:i i::'⌒`ヾ.!!|iiiヽ../
　　　　;〈..⊂・⊃| |:⊂・⊃.:::〉iii/
　　　　\!!, ...／/| |ヾ＼.....:,;;iii/
　　　　｀lir.... /(,,∪,,)＼...Yiiii/
　　　　　;!iiii彡━━ミll,,lllli<
　　　　　;;llllllllllilllllllllilllllii;　＼
　　　　／;llllllllllllllllllllllllll;ヽ　　|＼
　＿／ヽ ,;lllllllllllllllllllllll;　|　　|.....|＼＿
　::::;|　ヽヽ,illlllllllllllllllllllll!ﾞ.|　　|::::::|::
　　　　　　ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ.:|　.|..｜
「公山弗擾、費を以って叛く。招く。子行かんと欲す。子路喜ばずして曰く、
　行く事なきのみ。何ぞ必ずしも公山氏にこれ行かん。
　子曰く、それ我を招くものにして、あに徒ならんや。
　もし我をもちうる者あらば、我はそれ東周を為さんか。」
これは革命軍の総司令官が臨時革命政府の首相として、
一思想家にすぎなかった孔子を招いたこと。
9 ： 1-7 ： 2008/08/14(木) 21:50:08.61 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　／.:.:.　　　　　　　　＼　孔子はやる気満々だったけど
　　　　　　　 /:,:.:.:　／　　　ヽ　　　　＼本当に参加したのか、叛乱の結末は
　　　　　　　　　 /.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　ヾ`ｰよく分かっていない。
　　　　　　 /!:.:.|:.: l/　〃 /　j　}　:|　　ﾊけど、孔子は乱に参加しようとした。
　　　　　　　　/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }
　　　　　　　　　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j 　　　
　　　　　　　　　　ヽﾑ:.} ii;_j　　　　ii;ﾘﾙ iﾚヽ　　　　
　　　　　　　　 `ﾍ:ゝ　　　_ 　　小/
　　　　　　　　　ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/
　　　　　　　　　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
　　　　　　　　　／| l:|　　　| =＝=|　　 |:lﾞヽ
　　　　　　　 /　 | l:ｌ　　　l 　　 l　　 l::ｌ　l
10 ： 1-8 ： 2008/08/14(木) 21:54:14.29 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　　　 _ ,,..... _
　　　　　　　　　　 ,..:::´;: -― ､｀:::..､
　　　　　　　　　　　 ,' '"´ ..　　 :ﾞ.,:::::;:::ﾞ;　　「COME　ON　孔子。実と一緒に
　　　　　　　　 i 　　 ,. ‐'"' :.. ': 　 ;:!、　某仏教団体をぶっ潰そうぜ。」
　　　　　　　　　　 !,.....、 .:;'ﾆ・'　 ::. ､i′ i　　　
　　　　　　　　　　 ', ｨｧ|　..　　　 ::.　 i ' ,!　　　　
　　　　　　　　　　　 !　 !､ -〉　　　 ::r'i　　　　　
　　　　　　　　　　 ', -‐'.､-‐ｧ　: 　 ::;! !
　　　　　　　 , ‐ ､,.:'､:_::ﾞ::::}´　　:　／　.|、
　　　　　　　／ヽヽ-'.; ' ,.'‐<　　／　／ヽ
　　　　　／_ヽ. ヽﾚ'　,′　｀「 ´　　／　　 ,'::::`､-.... ,,_
　　　　　レ⌒ヽ' -'′/　　 ,.| ,〉:-;〈　　　 ,':::::::::::ﾞ:､::::::::::￣::７:､
　　　 ,イ;ｨ'ヾ´ :i′ :/..-‐'";':::|/:.:.:.:.r ､　/:i:::::::::::／:::::::::::::::;:'::::::ﾞ,
　　 i' ´　!　|:.:.:! .:/::::::::::::;ゝ:::|'|:.:.:/　　〉:::::!::::::;:::＼::::::::::::;:'::::::::::::',
　　 i!　　l_.l￣l _,':::::::::::::;'::::::::| |ダi　 /::::::;'::::::@::::/::::::::::,':::::::分::ｲ!
　　 |　　.| .1 「 ,!:::::::::::::;'::::::::::ﾚ;.:､:'y':::::::/:::::::::::::/::::::::::::|:::::::::貝:::E',
　　　|　 ∧ |. |:'::|::::::::::::i谷欠:|:xX/::::::::;':::::::::::::/:::::::::::::::|::::::::::ィ:::::ィ',
　　 |　 !::::',|. |::::!::::::::::::l::::::::::::|:':,/::::::::/::::::::::::/::::::::::::::::::|::::::::::え::::え',
　これだけではなく、孔子は別の叛乱に参加した話も出てくる。
「・・、招く。子行かんと欲す」
　前回は51歳のとき、今回は61歳のときのこと、
ここでも孔子は行こうとし、招かれる。子路とまた前回と同じ問答をする。
11 ： 1-9 ： 2008/08/14(木) 21:58:09.50 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　 _.　-－-　._
.　　　　　　　　 ,..イ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´￣｀丶､　このように孔子はただの道徳家では
　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ないと言うことを分かってほしい。
　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽこれ以上は、呉智英先生の本に
.　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ　もっと興味深いことが書いて
　　∠:ィ:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.',:.:.:.:.:ﾊ:.:.:.:.:.:＼ある。
　　　 /:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.ﾊ:.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:トゝ
.　　　|:.:':.:.:.:.:.:.:.:|:.:∧:.:.:.:.:!､:.:.!.､:._｣',...Ｌ:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.Ｎ
.　　　l:.:l:.:.:.:|:.:.:下'トヽ:.:.:|　ｘ|'´＼! ',:l:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.|
　　　 V||:.:.:.Ｖ:.:.|,ｨ=ミ､＼!　　ｨイ¨'ﾄヽ:.:.:.:.:ハ:.:ﾄｿ
　　　ﾘ､:.:.:.＼|:{ ﾋ,ハ　　　　ら､j.| |:.:.:.:.,'ノ〉:|′　　　
　　　　ヽN:.:.:.:| ｰ‐'　　　　　ー-' ,!:.:.:./ｲ/ヾ
　　　　　　 l∧:.:.ヽ　　　'_　　　　　/:.:.// '′
　　　　　　　＼:.|｀　 _,..__　.ィ　./:.:./ｰ､
　　　　　　　　　　｀rｧ ´　/　 l　 ,./:.:/　 ∧
　　　　　　　／′　/三ミ､//／　　ヽ
　　　　　　　　 / .′　/　　｀y　´　　　　　　ﾍ.
　　　　　　　　,′|　　|　　　/　　　　　.ィ´￣ヽ.〉
　　　　　 /　 .|　　|　　/　　　 ,.'´　　　　｜
　　　　　　 ,.'　　ｌ　　|　./　　　／　　　　 |
.　　　　 /　　　 '､　 ! /　　 .ｲ　　　　　 ,!
　　　　　 | 　　　＼l/　ィ´ ./　　　　　　　 /
　　　　　 |　　　／〉t'＾ヽ! ./ 　　　　　 ,′
.　　　　 ,|　　 /　 ,//|.　 ∨　　　　　　 ,′
12 ： 1-10 ： 2008/08/14(木) 22:02:12.11 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　　　　　近いイメージ像
　　　　　　　　　　　　　　　　　,..-'''"￣"''-,,;,,
　　　　　　　　　　　　　　　　./　　　　　　 ;;;;彡
　　　　　　　　　　　　　　　 .;{;,,;　(,.;;;-　　;;;;;;;:彡
　　　　　　　　　　　　　　　ﾐ;;}ｧ'〉ｨ=-　　　,ｲ;;;ミ
　　　　　　　　　　　　　　　ﾐ;;( ﾑ　　　　 ,;;;_ｿ;;ﾐ
　　　　　　　　　　　　__＿＿ｲ"'ゞ=-　,;/;;;ﾐヽ,
　　　　　　　　　　i''"~:::::::::::::::;;ゝ,,,,,...-''　ヽ'i | 'ヽ-'''""￣￣""'''ﾌ
　　　　　　　　　　ﾄ.::::::::::::::::::;;/i l |ｵ　__../ / |;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::/::i
　　　　　　　　　　| i::::::::ヽ:::::;;l .| l |　'" / /　|;;;;;;:::::::::::::::::::::::::/::::::}
　　　　　　　　　　|::|::::::::::i::::;;;|　| l.ゝ ./ /　 ,|;;;;;;;::::::::::::::::::::::/t.,:::ﾉ
　　　　　　　　　　.!:|:::::::::!::::;;;|　 l.ヽ / /　 /.|;;;;;;;::::::::::::::::::::/　＼
　　　　　　　　　　.|::＼:::|:::::;;;|　ゝヽ/　 / .l;;;;;;;:::::::::::::::／　　　 'i
　　　　　　　　　　ゝ/ヽ|::::::;;;l　　 '''/　 ./　|;;;;;;:::::::::::::/　　　　　 l
　　　　　　　　　　　/ 　|:::::::;;;|　 .／　 ./　 |;;;;;;:::::::::::/ノ　　　　　.|
　　　　　　　　　　（　 |::::::::;;;|／　　／　 l;;;;;;::::::::::l./　　　　　 ./
　　　　　　　　　　 i　 .|::::::::::;;;l　 .／　　　/__;;:::::::::ｙ　　　　　 ./
　　　　　　　　　　　|　 |:::::::::::;;;|／　　__ /ゝヽ:／　　　　　　/ヽ,
　　　　　　　　　　 .|　 |::::::::::::;;;|　　　ﾉｿ''-:::,_,/　　　　　　　/　　i
　　　　　　　　　　　 |　ヽ:::::::::::;;;|　　　~7''-..,,/　　　　　　 /　　　|
　　　　　　　　　　　 .|,.=.,ゝ=（("'≡D)==彡:::/　　　　　　 ./　　　 .|
　　　　　　　　　　　 /　/::::::::;;;"ｱゞ　 l;;;;:::::::ゝ-....,,,　　／　　　　l
　　　　　　　　　　　（　i::::::::::::;;;;/　　　 |;;;;;:::／　./___ソ、　　　　 /
　　　　　　　　　　　(⌒|::::::::;;;;;;;i.　　　　|;;;;/,...,　,」:::ゝ　ゝ,,____,,.ノ
　　　　　　　　　　　/''/{::::::;;;;;;;;||　　　　.l／／''":::::::::::'-..,,__,,..ノ、
　それと好々爺の印象のある孔子はあの時代なのに、188センチもあり「長人」
と呼ばれ、おまけに武人の父の子で、一説によれば孔子教団は武装集団であり、
全員が刀剣を帯びていた。
　孔子は口だけでなくその集団を率いるだけの威風を身につけていたと言う。
13 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/14(木) 22:02:30.11 ID:JA4z20fm0: 論語って言葉を綴ったものだし
まず孔子から見る当時の思想をあらわしたものに他ならないと思うな
14 ： 1-11 ： 2008/08/14(木) 22:06:22.48 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　／.:.:.　　　　　　　　＼　　私とは身体的には正反対……
　　　　　　　 /:,:.:.:　／　　　ヽ　　　　＼
　　　　　　　　　 /.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　ヾ`ｰ　子路は今でいうDQNの遊び人
　　　　　　 /!:.:.|:.: l/　〃 /　j　}　:|　　ﾊ　果断・剛直・熱血・頭は悪いが
　　　　　　　　/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　一本気な純情、とやる夫と
　　　　　　　　　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j 　似たところがある。
　　　　　　　　　　ヽﾑ:.} ii;_j　　　　ii;ﾘﾙ iﾚヽ　　　　
　　　　　　　　 `ﾍ:ゝ　　　_ 　　小/
　　　　　　　　　ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/
　　　　　　　　　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
　　　　　　　　　／| l:|　　　| =＝=|　　 |:lﾞヽ
　　　　　　　 /　 | l:ｌ　　　l 　　 l　　 l::ｌ　l
　　　　　　 l　　ヽﾊ　　 l　　 l　　//　 |
16 ： 1-12 ： 2008/08/14(木) 22:10:11.05 ID:4mNAIQgQ0: .　　 l : : l : / : /. :/ : : ヽ、: : : ｀ヽ : !: :l: : : : :　ヽ、
　　　l :/ l : l: : :l :∧: :ﾄ、: lヽ、: : : :ヽ!: :l: :ｌ: : : ｌ￣
　　　l/!: ! : ｌ: :/l/‐-ヽ! ヽ !　 _ヽ-―!‐ !: :ｌ: : : !　　　　
　　　　ヽ! : l : ! rfチミ､　ヽ´ fr旡ミ! : ト､l : : ′
.　　　　ヽ !: :l　 rっｿ　　　　匕り !: : !丿/j/
.　　　　 j∧ :ﾄ､｀¨　　 .　　　　　ｌｌ :ｌ j/
　　　　　　 V: :lヽ、　　 _ 　　／j/!/
　　　　　　ヽ: !　＞　 __.. ィ
　最後に「君子」とはなにかについて説明する。論語の中に頻出する重要語で、
「小人」に対比して使われる。小人は庶民・無教養・理想から外れた人
これには三つの意味がある。
１・為政者、指導者　２・教養人　３・徳の道を歩む人　この三つ。
当時の人はこの三つを重層的に考えていた。ただ、しばしば三つのうちの
一つもしくは二つの意味で使われる。文脈で判断する必要がある。
　子路（やる夫）は三つ目の道を完成させたと思う。
さて子路（やる夫）は人がどのようにして君子を完成させるか？

本編を始めます。
前編は、動きが余りありません。
17 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/14(木) 22:11:17.71 ID:g32IpcKU0: 中島作品ではわが西遊記が一番好きです支援
18 ： 1-13 ： 2008/08/14(木) 22:14:09.03 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　＿＿＿_　　　魯国に住む遊び人、やる夫、字が子路という男、
　+　 + ／⌒　　⌒＼+　。　近頃賢者の噂も高い学匠・長門　孔丘の噂を聞いた。
　・｡／（ ●）　（●）＼　+　+
　／::::::⌒（__人__）⌒::: ＼　
　 |　　　　　|r┬-| 　　　　|
　+＼　　　`ー‐′ 　／・ﾟ.　+　　　　　　　　　　＿_
　　／　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　 / ・ /ヽ
　（＿⌒)　・　　　　・　|｜＿＿＿＿___＿___＿　|ま |￣|
　　　ｌ⌒ヽ　　　　　＿ﾉ | |＼　|___| 　 {}@{}@{}－| る|　 |
　　 |　 r　`(;;U;)　　　）__) 　＼　>ﾟ))))彡ー―'.　|＿.|＿|
　　（＿ノ　￣　／　／　　　　　＼`ー―’＿＿＿
　　　　　　　　（＿_^)　　　　　　　| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　 |_|
19 ： 1-13 ： 2008/08/14(木) 22:18:09.07 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　　⌒＼ﾎｼﾞﾎｼﾞ　けっ、どうせ噓つき賢者だお。
　　　／（ ●）　（●）＼
　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　ｍj |ー'´　　　　　 |
　＼　〈＿_ﾉ　　　　　　／
　　　　ノ　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　／⌒　　⌒＼　　　　　このやる夫様が
　　　／（＞）　（＜）＼　　論破して恥をかかしてやるお
　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　
　 |　　　　/| | | | |　　　　　|
　＼　 (、`ー―'´,　　　／

と思い立ち孔丘の家へと向かった。
20 ： 1-15 ： 2008/08/14(木) 22:22:10.06 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　,-'"ヽ
　　　　　　/　　　i､　　　　　　 /ﾆＹﾆヽ　　　　　　＿/＼／＼/＼／|＿
　　　　　　{ ﾉ　　　"' ゝ　　　 /（ﾟ )( ﾟ）ヽ　　　　＼　　　　　　　　　　／
　　　　　／　　　　　"' ゝ／::::⌒｀´⌒::::＼　　＜　ピカチュー！！＞
　　　　 /　　　　　　　　　 i　,-）＿＿＿（-，|　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　i 　　　　　　　　　　､　　|-┬-|　　 /　　　￣|／＼/＼/＼/￣
　　　　/ 　　　　　　　　　　　　 `ー'´　　/.
　　　 i'　　　 /､　　　　　　　　　　　　　　,i..
　　　い _／　 `-､.,,　　　　　､_　　　　　　　i
　　 /'　/ 　　 _/　＼`i　　　"　　　/ﾞ　　 ./
　 (,,／　　 , '　 _,,-'"　i　ヾi__,,,...--t'"　 ,|
　　　　　　 ,/　／　　　＼　ヽ､　　　i　　|
　　　　　　 (､,,/　　　　　　〉､､,}　　　 |　 .i
　　　　　　　　　　　　　　 `` `　　　　　! ､､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!､_n_,〉>
動物を連れてゆき、勉強の邪魔をさせようと、
けたたましい動物の叫び声とともに、
21 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/14(木) 22:22:28.35 ID:660Lk8uI0: 吉川幸次郎の『中国の知恵』が入門としては最適だと思うわ
売ってないけど
22 ： 1-16 ： 2008/08/14(木) 22:26:14.13 ID:4mNAIQgQ0: 　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　| 　　　　　　　　　　　　　　　　　 /|　ｶﾞﾁｬ
　　　|　 /⌒i　　　　　　　　　　　　　/　|
　　　|-/`-イ────────-ｲ　 |　　　やる夫は家へ飛び込んだ。
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　
　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　へへへ、お邪魔するお。
　　　|__/⌒i_＿＿＿＿＿＿＿＿＿／|
　　　| '`-イ　　.／⌒ 三⌒＼　　　 |　　
　　　| ヽノ　／（ ●）三（●）＼　　　 |
　　　|　 ,|　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　|
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　+　　+　　☆ｶﾞﾁｬ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　／
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　 (（　　i´|　|｀i　　）)　　　＋
　　|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__／|　　　　　　　 /⌒i|__|i⌒i､
　　|　　　　　　　 /　　　　　　　|　 |　　　　　　　 |　く　　ﾝ　冫　　　　　　+
　　|.　　　　　　 |　　＼　　＼ .| ＿＿＿＿／　　￣　／）
　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　￣　　　　 |　　　　　）／）γヽ　　+
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　 |＿＿__　）／￣__ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣　　　￣￣￣
23 ： 1-17 ： 2008/08/14(木) 22:29:58.05 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　|┃　＿＿＿_
　　　　|┃／⌒　　⌒＼ｶﾞﾗｯ
　　　　|┃（●）　（●）＼　　　　
――‐.|┃:⌒（__人__）⌒:::::＼　　
　　　　|┃　　|r┬-|　　　　　|⌒)　　
　　　　|┃　　`ー'ｫ　　　／/
　　　　（⌒ヽ・　　　　・￣／
　　　　|┃ノ　　　　　　　/
　　　　|┃　　　つ　　　<
　　　　|┃　　(::)(::)　　　ヽ
　　　　|┃／　　　　>　　）

　　　　|┃　＿＿＿_ 　ｼｬｧｧｧｧｧｧｧｧ
　　　　|┃／⌒　　⌒＼
　　　　|┃ （―）　（―）＼　
――‐.|┃:⌒（__人__）⌒:::::＼　　
　　　　|┃　　　　　　　　　　 |
　　　　|┃　　　　　　　　／
　　　　|┃ヽ・　　　　・￣／
　　　　|┃　＼　　　　,.:∴~・:,゜・~・:,゜・　,
　　　　|┃ヽ＿）つ‘∴・゜゜・・∴~・:,゜・・∴
　　　　|┃　　(::)(::)　　ヽ　　　　・゜゜・∴~゜
　　　　|┃／　　　　>　　）　　　　゜゜・∴:,゜・~
24 ： 1-18 ： 2008/08/14(木) 22:33:22.17 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　／.:.:.　　　　　　　　＼
　　　　　　　 /:,:.:.:　／　　　ヽ　　　　＼　……結構なあいさつね。
　　　　　　　　　 /.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　ヾ`ｰ
　　　　　　 /!:.:.|:.: l/　〃 /　j　}　:|　　ﾊ
　　　　　　　　/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }
　　　　　　　　　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j 　　　
　　　　　　　　　　ヽﾑ:.} ii;_j　　　　ii;ﾘﾙ iﾚヽ　　　　
　　　　　　　　 `ﾍ:ゝ　　　_ 　　小/
　　　　　　　　　ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/
　　　　　　　　　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
　　　　　　　　　／| l:|　　　| =＝=|　　 |:lﾞヽ
　　　　　　　 /　 | l:ｌ　　　l 　　 l　　 l::ｌ　l
　　　　　　 l　　ヽﾊ　　 l　　 l　　//　 |
　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　ノ（＼　　おう、あんたが噂の長門って
　　　／　 _ノ　ヽ､_　＼　奴かお。やる夫と門答をするお。
　／ノ（ ●━━● 　＼　　　　　　　　
　 |　　⌒ （__人__）　ノ（　|
　＼　　　｀ ⌒´ 　 ⌒／　　
25 ： 1-19 ： 2008/08/14(木) 22:37:30.57 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　＼　　＼
　　　　 ,'　　　 /　　/　　　　　　　　　 l　　　　＼　　ヽ　そう……
　　　　 ! 　　 /　　/　　　　　/　 ,'　　　 |　　l　　ﾊ　ﾍ､ヽ､_,
.　　　　 | !　　 l　　ｌ　　　　　/　 / 　 ,ｲ　! 　 i　　 ! l　ヽ ',｀￣
.　　　　 l |　　 l　　ｌ　,/　〃　,/ 　 /│ l　　j　　 l│　 ! l
　　　　ノ | !　│ 　 |　/_／/ ／/　 /　,' ∧ / |　 /　j 　ｌ│
　　　　　ﾉ l　ｧ|　　 |尢/‐=乞t/ ／　/∠ﾆ｢厂! /　,/　 / ﾘ
　　　　ｲ八{´ｌ　　!ﾚ　　　　　'ヽ＿〃　　　　勹ｲ }　/
.　　　　　　 Vﾊ　　|{　　　　　 f} ⌒{!　　　　　/}, '/／　　
　　　　　　　ヽ ', 　| ` ー―‐‐ '　､　`ー-- ﾁ'　/　　　　　　　
　　　　　　　　 `ﾍ　lヽ　　　　　　 _　　　　厶 ./
　　　　　　　　 ', {.代ﾄ､　　　　　 , イ |　/
　　　　　　　　　　　＼_'i|　＞､　_ , イ/ V　ｌ./
　　　　　　　　　／ヽj　　　　　　 {｀ヽ　 ′
.　　　　　　　 _ ／　　｢´　　　　　　ヽ}　＼
「じゃあ、聞くけどあなたはなにが好き？」
　
　　　　　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　＿＿　 ( i)))
　　　　　　　／⌒　　⌒＼　＼　　　「やる夫？やる夫は、剣を好むお」
　　　　　　／（ ●）　（●）＼）
　　　　.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼　　　　　　　　
　　　　| 　　(⌒)|r┬-|　　　　　|　　　　　　　　
　　　 ,┌､-､!.~〈`ー´/　　＿/
　　　 | |　|　|　 __ヽ、　　　/
　　　ﾚレ'､ﾉ‐´　　￣〉　　|
26 ： 1-20 ： 2008/08/14(木) 22:41:20.78 ID:4mNAIQgQ0: 　　　 _／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　
ｰ=ﾆｧ　　　　／　　 /, /　　　､　　｀ヽ.　　＼　　　「学問はどう思う？」
　　 / ,　　〃　/　 /' │　　　:lヽ　　ﾊ　　　＼
　 / /　　//　/　 /　 │　　　:|　!　　 i|　　l 　ヽ
　/ ｲ　　 l |　│　j　　∧ 　　 l　|＼　ｉ|　│　　＼
　l/ |　　 | ｌ　∧　ﾊ　 l　 '.　　ﾊ j　ヽｉ|　│　　 }￣　　
││　ｌ|│ﾅ下/-ヽ |　ヾ　/_ﾑ'― 弋|　│　 ! j　　
　j. │　 |i　V ,ｨテ圷､ヽ　 ∨ ｨチ示k　l:　ﾄ　 Ⅳ　
　　ヽ　 | 　ﾊ` Vf:::::i}　　　　 Vf:::::i} Y|　ﾑ N　　
　　　ヽ |ﾍ i l　ゝー'　　　　　 `ー''　ﾊ!　,) }i|　　　
　　　｀l　ヽﾑ　　　　 ' 　　　　 /:/　ﾙｲN
　　　　 ', 　 |ﾍ､　　　　 ‐ 　　　ｨ' /　/　ｉl　　
　　　　　ヽ　ｌヽ＞,､　　　　　イ/７　/　　　　　
　　　　　　＼!　Ｖ厶|＞ｰ＜ﾚ_'/ /／　　　　　　
　　　　　　　　>'´/ノ　　　　 L､ヽ　　　　　　　　　　　
　　　　　　　j-'　　 |　___＿　　　|　　＼
　　　　ノ¨´ 　　　|´　　＿｀ｰ<|　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　／⌒　　⌒＼　　　　（その問い、待ってたお）
　　　／（＞）　（＜）＼　　「学問なんかは何の役に立つんだお？、
　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　やる必要なんてないお。」
　 |　　　　/| | | | |　　　　　|
　＼　 (、`ー―'´,　　　／
27 ： 1-21 ： 2008/08/14(木) 22:46:08.20 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　 ,..-.:.￣.:..:..:.. : : : : ｀丶、　　「……やる夫。例えば王様の下に諫臣が
　　　　／:..:..:.　..: : : : : : : : : : : : :＼　　　　いなかったらどうなる？正義を失うわ。
　　　　/:ﾍ=､､:.＿: : : : ＿＿:ヽ:_:　-^,.ﾄ､　　　それと同じに人には教えあう友がいないと、
　　　ノ:..:..:./:.. ￣: :７´:―― : :|‐: :´､: ヽヽ理解力がなくなってしまう。」
　　ｰ-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:ｲ:.ﾊ:.. : j:.. :}:.､ヽ:. ﾄヽ
　　　 !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ﾉ '　}:.／_}_ｲ:. } |:.｜||　「樹も縄を受けて始めて直になる
　　　 Vl:.:.|:. Vl´｢＿　､｀　ﾉ′ ＿ﾉ:ｿ:ｲ: ﾘﾉ　　　ものよ。｣
.　　　 }:ハ: : l f7｢::｀ﾊ　　　/:::7}7ｲ:/}/
　　　　ﾉﾍｰl､: :!VZﾂ　　　ﾋ:ﾉ/:.//　　　　　
　　　　　｀ｨﾍ:ﾄ､ _　　　_ 　ノ:ｲ/　　　　　　
　　　　　 rく､＼｀ヽ二コ:千:|K、′　　　　　　
　　　　　 |:..:ヽヽ＼: :Yﾆ|: :!:/j!:.l　　　　　　　　
　　　　　ﾄ:..:..:.＼ヽ＼!r|┴＝ミ!r ァ７　　　　　
　　　　　　　＿＿
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／ノ　　＼　　 u. ＼　！　　　えっ、ちょっと
　　　　／（●）　（●）　　　＼　　　
　　　　|　　（__人__）　　　u. 　 |　
　　　＼　u.｀ ⌒´　　　　　／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　　　　ヽ
28 ： 1-22 ： 2008/08/14(木) 22:50:14.96 ID:4mNAIQgQ0: 　　　 _／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　
ｰ=ﾆｧ　　　　／　　 /, /　　　､　　｀ヽ.　　＼　　　「馬には鞭が、弓に弓を矯めなお
　　 / ,　　〃　/　 /' │　　　:lヽ　　ﾊ　　　＼　　す道具が必要なように、人にも、
　 / /　　//　/　 /　 │　　　:|　!　　 i|　　l 　ヽ　その放恣な性情を正す教学が、
　/ ｲ　　 l |　│　j　　∧ 　　 l　|＼　ｉ|　│　　＼　どうして必要ないの？」
　l/ |　　 | ｌ　∧　ﾊ　 l　 '.　　ﾊ j　ヽｉ|　│　　 }￣　　
││　ｌ|│ﾅ下/-ヽ |　ヾ　/_ﾑ'― 弋|　│　 ! j　　
　j. │　 |i　V ,ｨテ圷､ヽ　 ∨ ｨチ示k　l:　ﾄ　 Ⅳ　
　　ヽ　 | 　ﾊ` Vf:::::i}　　　　 Vf:::::i} Y|　ﾑ N　　　「
　　　ヽ |ﾍ i l　ゝー'　　　　　 `ー''　ﾊ!　,) }i|　　　
　　　｀l　ヽﾑ　　　　 ' 　　　　 /:/　ﾙｲN
　　　　 ', 　 |ﾍ､　　　　 ‐ 　　　ｨ' /　/　ｉl　　
　　　　　ヽ　ｌヽ＞,､　　　　　イ/７　/　　　　　
　　　　　　＼!　Ｖ厶|＞ｰ＜ﾚ_'/ /／　　　　　　

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼！？？
　　　　　／　　u　　ノ　　＼　　　　えっ、ままって、
　　　　／　　　　 u （●）　　＼
　　　　|　　　　　　　　（__人__）|
　　　＼　　　　u　　　.｀ ⌒／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　　　　ヽ
29 ： 1-23 ： 2008/08/14(木) 22:54:46.39 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　／.:.:.　　　　　　　　＼
　　　　　　　 /:,:.:.:　／　　　ヽ　　　　＼　「匡し理め磨いて、
　　　　　　　　　 /.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　ヾ`ｰ　始めてものは有用なものになる。」
　　　　　　 /!:.:.|:.: l/　〃 /　j　}　:|　　ﾊ
　　　　　　　　/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }
　　　　　　　　　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j 　　　
　　　　　　　　　　ヽﾑ:.} ii;_j　　　　ii;ﾘﾙ iﾚヽ　　　　
　　　　　　　　 `ﾍ:ゝ　　　_ 　　小/
　　　　　　　　　ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/
　　　　　　　　　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
　　　　　　　　　／| l:|　　　| =＝=|　　 |:lﾞヽ
　　　　　　　 /　 | l:ｌ　　　l 　　 l　　 l::ｌ　l
　　　　　　 l　　ヽﾊ　　 l　　 l　　//　 |
31 ： 1-24 ： 2008/08/14(木) 22:59:19.29 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　／u ￣＼　　ｽｯ
　　　　／　─　　─ i⌒i　　　うう、しっしかし
　　　／　<＞>　　<＜.|　〈ヾ　　
　　　|　　u　（__人__) / .フ |　　　　　
　　　＼　　｀ ⌒　/　 |／　
　　　　／　　　u 　/.　ﾉ
　　　/ /＼　　　 / u |
　＿|￣￣＼　 /.　　ﾉ＿_　　　　
　＼￣￣￣￣￣￣　　　　＼
　　||＼　　　　　　　　　　　　＼
　　||＼||￣￣￣￣￣￣￣|| ￣
　　||　 ||￣￣￣￣￣￣￣||
　　　 .||　　　　　　　 |

　　　　　　.／￣￣￣＼
　　　　　／　::＼:::／::::　＼　　「南山の竹は何もせずとも真直ぐで、　
　　　／　<●>::::::<●>　|ヾ　　斬ってこれを使うと、犀の皮をも貫くお」
　　　 |　　　　（__人__）　　|| |　　　　　　
　　　＼　　　｀ ⌒´　　　|||´　　　　　　　
　　　　／　　　　　　　　|||| 　バチーン!!
　　　/ /＼　　　/￣＼　|||| 　　　　　.'　　，　．.
　＿|￣￣＼　/　ヽ　＼从/／　・;`.∴　'
　＼￣￣￣￣￣￣＼＿_）　＜　,：;・,‘
　　||＼　　　　　　　　　　　　＼ . 　　’ .'　，　．.
　　||＼||￣￣￣￣￣￣￣||￣
　　||　 ||￣￣￣￣￣￣￣||
　　　 .||　　　　　　　 ||　
32 ： 1-25 ： 2008/08/14(木) 23:04:28.33 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　＿＿　 ( i)))
　　　　　　　／⌒　　⌒＼　＼　　　「だから、生まれてきたときから
　　　　　　／（ ●）　（●）＼）　　優れている者には、学問なんて
　　　　.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼　　　必要ないお。」
　　　　| 　　(⌒)|r┬-|　　　　　|　（やる夫のように）
　　　 ,┌､-､!.~〈`ー´/　　＿/
　　　 | |　|　|　 __ヽ、　　　/
　　　ﾚレ'､ﾉ‐´　　￣〉　　|
33 ： 1-26 ： 2008/08/14(木) 23:09:29.31 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　　,.r:':.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::｀丶､
　　　　　　　　　　　　／:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、　　（ふふ、強情ね）
　　　　　　　　 /:.:.:.:/:.:.:.:,r:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.!:.:.:./:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:!:.ヽ:.ヽ:.:.;ヽ　　　　「やる夫、あなたの言う、その南山の
　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:l:.:.:/:./l:.:／/:,:イ:.:/l:.:.:.:ハ:.jl:.:.:i:.:l:.､ヽ　　　竹に矢の羽をつけ、やじりをつけて
　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:l:.:.:l:/:.ﾚ＿/'´/シ　!:.ﾂ′.V ';.:.l.:.!:.:l:.:',　　これを磨いたら、犀の革を通すだけ
　　　　　　　　　/:.ィ:.:.:.:.:i:.:.:':.:.:.:!＿_｀｀`￢ ' ´　 ,　--l:.､/:/:l:.:l　　　以上のものができるじゃない。」
　　　　　　　　　´　l;';.:.:.:.',:.:.:.:.<7:::::::｀ヽ　　　　　＿　レ/:':ノ!/　
　　　　　　　　　 ';l:.:f ';.:.:.:.:.l::::::::r'′　　　 r'::::::lヽ// '´/'
　　　　　　　　　　　　 Vヽ ',:.:.:.:lー- '　　　　　l::::::ﾒ /:;'!　　　
　　　　　　　　　　　　　ヾl､',:.:.:.!　　　　　　　｀ ´ /::/
　　　　　　　　　　　　　　　 ';ﾊ:.:ト,、　　ワ　　　ノ;.:.;'　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　>:〈/丶､ _　-v' ´V l:,'
　　　　　　　　　　　　　　　／　ヾ、　 _ヽヽ､　　　l;'
　　　　　　　　　　　　　　イヽ　　　ヽ'´　｀',　｀l:ヽ、
34 ： 1-27 ： 2008/08/14(木) 23:14:03.45 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　＿＿＿　　　　　やる夫は返す言葉に窮した。　　　　　　　
　　　　　／　　　u　＼　　　　　暫らく孔子の前に突っ立った何か
　　　／　u　　u　　　＼　　　　考えている様子だったが、
　　／　u　　u　　u　　　＼　　　
　　|　　　u　　　　u　u　u　|　　
　　＼　u　　　u　　u　　／　　
　　　　ヽu　　 u＿_ ,／　　　　　　
　　　　/　　u　　u　　＼　　　　　　　　　　　　　　
　　　　| i　u　　　u　i 　|　　　　　　
　　　　| |　　u　　　　|.　|　　　　　　　　　　　　
　　　　| |u　u　 u　　|.　|　
35 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/14(木) 23:18:43.34 ID:JA4z20fm0: いつの間にか孔子にｗ
36 ： 1-28 ： 2008/08/14(木) 23:19:13.12 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　,-'"ヽ
　　　　　　/　　　i､　　　　　　 /ﾆＹﾆヽ　　　　　　＿/＼／＼/＼／|＿
　　　　　　{ ﾉ　　　"' ゝ　　　 /（ﾟ )( ﾟ）ヽ　　　　＼　　　　　　　　　　／
　　　　　／　　　　　"' ゝ／::::⌒｀´⌒::::＼　　＜　ピカチュー！！＞
　　　　 /　　　　　　　　　 i　,-）＿＿＿（-，|　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　i 　　　　　　　　　　､　　|-┬-|　　 /　　　￣|／＼/＼/＼/￣　　　
急に動物を放り出し、|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　|　|　　　　|
　　　　　　　　／ ⌒｀"⌒｀ヽ、　　　　　　　 | 　　　 |　|　　　　|　　　
　　　　　　／,,　／￣￣￣￣＼　　　　　　　 |　　　　 |　|　　　 |
　　　　　　 /,／/::　　　　　　　　＼　　　　　　　　|　　　　 |　|　　　　|
　　　　　　;/⌒'":::..　　　　　　　 |⌒ヽ　　　　　| ,　　　 |　|　　　　|
　　　　　　　/　　/､:::::... 　　　　　 /ヽ_　＼　　　 |ﾉ　　､|　.|　　　､|
　　　　 _＿（　⌒ー-ｨ⌒ヽ、　 /⌒`ー'⌒　）　　　ﾉ_＿＿__,ゝｿ_＿＿ゝ
　　 ━━━`ー──ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー─"　　 _ノﾞ￣⌒＾⌒} .{ ⌒＾⌒}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'ﾆ＝==⊂⊃=｝ {=⊂⊃=｝
「学問を教えて欲しいお。」と降参した。
己と余りにも隔絶した相手の大きさに圧倒された。
　即日、やる夫は師弟の礼をを執って門に入った。
37 ： 1-28 ： 2008/08/14(木) 23:24:05.15 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　しっかし、やる夫、こんな人間見たことないお。
　　　　　　　　　　　／　　　　＼　　
　　　　　　　　　／　─　　 ─　＼　
　　　　　　　　／　（●）　（●）　＼　　
　　　　　　　　|　　　（__人__）　　　 |　　
　　　　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／　
　r､　　　　r､／　　　　　　　　　　ヘ　　　　
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　　　　　ヽ
　　＼>ヽ/ |｀｝　　　　　　　　　　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ　　　　　　　　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ　　　　　　　　　　　|　 |
　　　　　 |　　　　　　　　　　　 | 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
39 ： 1-29 ： 2008/08/14(木) 23:28:15.98 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　にヽ
　　　　　　　 __　＼＼　　　やる夫は
　　　 _　　　〈::::ヽ__ﾉ　}　　364キロのヒグマを投げる男を
　┌┘L＿＿_,ゝ'´ 　〈　　　　　見たことあるお。
　　｀¨` ー―- 、　　　｜
　　　　　　　ヽ.　　 |
　　　　　　　　　　〉 "´ ヽ
　　　　　　　　　{.　　　 |
　　　　　　　　　　＼.　　|
　　　　　　　　　〉　 |ヽ
　　　　　　　　　 /　丿｜
　　　　　　　 /　／｜｜
　　　　　　　　　く　〈　　|　L__
　　　　　　　　　　＼_> 　 `ｰ‐┘

　　　/⌒⌒⌒⌒⌒⌒ ))　　　　|
　　（　　　从　　　　ノ.ノ　　　|世界中を敵に回してもまだ
　　　( .／￣￣￣￣＼　　　　|　　　皇帝に君臨している男も知ってるお。
　　　|::::::　　ヽ　　　　　丶.　　　|
　　　|::::._＿＿＿､_　 _,＿_)　 ∠
　　（∂:￣￣| ・ー |=|・ー |　　
　　　（　　（　　￣ )・・(￣ i
　　　ヘ＼　　.._.　)3( .._丿
　／　　＼ヽ　＿二__ノ|＼
/⌒ヽ. 　　＼__／＼i／＼_|
|　　　ヽ　　　　　　　＼o　＼
|　　　　| 　　　　　　　＼o　＼
41 ： 1-30 ： 2008/08/14(木) 23:34:08.33 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　＿＿＿　　　　　けど、長門たんはそういった怪物めいた
　　　／　　　　＼　　　ものが無いんだお。
　／　　＼　　 ,＿＼　　　全ての能力がバランスよく優秀なんだお。
／　　（●）゛（●）＼　それはいわば、最も常識的な完成に過ぎないんだお。
|　 ∪　　（__人__）　　 |　　　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　おまけに、少しも道学者臭くないのにも驚くお。
(　＼　／＿ノ　|　 | 　　
.＼　“　　／＿＿|　 | 　　
　　＼／＿＿＿／　　

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　／　　　　＼_　　おまけに、やる夫が得意とする武芸が
　　　　　　　　　　／　／　　＼（ ;:;:;）　やる夫より、はるかに強いんだお。
　　　　　　　　　／（ ;:;:;:;:;ﾉ　（＝）　＼　　なにこの完璧超人。
　　　　　　　　（;:;:;:;;;:;　（__人__）　　 .:::::）アンダーグランドな知識も持ってるし
　　　　　　　　／ || 　　　｀ ⌒|||　　　,／もしかして、元そっち系のだったのか
　　　　　　　/ / |＼／ /　 /ｌ　| ￣　　　　　　お？
　　　　　　 / /__|　＼/　/　|　|. 　　　　　
43 ： 1-31 ： 2008/08/14(木) 23:40:10.83 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　それに高潔な理想まで持っているなんて。　
　　　　　　　　　　　　／　　　　＼_　世俗的な価値観からも、倫理的な価値観
　　　　　　　　　　／　／　　＼（ ;:;:;）　から見ても、この人は
　　　　　　　　　／（ ;:;:;:;:;ﾉ　（＝）　＼　どこにいっても大丈夫な人だお。
　　　　　　　　（;:;:;:;;;:;　（__人__）　　 .:::::）　　　　
　　　　　　　　／ || 　　　｀ ⌒|||　　　,／　　
　　　　　　　/ / |＼／ /　 /ｌ　| ￣　　　　　
44 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/14(木) 23:41:13.34 ID:3XB4ZE/a0: 実際はそうでもなかった支援
45 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/14(木) 23:43:31.76 ID:nIUGgMR10: 名前欄の数字はカウントアップじゃなくてダウンの方が終わりが見えて支援しやすいのだが
46 ： 1-32 ： 2008/08/14(木) 23:45:54.09 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　　　　　 ,. -- ､
　　　　　 ,.　'´　　　　ヽ　　　　　　　長門たん、すごいお
　　　　γ　　　 (児) 　　ヽ(ヽ三/)　））　やる夫はもう離れたくないお。
　　　　| 　　 ∠ﾆ二ﾆヽ　　） ( i)))
　　　　｛, 　／⌒　　⌒＼ﾉ.　ヽ＼　　　　
　　　　　ｙ' （ ●）　（●）＼　　 >　）
　　　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼'　／　　　　
　　　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|/　　　　　
　　　＼　　　 `ー'´ 　　／
　⊂ヽ γ´　　　　　　　　　 /
　 i !ｌノ　ﾊ　　・　　　　・　|
　⊂ｃノ´　ヽ　　　　　　　|
　　　　　　｜　　　　　　/
　　　　　　　|　　　ｒ　　/
47 ： 1 ： 2008/08/14(木) 23:47:55.95 ID:4mNAIQgQ0: 何を隠そうどこできるか今はちと未定
いや後12個で終わらせます
49 ： 1-33 ： 2008/08/14(木) 23:52:21.94 ID:4mNAIQgQ0: 　　　　／⌒　　⌒＼ﾎｼﾞﾎｼﾞ　　
　　　／（ ●）　（●）＼
　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　ｍj |ー'´　　　　　 |
　＼　〈＿_ﾉ　　　　　　／
　　　　ノ　　ﾉ
このやる夫（子路）本当に長門だけが目的であった。
仕官への道を求めることもせず、かといって師のそばにいて己の
才徳を磨こうとする事もしなかった。
この性格、死ぬまで変わらなかった。
極端に求むるところの無い・純粋な敬愛の情だけが
この男を師のそばに引き留めたのだった。
51 ： 11 ： 2008/08/14(木) 23:56:15.94 ID:4mNAIQgQ0: 　　　 _／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　一方、長門はというと
ｰ=ﾆｧ　　　　／　　 /, /　　　､　　｀ヽ.　　＼　　「なんて扱いにくい男」
　　 / ,　　〃　/　 /' │　　　:lヽ　　ﾊ　　　＼　と驚きあきれていた。
　 / /　　//　/　 /　 │　　　:|　!　　 i|　　l 　ヽ
　/ ｲ　　 l |　│　j　　∧ 　　 l　|＼　ｉ|　│　　＼　
　l/ |　　 | ｌ　∧　ﾊ　 l　 '.　　ﾊ j　ヽｉ|　│　　 }￣　　
││　ｌ|│ﾅ下/-ヽ |　ヾ　/_ﾑ'― 弋|　│　 ! j　　
　j. │　 |i　V ,ｨテ圷､ヽ　 ∨ ｨチ示k　l:　ﾄ　 Ⅳ　
　　ヽ　 | 　ﾊ` Vf:::::i}　　　　 Vf:::::i} Y|　ﾑ N　　
　　　ヽ |ﾍ i l　ゝー'　　　　　 `ー''　ﾊ!　,) }i|　　　
　　　｀l　ヽﾑ　　　　 ' 　　　　 /:/　ﾙｲN
　　　　 ', 　 |ﾍ､　　　　 ‐ 　　　ｨ' /　/　ｉl　　
　　　　　ヽ　ｌヽ＞,､　　　　　イ/７　/　　　　　
　　　　　　＼!　Ｖ厶|＞ｰ＜ﾚ_'/ /／　　　　　　
　　　　　　　　>'´/ノ　　　　 L､ヽ　　　　　　　　　　　
　　　　　　　j-'　　 |　___＿　　　|　　＼
　　　　ノ¨´ 　　　|´　　＿｀ｰ<|　　　＼
　
勇を好むとか柔を嫌うとかならいくらでも例があるが、
やる夫程ものの形を軽蔑する男も珍しかった。
窮極は精神に帰するとは云いじょう、礼なるものは凡て形から入らねばなら無い。
53 ： 10 ： 2008/08/15(金) 00:00:16.97 ID:OcFw4VwX0: やる夫という男は、その形から入っていくという道筋を
容易に受けつけないのである。
　　　　　　　γ ⌒⌒ヽ
　　　　　　（　(　ヽ )　ﾉ　　「そんなもん、嘘っ八だお。
　　(⌒) 三　ﾉ从ゝ　　　　　　形なんて大事じゃないお。
三/　|　ニ　　＿＿＿_ 　　　(⌒)　　心が大事なんだお」
　|　 |　　　／＼　／ ) し　 / |　　ミ　
　! 　､／(○ ）::（○ ）⌒＼/　|　ミ　　
　　＼.／:::::::（_人＿）::::::::　 i' 　 |　　　
　　　|　　　　）ww）　　　|　　|　　　　
　　　＼　　　 `ー"　　　　　　ﾉ　　　　
　　　　　＼．　　　　．　　　＼　　　　
　　　　　＼
　　　　　　　　＼
55 ： 9 ： 2008/08/15(金) 00:04:43.45 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　　　　　,..　--- ..
　　　　　　 ,..-.:.￣.:..:..:.. : : : : ｀丶、
　　　　／:..:..:.　..: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　/:ﾍ=､､:.＿: : : : ＿＿:ヽ:_:　-^,.ﾄ､　　　「礼と云い、礼と云う。
　　　ノ:..:..:./:.. ￣: :７´:―― : :|‐: :´､: ヽヽ玉はくを云わんや。
　　ｰ-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:ｲ:.ﾊ:.. : j:.. :}:.､ヽ:. ﾄヽ　　　楽と云い、楽と云う。
　　　 !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ﾉ '　}:.／_}_ｲ:. } |:.｜||　鐘鼓を云わんや」
　　　 Vl:.:.|:. Vl´｢＿　､｀　ﾉ′ ＿ﾉ:ｿ:ｲ: ﾘﾉ
.　　　 }:ハ: : l f7｢::｀ﾊ　　　/:::7}7ｲ:/}/　　　　｛儀礼や雅楽は形式よりも
　　　　ﾉﾍｰl､: :!VZﾂ　　　ﾋ:ﾉ/:.//　　　　　　　その精神こそが大切だ。｝
　　　　　｀ｨﾍ:ﾄ､ _　　　_ 　ノ:ｲ/　　　　　　
　　　　　 rく､＼｀ヽ二コ:千:|K、′　　　　　　などというと、
　　　　　 |:..:ヽヽ＼: :Yﾆ|: :!:/j!:.l　　　　　　　　
　　　　　ﾄ:..:..:.＼ヽ＼!r|┴＝ミ!r ァ７　　　　　
　　　　　｜!::.:..:.ヽ＼ヽ|!　　　 /７　/　　　　　　
　　　　　 j::.l::..:..:.⌒ｰｧ⌒} 　 / / /^}
　　　　　 |::.:.＼::..::.::.::>ｰ'―-L∠_¨´
　　　　　 l::.::.:..:.￣￣ト､, --､―弋i
56 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 00:05:29.71 ID:Db28kyzR0: 宮崎市定の論語も面白いよね
58 ： 9 ： 2008/08/15(金) 00:09:54.29 ID:OcFw4VwX0: 　　　＿＿＿
　　／　　　　＼　　やる夫は大いに喜んで聞いているが、
　　／　　　　　　＼　　　　
　 | 　　 ⌒　　　⌒　　| 　「そうだお。そうだお」
　 |　/// （__人__）/// |　　　　　
. (⌒) 　　　　　　　 (⌒)　ｸﾞｯ
./　i＼　　　　　／i　ヽ
ｌ___ﾉ　　　　　　　　　　　ヽ___i
::::::::　　::　　　　::　　　　　:　　　:曲礼の細則（立ち居振る舞いなどの細々した礼儀作法）
::::::　　:: 　　　＿＿＿_　　 ::::を説く段になるとにわかに死んだような顔をする。
　::::::　　::::　／　　　　＼ ::::::　　 :::　　 ::
　::::　　::::／ ─　　　　　::::＼ :::　　 :::　　 ::
　::: 　　:: |　（○）　　　　　＼:::　　 :::　　 ::
　:::　　　::|_人__）　　　　　　　:::|　　
　 :::　　 ::| ⌒´ 　　　　　　　　|　　　
　　:::　　::＼　　　　　　　　／　　　
　 :::　　::　冫　　　　　　＜　　　　　　　
　　:::　　／::　　　　　　　　＼　　　　
　　　:::ノ　　　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　　　　ヽ
形式主義への、この本能的忌避と闘って、
この男に礼楽を教えるのは、長門にとっても
なかなか困難だった。
59 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 00:11:23.25 ID:BJs0a2s5O: カススレ過ぎてワロタｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
65 ： 1 ： 2008/08/15(金) 00:22:35.07 ID:OcFw4VwX0: >>59 これでも四作中反応がいいっす。長門様様
61 ： 8 ： 2008/08/15(金) 00:14:26.95 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　＿＿　 ( i)))　　　　「長門たん、長門たん」
　　　　　　　／⌒　　⌒＼　＼　　　「本（もと）があって始めて
　　　　　　／（ ●）　（●）＼）　末が生ずるんだお。」
　　　　.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼　　　　　　　　
　　　　| 　　(⌒)|r┬-|　　　　　|　　　　　　　　
　　　 ,┌､-､!.~〈`ー´/　　＿/
　　　 | |　|　|　 __ヽ、　　　/
　　　ﾚレ'､ﾉ‐´　　￣〉　　|

　　　　／⌒　　⌒＼　　　　　「だから、内面がよければ
　　　／（＞）　（＜）＼　　　それだけでいいんだお。」
　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　
　 |　　　　/| | | | |　　　　　|
　＼　 (、`ー―'´,　　　／
　
　　　と言えば
62 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 00:17:50.07 ID:2GjUA7OG0: ヤバイ、やるおがかわいくみえるｗｗｗwwwww
支援
63 ： 7 ： 2008/08/15(金) 00:18:14.36 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
.　　　　　　／　／　　　／　　　/　　　　　　　　＼　　　　　　　　　丶
.　　　　　　/　／　　/　 /　　 ,　/　　.i　　　　　　　　丶　　　　ヽ　　　　ヽ
　　　　　 /／.:　　 /　::/　 .:::/ .:|　　.::ｌ　　､　　　.::.　　:ヽ　　　::..:',　　　　.ﾊ
.　　　　〃/.::/　.:/　.::,'　.::::/　.::!　　:::{ 　 ::＼　.::ヽ::.　　::l　　 :::::::l:　:.　.　ﾊ
　　　　　　l.::,'　: .:l　:::::l　::::::l　::::{　　::::ヽ　::::::::＼:::::ヽ::.. ..::l　　:::::::::l::: :: :::. :l.:l
　　　　 |:/!　:.:::|　::::ﾊ : ::∧::::八.　.:::::ｉ＼..::::::l　＼::::＼::::l　　:::::::::l:::::::::::　! |
　　　　 |{│.:.::::|　::::::ﾊ ::l　ヽｌ　 ',　:::::|　ヽ::::l　　_＼{-ヽ|　　:::::::::|:::::::::::: i::l
　　　　　 !　! :. ;小、.:::::{ 代ーﾄ､　ヽ ..::l 　＞七´__,ｨ=-､.｣　　:::::::::j::::::::;::: l:,'
　　　　　　　 ', :::: l:: ＼::ﾑx≠于=ミ、＼ヽ x=≠旡丁｀ドﾚ!　 ::::::::;ｲヽ ::i:::::ﾘ
　　　　　　ヽ:::::lヽ::::＼<ヾﾊ{.::::ヽヽ＿ {　　　 V､::::::.}├|　 :::::∧　l:::,' .::/
　　　　　　　　　＼ｌ　∨::{!ﾊ　Vzｲ}　{!⌒ﾍ}　　　 r'zィﾘ / ｌ　.:::/　} ,ﾉ/l:::/
　　　　　　　　　　｀　 ',:::ゝﾑ　ー'　/　　　ヽ、　　￣ノ'　|　::/ フ´::/ ﾙ′
　　　　　　　　　　　　ヽ::::`ﾍー ‐ '´　'　　　　￣　　　 |.::/´;::〃/
　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::{＼　　　ｬ‐､　　　　　　 jl:/::/:/ ″
　　　　　　　　　　　　　　　＼:ﾍヽ､　　 ¨　　　　／/ｲ::/V
　　　　　　　　　　　　　　　　＼!　ヽ＞,､　　　　 , イ　〃:|::ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽj父rｰ＜: : : : : : : {::l)　ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／...::::::|　: : :　　　 : : 'y' 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　.::::::/ﾉ　　　　　　: : /　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　.:::::::::::{′　　　 : : : : :/　　　　　　＼
　　　　　　　　「やる夫、あなたはその本を如何にして養うかについて
　　　　　　　　　の実際的な考慮が足りない。」
66 ： 5 ： 2008/08/15(金) 00:24:43.84 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／ノ　　＼　　 u. ＼　！　　「あっ、ごごめんだお。」
　　　　／（●）　（●）　　　＼　　　
　　　　|　　（__人__）　　　u. 　 |　
　　　＼　u.｀ ⌒´　　　　　／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　ヽ.__)ﾉ
と、長門に叱られるのである。
やる夫が長門に心服するのは一つのこと。
彼が長門の感化を直ちに受けつけたかどうかは、
また別のことに属する。
69 ：間違えた　あと３： 2008/08/15(金) 00:28:13.45 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　　　 _＿　　　__
　　　　　　　, 　´　　　 `´　　　`'' ､　　　「唯だ上知と下愚とは移らず」
　　　　　／　／　　　　　　ヽヽ　　＼　｛誰でも習いによって善くも悪くも
　　　　.'／／　　　　　　　　ヽヽ　　ヽなるものだが、ただとびきりの
　　ノｨ　 '　/　 /　/ ,　　　　　!　 l　ヽﾞ賢い者とどん尻の愚か者は変わらない｝
　　 ./　f,'　i 　││ |! 丶. 　　|　 |　 |　|
　　 f　 | l　l　 ,ｲ　|ヽ!､.　ﾄ､.　|　 |　 !　|
　　 l ,.ｲﾍ l ｰ!‐_､ﾄヾ＼ l ≠.jﾄ､,l　/!　,
　　 |ハ ,!ゞV´!:::_j`　　　`'ｲ::_j`ﾒ|/,.-､l!
　　　 f ﾄ,　!　ー'　　　　　ー'　 '　!.ノゞ
　　　　 `Viヾ.!　　　　　'　　　　　 j　/| /
　　　　　 !ﾊ !ゝ. 　　　´｀　　　 ..ｲ /
　　　　　　　＼ﾙヽ . 　　　,.イノﾚ'
　　　　　　　　 ` rﾉ　` ´ 　|' -..
　　　　　　　／　|‐- 　　-‐ヽ　＼_ __
　　　　rｨl´　　　 |-- ― -- /　　　//ァ
　　　.イ ||. 　　　|ﾆニニﾆ!　_＿　// ハ
　　./　　<~ `　､　|　　　　〆´　＿_ ゝ/　 |
　.r'　　 |:::＼　ﾞヽ..＿／ ,.. :´ .:::::::::::|´ 　 |
と言ったとき、長門はやる夫のことを考えに入れていなかった。
欠点だらけではあっても、やる夫を下愚とは長門は考えない。
70 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 00:28:54.05 ID:Db28kyzR0: 子路っていうとやっぱり中島敦のイメージが強いわな
72 ： 2 ： 2008/08/15(金) 00:33:44.42 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　　⌒＼　　　
　　　／（ ●）　（●）＼
　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　＼　　　 `ー'´ 　　／
長門はこの剽悍な弟子の美点を誰よりも高く買っている。
それはこの男の純粋な没利害性のことだ。
　この種の美しさは、この国の人々の間に在っては余りにも
稀なので、やる夫のこの傾向は、長門以外の誰からも
徳として認められなかった。
73 ： 1 ： 2008/08/15(金) 00:36:55.80 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　＿＿＿_
　　　　／⌒　　⌒＼　　　　
　　　／（ ⌒）　（⌒）＼　
　／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　＼　　　 `ー'´ 　　／
　
　むしろ一種の不可解な愚かさとして写るに過ぎないのである。
しかし、やる夫の勇も政治的な才幹も、
この珍しい愚かさに比べれば、物の数ではないことを、
長門だけは知っていたのである。
　そして、この男の悲劇もそこから生まれたのである。。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「やる夫は君子を全うするようです（前編）」終了　
74 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 00:40:22.60 ID:4+Jtdvl90: どうせなら後半まで投下すればいいのに・・・

>>1乙
75 ： 1 ： 2008/08/15(金) 00:45:15.41 ID:OcFw4VwX0: 支援してくれた方、どもです。
切り方ははここがちょうどいいと思いました。ご了承
76 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 00:45:39.80 ID:7zdLr2/+0: 乙
77 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 00:52:07.90 ID:EaFo7qSu0: 乙
78 ： 1 ： 2008/08/15(金) 00:57:59.92 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼うむ…うれしい「乙」の字
　　　　　　　　　　|　　（ ●）（●）　読んでくれTたお方は
　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　　数えて減ると嫌だから6人と
　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　考えたい。
　　　　　　　　 |　　　　　　 }
　　　　　　　　ヽ　　　　　　 } 　　
　　　　　　　　　　　ヽ､.,＿＿ __ノ　　
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
79 ： 1 ： 2008/08/15(金) 01:03:35.08 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　|:::::: 　　　　　｜　　　
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　　　
　　　　　　 |::::::::::::::　　　　｜　　　　　　　　　　....,:::´,　
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　　　.　ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　　,）:::::::ノ　.　　
　　　　　　　ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.　　
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　　　,ふ´..　　　　　
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
　　　　　　　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´

さて、この中で何人がこの中島敦の「弟子」というガチガチの純文学作品を
今までに読んでくれたかを予想すると、最高でも6人最低でも0人という
しごく常識的な結論に落ち着く。
　もし、一人も読んだことがないのにこの前半だけでも読んで、
その上最後に、「乙」と書き込んだとしたらどうだろう？
80 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 01:06:39.44 ID:7zdLr2/+0: んなこと言ったって
国語の山月記、李陵ぐらい知っていれば興味ぐらいあるでしょう
81 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 01:09:19.85 ID:Db28kyzR0: もっと砕けた感じでアレンジしてもいいと思うがなー
冒頭の説明も適宜話の中に織り込むとかして
82 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 01:09:22.83 ID:EaFo7qSu0: すまん読んだことない
83 ： 1 ： 2008/08/15(金) 01:09:29.52 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　|:::::: 　　　　　｜　　　
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　　　
　　　　　　 |::::::::::::::　　　　｜　　　　　　　　　　....,:::´,　
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　　　.　ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　　,）:::::::ノ　.　　
　　　　　　　ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.　　
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　　　,ふ´..　　　　　
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
　　　　　　　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´

なんと一日で、六人読者が増えたことになる。常識的に考えて。
文学系に人は寄り付かなくなった昨今においてこれは、大成功ではないか？
84 ： 1 ： 2008/08/15(金) 01:15:49.24 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼ OYA…
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼　深夜の独り言がなぜか聞かれている
　　　　　　　　　　|　　（ ●）（●）　ここがビルの屋上でなくて良かった。
　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　中島先生にはまだ会いたくないだろ
　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　常識的に考えて。
　　　　　　　　 |　　　　　　 } 　　思うんだが、「山月記」って
　　　　　　　　ヽ　　　　　　 } 　　　自意識過剰なインテリがトラになって
　　　　　　　　　　　ヽ､.,＿＿ __ノ　　　　あとで愚痴をたれる駄作だとおもうんだが
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､　あれを先生の代表作にはしたくないと思うんだが
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_ 常識的に考えて
85 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 01:16:49.31 ID:VqTkrTqb0: 山月記を読もうと思って買ったときに読んだな
あのようなものをガチガチの純文学作品というのか
86 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 01:19:16.45 ID:KFchlaD00: おつ。しかしこのスレまだ100もいってないぞ。どうするんだｗ
87 ： 1 ： 2008/08/15(金) 01:22:41.28 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　|:::::: 　　　　　｜　　　
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　　　
　　　　　　 |::::::::::::::　　　　｜　　　　　　　　　　....,:::´,　
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　　　.　ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　　,）:::::::ノ　.　　
　　　　　　　ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.　　
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　　　,ふ´..　　　　　
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
　　　　　　　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´

　なんたって道行く人に宣伝したり拉致監禁して無理やり読ませるよりも
はるかに効率が良いかと、常識的に考えて
　微力だが草の根運動が必要だろ　常識的に考えて
　孟子曰く・人常に言あり。天下国家と。天のもとは国にあり、
国のもとは家にあり、家のもとは身一つにあり。
　もうちょっとましな国家を作るべきだろ　常識的に考えて
88 ： 1 ： 2008/08/15(金) 01:27:00.94 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼　いくらなんでも１００行かないのは悔しい。
　　　　　　　　　　／ﾉ(　 _ノ　　＼　無理やりにでも行かしてやる。　
　　　　　　　　　　|　⌒　 -□iiii□）　
　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　
　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　
　　　　　　　　 |　　　　　　　 }
　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
90 ： 1 ： 2008/08/15(金) 01:30:13.72 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼こーなりゃ、次作はアラシがくるような
　　　　　　　　　　／ﾉ(　 _ノ　　＼　キーワードでもいれてやる。
　　　　　　　　　　|　⌒　 -□iiii□）　枯れ木も嵐も山の賑わいだろ
　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　常識的に考えて
　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　
　　　　　　　　 |　　　　　　　 }
　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
91 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 01:32:06.03 ID:KFchlaD00: >>90
それよりも次回は1の書き込みネタだけで150ぐらいやってくれ。
93 ： 1 ： 2008/08/15(金) 01:42:20.68 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼私は広島カープの大ファンだ
　　　　　　　　　　|　　（ ●）（●）何言ってんだか分からないと思うが
　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　＞＞９１の注文にお答えします
　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　只今私４連投中明日も当番予定
　　　　　　　　 |　　　　　　 } 　高校球児ではないので
　　　　　　　　ヽ　　　　　　 } 　　勘弁して欲しい
　　　　　　　　　　　ヽ､.,＿＿ __ノ　　でも、明日で
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､もう今日か、終わらせたい。
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
89 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 01:29:46.97 ID:7zdLr2/+0: 今は時代ですから
青空文庫で無料で見れるんですな
いつぞや読感文で山月記買ったことがありますが
92 ： 1 ： 2008/08/15(金) 01:35:08.32 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　|:::::: 　　　　　｜　　　
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　　　
　　　　　　 |::::::::::::::　　　　｜　　　　　　　　　　....,:::´,　
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　　　.　ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　　,）:::::::ノ　.　　
　　　　　　　ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.　　
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　　　,ふ´..　　　　　
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
　　　　　　　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
>>89 そうですね。今では青空文庫といい、ブックオフ１００コーナーといい
　　文芸の好きな人は本当にいい時代ですね。
　　けど、私はこう思います。そんな、ただ同然のものに対しある人は
　作品を一日かけて作り、ある人は３時間見る　こんな無駄とも思える
　情熱はわたしはすばらしいと思います　
95 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 01:51:01.88 ID:4+Jtdvl90: ムリしすぎてサルくらうよりマターリやればよいとオモ
96 ： 1 ： 2008/08/15(金) 02:01:16.32 ID:OcFw4VwX0: さる
97 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 02:01:58.98 ID:1VJNN7mg0: 今回も乙。全部見てるぜ。
適度に短いので難しい？話でも読みやすい気がする。
98 ： 1 ： 2008/08/15(金) 02:05:09.46 ID:OcFw4VwX0: 　　　　　　　　　　　／￣￣＼モンキーに引っかかっちまったぜ畜生
　　　　　　　　　　／ﾉ(　 _ノ　　＼　　
　　　　　　　　　　|　⌒　 -□iiii□）　ときに読者はどれぐらいの間隔
　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　でよみたいのか教えてくれないか
　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　おれは表示ボタン連打だから
　　　　　　　　 |　　　　　　　 } 　　常識的な範囲で
　　　　　　　　ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
101 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 02:14:46.17 ID:4+Jtdvl90: >>98
もしかしてIE使い？鯖に負担かかるから専ブラ使えｗ
99 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします： 2008/08/15(金) 02:08:35.47 ID:1VJNN7mg0: さる食らうと読めなくなるから、3～5分程度で。
100 ： 1 ： 2008/08/15(金) 02:10:53.67 ID:OcFw4VwX0: この１のレスでちょうど１００やっと寝られる　
またのご支援お待ちいたします