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やる夫が第一人者になるようです 第十一回
- 5 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/02/15(日) 21:56:30.45 ID:8Pj9iCAo
- 紀元前30年 やる夫は地中海世界の全てを手に入れた。その事実を受け入れられない者達は再び時計の針を戻さんと陰謀を張り巡らせた
ローマ市内 某所
,..、、、..__
/,r''´~了 、 `ヽ、
// ,; /" .i 、ヽ \
// // / リ ', ヾ、 ヽ
,',' ,'/ / , / 、 i |!lハ
i i| ! | / リ | |.ヽ |!i ',
|i i l! i| ' // /i! ハ i l!} i. マジか、本当にやるのかよ
/.| l ! i l| //ノ /ソ 入_l !i |
./l j i| li i|/oヽ/ /oソi | i! !
{i | i l!ト i |! | ゙"''" i ゙゙~ i!l| .!| }.
い_!从!| | ! l . :! / ! iリ
_,..イ:::::::``ハ! ! i {i i、 ヽ=_='" ,ィ'リ il ,ソ
,r''´ 'i:::::::::::::::`ヾ从乂:ヽ、 _ ,/ィ'-'‐ン'゙`ヽ、
/ i::::::::::::::::::::::::::`:T:´::::::::::::|ノ ゙ヽ、.
/ `ー}:::::::::::::::::::::::::¢:::::::ノi:「:i「:! `丶、
i i:::::::::::::::::::::::::::i!:::::::|「:i「:i「:|!-‐-、 ヽ、_
! !:::::::::::::::::::::::::::l!:::::::|「:i「:i「:|r'"゙"゙゙ヽ、 \
,/ ン==-
i _-=ニ=-ヽヽ{
,i、_´,..-‐,ニ-''-‐ .{l
=シ \__ ̄/ / /i ヘ
/ ン/,r'´/ // シ入\、
ニ_/ ,r7 .l ,'/ {|iヽ、_
ン /ンl ! {,' ',ヽ `ー
' ///シ{l ', ', ヽ\
. / ,' ソ ゝ、 ヽ\ \
. !i i ! {i心、 ゞ、.._ _ニ
iハ、il | ',{ {',ヽー-、-‐、'´_ ええ、やる夫を暗殺します
i{ iヽ{ ヽ ヽ', \ヽ=ニー--_=
,.-、心、\ ヾ、-= _`ー,r:〒=ミ、\
}ハ!f:::tミ、、辷ニーf!{::ノ ヾヽ ', 、
、_ェジ从゙" ヾー' ̄ 、、.__,〃 ソ ノr-!、_ 、 ヽ
三ソ`ー_,ゞ=彡 `  ̄ ン"i ``ー 、._
/"゙ヾ、ニン:::::::! _ .| ヽ、.__ `
゙{ ヽ、入 ヽ _ - /} ,| i::|l:j!`
. lヽ、 ゙ンヽ、 ._,.. -'"ノ /::i /:||ソ}、
.〈:::::i l_:::::`ヽ、 `~´ /ニ:_{'__ノ_::l:|/|
-,|r-{ ';:`ヽ \ /_ / ゙l:l‐!
_ノ ;:| k'"\ `r--/::::::`::':=テ=、l| l ,r
, 〃 ヾヽ 't、 l::::/:::::::::::::::::::// /:lヾ /
ヽ i ',ヾ、|. }{l:/:::::::::::::::::::/f' / l:| 'ン´
゙ i:::l} / i!l\ー-,....__/{:| { l:| /
リ:::: | ハヽ、 `/::/::::::|:|\\|/
マルクス・アエミリウス・レピドゥス
かつての三頭の一人、レピドゥスの実子 - 6 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/02/15(日) 21:57:56.79 ID:8Pj9iCAo
ー=テ/ ァ // i / ハ i、、ヽ、_ ヽ\_
_,ノ〃 //' / / /! 7 i、 ',ー-`、_ー-- ニ、_ ̄ー
ーァ ///{ i ,r‐{ ,'i i ハ l !\ ヽ、 ``ーヽ、ヽ`ー- _
~ !l/ ,i l' l i | il!ヽ.', 、 `\ー- ...._ `ヽ 、ヽ、
ヽ//!/ソ \,rヽ',! ゞ、 \ ヽ、 `ヽ ンヽヽ、
l,' / | .il/ ,i 心、 ヽ\ _` ヾ=ェ_ ニニ -‐、' 「!\
! .l i ', {l l!::',_ヽ\、_ ` ̄_二ン_,ノ __ ン r/:::「!|!)ヽ どんな権力を握ろうとも、ひっくり返すには
', | i 入', i{,rf:::::、_ヽ、ー二ンfrt:::::::)ヾヽー' ,/:::::((||)://_
)! ', i iゝ|!、゙ー'ヾ}゙辷_、::::〃 `~´ }l:::ソ/、 / ,r'=_- 冷たい刃の一突きで十分です。それは、
='、-' 、ヽ廴ヾゞ、_ノ ' ... ̄ ヾ=ェ‐'ン' iン_>/‐'´ `
゙∠ヽ}ソヽニ-  ̄ .:::::.. /(‐'_il‐'''ー‐ヽ 彼の父親が証明してくれました
{l、__,ノ/⌒ヽ',、 、 , ,r'、::r=__l|__ _.
. i ゙=彡 メンヾ、 丶、______,.ノ/_ ゝ(ー|l `ヾ、_
! | r'''''ヽ::: \ ` ー '´ /::::::`:::::、__``l|ー-、
. l |.V ゙i⌒ヽ__ `ヽ、 /::::::::::::::::::://7|l / ',ヽ、
. ! ヽ! i ', `ヽ|ヽ`''''"{:、:::::::::::::::// /,r'|l、 〉:ミY
.l|. { ! | i_ヾヾ: ヽrヾ,::::://.//r':::|l∨/ミ/`
ヽ ゙ , ヾ\、: ////`/i∧', ',',::/l ,'/!
だが、やる夫は、一人ではない- 7 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/02/15(日) 22:00:04.40 ID:8Pj9iCAo
- 隔絶した能力の持ち主ゆえに全てを一人で抱え込まざるを得なかった父と違い
全てを任せ背後を預けられる親友がいる
,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` 、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
|;;;;i "'`~ "`~ `i||i" '' ゙` " |;;;;;;|
|;;;;| ヽ` |;;;;;|
.|;;| ,-;;;;;;;;;;"フノ ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ |;;;;|
,,ト;| ',,_==-、く >゙-==、 |/ i 火遊びが過ぎるぞ……坊や
|i 、| ' ̄"彡| || |
|'. (| 彡| |)) |
! 、| i,"(_ ,, 、, |" i
ヽ_| ` .|_/
.|゙ 、,.--‐ 、,, |
.i ゙、 '  ̄ニ ̄ /|
| 、  ̄ ̄ , ' |
| i ` 、 ( , " |
| ` ー---― "| |
| | i |
__
_,,. -< _,.二 `丶、
,. '´,. ‐ ニ二>ト、 `ヽ`ヽ、
/__∠ -‐ァ¬' |ヽ`丶、 \ \
/´/// / / { { \`ヽ、`ヽ、 ヽ ヽ __,
/ , !.! / | ヽ\ \ \ ヽ ヽ
,'/ /| 小、/ |、 ヽ \`丶、 ヽ | | |!
.{ ! /ハ.! / | { \ \ \ u`ヽ ll ノ| リi{
ヽ{ |ヽヽ || ヽヽ ゝ ヽ ヽ丶 ヽ | | } な、貴様は……アッー!
ー-久 |\{{ ヽ ヽ \\ ヽ | | | ! || | /
ノ{ r┐ |ト、l、 ヽ.- ゝ r:テフ} } } ノ l/ /
/ /ハ ト'ゝ`ヽ\.  ̄´ ノノノ_ イ/ // {
.//´}ヽヘヽu } /ノイ ト ゝ
r‐-、f⌒!{ {ヽゝヽ ヽ ‐ / | || ||ゝ
. l l. l | ``\ {ニ=‐ , ' |リ ^
!r }. | |. | ,. -─`ヽ、 / !`丶、
ヽ{ _|{_.ノ | { `ー'´ ! ヽ
. └/ /─ 、 /| / ヽ|
陰謀の芽は萌すことなく阿部の手によって摘まれた
やる夫が第一人者になるようです 第十回
- 832 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/02/09(月) 22:09:47.90 ID:ogr7F02o
- 前32年
やる夫、エジプトに対し宣戦を布告
___
/ \
/ \ , , /\ 元老院の諸君、アントニウスは女王に謀られ
/ (●) (●) \
| (__人__) | 正気を失っているお。故に、彼女が不当に得たものを
\ ` ⌒ ´ ,/
. /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ ローマに取り戻し、我らに仇なすエジプトを討つことを
| ,___゙___、rヾイソ⊃
| `l ̄ ここに提案するんだお!
. | |
アントニウスを名指しに非難はしない。あくまで討つべきは女王であると言い張ることで内乱ではないと思わせるのが狙いだ - 833 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/02/09(月) 22:10:17.97 ID:ogr7F02o
\\ やる夫! やる夫! やる夫!! //
\\ //
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧
( ´∀`)/) ( ´∀`)/) ( ´∀`)/) ( ´∀`)/)
( / ( / ( / ( /
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧
( ´∀`)/) ( ´∀`)/) ( ´∀`)/) ( ´∀`)/) ( ´∀`)/)
( / ( / ( / ( / ( /
| | | | | | | | | |
し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J. し ⌒J し ⌒J
市民からの圧倒的賛意を背にやる夫はエジプト討伐軍最高司令官に選任される- 834 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/02/09(月) 22:10:55.11 ID:ogr7F02o
- /|
| ̄ ̄ヽ、 / |
\ ヾ }={ ,〉‐::ー-..、_
>-‐:~::‐-'`==、:: :: :: ::`ヽ、
,ィ´:: :: :: :;/: :: :: :: :: :.:ヾ:i:: :: :: ::`ヽ、
/:: :: :: ::/::/|`ヽ;: : :i:: :: :: :|:.:: :: ::i:: :.:ハ
/:: :: :: :: :: |::| | ∨:.:|`ヽ:: ::|:: :: :: :|:: :: ::}
/:: :/:: :: :;ノ:|::| | ∨:ト-‐∨:|:: :: :: :|:.: :: :| ……アントニウス様
/::,ィ´::/::::i:.:/|;j_ | ヽ:|__ ヽ:|:: :: :: :|:: :: ::|
|/ 7/:: :::|::;チ,弐 ィテォz、|:: :: :: :|;; :: :|
j/:::/:::|;ハ ヒzリ ヒz:7;} 〉:::|: ::|_): :|
|:::/|:: :: ::} `‐' , `‐-´j:: ::j:: ::|:: : :{
|/ |:: :: :::、 .::::. __ .:::::./: :/:: :リ: ::メリ
|:: :: :: :`>‐- ,ィ´7::/|:::/i:.:;/
l l
| |
, ‐- _」 L -─- 、
l | | ハ
| | | ,′
ヽ | | /
\ ヽ / , ′
\ _ -、_ニ、 _ - ' _/
r  ̄, ´ _ノ ,.. ='-ァ 案ずるな。私が君を守るとも
/ / , 弋う‐ k‐r,-、ニニニ-r T  ̄ | /
. / ノ / 入 L `7´こ卞、ト、」 |! l'\
〈 ' / 〉 | /´ ト、`` ! | | ヽ
i ´ / l | 〉 l {! | ヽ
_」 |! イj k _ ′ | l ト、 ヽ
/ l || | f トヽ `ー==-‐' イ、 l \ L_
/ / V| | | } \、_ 〉 ̄く_, ≠ } \ ト、 `i
≠` < | 人 \ / /7 ヽ| \ |
\ j / \ ヽ / // ヽ \|
\ / く ヽ V∠ / / \
∨ \ /匸!ヘ \ <´/
やる夫がそうであるように、アントニウスもまた準備を終えていた - 835 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/02/09(月) 22:11:35.39 ID:ogr7F02o
_..-:.: ̄:.:`ヽ、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
-―-:':.:.:/:ヽ、:.:.:ト、:.:,ィ:.:.:.`!
.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|``''"!:.:.:.:.|
:.:.:.:.:.::、、|:.:.:.:.:./ノ l:.:.:.:.:|
_イ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェォ.、 ,ィ:.:.:.:.:.:! 君はこのアレクサンドリアで待っていてくれればいい
‐-イノ::ト!:.:.:i i L;.:.:.:.:ト..、
::::てっ:!l:.:.:.:.':, .:l ト、:.:.:ヽ::::\
:::::::'う:/ノ:.:.:.:/. ー= ,イ/:.:.:.:.}::::::::| 必ず吉報を届けてみせよう
ヽ:::::V/_:.:.:、ヽヽ'::::l'_,(:.:.:.:./::::::::/
!:::::::::|:::::):.:.`)ノ ヾ'、/ノ:,:.:.ヽ::::/
l:',::::::l::::i:.:.:(_/ i ', ヽヽ>:.ノ´
.!:l:::/::::::7>::つ l| ! r'、:.:(
/!:!':::::(_´:<´ら ' さ´
:l:l::::::::::l`ヽノ ' ヽ
/_: :/ /: : //: / |V: :|ヽ : : : : ', : : : : : ヽ
////: : :/ : :/ ,|:/ | ∨| V: : : : | : : : : : : ',
′ //: : : : : :_| 斗 |{ │ |.:|\∨ : : |: : : : : : : |
//: :,ィ: : : : :| / __」 | }/ __ `',ー: :|: : : : : : : |
.': |: / |: : : :/{/,イ元x イ旡x、: :|: : : : :|: :│…あの、私もついていったらダメですか?
|: {/ /|: : :∧ /rイ::ハ frイ::: ヘ :|: : : : :|: :│
|: : /:│: / ム{ |:トーイ| |:トー'∨}〉: : : : .′ ′
|: / Ⅳ{: f ハ ヾxン . ヾxン |: :,': :/ : :.′
Ⅴ |ヘ|: ヘ :}.:.:.:. .:.:. :./ /: /: : /
',:.{ : : 小、:.: {⌒) :.:.:.:.イ:/:/^}: /
',ハ: : :|: { {≧ 、.. ___ .. < // :{ l/
∨ : :|: | ヽ;≦} {ヘ:∧:j/|: :| /__
\:.|: | /.:.:ヽ、 ',:.:.`く. |:/⌒) }_ _
>く.:.:.:.:.:.:.:.:\-―ヘ.:.:.:.:ヽ{/{ _/ ノ )- 836 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/02/09(月) 22:12:37.60 ID:ogr7F02o
- アントニウスは驚愕した
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! / /. │ |
.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ┌-- 、_ / / | /
.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ 丶 `゙ーこー、__ノ / `ー、_ ! l ;.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ ユ,イ r´ ヤ゙ー=、>,イ 弋 ゜ い、いや勿論構わんさ
;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ゙、 ソ / it lj / ヽ"
ー-'´ \__| 丨 `ー=y, i `ー、_ ただし、余計な口を挟まないこと
ヽ \ '、 \
ヽ、 い ヽ、 '、 ノ これだけは守ってほしい
冫 | j l 〉 /
/ レ' / r‐'"´ l´ ;.
´ ! _,' ゝ
何年も共に暮らしていながらこの儚げな女性が願いを口に出したことはついぞなかった
それが、初めて――しかも己の心配をしてくれている
` 、 ` 、 ,―ー'フ
\ ヽ ,r' /
, ーヽ iー.v' /
. , ': : : : : :>、 └i/ _/、
': : : : : : :κ'ーテ‐ヘー<ヽ、` 、
:./: : : : :/: :/: : : :ノ个、`\l : : ヽ
/: : : : ム-ー、: :/./ | V :|: : \ : ヘ
: : : : イ//: :// | v」、: : : l: : `、
: : : :レ: :/ // | Yヘヽ: : |: : :.ヽ はい!
: : : :.| /'-―' | | V. !: :|: : : :`、
: : : :,|=≡三、 ト 、 V: :/|: : :ト、 | (よかった、アントニウス様も喜んでくれるみたい
: : : :.|` イミミ、 〉/ j: : :.| `.|
ト: : :.| ' ,, ヽ'/レ /: : : | マルディオンさん、ありがとう)
|V: : | (`- /`ヽ、 / :/|. :|
| V: :|` 、 `. / ヽ .| /
ヽ.\|\f`ヽー┬‐ '、 /⌒ 、/ .レ
、 ヽr' , //ィf、ゝィ⌒ ヽ、
-ー \ ヽ、/ レノ/{ Y⌒ } - 837 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/02/09(月) 22:13:52.05 ID:ogr7F02o
- アントニウスは女王を伴いギリシアに陣を敷く
丨 ,イ f `‐ 、_
/ j「 j ヽ .; ',__,,
:‘..冫/ / │ , / プエル
/ /j │ / 〈 かかってくるがいい「少年」
/ 〈 | `ー、_ __, -‐"∨ \ \_ ; 冫;."
/ ∧ `Y_ `ー=ゞ ,ィ7tテハ \ ゛ー-、____
./ /├`ー-、 \_ /| ` ^´弋 │  ̄` ー-、
l ./ / ア`- 、 ヽ f l `ナー 、 亅 ¬ニー---、__ \
. l / / │ / L_」, _ / │ r'´ `‐ 、 `‐ 、 .\
/./ f´ , ' / ./ j ゝ、__ \ \. ヽ
│ ヽ、 / { ゛― ─一'´ ./| / `ヽ、 | } │
. \ ゛┤ 弋>_ 厂^丁 ._,ィ7 |^\〈 l ノ /
ヽ、 \ `Y´ `゙´ /__| ヽ‐-------- 、_ L │ f
ニ=-┬'´ ___rフ´\ `―'´ ̄ ̄´  ̄} \_ `‐ 、_ `ー、_ ` ー弋x、
ト-‐'´ / j ┌‐‐- 、,‐-‐ナ / ____>ー-、__ ヽ , --、_ \ レ'
/ / _」 ー`ゝー--、/ ∠' ̄ ̄ ` ‐- 、 `‐--r 、_ `‐--‐'´ ' , ヽ 弋
| /ヤ'´ ̄ `ー-r--┬-、 ---‐‐‐‐‐''''''''''''‐ 、 ,-'´. 亅 `ー-、_ / / `
. | .ー┤ } |-<---‐‐‐----、_丈 | `ー-、_ { /
| /´ l {`ゝ\ / l \ ヽ /- .,,___ ,,
! / j´\_ー七F′ { | ヘr-、`t
. l / l \ `ー-、 | \レ'
. | / | ヽ、 j j
やる夫も応えるようにブリンディシに兵を集める
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\ これで決着だお……アントニウス!
/ <●>::::::<●> \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
戦の準備に残りの月日は費やされる。両者の対決は翌年に持ち越された
やる夫が第一人者になるようです 第九回
- 730 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/31(土) 21:10:39.59 ID:J6Kv8j.o
- 紀元前36年秋
やらない夫、やる夫の命を受けイリリクムに出陣
/ ̄ ̄\ 了解しただろ ____
/ _ノ \ / \ イリリクム地方の平定を命ずるお
| ( ⌒)(⌒) /─ ─ \
. | (__人__) \ / (●) (●) \
| ` ⌒ノ \ | (__人__) |
. ヽ } \ \ ` ⌒´ _/
ヽ ノ \ ノ \
/ く \ (⌒二 |
| \ \ \ | |
| |ヽ、二⌒)
暴れまわる山岳部族を平定し、ダルマティア海岸の安全を取り戻す為だ
やる夫はローマ市民に安全を取り戻すお
⌒|/⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒
ヽ ____
/⌒|::⌒\
/ _ |::(●)\
表 / ⌒ |ヽ__)⌒::::\ 裏
| (__ノ|r-|:::::::::::: |
\ ´ |ー´:::::::::/
∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄\
ここらで一つ戦争やって頼れる所を見せ付けるお - 732 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/31(土) 21:12:00.18 ID:J6Kv8j.o
- パルティア遠征で一敗地に塗れたアントニウスも名誉を必要としていることでは同じだった
|
, ‐- _」 L -─- 、
l | | ハ
| | | ,′
ヽ | | /
\ ヽ / , ′
\ _ -、_ニ、 _ - ' _/
r  ̄, ´ _ノ ,.. ='-ァ 今度こそ、勝たねばならん
/ / , 弋う‐ k‐r,-、ニニニ-r T  ̄ | /
. / ノ / 入 L `7´こ卞、ト、」 |! l'\
〈 ' / 〉 | /´ ト、`` ! | | ヽ
i ´ / l | 〉 l {! | ヽ
_」 |! イj k _ ′ | l ト、 ヽ
/ l || | f トヽ `ー==-‐' イ、 l \ L_
/ / V| | | } \、_ 〉 ̄く_, ≠ } \ ト、 `i
≠` < | 人 \ / /7 ヽ| \ |
\ j / \ ヽ / // ヽ \|
\ / く ヽ V∠ / / \
∨ \ /匸!ヘ \ <´/ \
紀元前35年初旬
アントニウス、再度東方攻略に乗り出す
''';;';';;'';;;,., ザッ
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、 復讐しにきたクマー
∩_∩^-^∩_∩^-^∩_∩^-
ザッ ∩__∩ ∩__∩ ∩__∩ ∩__∩
∩_ ∩__∩ ∩__∩ _∩ ∩_ ザッ
∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ ∩___∩ きたクマー!
| ノ ヽ | ノ ヽ | ノ ヽノ ヽ
/ ● ● | / ● ● | ● ● | ● ● |
| ( _●_) ミ | ( _●_) ミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、` 彡、 |∪| 、`\ |∪| 、`\ |∪| 、`\
/ __ ヽノ / / __ ヽノ /´> ) ヽノ / ノ //ヽノ /´> )
(___) / (___) / (_/_) / (_/ / (_/ - 733 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/31(土) 21:12:39.09 ID:J6Kv8j.o
/ r'´ \ , ‐'´ ┐
ノ L ヽ / __」
'""':'/ {::.`゙ー-斗ィ -‐'´...:::::│ '""':' ""':
/ ! ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| "'::;;;,,...,,;;::.....;:
,' | \:::::::::::::::::::::::::::::::::::| ふふ、覚悟はできているかね?
;::'""':: ! l ヽ:::::::::::::::,':::::::::::,.. | 、
"'::;;;,,...,,; ノ r‐ 、 _」 }:::::::::::/ン'ニ´::│ ト、
/ \ 亅 ,ィゝ:::::::::j ,/tj `フ│ { \'""':
l ヽ/ ,ィ=-':::::::::::::,イ--==┘::.| \ ;; '',,, ;; ''""'::;,,.,,,
! / /:::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::ト、 ヽ
.,,, ;; ''""'::;;,,.,,,./ / j / │ イ ヽ ノ
/ / r‐‐-、 \」 /〆/
_∠__/ ヽ、 `ゝ、__ __,イ /_ / ;; ''""'::;;,,
/´ / 「`ヽ ヽ ヽにニニ二,ン/ / Y / "'::;,...,,;;::'
,‐'´ / │ } \_ ゙ー--一 ´ { │ 弋
目標はアルメニア、昨年の裏切りに報いを与えるためである
やる夫が第一人者になるようです 第八回
- 590 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/24(土) 21:33:39.90 ID:NeBAnqwo
- 紀元前37年初旬
タレントゥムで西方の支配者と東方の支配者が対面した
,
厂 ̄ ̄ .__ ヽ、
/ r'^ー'´ \ | 、 l
/ .| ヽ ト、 い \
ノ │ .,;;l f‐l `ー、 `ー
. | ハ .l '´k,ィrッ、 .\、_ `く丁
\ {_」.冫ー、 ゞこ=`ー、. \ ゝ ヽ
ヽ ∨/,ィfラj | |/ / 軍船の提供と引き換えに私がローマで
}j f `こf}、 ー | K. /
/ | ヘ ´ __ _,. / |ヽ \
. / .| | ヘ v'"´ / ./∨ヽ ヽ 兵を集めることを許す。異存ないかね?
/ .| | \ く ̄´マ / ∠/ / ノ
. { ヽゝ、 ヘ } └'/ / / /
. ヽ \ `Y { { ハ くヽ
| |!. ∧ ∧ ヽ_/ \ ー'
. _ノ ,イ_,/ ヽ/ ヽ ヽ `ーt
 ̄ _// _,/^ー┼‐tゝ_} ├、. \
_,∠_,ィく ̄ // (ノ |フ\ ヽ
 ̄_, -‐'\'、 レ. | / `ー、 ノ
. く \ ,イ_,/ 人 `ー'⌒ヽ \/
/ /\〃 ヽ `ー‐'⌒) | ` ̄
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ ありませんお。やる夫の無茶なお願いを聞いてくれて有難うございますだお
| (__人__) |
\ ` ⌒´ / (覚悟の上とはいえ、高い買い物になったお)
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_>ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
. l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:レ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
|:.:.:.:.:.:.:.:.| , \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r ' l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r 。フヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ }.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l 可愛い義弟の頼みだ。断るはずがないだろう?
l:.:.:.:.:.:/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
. l:.:.:.:/ i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
l:.:.:'- 、 _ ィ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:. (ふん、ようやく折れたか)
}:.:.:.:.:.`r 、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/:.:.:.:.:.:.:ヽイ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:::ゝ-┤.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ__|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
{:.:.:.:.:.:.:.:.:./::_::斗ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rァ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
\:.:.:.:.:.:. ̄ __,. - フ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./il|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ヽ / ̄ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ilil|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: - 591 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/24(土) 21:34:34.87 ID:NeBAnqwo
- アントニウスの東方攻略は遅れていた
女王との恋に溺れた影響もあっただろう。だがそれよりも――兵の不足が深刻だった
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : ::::::兵が集まらないよ……
Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
ハンニバル以来騎兵の価値は大いに上がった。が、あくまでローマ軍の主力は重装歩兵である
東方に根拠地を置くアントニウスは思うように兵を集められなかった - 592 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/24(土) 21:35:14.87 ID:NeBAnqwo
- 諾々と西方復興の役割を引き受けたように見えてやる夫は冷静にその点を考慮していた
____
/ \
/ ─ ─\ やる夫がローマを押さえ続ける限りアントニウスの東方攻略も遅れ続けるんだお
/ (●) (●) \
| (__人__) | ))
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
|\ /___ /|
彼我の戦力差は絶大だ。まともに動けば一蹴される
だから、アントニウスには行動する自由を与えない、それがやる夫の基本戦略だ - 593 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/24(土) 21:35:47.97 ID:NeBAnqwo
- だが、今回やる夫は自身の基本戦略を投げ捨てた
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
|
____.____ |
| | | |
| | ∧_∧ | |
| |( ´∀`)つ ミ |
| |/ ⊃ ノ | |
 ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ | ミ「Basic Strategy」
セクストゥスは放置するには強大すぎる敵だ。第二のアントニウスに育つ前に叩かねばならない
リスクは大きい。ここで負ければ二度と立ち上がれないだろう。だが、やる夫の胸には勝算があった
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ (我に秘策あり…必ず勝つんだお!)
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
やる夫が第一人者になるようです 第七回
- 428 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/19(月) 20:04:23.28 ID:xxV0k8Ao
- 紀元前42年1月1日
やる夫、復讐の神としてマルス(アレス)に神殿を捧げる事を誓う
____
/::\::::/::\
/ (●) (●) \
/:::///(__人__)///::::ヽ
| |r┬-| | 戦勝を祈願し
. \_ `ー'´ _,/
/ \ この地に神殿を建立する事を約束いたしますお
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | トン
_(,,) 神 殿 造 る よ (,,)_
/ | | \
/ |_________| \
新たな年の幕開けに暗黙のうちに認められていたカエサルの神格化が公的に認められた
これを機にやる夫は決意を新たにし、その証として神殿建立の誓いを立てた - 429 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/19(月) 20:05:06.22 ID:xxV0k8Ao
. .. . Л_
.. //;;;;`-、_
.. .//ー-、;;;;;;;;;ヽ、
.. //_ ;;;;;;;;ヽ、 てめーらは許さねーんだお
.. // ゙゙ー-、 ` ;;;;;;ヽ
___ ..// `-、 ` ;;;;ヽ
/⌒三 ⌒\..// \ `;;;;|
/( ・)三(・) // .ヽ ゙、;|
../:::::⌒(__人__)i⌒)、ヽ | i;|
.| |r┬-|./フヽ.`i| . .| l/
\ `ー"// .ノ ノ . l/
( i .//
.\ .\,. //
`ヽ、 ⌒)
今年のうちに共和派との決着をつける。強烈な意思表示だった- 431 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/19(月) 20:05:55.44 ID:xxV0k8Ao
- 続く月日は平穏のうちに過ぎる。それは嵐の前の静けさだった
ヘ l ノ r ゝYイソ
゜ヽYソ ヾvノ/
|i| ||i
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''、.''"""'゙゙''''''''"""'、.""''"''''"""''"""'''''"""''"""""
. ..:.:. .. . .. . :.. . .. . ..:.: . .゙ ..:.: .. ..:.:.....,.,...:.:,,..,. .. ,.,...,.. ,, ,, . ....... .
.; ,,,,,,,.;.; ..: . .. . . . .. . .... . . . ....,.,,,, ..:: .:.:.: ,
:.. ..;.;. .. . :. ∧_∧ .;. ; ∧ ∧ .; .; .; .:.:..
.;..;.;.;; ( ・∀・) .(゚ー゚*) .; .;.; ,,,,, ,
/ l (,イ U
. ,.,...,.. ,, ,, と_/( ⌒ヽ^ヽ、 .と -O~ .,.,., ... . ., .,. .
次の戦いこそ両派の命運を分ける決着の時。そう思えば時間はいくらあっても足りない
兵を集め、鍛え、策を練る。決戦の地を探しそこまで兵を連れて行く手間を考えれば尚更の事だ
決戦の地で両軍が会い見えたその時、既に季節は秋を迎えていた - 432 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/19(月) 20:06:37.20 ID:xxV0k8Ao
- マケドニア地方、フィリッピにて両軍は対峙
/ /////////////// \\\\\\\\\\\\\\\ \
/ /////////////// \\\\\\\\\\\\\\\ \
/ /////////////// \\\\\\\\\\\\\\\ \
/ /////////////// \\\\\\\\\\\\\\\ \
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧∧ ∧∧ ∧ ∧ ∧∧ ∧∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧
( `・ω( `・ω(`・ω(`・ω( `・ω・)・ω・)・ω・)・ω・) (・ω・(・ω・(・ω・(・ω・´ )ω・´)ω・´)ω・´ )ω・´ )
| ̄ || | ̄ || | ̄ || | ̄ || | ̄ || ⊃─────── ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ───────⊂ ||  ̄| ||  ̄| ||  ̄| ||  ̄| ||  ̄|
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∧ ∧∧ ∧∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧∧ ∧∧ ∧
( ・∀( ・∀( ・∀( ・∀( ・∀・)・∀・)・∀・)・∀・) (・∀・(・∀・(・∀・(・∀・ )∀・ )∀・ )∀・ )∀・ )
| ̄ || | ̄ || | ̄ || | ̄ || | ̄ || ⊃}―⊃}―⊃}―⊃}― ―{⊂―{⊂―{⊂―{⊂ ||  ̄| ||  ̄| ||  ̄| ||  ̄| ||  ̄|
\/ \/ \/ \/ \/. ーし ーし ーし ーし しー しー しー しー .\/ \/ \/ \/ \/
∧∧ ∧_ ∧,,∧ ∧巛 巛∧ ∧,,∧ _∧ ∧∧
(,,゚Д゚)| ・_) ( ,,゚Д゚).ッ ・ \. ./ ・ ヾ.(゚Д゚,, ) (_・ |(゚Д゚,,)
,r'√|_(⊃ Ю/| ||三,r' ⊃ /゙i_) (_/\ ⊂ ヽ三|| |\Ю ⊂)_|√ヽ
(,(^( ∪~  ̄ ) Y ⌒ ゙i | / 冫 冫´ | / ⌒ Y (  ̄ ~∪ )^)ノ
| ) | ) || ´|| ( し. , | , ,/ | , .し_ 丿 ||` || ( | ( |
~' ~' ~ ~' :: (´´ ゙i ゙i゙i `゙i ゙i) \(/ /´ // / ``) ::`) '~ ~ '~ '~
(´⌒(´ ;;; ;; ; ゙i_゙i゙i ゙i ゙i / / //_/ ; ;; ;;; `)⌒`) - 433 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/19(月) 20:07:24.16 ID:xxV0k8Ao
- フィリッピに続く道を境界線にブルータスを相手にやる夫が
/ ̄\
| |
\_/
| / ̄ ̄ ̄ ̄\,,
/ ̄ ̄ ̄ \ /_____ ヽ
/ ::\:::/::::\ | ─ 、 ─ 、 ヽ | |
/ <●>::::::<●> \ | ・|・ |─ |___/
| (__人__) | ∧∧∧ |` - c`─ ′ 6 l
\ ` ⌒´ / < V S > . ヽ (____ ,-′
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ VVVV ヽ ___ /ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒) / |/\/ l ^ヽ
ヽー―'^ー-' | | | |
YARUO BRUTUS
カシウスを相手にアントニウスが布陣する
_..-:.: ̄:.:`ヽ、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
―-:':.:.:/:ヽ、:.:.:ト、:.:,ィ:.:.:.`! _ ___
.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|``''"!:.:.:.:.| /-、 -、 \
:.:.:.:.::、、|:.:.:.:.:./ノ l:.:.:.:.:| / | ・|・ | 、 \
イ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェォ.、 ,ィ:.:.:.:.:.:! / / `-●-′ \ ヽ
-イノ::ト!:.:.:i i L;.:.:.:.:ト..、 |/ ── | ── ヽ
::てっ:!l:.:.:.:.':, .:l ト、:.:.:ヽ::::\ ∧∧∧ . ── | ── |
:::::'う:/ノ:.:.:.:/. ー= ,イ/:.:.:.:.}::::::::| < V S > | ── | ── |
:::::V/_:.:.:、ヽヽ'::::l'_,(:.:.:.:./::::::::/ VVVV ヽ (__|____ / /
::::::::|:::::):.:.`)ノ ヾ'、/ノ:,:.:.ヽ::::/ \ / /
',::::::l::::i:.:.:(_/ i ', ヽヽ>:.ノ´ l━━(t)━━━━┥
:
! ANTONIUS CASSIUS
やる夫が第一人者になるようです 第六回
- 327 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/13(火) 21:34:36.87 ID:oPewtBco
- ガリア地方 フレジュス
/: : : : :_l:: :ヽ: : : :\: : : : : : : :ハ
/: : :./: ハ: : :ヘ: : : :.ヘ: : : : : : : :.ハ
/: : : :| / l: : : :ヽ、: : :ヘ: : : : : : : :ハ
_/´/:l: : !:| ヽ: : : ヽ\: :ヘ:: : : :l: : : ハ
,': :|: : lリ ̄`-ト、: : l_ ,.X: ト; : :.!: l:l: !:! また派手に負けましたものですね、アントニウス
|: :ハ: :l ィt〒ォ、ヽ\:| .ィt-ァ.',: :|: :!j:/}|
|:.ト、!: l  ̄ `┴'´ l:.,':./)}、 ! しかしその割に上機嫌のようですが
_ - ´ ヘ! l: :| l !':/イ ` ー 、
_ - ´ / ヘ: ', ! /:/イハ ` ー 、
/ / トt、 ー─ - イ:/. /' ハ \
. / /, - 、リ_!_> ---、ニ_ //' ! _ l ハ
/ 、 / く, -ニ二´、__ `Yニ´ ̄ `ヽ、! ハ
. { l < \ 亡r-- 、_ ー′ >、 l
> / \ \ , -、_`ヽ、 / /`ヽ、 ム
〉 / ヽ Y`ー― 、_,/ , 、‐'ー '┬--─ 、/ / ` 、 〈
_____ _ ,
l l
| |
, ‐- _」 L -─- 、
l | | ハ
| | | ,′
ヽ | | /
\ ヽ / , ′
\ _ -、_ニ、 _ - ' _/
r  ̄, ´ _ノ ,.. ='-ァ
/ / , 弋う‐ k‐r,-、ニニニ-r T  ̄ | /
. / ノ / 入 L `7´こ卞、ト、」 |! l'\
〈 ' / 〉 | /´ ト、`` ! | | ヽ 当たりだよ、レピドゥス。あの若者は我々の敵となった
i ´ / l | 〉 l {! | ヽ ならば正々堂々と叩き潰せる。我々はカエサルの遺志を継いでいるのだからね
_」 |! イj k _ ′ | l ト、 ヽ
/ l || | f トヽ `ー==-‐' イ、 l \ L_
/ / V| | | } \、_ 〉 ̄く_, ≠ } \ ト、 `i
≠` < | 人 \ / /7 ヽ| \ |
\ j / \ ヽ / // ヽ \|
\ / く ヽ V∠ / / \
∨ \ /匸!ヘ \ <´/ \
末端の兵士たちはともかく、カエサルの下で戦った多くの将にとってはやる夫の行為は裏切り以外の何物でもなかった
その認識が彼らを結び付けた。反元老院、反やる夫を旗印にアントニウスの下、諸将たちは終結しつつあった - 328 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/13(火) 21:35:52.75 ID:oPewtBco
- ,. ‐ー 、
,{ ,/´⌒',
rY0)、:::!
,∠゙ー、,.イljーイ⌒ir、 .イ
. /. `i, )Y`ー'〉/ノil//
ト、___,((,))`T´r‐"// レピドゥス様!
i}‐-''7〉、,,_ | i.//i|
. |{ /ヾ、ニr、// .l|
|::`ゝ、_/´ヾネ、Yi l|
|::::::〈ヽゝ<、ソ^i l. l|
|:::::f^ヽ__ノ::/ ∧'、 ,リ
レソ r '~〈_/`‐ゝニイ
〈(ソr=ヘ 〈(ソ,r‐ヽ、
ゞく⌒ヽ `^ー-- '
, '´ ̄`¨ー- 、_
_,.-‐''"`::::::::::::::::::/`ヽ`¨ー-、_
/::::::::::::::::::::/ヽ/,ヘ:::::::::\:::::::::`ー- 、_
/::::::::::::::::::::/:::::/!::/!::::ヽ:::::::::::ヽ::::::::ヤ´ ̄
/::::::::::::::i::::::/:::::://,、,、,!:::::::ヽ::::::::::ヽ::,、::ヽ
/,.イ::::::::::::l::::/::::::// !:::l:::::ト、.:::::::::!::::!ヽ::i
/イ::::::ハ!:::!:::,イ/`¨'ー-、!:::l::::::!_」.::::::::!::::| ヾ!
!∧::〈(`!!:!::,'|/ .r'ヒア`!:ハ::::ヒア!::::::::ト、::|
!:::ヽ、_!:::::! リ ヾ! l:::::::::! リ なんです、騒々しい
ノ,::i::i::i::ハ::.! _> ノ::/!:/ 話が終わるまで誰も入ってくるなと命じたはずですよ
,.ハ|::,ハ| ヾ!、. r‐-‐ァ ./::/ |/
/! レ'\. \ `ニ´/|∧!
/ ヽ ヽ、_. `i'ー-<`ヽ
/ \ ,ヘ} 〈 ,' / !
. / \/ |ー! ./ ! - 329 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/13(火) 21:36:48.71 ID:oPewtBco
- ,. ‐ー 、
,{ ,/´⌒',
rY0)、:::!
,∠゙ー、,.イljーイ⌒ir、 .イ
. /. `i, )Y`ー'〉/ノil//
ト、___,((,))`T´r‐"// は、しかし正体不明の男が、アッー!
i}‐-''7〉、,,_ | i.//i|
. |{ /ヾ、ニr、// .l|
|::`ゝ、_/´ヾネ、Yi l|
|::::::〈ヽゝ<、ソ^i l. l|
|:::::f^ヽ__ノ::/ ∧'、 ,リ
レソ r '~〈_/`‐ゝニイ
〈(ソr=ヘ 〈(ソ,r‐ヽ、
ゞく⌒ヽ `^ー-- '
,,ノ' ´ ` ''ヾ、
/ ヽ
}f^'^^了t^'^'`'ー1 l
|L_ ! ___ { ,..、|
}f'tr'i ''^'tォー` }j/i',|
l.| ´ |  ̄ vijソ.!
丶 └、 Fイ l′ よっ……と。案内ご苦労さん
/ ', ‐--‐ ,イ ケ| レピドゥス様、アントニウス様ですね。オレは――
, ,/. ヽ `''"´,/ ! ^|ー、
/ / _,,」、'....ィ' '|. \、__
. /./ ,. ‐'''"´ ! / , _」__ヾ',
.,'.,' /´ └ 、_ ノi ノ (、_ ``ヾ!
,'/ / ヽ、 ` ''ー 、ィ-─'' r`'^ `
l| ! リ `ぅ ー=、_
| | サ 〉
ト ′ ./''ー- 、,.._
| ヽl (B / ヽ、
| !,、 ! / ∠_
,イ ヾ' ィ 、 . / ,,ィ'´
やる夫が第一人者になるようです 第五回
- 247 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/10(土) 21:19:29.24 ID:QaoOGA.o
- ____
/::::::─三三─\
/:::::::: ( ○)三(○)\
|::::::::::::::::::::(__人__):::: | あ、あなたは……
\::::::::: |r┬-| ,/
ノ:::::::::::: `ー'´ \
_ -───- _
, '´ `ヽ
/ \
/ ヽ
/ __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l
| | | |
| ! | |
| │ 〈 !
| |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
/⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! 阿部さん!?
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l |
| | /ヽ! | |ヽ i !
ヽ { | ! |ノ /
ヽ | _ ,、 ! , ′
\ ! '-゙ ‐ ゙ レ'
`! /
ヽ ゙  ̄  ̄ ` / |
|\ ー ─‐ , ′ !
| \ / |
_ -‐┤ ゙、 \ / ! l |`ーr─- _
_ -‐ '" / | ゙、 ヽ ____ '´ '│ ! | ゙''‐- 、,_ - 248 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/10(土) 21:21:02.94 ID:QaoOGA.o
- / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー)
. | (__人__) で、この限りなく怪しい男は何なんだ?
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
| \
| |ヽ、二⌒)、
___
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒) \
/ ///(__人__)/// \
| u. `Y⌒y'´ | 阿部さんはやる夫の親友なんだお
\ ゙ー ′ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ rー'ゝ 〆ヽ
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ - 249 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/10(土) 21:22:24.52 ID:QaoOGA.o
- __
,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
|;;;| ノリ ミ;;;|
_ゞ;! r─-- 、 ,rェ--- 、ミ;リ
!ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ お前が面白いことになってるって聞いてな
!(,ヘ!  ̄'" |:::.`  ̄ ,ドリ イチモツが収まりつかなくなって……もとい、俺も混ぜてもらおうと思ったんだ
ヾ、! !; ,レソ 丁度、興味深い噂も聞いたことだしな
`| ^'='^ ム'′
,rト、 ー- ─-: /|
_../ i| \ === ,イ.:ト、
/ i| ゙、\ ; /リ.:;!:::\、_
゙! ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
゙、 :::/::::::|::::::
`ヽ、 ゙、 ./ .| ,-、
高和(ガイウス)・阿部(マエケナス)
やる夫の学友、元王族との噂がある - 250 : 1 ◆AHL7KHofQw : 2009/01/10(土) 21:23:05.04 ID:QaoOGA.o
- ______.
/ ― \
/ノ (●) │
. | (●) ⌒) / 噂?
. | (__ノ ̄ /
\_ <´
/´ `\
| |
| |
_,r'´::::::::::::::::::::::::::`'、.
{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.
゙l'´゙《 __,,,ゝ:::r、:::::l
ト=r;、 ゙"rィァ‐リメ }:::::} そう、もしかしたら逆転の秘策になるかもしれない、な
゙i`"l  ̄ ソ::::ヽ
゙i. ゝ^ , /ヾヾヾ、
ヽ ゙こ´ / ヽ、
ヽ、 /__,∠、 `'-、
`゙ク'゙´ ` ゙'、 ヽ
/ 〉 ヽヽ
ィ ヽヽ
_,,-'´::: ゙i
/ ` }
/ ,-ィ‐r'´´ / l
__r'〈 ,ノ / ```l / l
やる夫が第一人者になるようです 第四回
- 184 : 1 : 2009/01/05(月) 20:47:16.70 ID:k52lmkko
- 紀元前44年7月末
『カエサル勝利を讃える競技会』開催
──────┐ cl~_~ _,.l~っ
□□□□□□│ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'''||
□□□□□□│ || ||
──────────◆──────────◆──────────◆─────────
________,.. || || ____
/\ || ∧_∧ ∧∧!!!!! . . .|| /\ \
勝利の競技会 / .\ || <`∀´ > ('(゚∀゚;)') ∧∧ )),|| / \ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄''||. || ∧∧ ( ) `,ヘ ,ノ ('(,^ヮ^)') .|| _|\ \ \
∧_∧! || || .|| (゚Д゚,,) ̄| | | (/ )~ `l l´. || _|| '\ \ \
( ´∀`),,!|| ∧__∧|! |.,,.| ∪∪ ̄'(_(__) ∪ ~( |!, ..|.,,.| || ハ_ハ\ \ \
(;;:)≡,,, つ|| (;´∀`)')______________ ∪∪ .||(^o^,) \ \
≡(;;:⌒) ,≡ c( )0 (( ∧∧ !!!!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄''\ || ''~''' \ / ̄ ̄
(;;:)≠≡((;;:)⌒;:)≡ し'´ ('(;゚∀゚)') (⌒;:)≡ミ \ /| ̄ ̄ ̄|\_
从 ( )0 )) ≡(;:≡(⌒;:、ミ ゚ c、∧∧゚、 / l ,l \
)o ≡(/ ≡(;;;:),ミ ゚ (,゚ー゚,),'\ | l l |
____ ∧ ̄]_ ____________________,,,________(;:)ミミ ゚ 0,_cノ '\ | | | |
(*゚ー゚) '\, ゚ `' ゚ \ | | ,| |
| っd \ \| | .| ,|
| | ) '| /' ̄ ̄ ̄'\ |
,,. ,∪∪ ,. # ,.;l, ,/ /|,/______'\,,| - 185 : 1 : 2009/01/05(月) 20:47:56.70 ID:k52lmkko
- ____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ えー、本日は大変お日柄もよく……
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
七日間に及ぶ豪華な競技会はローマ市民の耳目を集めると同時に故人の徳を偲ばせた - 187 : 1 : 2009/01/05(月) 20:52:14.24 ID:k52lmkko
- ,,、、lヽッ"'ーァ
ヌ´;;;;从从シミ、
イ;;;}};;;日ミ;;;;;) ノヽ从从/ヽレ从从_
_;っr'日≦ニ、 ) (
,、-'";;;;イイll||从ll|゙゙;;`' 、 / 銭 銭 さ さ (
/ノノ;;;;;;;;;;;;从l;;;;从从;;彡l', ヽ ま ま あ あ 〈
lノミ;;;l"(゙''W''(w-''ノニ''''i彡', | く く /
|ミ;;/ ,ィ;;ー 、 ,、ー'ヽ_ヽ;;;;l 〈 ど ど 」
ィt;;;イ イ'" `゙'il}'''イ彡`゙ー' |;;;l|、之 /ヽ|
lf''|;;;| '⌒゙''}.Y゙⌒゙゙ j;;;|)l| レヽ|/ヽレヽ/´
,イー'、('、;゙'ァ;;ィ ..ヽ,__ツ 、;;;';;ノ''ソ
∠'''ー-ミ゙゙Y、ヌ ミヽ、>l゙:l|゙'{l、二二ニア} j''l- '> ァ―y'"了、,
了==、Y゙゙''゙ー '' ヽll|、, ヽ、;;;;;;;;、シ ,,/:::::ア''ン ー''ワ_"´´'''''Z
,,,、≦ ―= ら二゙゙ii こ ゙l|:`' 、, ー-ー'' ,、 ' /:::''" ろ ⌒ ⌒ 二 ̄ フ
,,、ー' ⌒ ⌒ヽ了 フ二゙}}}:\ `゙'''''''"/:/彡y之⌒ ン 二 ラ <´
゙' 、彡 彡― ー⌒/"ン―=ァ ゙゙{:::::\\::// /} マンー 彡 ⌒ ゙}丞ー ア
了三二イ ,,,,フ―゙ Y´ `ゝ | \// l } う⌒>< ̄ミ ~'''つ
'フ'''ヽ,,,,イ―>―冫<ー、 アヽ 〉 |イ"~Y zr―⌒ ⌒ヽヽz') )ヽ
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やる夫は遺言に忠実に従い参加者全員に300セステルティウスを配る
簡単に計算して中流家庭の一月の生活費程度の金額かそれより多いくらいだろうか
臨時収入としては大したもの、と思う - 188 : A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ! : 2009/01/05(月) 20:56:41.55 ID:k52lmkko
- 競技会は大成功のうちに終幕を迎えようとしていた……が、ここで予期せぬハプニングが起きる
カエサル勝利の競技会、最終日
J('ー`)し ねぇカーチャン。あれ何?
( )\('∀`) うん、あれは―
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夜空に一際大きな輝きが現れた。
当時の資料からこの輝きはハレー彗星であったと推定されている。
が、ローマ市民はこの彗星に別の意味を見い出していた。
死して神となったカエサルがやる夫を祝福している、そう噂しあったのである。
やる夫が第一人者になるようです 第三回
- 125 : 1 : 2008/12/26(金) 22:26:35.76 ID:dg/u.SYo
- ローマ有数の財界人 マティウス邸
i
.傘 |
傘傘 r^t
.傘∩傘 ./.:::ヘ
傘傘傘傘 .| : :::::|
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'''ー----‐:' ''' ' '''' ''''' '''' '::=:/三ヘ =''' ''''' '' '''' ' ''''' ' ''' - 126 : 1 : 2008/12/26(金) 22:28:17.20 ID:dg/u.SYo
- /⌒ ⌒\
/( ●) (●)\ と、云うわけで父上の功績を讃える競技会を開きたいんだお
/ ::::⌒(__人__)⌒:::: \ つきましては資金の援助をお願いしたいんだお
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
> <
( | / )
`| /'
| r /
ヽ ヽ/
古代ローマでは功為し名を挙げた人物の死に際し、競技会などの祭儀を行い
神に捧げ感謝の意を表すと同時に市民を招き大いに楽しむ風習があった - 127 : 1 : 2008/12/26(金) 22:29:42.46 ID:dg/u.SYo
- /~" 、 /~"、
/ 'l / l
/ i, / l
/ `~' |
/ |
/ |
/ |
/ ,___, ____ |
/ /|;;;;;;;;;|\ /|;;;;;;;;;|\ | 待ちたまえ、いくら私でも全てを賄うというわけにはいかないよ
| < |.;;;;;;;;;| > .< |;;;;;;;;;.| > | それに、君が義父から受け継いだ遺産はどうなのかね
| \|:::::::::|/ \|:::::::::|/ l こんな時の為に彼は遺していたのではないのかな
| |
l ,, ,, , l
/"ヽ | ~T-´`-T |
| | | ヽ_〃 |
'| | | |
. | l l |
| ヽ ,ノ |
| "~ ' ヽ
∩_
〈〈〈 ヽ
____ 〈⊃ }
/⌒ ⌒\ | |
/( ●) (●)\ ! ! もちろんですお!
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\| l 父上の死はローマ市民全員で悼むもの
| |r┬-| | / 財界人の皆様方全てに協力を仰ぐ考えですお
\ ` ー'´ //
/ __ /
(___) / - 128 : 1 : 2008/12/26(金) 22:30:31.32 ID:dg/u.SYo
- /~" 、 /~"、
/:: 'l /:: l
/..::: i, / ::: l
/ ..::::: `~';::: |
/ ...::::: : : '''' |
/. : ::::::::::: : : |
/.: : : : :::::::::::::: |
/.: : : : ___;::::::.. ____ |
/. : ::/|;;;;;;;;;|\:::: /|;;;;;;;;;|\ |
|. : ::< |.;;;;;;;;;| >:::< |;;;;;;;;;.| > | 大丈夫かね。我々の中には君の義父上の政策で
| : : ::::\|:::::::::|/::::: \|:::::::::|/ l 財を失った者も多い。素直に協力するとも思えないが
| : : : : : ::::::::::::::::::::::::: |
l : : : : : : ::::::::::::::;;:::: :;;::::: , |
/"ヽ | : : : : : :::::::::::::::::~T-´`-T |
|:::: :| | : : : :::::::::::::::::::::::::::ヽ_〃 |
'| :: | |: : :: : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
. |:::: l l : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....... |
|::::: ヽ ,ノ : : : :::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.|、
|::::::"~ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::':::
_________
/ \
/ ⌒ ⌒\
/ ( ⌒) (⌒)\
i ::::::⌒ (__人__) ⌒:: i そこをどうにかするのが今のやる夫の務めですお
ヽ、 `ー ' /
/ ┌─┐
i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ
r ヽ、__)一(_丿
ヽ、___ ヽ ヽ
と_____ノ_ノ
やる夫が第一人者になるようです 第二回
- 62 : 1 : 2008/12/22(月) 21:49:54.11 ID:puMRojoo
- 紀元前44年5月6日、やる夫、ローマに帰還
/:/:.:i.:.:.:.:.:.:/.:.:.::/.:.:.://.:.:.:.:/.:./:/ ~ |.::i.:.:.:.::i.:.::.::.|
. i::i:.:.:i.:.i:.:.:.:i.i:.:.::/.:.:.://.:.:.:/.:.//:/ |.:i.:.:.:.::i.:.::.i::.|
|.:i.::.:i:.:i.:.:.:i.:i.:.:/.:._;ム':.:./:.:/ /:/ ,,,___ |;| i.:.:.:.:i.:.::i.::|
|.i.:.:i.:.:i.:..:.:レ.:.,ン'´/ |:/:.:/ /:/. ~`'‐|、 |.:.::.:i.:.:i.:.:|
|:i.:.:i.::i.:.:.:.:|イ:;:.:.;/_,,=|:::/ /:/ ァ=ェ--、 i `|.:.:.:i..::i.:.:.:|i
}ハ.::i..:i.:.:.:.:| レケ孑テ|:/ // ´ .ケニテ≧;、,.|.:.:.:i.:::i.::.::|ii
. /ハ.::i:|:.:i.:.:..:レケ{,,}::::::i.|i ./'~ .|Y::::::::i.iトVi.:.:/.::i.:.:.::|.ii やる夫!
/ハ:i:ヽ:|:.::i.:.:.:iiハ'i.i::::::i } '´ {.i::::::::{.ソ~i::/.:.:/i:.:i.:::| ii
. /:ハ::i.:.:.;;|.:.::ト、:.| `{ミニ;ソ .ヘニ;;ソ /イ::/.::i:.:|.:.:| ii
/'´ |::レ'´ |.:.::ト、ヾ、 ::: ̄::::::.. , ..::::::::::.. '/イ::i..::i.::|\i. ii
' / |.:.:i:.:ヽト` ::::::::::.... ` ::::::::: /i.:.:i.:.:i.:|. \ ii
/. |.:.:i.:.:..::\. ー‐ ./:i.:..::i.:.:.i| ヽii
./ .|.:.:i.:.:.:.::i.::|ヽ、 _ r. 'i.:.:.:i.:.:.:i.:.:| , ,i
i ヽ |.:.:i.:.:.:.:i.::i ヽ、` - 、 .,, '´ _,|.::.:.:i.::.::i.:.:レ' |
| ヽi.:.:i.:.::.::i;:i \__ヽ`. ‐ '´ __,,/ .i:.:..:i.:.::.:i.::| .|
|. |.::i.:..:.:レ ~ヽ' ,r'´´ i.:.:.:i.:.:..::i:| |
___
/ \
/ \
/ ⌒ ⌒ \ 姉上、ただいまだお
| /// (__人__) /// |
\ / - 63 : 1 : 2008/12/22(月) 21:51:49.25 ID:puMRojoo
- /::l i ::/ ::/ :: ` 、
/::ル:|/ ::/ ::ム / \
!::| .V ::/ ::// .',
|::V__l/:V ::ハWハ ハ
. `T.T~| ::/ ,::∧ ::| | :|
. | | ::| / /' ::/| :/ | :i | :| やらない夫さんも……どうか、この子をお願いします
| l ::/ :: ´ :λ ::/│:/ j /'ー- 、,| :|::|
rL / ::/ :} { ::/,,.イ:/ // r'テi`|:メ :|
_rく\ト ::/ ::i :::| |::に勹:/、 // イ:::::lミ l/ :|
イ:ノ rヘヽト、 :: ::/1 ::l |':{::::::}リ / {i ::ノ イ |
/ ::iハ \ヽトv ≠ノ ::/ レ'!;;::У / .~'~ / :/
l :i l ::ヘ ヽ:: :: ̄ ;/ :/~` ´ ,' ;:/ `ヽ
|::i | ::ハ . >- -,イ' .ヽ、 ー‐' イ ;:イl ',
|i :ト! :| ::ハ ,' // > 、 __ イ:! ;:/ リ i
|ハ| .Y| ::| | | /イ ` ー-、 , ─ | ! ;:/
/ ̄ ̄\
/ / \
| ( >)(<)
. | (__人__) ハッ、お任せください!
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
| \
| |ヽ、二⌒) - 64 : 1 : 2008/12/22(月) 22:00:51.21 ID:puMRojoo
- カエサルの遺言状によってやる夫の名は巷間に広く知れ渡った。
しかし、大半はその重責に恐れをなし赴任地であるアポロニアに引きこもるのではないかと考えていた。
誰も予期していなかったこの人物の帰還にローマの民衆は沸き立つ。
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー) さて、これからどうするつもりだ
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ } / ̄ ̄ ̄\
ヽ ノ / ⌒ ⌒ \
i⌒\ ,__(‐- 、 / (ー) ::::(ー)ヽ まずは養子縁組を認めさせるお
l \ 巛ー─;\ | :::⌒(__人_)⌒:l
| `ヽ-‐ーく_) \ `  ̄´ /
. | l i⌒\、___ ィヽ
| | .l \ 巛ー゙‐;\ ザパァアァァァ‐─────‐‐‐ ‐ン
リー──‐‐t____. | ヽ-‐≠ー '′
l " ~ ̄ ̄⌒ヽ`ヽ.|゙ ̄ ̄⌒ヽ ̄ヽ
───`ー───ソ | |┴‐─-r |i' |───────┐
| | | |,_|, __| |,
|_、| __|. (´_)゙_) |,、;──‐─────‐───────‐─
l'___)__) ,゜ '≒~゚ ⌒ ~ " ~  ̄ ー ~
; °。 ;从ヾー~ ~"~ ~
゚ ° 。 ゜ ` 。 '、从;_゚ノ'~~ ~´⌒ ´~
); ;゚ 。 ; 从 、 ,j ´ヾ。'~~〆";、~ッ)ヾ
ソ 人´; ノ'~、~ ソ 〆´( ゞ ~ 、~ ~' ⌒ ー
〆~ヾ、゜~ ヾ ~´ " ,゚
リ' ~ー ~' ソ~ ー~
名門貴族との養子縁組はローマ支配者層の仲間入りとほぼ同義である
それ故に市民集会での賛成と最高神祇官の承認が必要となる
法の上ではやる夫は未だ地方貴族の息子に過ぎなかった