Ａｐｐｌｅ‐Ｐｏｌｉｓｈｉｎｇ　Ａｒｔｉｃｌｅｓ

904 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/11/04(金) 21:01:00 ID:4rqEBuXI

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-第２９回-　　　　　　　.

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905 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/11/04(金) 21:02:00 ID:4rqEBuXI

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　金糸雀の母が逝った翌日。

　　　　　　　　　できる夫は出勤予定時間よりもかなり早く登城する。

　　　　　　　　そして、まっすぐにクロコダインの執務室へと向かった。
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906 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/11/04(金) 21:03:00 ID:4rqEBuXI

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　その手には、西瓜大の布包が提げられている。

　　　　　　　　薄汚れたそれは、全体的にどす黒く染まっていた。
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炎の記憶　第２９回 »

807 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/28(金) 21:01:00 ID:pnzegdAk

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-第２８回-　　　　　　　.

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808 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/28(金) 21:02:00 ID:pnzegdAk

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　金糸雀の手元には、できる夫から渡された鞄がある。

　　　　　　　　中にはびっしりとアンプルが詰まっていたが、彼は、詳しくは語らなかった。
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809 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/28(金) 21:03:00 ID:pnzegdAk

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　彼女自身が犠牲を払って入手していた薬は既に底を尽きている。

　　　　　　　　　　できる夫の献身は嬉しくもあり、また、申し訳なくもあった。
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　　　　　　　　　　　　　　　 ｿ　　　 {:込ｿ:ノ″　　　　}/ ,:У /　　, '
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y´ミ.｀ｙ′　/　／ 　{　 　 三 ミ}　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ‐/⌒＼,/∠-‐ 、 ,＞ 　 ｰ＜　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　 （ミ ﾐl [_＞ ｛__｝i´ ! | {　　三ミ／　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　 _.＞人__／7 ∧＼! |　ゝ - ＜,　 　 /
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810 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/28(金) 21:04:00 ID:pnzegdAk

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　アンプルに詰まった無色透明の液体。確かに独特の臭いは非常に似ていたが、

　　　　　　　　できる夫から渡された薬と、それまで使っていた薬が全く同じものであるという保証はどこにもない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それでも、金糸雀にはそれに縋るしか手が無かった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二度と、自ら薬を受け取りに行こうとは思えなかった。
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811 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/28(金) 21:05:00 ID:pnzegdAk

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　できる夫に対する後ろめたさと、生殺与奪の権利を奪われてしまったような不安。

　　　　　　　　 また、彼に対して返しきれない借りを作ってしまった申し訳なさに苛まれながら、

　　　　　　　　　　　　それでも、彼が来訪する時間が近づくと金糸雀の心は浮足立つ。
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 入　　　　　 ,ｲY=ﾐｰ､　:,
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812 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/28(金) 21:06:00 ID:pnzegdAk

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　 日が落ちてしばらく後、彼が昼番勤務日であるその日も、その時間が近づく。

　　　　　　　　わずかにそわそわする娘を、みつは床の上から微笑ましそうに見守っていた。
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　　　　　　　　　　　　　　ｌ: ! ! :::l r‐!∧:ト、丶V´ ソ　〃´￣ ､ ´K´ ﾉ冫ｌイ:::∧:/
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813 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/28(金) 21:07:00 ID:pnzegdAk

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　　　　　　　　予定の時間に僅か早く、部屋の扉が開かれる。
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　　　　 　 　 　 　 , '　　　　　　,　　´　　-ﾍ　　（　f´￣｀ヽ└z
　　　　　　　　　 /　　　　　 ／　　　　 __ -ﾍ　　しﾍ、　 rfY代ﾄ､
　 　 　 　 　 　 /　　　　 ／　　　,　 ´／　　 ＼　 〔_Y三!ﾊゞ=仆 ､
　　　　　　　　 ′　　　/　 　 ／ . ／　 　 　 　 ｀ヽ ヽく⌒`≒ﾐi川
　　　　　　　　i　　 　 /　　／ ／/ _＿_　　　　　 　 ＼ｔﾍ　 　 ∧ﾉ
　　　　　　　　|.　 　 /　／ ,イ ,/'´　　　｀ヽ　　　　　　 Ⅵ､___/ソ
　　　　　　　　|:::. 　 {∠_ ノ / ﾊ＞＝ミ､ 　 　 　 　 ___　 Y辷灯
　　　　　　　　ｌ::::.　/ '＾ヽ X_ ｉY＾Y )１} i｝ 　 　 　 　 　 ヽ}/ /ｲ
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　 　 　 　 　 　 、:::ヽ ヽ{{　　 !、￣ ｀　 　 　 　 Ａrｔ' ﾊ.ｲ￣´　　　　 ！
　　　　　　　　　ヽ:::::::`ｰﾍ／　 ＼　 　 　 　 　 ゞﾟイ 厶=.､
　　　　　　　 　 　 ＼::::／ ／　 　 >/￣､ァ　　　 　 '廴__}｝　　　　　できる夫さ……
　　　　　　　　　　　　ﾞ{　 '　 　 ／:ﾉ_`ｰ‐'′　　　 人_　 八_
　　　　　　　 　 　 ／￣　ｰ､／:∠ヽ ヽr‐r rっ≦___　 冫 ,ハ､_
　　　　　　　　　 /　　　　　　Y´￣｀∧ '　__⊥`ｰ＝≧


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炎の記憶　第２８回 »

708 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/21(金) 21:01:00 ID:jr72Q.0s

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-第２７回-　　　　　　　.

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709 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/21(金) 21:02:00 ID:jr72Q.0s

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　できる夫はその日、わずかに足取り重く、金糸雀の家を目指していた。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛



　　　　 　 　　／￣￣￣＼
　　　　 　　／　ノ　　　ヽ　＼
　 　　　 ／　（ー） 　（ー）　　＼
　 　 　　|　　 　　__´　_　　　 　 |　　……ハァ。
　　　 　 ＼　 　 　 ￣　　　　／
　　 　 　 ／ ゝ　　 　 　 　ィ'ヽ
　　 　 ／ 　 　 　 　 　 　 　 　＼
　　　/　　 ｨ　　　　　　　　　r 　 ＼
　 　 | 　 `||　　　　　　 　　　|ヽ 　 ヽ
　 　 /⌒ヾ|　　　　　　　　　 |　|, 　 |
　　 ヾ___,ｿl　　　　　　　　　 │（､__,ﾉ
　　　　　　 |　　　　　　　　　 |
　　 　 　 　 l　　　 Y´　　 　/
　　 　 　 　 ヽ,　　 （ 　　 ,/
　　　 　 　 　 ヾ　　|　 　 |
　　　　　　　　　≒;|　　　|　　ｷｭﾑ　ｷｭﾑ
　　　　　　　　　(.（"＿｀ﾞ_）


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710 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/21(金) 21:03:00 ID:jr72Q.0s

　　　　　　 　 　 　 　( ヽ、
　　　　 ／.:.￣￣＿＿＼ ＼
　 　 ／: : : 　 　<＿＿　＼　＼
　 ／: : : ＿　 <＿＿　＼　＼　ﾍ /⌒/
／: : : : ´　 , ｀└--ﾐ ヽ、＼　-　＼　|
: : : : :／´ ｀ヽ　　　 丶　　-　　　　　〉
: : : :.（　ー‐　l 　　　( ＼ 　 　　　　 !　　　　　　 （一体どうやって説明しましょうかね）
: : : : ヽ_ ｀ _ノ 　 　 　＼_ヽ　　　　　{
: : : : : : ´"''"　　 '　　　"''ﾍ　　　　　 > 、
: : : : : : . .　　　　`　　　　　＼ 　　∠／ヽヘ
＼: : : : : : :.　⊂ﾆニつ　　　　＼(⌒)　　 ﾉ　＼
／ヽ: : : : : : : : : : : 　　　　　　 　ヾ、　／　　　 ＼
　　　／: : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　　 ＼／ ＼(
,'⌒　ゝ　
ヽ＿ノ


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711 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/21(金) 21:04:00 ID:jr72Q.0s

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　　　できる夫の手には、小さな鞄が握られている。

　　　　　　　　その中には、彼が城の薬品倉庫からくすねてきた件の薬が入っていた。

　　　　　　　　　　　　　もちろん、持ち出すための正規の手続きは経ていない。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛



　　　　　　　　　　　　　　　　V　　 _{
　　　　　　　　　　　　　　　　 }、　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　)　　　　｀、
　　　　　　　　　　　　　　　　　}　'; 　　r、}
　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾍ_､ 、　ト､ヽ
　　　　　　　　　　　 ,. =====ゞ　二ﾆ＝く "=====、-、
　　　　　　　　　　r￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ｉ::||:|
　　　　　　　　　　|: ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , :i::||:|
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712 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/21(金) 21:05:00 ID:jr72Q.0s

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　しかし、できる夫の足を引く要因はそれだけではなかった。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛


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　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
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　　　　　 　 ／ヽ　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼


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713 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/21(金) 21:06:00 ID:jr72Q.0s

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　　　　　　　　　　┌─┼─────────┼───┐
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炎の記憶　第２７回 »

611 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/14(金) 21:01:00 ID:mApC1.7o

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-第２６回-　　　　　　　.

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612 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/14(金) 21:02:00 ID:mApC1.7o

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　夜勤日を除き、できる夫は勤務が終わると毎日のように金糸雀の自宅へと通っていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんな生活ももうすぐ一月が近づこうとするある日。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛



　　　　／||ミ
　　 ／ ::::||
　／:::::::::::||＿＿＿＿
　|:::::::::::::::||　　　　　 || ｶﾞﾁｬ
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||
　|:::::::::::::::||￣￣＼　||
　|:::::::::::::::|| 　　⌒_＼
　|:::::::::::::::||●)　(●) ＼
　|:::::::::::::::||　 __´__　　　 |
　|:::::::::::::::||　`ー´　　 ／　　こんにちわ。
　|::::::::::::::(___＿＿ノ´||
　|::::::::::::::(_ノ ／ 　 . ||
　|:::::::::::::::||／　　　　||
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||
　＼:::::::::::||￣￣￣￣
　　 ＼ ::::||
　　　　＼||








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿ 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .＿,．:-::´:::::::::::::::｀ヾ-＜_::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::､::::::::::::::::::::::::::::＼:::ヽ::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ./:/:::i:::lﾞ'"i::!:::!::::::::::l::::ヽ:::::::::::ヽ::i:::::::::::ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /ｨ:!:::::!::ｌ　 l::!::ﾄ,::!:::::i:::::､:',:::::::/::,ｲ:::::::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ! !ﾄ::::l:::!　 l:ﾑ:L!_!::/!i!:::}::!／:::/::!:::::::::::::ﾄ､::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l! !ｌヾ´i`',　ﾘ ﾘ__i!l/!ﾘ !/:ｨ:::::::/::::l:::::::::::::ﾊヾ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ _}'i:j＿ 　（:ｊ r―ｧ1::::l⌒i::::::人::::::::/l:} l:!
　　　　　　　　あらあら、できる夫さん。 　 .ゝ-',　 ｀ ー '　 　 |:::::! ノ:::ｨ'::::i::::::::ヾﾘ ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ ヽ　　　　　　　|:::::!´:／}:::ﾉ!:::::::ﾄ:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　⌒)　　　　 |:::::!´　 シ ﾉ::::ノ　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::､　　　　　 ´|:::::!　　　　"´
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::::::T￣ l　　 ,':::::lヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::|　 /!　／!:::::|´ i＼_
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::ﾚﾄ､ ｋ′ !:::::|　.!　　｀ヽ.



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613 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/14(金) 21:03:00 ID:mApC1.7o

　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _＿＿__
　　　　　　　 　 　 　 γ": : : : : : ｀ヽ_
　　　　　 　 　 　 　 〃: :／仆ミミミﾐヾ
　　 　 　 　 　 　 ／´　/　　　 　 　 ミﾐi}
　　　　　　　　 〃　　　　　　　　　　　　j
　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　, '.:ヽ
　　　　　　　　ｉ: : i: : : : : : : : : : : : : : :.ｉ: : :.i|
　　　　　　　　|: : |: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :| :ｉ: :i|
　　　　　　　　|: : |: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :| :|: :i|
　　　　　　　　|: : ｉ/:|: :|: :|: :|: :|: :|: :|: :| :|:.:.|　　　　 毎日のようにいらして下さって……
　　　　　　　　|: : i从从从从从从从.;i :|: :l
　　　　　　　　|: : :| `＝´┌┐`＝´　ｉ: :|:.:l　　　　　ありがとうございます。
　　 　 　 　 　 l:.:.∧` ー´.＿ ` ー´ｲ: :.l｀ヽ
　　　　　 　 ／l: :.:| iゝ 　 ゝ丿　 ｨ　|: :.|　　ﾍ
　　　　　　/ 　.|: : l |＼｀　ｰ　´／. ,'|: :.| 　 　 ',
　 　 　 　 {　　.|: : | ', 　∧　.∧　./..l: : |　　 　 }
　 　 　 　 iゝ_...|: : |i　∨　 Y　 ∨ . |: : l／"´　j
　　　　　　i 　 .|: : | i　 　 　}　　　　|: : |　　　 /
　　　　　　 i　　l: : l　i　　　　 　 　 .l: : l　　　/
　　 　 　 　 iゝ　l: : l ,,,__　　／　　 .l: : l　 　/
　　　　　　　i　　i从i: : : :.:.:.i: : : : :.:.i从i　　/
　　　　　　　 i　 　 ヽ: : : : : }: : : : 〃　　../








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　⌒　　　⌒　＼
　　　いえいえ。　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 （⌒） 　（⌒）　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　__´___　　　　　|
　　　私がしたくてしていることですから。　..＼ 　　 　 `ー'´ 　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼



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炎の記憶　第２６回 »

498 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/07(金) 21:01:00 ID:NJImNdcg

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-第２５回-　　　　　　　.

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499 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/07(金) 21:02:00 ID:NJImNdcg

　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　‐　　 ─ 　　　　＼　　　　 ほら、蒼星石。
　　　　　 　（　　（ ●）　　　　　＼
　　　　　　（人__）　　　　　　　　　|　　　ウチ着いたお。
　　　　　 　｀⌒´　　　　　　　　 ／
　　　　　　　｀ｌ　　　　　　　　　 ＼　　　降りるお。
　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　 ＼







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |￣￣ ￣￣￣　｀`丶 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　｀`丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│＿＿＿＿＿ 　　　　　　　　　｀`丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ,,.... │＿＿＿＿＿　` ー── - 、　　　　ﾞ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､´　　 　　　　　　　　　`　ー── - _　ﾞヽ、　 　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞヽ、 ﾞヽ、 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶　　　_＿-....--―-- -......__　　　　　　　ﾞヽ、/′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾞﾞ'' ..、　　　　　　ﾞヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゞ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :''ヽ　　　　 　　ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : :/: : : :ヽ: : : : ト ､: :ヽ:＼: : ヽ: : : : :｀ヽ、　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i: : : i : :i : : : :＼: ヾ: : ヽ: :ヽ:`::､ : ＼ : : : : ＼／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : '; ::iﾄ､: :ト､ :＼: ＼ ヾ:､　__, ＼: :Y: : :i: : ',
　　　　やだ～……　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ: : : !: '; :＼ヽ＼: ＼ ;ﾍ 　'´　　　ヾi: : :ｿ: : :l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ: :ヽ: ヽ　,｀‐'´　　｀　　　_＿,.　　 l: : : :/lハ、
　　　　このまま部屋までつれてってぇ～♪　　　　　　 ,ヽ: ﾍ :丶　 ＿,, 　 　 　 　　 　　/,ﾍ　ﾊ !::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::ヽ ヽ､ヽ　 ,,,,,　　丶　　''''''　ノ ,ﾍ ヽ' ﾘ:::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ::::::/ ／ ｀ヽ､__　　　‐'　 , ＜/:/ﾉ:::｀ー:::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:::::::ﾉ ﾉ　　　　　 `'ー--i´f´￣｀ヽ.--ヘ::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ::, '´} } 　　　　　　 　 　 ｀`ｰ､＿_r' 　　 ＼:::::::::::::|


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501 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/10/07(金) 21:03:00 ID:NJImNdcg

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　初めて蒼星石を宿舎に連れてきた時と同じように、

　　　　　　　　　　　やる夫は彼女をおぶって帰ってきた。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛



　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　 ー､＼
　　　／（ ●） 　（●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　 |　　　　　|r┬-/ ' 　　　|　　……ったく、仕方ねぇ奴だお。
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／











　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.　-──-.. ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,．'´. : : : : : : : : : : .`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/.:.:/.:.:.::/.:.:.ﾊ.:.:.l.:.:.:.:.:.::.:.:l.:l.:.:.',
　　　　　　　　　　　　　　　l.:./.:.:.:./.:‐/､ ',.:.ﾄ､__.:.::l.:.:l.:l.:.l.:l
　　　　　　　　　　　　　　　l/l.:.{.:..ﾚ'l/　　 ﾘ `ヽ.:｀T:/.:l.:.l.:l
　　　　　　　　わ～い♪　　 l/ N{,r==ﾐ　　 r==ヽ:l/.:/.:/ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l.:ﾄ､' ' ' 　 　' ' ' 〉:ｌ.:/./
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l∧.ゝ､ ,r‐ｧ _,..ｲ.ｲｲノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｨ´ ヽﾆﾉ ＜l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:{j　,.ｲ介ﾄ､　 j}ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.:.:{j　ﾚｲXﾄV　 j}.:.:.ヽ


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炎の記憶　第２５回 »

404 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/30(金) 21:01:00 ID:2k9Vo8ec

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-第２４回-　　　　　　　.

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405 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/30(金) 21:02:00 ID:2k9Vo8ec

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　早番と昼番が交代する合間の休日。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その前の晩を見計らって、

　　　　　　　　やる夫達は城塞都市に赴任した直後に利用した酒場に再び集まる。

　　　　　　　　　　　　　　　違う点は、今回は水銀燈が参加していた。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛


　　;;';,　　　　　√　 　 | 　 ||／￡／∀／lｉ_ｌ ／／　　 　／／ ━┳━
　　　　　　 ;;　　 ／|　 | 　 ||В／♀／li_ｌ ／／　　 　／／　::／ ┻
　　　　　　 　 ／:l　|　 | 　 ||／Ω／li_l ／／　　 　／／ 　／
　 ;;　　　　 ／ 　:l　|　 | 　 ||凵／ｌ_ｌ ／／　　 　／／ ━┳━　　　　 　 　 |￣￣|＿_
　　　　;';,;　| 　 　l　|　 | 　 ||／l_ｌ ／／　　 　／／　::／ ┻　　　　 　 　 　 |　 　 l ￣
　　　 　 　 | 　 　l　| ;; | 　 ||l_l ／／　　 　／／ 　／　　　　　　　　　 　 　 |＿＿|＿
　　　 　× | 　 　l　|　 |＿_|l／／　　 　／／ ━┳━　　　　　　　　　　　　|ｌ---ｌ|　ｌ|
　　　 　 　 | 　 　l_,,l／　 　 ／　　 　／／　::／ ┻
　　,'.;,　　　|　 ::::／　　　.／　　 　／／ 　／　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |￣￣|
　　　 　 　 | ::／　　　,／　　 　／／ ━┳━　　　　 　 　 |￣￣|＿＿＿|＿　 |
　　　　 ／￣￣￣￣ 　 　 . ／／　::／ ┻　　　　 　 　 　 |　 　 | ￣||￣￣´ __|
　　#;／彡ミ 彡ミ　　　　 ／／ 　／　　　　　　　　　 　 　 |＿＿|＿ ||＿---l| l|
　　　|二 ｌヽ二lヽ二二二l／ ━┳━　　　　　　　　　　　　|ｌ---ｌ|　ｌ|￣　　　　　　／
　　　| 　 |ヽ　 |ヽ　　 　 l|　 ／ ┻　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　／
　　;; l＿⊥＿⊥＿＿＿ll／　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　／
　 .／　 |__|　.|__|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠ﾆ-‐Ｏ‐- ､｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠ - ┬ ￢- ､::.:＼ ｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _//, / /　,'　 ,　 ｀ヽ､:∨ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈// l l　|　,′/l　 / ,　＼} ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /∧ ｌＴト|￤ / |__/_厶イ/lﾄ､|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ハ ヽrﾒ::ﾐ、/ 厶=≠} /〈/|lV|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}＼_〉-′　 ﾍ:_::/ / 〃 l|｜ ＿_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｰ=ハ { >‐､ｰ-　 ∠ィ／ l　l| ∨::.:＜ ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 / /　ｌ^7く＞r＜｀＜　|｜ l|　 ﾄ､::＼::.r'⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　 l|/::.／l\/{:.::.::_:}｜ｌ　 |　 |＼}￣⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| l|　 , ﾄy┼┴‐'::.:/　 /｜　l　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/| /|（｣／:rxーrr'＞〈　,′∧｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Lﾚ'::.::ヽ/Xﾍ::∨::｀ヽ＞∠　}ﾉ

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炎の記憶　第２４回 »

315 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/14(水) 21:01:00 ID:Y.74cPK.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-第２３回-　　　　　　　.

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316 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/14(水) 21:02:00 ID:Y.74cPK.

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　その夜、食事を終えソファで寛ぐ蒼星石の隣に、やる夫は腰掛ける。

　　　　　　　　　　　　　蒼星石は、ごく自然に、彼の肩に側頭部を預けた。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛



　　　　　 く´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : /　　''"⌒'　　　　　　　　　'⌒"'''　　　　　　　ヽ
　　　　　　ヽ : : ＿　-――--　＿: /　　　＿　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　 　ヽ
　　　　　　 ／／::::／::::::::/::l::::::::::::/　　 /´　　｀ヾ　　 　　　　 /´ 　　｀ヾ　　　 　 　 　 l
　　　　　 /::;ｲ::::::/::::::::::::/l:::l:::::::::::i　　　{　 -― 　ｌ　　　 　　　{　ー─　 | 　 　 　 　 　 ｌ
　　　　 /:://:::::/::::::::::／:l::::|::::::::l::|　　　ヽ.＿＿.ノ　　　　　　　ヽ.＿＿.ノ　　　 　 　 　 ｌ
　　　　l::/｜::::l::;::::／::／|::::|',::::::l::|　　　　　:::::....."　　　　　" .....:::::　　　　　　　　　　　 ｌ
　　　　|:l　ﾊ::::l_,イ_,／⌒|::::| ヽ:::トl　　 ｀｀｀　　　　　　 　 　 　 　　 、 　｀｀｀　 　 　 　 ｌ
　　 ‐-H=l=〉´‐'ﾍ　　　　',::::l　ヽ:',ヽ　　　 　 （ 　　　　 j　　　　　　 }　　　　　　 　 　 /
　　　　',l |::l 〉:::l::::',　　　　ヽ::l　　＼ヽ　　 　 　' ,____,,ノ ` ー -─ ´　　　 　 　 　 　 /
　　　　　 l::|l::ヽ::l:::',　　___　ヽl　　　 '´＼　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　 　 ',l|:::::＼､| "''''''"　　＼　___　/ ｀ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　|:::ヽ::｀iヽ:::::　 ､　　　"'''''/　 /ヽ}￣｀､　　　　　　　　　 　　　　　ノ
　　　　　　　 i::::::ヽ:ヽ　　　､＿　　:::::: ／　　　　　　 ‐-　 _ ,　___,,,....　-‐"゛　　 ヽ
　　　　　　　　::::::::l､| ｀ヽ､　　　　 -‐'´⌒,／｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　ヽ::::| ',　　V_‐-‐/7´-',.-‐'´　｀ ､ }　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　 _, ､__＼l｀ ^y'´/ ／ｲ|´/　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ',
　　　　　く l　 γ`｀〒テス／　| 　 　 　 　 　 ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　／ﾍ}　l　 _,.-‐ 7７/　 ／´',￣l ヽ 7 〉┐　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l
　　　/　　 V } /x イ/　| |_, -‐'ﾍ_ ヽ ﾄ､」| / /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　 ／　　└, {　 ∠/　 // /｀ﾞﾍ　',ヽゝ　 ｀´/　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ
　　　　　 ヽ {∠/　/l￣/　　　 |　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ
　　　　　　 /／　 / ', /　 　 　 |　　 ＿　 /_　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ
　　　　　 //_,- ´ |/｀/-､　　　_|　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 ｌ
　　＿_,.-'´　　　　|｀‐‐,_｀ ‐ノ　',/　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　 　/　 　 　　 ｌ


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炎の記憶　第２３回 »

220 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/11(日) 21:01:00 ID:Muhwq6AU

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-第２２回-　　　　　　　.

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221 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/11(日) 21:02:00 ID:Muhwq6AU

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　城塞都市に戻ってから1週間。

　　　　　　　　 やる夫は、業務に復帰した。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛







　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　 メ ,, -──- ､._＼
　　　　　　　　メ／　u　　　　ﾟ 。 ＼＼
　　　　　　／ ／　　　 ＼ 　／　　　＼＼
　　　　　　　! |　u　(（●）) (（●）)　 　|
　　　　　　＼＼　　。 （__人__）　　 ／く<
　　　　　　　ノ ﾒ/　　　｀ ⌒´　　　ヽヽヾ
　　　　　　　＿/((┃))＿＿＿＿_i　|＿
　　　　　 ／ /ヽ,,⌒)￣￣￣￣ （,,ノ 　 ＼
　　　　／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ　　＼

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222 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/11(日) 21:03:00 ID:Muhwq6AU

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　未だ完全に復調したわけでは無い彼に任された業務は、各種の事務手続や

　　　　　　　　　　出納簿の整理、通知文の作成などであり、半日勤務が許されていた。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿__
　　　　　　　　　　　　　_　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 ｀‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　'､　` ヽ､　　　　　　　　 ／:.　　　　　　　 :.｀:‐-､_
　　　　　　　　　　　　　　　`､ ＼ `-､,　　　　　/:.:.:　　　　　　　 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ_＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　`､　＼_　　　 l:.:.:　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.::.. ヽ　　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _,-‐－'`､　`､　`､‐-､_l:.:.:.:.　　　　　　　　　　 .:.:.:.:.:...　 ヽ　　　ヽ
　　　　　　　_＿__,-－'´　　 　 　 `､　'i　　l.:.:.:.ヽ:.:.　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:...　ヽ　　　ヽ
　　 ,イ￣´´　　　　　　　　　 　 　 'i　 l　　l.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.　　　　　　　 ...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. ヽ　　　ヽ
　／ｉ:l　　　　　　　　　　 　 　 　 　 `､. l　 l.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.　　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.;　ヽ　　　ヽ
　:ｉ:ｉ:ｉ:l　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ..:.'､. l /.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.　　　　　　　　　 :.:.:.:.:.:.:.:.:..:　ヽ　　　ヽ
　:ｉ:ｉ:ｉ:l　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ..:.`i'i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:　　　　　　　　　　 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:　 ヽ　　　ヽ
　l:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　_　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.　　　　　　　　　　　:.:.:.　　:.:.:.:　 ヽ　　　ヽ
　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:　　　　　　　　　 :.:.:.:.:　　:.:.:.:.:.　 ヽ　　　ヽ
　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.　 :.:.:.:.:..　　ヽ　　　ヽ
　..lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:　　　　　 　 　 ,-‐－-､_ :.:.:.:.:.:.　　 ヽ　　　ヽ
　. lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:　　　　　　 ／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;｀－‐--､_＿_ヽ　　　ヽ
　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.　　　　 .／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三=ゝ
　　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:　　 ./;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;__,-－'´三三‐'´
　　 lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ..　/;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三 ‐－'´
　　 .lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._＿ヾ´_＿,-－'´三三-'´
　　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:._＿,-‐－'´￣=_/￣ヽ､三三-'´
　　　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　＿,-‐'´￣三三三三三,-'´___,-'´
　　　 lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　 _,-‐'´三三三三三三-‐'´￣　"´
　　　 .lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　_,-‐'´三三三三三-‐'´￣
　　　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　 _,-‐'´三三三三-‐'´￣
　　　　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　_,-‐'´三三三三-‐'´
　　　　 lｉ:ｉ:l/三三三三-‐'´
　　　　 .lｉ:/三_,-‐'´￣
　　　　 .｀´￣


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223 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/11(日) 21:04:00 ID:Muhwq6AU

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　現在彼が取り掛かっている書類は、新たに赴任する近衛騎士達の名簿である。

　　　　　　　　　　　　それを元に、近衛騎士達の宿舎の選定や勤務計画素案を組む。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛






　　 　　 ＿_＿__　　　　　━┓
　　　 ／　―　　 ＼ 　　 ┏┛
　　／ノ　　( ●)　　 ＼　 ・
.　｜ ( ●) 　 ⌒）　　　|
.　｜　　 （__ノ￣　　　 /
.　｜ 　 　 　 　 　 　 /　　　　（……ん？）
　　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼
　　　　/´　　 　 (,＿ ＼.＼
.　　 　|　　/　　　　　＼＿ﾉ


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224 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/11(日) 21:05:00 ID:Muhwq6AU

　　　　　　　　 ／　￣￣￣￣￣ ＼
　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　 ／　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　／　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　 ／. 　 　 　 ´￣` 、　　　, 、＿＿ 　　　＼　　　　　40人も赴任するのかお？
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l
　 ..|.　　 　 　 （　 ●）　ﾉヽ　　（　● ）　　　　　|　　　　……普段より多いお。
　　|.　 　 　 　 ´"''",　　　 　 　"''"´ 　 　 　 　 l
.　　＼. 　 　 　 　 （　　　 j　　　 ）　　　　 　 ／　　　　 南側の城塞地区を一部解放しないとダメか……
　　　　＼　　　 　 ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　 　 ／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　 ／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　＼


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225 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/11(日) 21:06:00 ID:Muhwq6AU

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　城塞都市は、城を中心に高い城壁で囲われ、その内部は南と北に大きく区分けされている。

　　　　　　　　　　　　　北側は非戦闘員である市民が生活し、商店が集中する市街地区である。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i､　　　　　　　 i､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 .l　　.__.,. ly .、ﾞl　 i､ ,,._,,,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ，　　　.__＿＿,|,__ﾆン'''ﾞ`| ｒﾞi､〉._ ﾉ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　.ﾞl　　　 ｀ |　　　.,ン>,i´.ﾘ ｝|~~＞'＾.|　|＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞl　　　　 |rsii二， .|　`-广　　　　|　|　 |＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　.,ン''ﾞ,,!　　l／　　λλ＿,|　|　.||　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　._／" _ノ'ﾞl　 ／　　　(´∀｀)　ﾚ| ＼|.|　.| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　l.`_,._-''＾　∧∧　　　　　 U U￣ fﾞ'-,"　　＼|
　　　　　　　　　　　　　　　　　′　,ｺ ⊂(Дﾟ )　　　　　　　 　 　ﾚ　｀-., 　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,x!" |l　と´　|　　　　　　　　　　lﾞﾞ''i､, ｭ,ン´
　　　　　　　　　　　　　　　._.ｯ!'~　-''|　　|　 ～　　　　　　∧∧|　　`| .＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　／゛　 l ./U U　　　　　　 (.*ﾟー) ﾛ　 i＼ ＼
　　　　　　　　　　　　　"　_, ｒ'"　　　　lﾞ　　　　　　　　　 (i　　〉つ 　l 　＼ ｀ヽ,、　　／
　　　　　　　　　　　　　　 ´　_,__、　　/　　　　　　　　　～|　　|i､　　.|　 　 ＼　＼,ノ
　　　　　　　　　　　　　 、　l″　ヽ　f　　　　　　　　　　　 UU　ヽ、 | 　ｒ'"| .|＼ 　i
　　　　　　　　　　　　　 ヽ　| 　 　 }.lﾞ　　　　　 　　　　　　　　　　　 ﾞl 　| ｆ十| | ￣i
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 　ﾄ'　　　　　　 ∧＿∧　　　　　　　 ヽ| Ｌソ |　　 .l
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　/　　　　　⊂（　´∀｀）　　　　　　　.'-、'″ |　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ-, ,!　　　　　　　ヽ 　 ⊂_)　　　　　　　　 ＼　.　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　(⌒) ノ　　　　　　　　　 　 ＼　　 .lﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (__ﾉ　　　　　　　　　　　　　''-.″
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ'-

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226 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/11(日) 21:07:00 ID:Muhwq6AU

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　一方の南地区は戦時に各地から召集される騎士や兵士たちのための区画であり、

　　　　　　　　　　　　兵舎や備蓄倉庫、騎士用の住居が立ち並ぶ城塞地区となっている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　通常時、その大部分は閉鎖されていた。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛




＿＿;!＿__;!＿;!/l/ﾚ|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　A . V　　 　 　 ゝﾞ´｀ヽノ　 A



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227 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/11(日) 21:08:00 ID:Muhwq6AU

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　　　　　／　　　　　　,　　　､,,.-='､'､　＼
　　　 ／　　`┬;;;:::┬′　 　ﾞ.ﾞ､;;;;::',ﾉ　　＼
　　／　　　　⌒ﾞ''''''´"　　　　｀''''''"　　u 　 ＼　　　　（やる夫達に対する撤収命令もまだ出ていないし……
　　|　　　　U　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　どうにも嫌な予感がするお。）
　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／


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炎の記憶　第２２回 »

111 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/09(金) 21:01:00 ID:rIEIxRLA

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-第２１回-　　　　　　　.

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113 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/09(金) 21:02:00 ID:rIEIxRLA

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　あの日以来、金糸雀はめっきり街角に立たなくなった。

　　　　　　　　できる夫と道で会ってもどこか他人行儀で、彼にはその真意が掴めない。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛



　　　　　　　　　　　,i'　　　 　|! ヽ.
　　　　　　　　　 ／　　　　　/!　 ｉi
　　　　　 　 　 　 　 ／／／　ﾞ､　|i
　　　　 　 / 　　　／　／　　　 i　|!
　　　　　.ｉ　/ ,,-‐､ ／　　＿､　i:: !
　.　　 　i|　i /_⌒i i!.　　 ´､_.,｀ ,ﾚ′
　　ヽ　　! .i.｛ 　｀(.'i! 　　〈iﾟ/｀/'
　　､　＼.|l__ ヽ.=ノ し;　,,,｀'　'.
　　　.＞'二 二｀l　 　 　 　 　 ゝ
　 　 }_ _　 　 -<ｉ　 　 　　　-´
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　　　 Ｙ´ _ 　=｛　'ｉ´￣ _
　　　　Ｖ´_　 ＜_ﾉ)､‐''´ ＼
　　　　 ｀ヽ_, ∠／i''´｀ｉ､　 ｀i
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114 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/09(金) 21:03:00 ID:rIEIxRLA

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　初めて肌を合わせた日、確かに彼女はどこか様子がおかしかった。

　　　　　　　　できる夫の中で言い知れぬ不安と焦りが、まるで蛇のように蜷局を巻き、鎌首を擡げる。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛





　　　　　 {　　　　!　　　　、,ゝ=＝=く::::　　　　　　　　　　　　_　　　　　　　、,ゝ=＝=く::::　　　　　　　　!　　　　}
　　　　　 ｨ彡三ﾐヽ　｀ヽγ　　　　　 ｀ヾ,　　　　　　　　　　　　　　、　　γ　　　　　　 ｀ヾ,　　　　/｀　ｨ彡三ﾐヽ
　　　　　 彡'⌒ヾﾐヽーく( 　 r,J三;ヾ 　　)>　　　　　　 　 　 　 　 　　く( 　r,J三;ヾ 　　　)>　　　ー彡'⌒ヾﾐヽ
　　　　　　　　　　 ヾ､　　;　 　{三●;= } ,=　　　　　　 　 　　　　　 ′　 ヽ;{三●;= } 　　,=ｿ　　/
　　　　　　　 ＿　　　｀ー―'ゝ≡三＝ノ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ≡三＝ノ　｀ー―'
　　　　　 彡三ミﾐヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡三ミﾐヽ
　　　　　 彡'　　　ヾ､ 　　　＿ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿　　　ヾ´　　　　´ミ
　　　　　　　　　　　 ｀ー '　　　　　　　　　 　 　 　　　＿＿＿_ 　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー ´
　　　　　　 ,ｨ彡三ﾆﾐヽ　　＿_ノ　　 　 　　　 　　　／::::::::::::::::::＼ 　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ彡三ﾆﾐヽ
　　　　　 彡' 　　　　　 　　　　　　　　　 　　　　／::::－::::::::::::－:::＼ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ'
　　　　　　　　　　　 ＿　　＿＿ ノ　　 　　　 ／　 （ 　 ）:::::（ 　 ） 　＼　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　 ,ｨ彡'　　　　　　　　.　　　 　　|　　　　:::::::__´___:::::::　　　| 　　　　　　　　　　　　　　,ｨミ'
　　　　　 ﾐ三彡'　　　　　　　 ／⌒　　　　 　＼ 　　 :::::::::::::::::::: 　　／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐ三ミ'
　　　　　　　　　　　　ｨﾆﾆ=- '　　　　　　　　　./　:::::::::::::::::::::::::::::::　＼ 　　　　　　　　　　　　　ｨﾆﾆ=- '
　　　　　　　　　 ,ｨ彡'　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 　　　　　　　　　　　　　　　　｀ミｨ,


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115 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/09(金) 21:04:00 ID:rIEIxRLA

　　　　　┏　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　 　騎士補生の任期もあと1ヵ月を切っていた。

　　　　　　　　金糸雀のことは、唯の遊びで済ませるには、深入りしすぎている。

　　　　　　　　　　　　　できる夫自身、そんな自分に気が付いていた。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　( ヽ、
　　　　　　　　　　　　 ／.:.￣￣＿＿＼ ＼
　　　　　　　　　　　／: : : 　 　<＿＿　＼　＼
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　　　　　　　　／: : : : ´　 , ｀└--ﾐ ヽ、＼　-　＼　|
　　　　　　　　: : : : :／´ ｀ヽ　　　 丶　　-　　　　　〉
　　　　　　　　: : : :.（　ー‐　l 　　　( ＼ 　 　　　　 !
　　　　　　　　: : : : ヽ_ ｀ _ノ 　 　 　＼_ヽ　　　　　{
　　　　　　　　: : : : : : ´"''"　　 '　　　"''ﾍ　　　　　 > 、
　　　　　　　　: : : : : : . .　　　　`　　　　　＼ 　　∠／ヽヘ
　　　　　　　　＼: : : : : : :.　⊂ﾆニつ　　　　＼(⌒)　　 ﾉ　＼
　　　　　　　　／ヽ: : : : : : : : : : : 　　　　　　 　ヾ、　／　　　 ＼
　　　　　　　　　　　／: : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　　 ＼／ ＼(
　　　　　　　　,'⌒　ゝ　ﾊｧ
　　　　　　　　ヽ＿ノ

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炎の記憶　第２１回 »

1 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/08/28(日) 22:07:44 ID:/pQjoSYM

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】




　　　オリジナル設定のファンタジーものです。
　　　毎週金曜日（＋α）21：00～、投下しております。

　　　１スレ目：ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1308310122/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑第1回～第9回まではこちらをどうぞ。
　　　２スレ目：ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1311343139/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑第10回～第19回まではこちらをどうぞ。


　　　　　┏　　　　　　　　　　　　ここまでのあらすじ　　　　　　　　　　　　　┓

　　　　　　　　　　敵対勢力『偽人』の前線基地攻略により負傷し、

　　　　　　　　意識を失って城塞都市へと戻った騎士補生やる夫は、

　　　　　　　　　　蒼星石の献身的な看病により意識を取り戻す。

　　　　　　　　　　　　　　　一方、謎めいた花売りの娘、

　　　　　　　　　　金糸雀に心奪われるできる夫の恋の行方は、

　　　　　　　　　　　　　　　　未だ先が見えずにいた。

　　　　　　　　傭兵やらない夫の諜報活動により徐々に明らかとなる、

　　　　　　　　　　　　　『強硬派』と呼ばれる勢力の存在と、

　　　　　　　　　　　城塞都市に迫りつつある、偽人達の脅威。

　　　　　　　　　其々の思惑と想いが、世界を加速させ始めていた。
　　　　　┗　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛

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1000 ： 名無しのやる夫だお ： 2011/08/28(日) 22:25:20 ID:yPUgXrP2

クロコダインが拾った娘、あるいは息子達は総勢何人くらいいるんですか

4 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/08/28(日) 22:51:48 ID:/pQjoSYM

前スレ>>1000様

20人程度と考えています。
唯、現時点でほぼキャラは出尽くしておりますので
今後出てくるかは未定でございます。
ご了承くださいませ。

5 ： 名無しのやる夫だお ： 2011/08/28(日) 23:15:53 ID:yPUgXrP2

クロコダインさん結構な人数育ててるんだなあ
今は何か色々企んでるみたいだけど、やっぱり良い人なんだろうな

12 ： ◆ez3Jk4e1ow ： 2011/09/02(金) 21:01:00 ID:qyJNKL8w

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【やる夫】　　　炎の記憶　　　【ファンタジー】






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-第２０回-　　　　　　　.

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